相当ケンカを売るような内容になっています。
それでもよろしいのならば、どうぞ。
あんまり期待しないで読んでください。
追記
呪文を投入してみました。
いかがですかね…?
Vol.1 Prologue
光洋暦3718年、9月3日。
この日俺は、ダンジョン『
ダンジョン特有の緊張感が、人ならざる敵との戦いを演出する。
キン、キンッ、と剣戟の音が、空気に混じって、BGMとなって耳に届く。
そして敵が持つ、蠢く触手を前に、俺は静かに、気を吐く。
「シッ!!」
そして愛剣を振るい、襲い来る触手を叩き斬る。
今俺に襲ってきているのは、うねうねと動く触手型モンスター、《ゲルマニック・インベイド》だ。その名の通り、水色のゲル状の触手を動かして、人間の皮膚から自身の体液を侵入させ、内側から喰らい尽くすという、あまりにも残酷なモンスターで、初心者には「初心者殺し」のうちの1体としてよく知られている。
それにコイツの外見も、水色のゲルの中に、脳が1つ浮いているだけという、非常に女性受けしなさそうな外見をしており、その中に取り込まれた日には…と想像すると本当にぞっとする。
まぁコイツを一言で表すなら、『気持ち悪い』だ。
そんなモンスターに、俺は一歩もひるまず、反撃する。
まず触手の1本を、剣を右にふるって斬り飛ばし、返す太刀でさらに2本切り刻む。
さらに4本目をすれ違いざまに斬ると、後ろからやってきた5本目を、左の脇を通して貫き倒す。
しかし休む間もなく、6本目、7本目の触手が俺に向けて這い寄ってくる。
倒しても倒しても、また次が這い出してくる。
本当にきりがない。これが、「初心者殺し」と呼ばれている
その「初心者殺し」の6本目の触手を斬る。
が、7本目を斬ろうとしたとき、刃先が床をこすってしまった。
ガッ、という不愉快な音が鳴る。
俺が剣を戻そうともたついているタイミングで、斬り逃した7本目が、俺に襲い掛かって来た。
まるで、俺がミスするのを待っていたかのような、狙い済ました一撃。
そう、コイツには「知能」がある。それがもうものすんごく厄介で面倒臭い。
このモンスターともし
戦って初心者が勝つなど、万に1つもありえない。
それほどまでにコイツは、速く、強い。
だから逃げろ、と教わるのだ。
そして俺は、このモンスターを今日初めて、ここで見た。
いわば初見のモンスターである。
ここまで考えれば、俺には「逃げるべきだ」といわれただろう。
そして俺は逃げ回り、このモンスターは置いてけぼりだ。
―――だが、それは、もし俺が本当に、「初心者」だったなら、の話であるが。
俺はニヤリ、とコッソリほくそえむと、すぐさま剣を引き戻し、くるりと回転する。
そしてすぐに弾丸の如く飛び出すと、すれ違いざま抜き胴で7本目を斬り伏せた。
そしてさらに襲い来る他の触手を、一太刀ですべて斬り飛ばす。
その動きは完全に、「初心者」の動きを超えていた。
「――――――!!………!!?……!!」
敵から、突如豹変した俺の動きに、戸惑う様子が
そりゃそうだ、さっきまで
うん、流石にモンスターがかわいそうな気がしてきたぜ。
狩られる側ってホント哀れだよな。
だって今俺、
―――魔術完成させちゃったし。
俺の左側には、いつの間にか魔方陣が現れていた。
そこには、魔法を行使するための呪文が、
聴け 美しき魂よ 愚かな人々よ
黒き闇に閉ざされた
神が見捨て給うた魂を
炎鎚の
我は炎の
いざや始めん、侵略の儀を
「2秒後には炎に包まれるだろうから、注意してね☆」
俺が笑顔で敵に告げた直後、
その蒼き焔は、寄り集まって徐々に、その大きさを大きくしていく。
その威容を、17階層全体に轟かせる。
敵は慌てて触手を伸ばして、動けなくなっている俺を襲おうとするが、もう遅い。
蒼い焔は、触手を見るなり、それらをすべて、片っ端から焼き尽くしていく。
―――
そう、この焔は、一度完成させれば、自分で動き、自分で敵を害する、焔のモンスターとなるもの。
それは何処までも蒼く、何処までも透き通っているが、そこから先に進むことは叶わない。
能力者はこのモンスターを従えて、先へと進む。
その間、他のモンスターの追随は、全く許さない。
領域に少しでも侵入しただけで、そいつは蒸発し、消えうせる。
まさに、焔の進軍。
故に名は、こう名づく。
そして帝王の進軍先には、もはや何も、残すことは許されない。
前にいるものすべてが、蒸発され空気となる。
障害は余すことなく、ひとつ残らず、取り除かれる。
故にこの魔術を発動させた直後、あれだけ俺を苦しめていた《ゲルマニック・インベイド》は、跡形もなく消えていた。
魔術が消えると、どこからともなく
「―――すげー…すげーよ、お前!」
「マジか、今の魔術どんだけ強いんだよ、あれ最強じゃね?」
「くぅーっ、ああいうのが俺のパーティーにいたら俺らは今頃どうなっていたんだろうな、栄誉くらい楽勝で取れるだろ」
「ヤバい…あいつ欲しい…俺と一緒に、戦って欲しい…」
「うーむ、ボクも頑張って彼に追いつこうと努力してみるか!」
―――何故か、男ばかりの。
そして俺を慰めるはずのパーティーメンバーも、
「お前、またやったのか…」
「勝馬ならやりかねんからな。最初みたく
「あ…えっと………か、勝馬くんって、すごいね!!―――僕、ちょっと感動しちゃったよ!」
何故か男ばかり。
どこにも美少女はおろか、女子すら全くいない。
こういうダンジョンば美少女戦士くらいいるはずだろうに、何故か1人も。
そんな世界で、俺―――
(――――ああ、何で俺、こんな世界に迷い込んだんだろう)
これは、異世界に転生したのに、一番欲しかったものが手に入れられなかった男が、日々
…自分で言うのもなんですが、よく書いたな、と思います。
バッシングも覚悟で…!
まぁ、感想はどしどしお待ちしています。
次は何を投稿するのか分かりません。
たぶん艦これのほうを投稿すると思いますが…。
あ、そっちもあわせてよろしくお願いします。