異世界転生『ノー』レム無双   作:M崎

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 2回目の投稿作品です。

 相当ケンカを売るような内容になっています。

 それでもよろしいのならば、どうぞ。

 あんまり期待しないで読んでください。

 追記
 呪文を投入してみました。
 いかがですかね…?


俺の転生が何故こうなったのかが意味不明過ぎる
Vol.1 Prologue


 光洋暦3718年、9月3日。

 

 この日俺は、ダンジョン『鵺の不夜城(ぬえのふやじょう)』の17階層で、敵と戦っていた。

 ダンジョン特有の緊張感が、人ならざる敵との戦いを演出する。

 キン、キンッ、と剣戟の音が、空気に混じって、BGMとなって耳に届く。

 そして敵が持つ、蠢く触手を前に、俺は静かに、気を吐く。

 

 「シッ!!」

 

 そして愛剣を振るい、襲い来る触手を叩き斬る。

 

 今俺に襲ってきているのは、うねうねと動く触手型モンスター、《ゲルマニック・インベイド》だ。その名の通り、水色のゲル状の触手を動かして、人間の皮膚から自身の体液を侵入させ、内側から喰らい尽くすという、あまりにも残酷なモンスターで、初心者には「初心者殺し」のうちの1体としてよく知られている。

 

 それにコイツの外見も、水色のゲルの中に、脳が1つ浮いているだけという、非常に女性受けしなさそうな外見をしており、その中に取り込まれた日には…と想像すると本当にぞっとする。

 まぁコイツを一言で表すなら、『気持ち悪い』だ。

 

 そんなモンスターに、俺は一歩もひるまず、反撃する。

 

 まず触手の1本を、剣を右にふるって斬り飛ばし、返す太刀でさらに2本切り刻む。

 さらに4本目をすれ違いざまに斬ると、後ろからやってきた5本目を、左の脇を通して貫き倒す。

 

 しかし休む間もなく、6本目、7本目の触手が俺に向けて這い寄ってくる。

 

 倒しても倒しても、また次が這い出してくる。

 本当にきりがない。これが、「初心者殺し」と呼ばれている所以(ゆえん)か。

 

 その「初心者殺し」の6本目の触手を斬る。

 が、7本目を斬ろうとしたとき、刃先が床をこすってしまった。

 

 ガッ、という不愉快な音が鳴る。

 

 俺が剣を戻そうともたついているタイミングで、斬り逃した7本目が、俺に襲い掛かって来た。

 まるで、俺がミスするのを待っていたかのような、狙い済ました一撃。

 

 そう、コイツには「知能」がある。それがもうものすんごく厄介で面倒臭い。

 

 このモンスターともしLv.(レベル)が低いうちは、逃げ回ってやり過ごしたほうが賢明だろう。

 戦って初心者が勝つなど、万に1つもありえない。

 それほどまでにコイツは、速く、強い。

 だから逃げろ、と教わるのだ。

 

 そして俺は、このモンスターを今日初めて、ここで見た。

 いわば初見のモンスターである。

 

 ここまで考えれば、俺には「逃げるべきだ」といわれただろう。

 そして俺は逃げ回り、このモンスターは置いてけぼりだ。

 

 ―――だが、それは、もし俺が本当に、「初心者」だったなら、の話であるが。

 

 俺はニヤリ、とコッソリほくそえむと、すぐさま剣を引き戻し、くるりと回転する。

 そしてすぐに弾丸の如く飛び出すと、すれ違いざま抜き胴で7本目を斬り伏せた。

 

 そしてさらに襲い来る他の触手を、一太刀ですべて斬り飛ばす。

 その動きは完全に、「初心者」の動きを超えていた。

 

 「――――――!!………!!?……!!」

 

 敵から、突如豹変した俺の動きに、戸惑う様子が(うかが)える。

 そりゃそうだ、さっきまで獲物(ターゲット)だった奴が、今は逆に狩人(ハンター)の風格を漂わせてるんだから。

 

 うん、流石にモンスターがかわいそうな気がしてきたぜ。

 狩られる側ってホント哀れだよな。

 だって今俺、

 

 

 ―――魔術完成させちゃったし。

 

 

 俺の左側には、いつの間にか魔方陣が現れていた。

 そこには、魔法を行使するための呪文が、日本語(ジャパニーズ)で書かれていた。

 

 

 

 聴け 美しき魂よ 愚かな人々よ

 黒き闇に閉ざされた宇宙(せかい)

 神が見捨て給うた魂を

 炎鎚の焔火(さばき)(はや)さに変えて

 一度(ひとたび)の戦を巻き(おこ)す我に 預けてはくれまいか

 我は炎の御子(みこ) 魂と(ほむら)を繋ぎし反逆の王

 (とが)める者よ (とが)ある者よ 我に集え

 いざや始めん、侵略の儀を

 

 

 

 「2秒後には炎に包まれるだろうから、注意してね☆」

 

 俺が笑顔で敵に告げた直後、蒼焔(そうえん)が魔方陣から(ほとばし)る。

 その蒼き焔は、寄り集まって徐々に、その大きさを大きくしていく。

 その威容を、17階層全体に轟かせる。

 敵は慌てて触手を伸ばして、動けなくなっている俺を襲おうとするが、もう遅い。

 

 蒼い焔は、触手を見るなり、それらをすべて、片っ端から焼き尽くしていく。

 ―――()()()()()()

 

 そう、この焔は、一度完成させれば、自分で動き、自分で敵を害する、焔のモンスターとなるもの。

 それは何処までも蒼く、何処までも透き通っているが、そこから先に進むことは叶わない。

 能力者はこのモンスターを従えて、先へと進む。

 

 その間、他のモンスターの追随は、全く許さない。

 領域に少しでも侵入しただけで、そいつは蒸発し、消えうせる。

 

 まさに、焔の進軍。

 

 故に名は、こう名づく。

 

 世界(エレメント)、炎の第8魔術、―――炎帝の凱旋(エクソダス・オブ・フレイム)と。

 

 そして帝王の進軍先には、もはや何も、残すことは許されない。

 前にいるものすべてが、蒸発され空気となる。

 障害は余すことなく、ひとつ残らず、取り除かれる。

 

 故にこの魔術を発動させた直後、あれだけ俺を苦しめていた《ゲルマニック・インベイド》は、跡形もなく消えていた。

 

 魔術が消えると、どこからともなく拍手喝采(はくしゅかっさい)が巻き起こる。

 

 

 「―――すげー…すげーよ、お前!」

 「マジか、今の魔術どんだけ強いんだよ、あれ最強じゃね?」

 「くぅーっ、ああいうのが俺のパーティーにいたら俺らは今頃どうなっていたんだろうな、栄誉くらい楽勝で取れるだろ」

 「ヤバい…あいつ欲しい…俺と一緒に、戦って欲しい…」

 「うーむ、ボクも頑張って彼に追いつこうと努力してみるか!」

 

 

 

 ―――何故か、男ばかりの。

 

 

 

 そして俺を慰めるはずのパーティーメンバーも、

 

 

 「お前、またやったのか…」

 

 「勝馬ならやりかねんからな。最初みたく紅蓮炎獄(ブライトクオラズム)とか放ってたら俺止めてたぞ」

 

 「あ…えっと………か、勝馬くんって、すごいね!!―――僕、ちょっと感動しちゃったよ!」

 

 

 何故か男ばかり。

 

 どこにも美少女はおろか、女子すら全くいない。

 

 こういうダンジョンば美少女戦士くらいいるはずだろうに、何故か1人も。

 

 そんな世界で、俺―――桐生勝馬(きりゅうかつま)は慟哭する。

 

 (――――ああ、何で俺、こんな世界に迷い込んだんだろう)

 

 

 これは、異世界に転生したのに、一番欲しかったものが手に入れられなかった男が、日々邁進(まいしん)していく物語である。

 

 

 

 




 …自分で言うのもなんですが、よく書いたな、と思います。

 バッシングも覚悟で…!

 まぁ、感想はどしどしお待ちしています。

 次は何を投稿するのか分かりません。
 たぶん艦これのほうを投稿すると思いますが…。

 あ、そっちもあわせてよろしくお願いします。
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