小野塚小町「そろそろ始まります東方サッカー大会!実況の小野塚小町です。よろしくお願いします。今晩はトーナメント一回戦第二試合『ハーフヒューマン』vs『守矢神社』です!」
筆者「解説の筆者です。よろしくお願いします。さて一体どんな試合を見せてくれるのでしょうか。」
小「メンバーの紹介です。『ハーフヒューマン』は魂魄妖夢、森近霖之助、上白沢慧音。『守矢神社』は八坂神奈子、洩矢諏訪子、東風谷早苗です。」
筆「能力の制限についてです。まず神奈子選手、諏訪子選手はコートの地形を変えることが禁止されています。しかし変えた後十秒以内にもとに戻せば問題ありません。そして早苗選手は能力の使用を1試合につき一回までとします。」
小「『奇跡を起こす程度の能力』は何でもありですからね。」
筆「はい。『ハーフヒューマン』の慧音選手はサッカー大会に関する歴史の改変が禁止、つまり基本的には使いようがありませんね。」
小「妖夢選手の刀についてはどうでしょうか。」
筆「持ち込み可です。勿論相手選手を斬ってはいけません。また霖之助選手は3つまで道具の持ち込みが可能です。しかしボールの保持に使ってはいけません。」
小「なるほど。ありがとうございました。では各チームの紹介をお願いします。」
筆「はい、まず『ハーフヒューマン』ですがこのチームは能力が非常に使いづらくなっています。また霖之助選手は弾幕ごっこをやらないためスペルカードを持っていません。そのために道具の持ち込みを可としたのですが道具のチョイスでかなり優劣が決まってくるでしょう。」
小「霖之助選手が適切な道具を持ち込めるかがチームの力を決めるという事ですね?」
筆「はいそうです。対する『守矢神社』も能力には大きな制限がかけられています。つまりこの試合はお互い能力にあまり頼らない試合となりそうです。その中で『守矢神社』は神力を使う事が出来ます。これは勝負に影響を及ぼすでしょう。」
小「なるほど。神奈子選手の御柱や諏訪子選手の鉄の輪なども使用可能となっています。」
筆「どちらも使いがいのあるアイテムですね。」
小「はい。ただいまコイントスにより『ハーフヒューマン』のキックで試合が始まることに決まりました。さあ、試合開始です!」
筆「ボールの前に立つのは妖夢。後ろに残り二人が構える『ハーフヒューマン』です。どちらかと言えばディフェンス寄りでしょうか。『守矢神社』は全員前の方に居ます。カウンター狙いの攻撃的布陣ですね。」
小「さぁ、審判の四季映姫様がホイッスルを吹いて試合開始…妖夢が消えた!?」
筆「試合開始前にスペカを取り出していましたが…あーー!!!!なんとボールと共に相手ゴールの中にいる!」
小「なんということでしょう。全く見えませんでした。」
筆「スペカは…獄界剣『二百由句の一閃』ですね。只今スローカメラで何が起きたのかを調べている所です。」
小「唖然とする『守矢神社』。そうでしょう。私もこんなのは見たことがありません。」
筆「判定が終わりました。結論からいうと今のはゴールとなります。よって『ハーフヒューマン』の先取点です。」
小「なんと!これは空前絶後の高速ゴール!後にも先にもこれを抜く記録はないでしょう。」
筆「ええと今の妖夢選手のプレイはですね、試合開始直前にスペカセットと超集中を済ませて開始と同時にスペカ発動、一気にゴールへ飛び込んだということです。」
小「ボールのコントロールはどのようにしたのでしょうか?あのスピードだとどこかへ飛んでいきそうですが。」
筆「剣をおもいっきり振ってボールにめり込ませたようですね。」
小「あの幻想郷用超強化球にですか?信じられませんね。」
筆「『守矢神社』のキックで試合再開ですがここで『守矢神社』タイムをとりました。」
小「このまま始めてもまた一瞬で取られますからね。」
筆「さぁ、いかなる作戦をたてるのか。」
小「おっとそろそろ再開出来るようです。最初にボールを持つのは諏訪子選手、すぐ後ろに神奈子選手が控えています。そして早苗選手は…?」
筆「上空ですね。」
小「なんと!ビックリしました。しかし相変わらずの攻撃特化スタイルですね。」
筆「対する『ハーフヒューマン』はゴール前に慧音選手、中盤に妖夢選手、霖之助選手は前線にいます。妖夢選手は再び例の構えをとっています。」
小「再び試合開始と同時に攻め込むつもりでしょうか。」
筆「試合再開のホイッスルが…今なりました!」
小「……!又もや一瞬のうちに何かが起きましたが今のは…?」
筆「妖夢がスペカを使わずに超集中だけで瞬間ダッシュをしましたが諏訪子が土の壁を球の前に出して防ぎました。土の壁は大きくえぐれましたがボールは無事。諏訪子は真上にボールを蹴り上げました。」
小「真上にいるのは…早苗!」
筆「局地的に小竜巻を起こしてボールキープ、そのまま空中ドリブルだ!」
小「飛行は有りの幻想郷ルールですが空中を効果的に使った選手は初めてです。正に常識に囚われないプレー!」
筆「これを止めにいったのはなんと霖之助。河童特製個人携帯用飛行プロペラを使って飛びました。」
小「霖之助は飛べませんからね」
筆「はい、見事に弱点を克服しました。」
小「早苗は一瞬驚きましたが冷静に下へパス。っとボールの軌道が変わった。一体あれはなんだ?」
筆「霖之助の靴の先が伸びた!?サッカー大会用の自家製シューズでしょうか?アイテム二つ目ですね。」
小「慧音が上がってきている。スペカを構えた!」
筆「包符『昭和の雨』だ!短いレーザーでボールを狙い打ち前へ飛ばす!」
小「神奈子もスペカセット!」
筆「神祭『エクスパンデット・オンバシラ』。大量の御柱で迎撃する!」
小「レーザーと御柱の間のボールを誰も取りに行けない状態です。」
筆「先に時間切れになるのは…先に発動した慧音だ!」
小「『ハーフヒューマン』サイドにボールが大きく飛ぶ!」
筆「取りに行くのは妖夢と諏訪子!激しい競り合いだ。」
小「おっと、地面から水柱が吹き出た!」
筆「諏訪子の技ですね。」
小「宙に浮いた球を再び早苗がキープ、そのまま再度空中ドリブルだ!」
筆「戻った霖之助が妨害に行く。しかし機動力では早苗の方が上だ!」
小「しかし霖之助も伸びる靴で食らい付く!」
筆「諏訪子には妖夢、神奈子には慧音がしっかりマークしています。ここの空中戦が明暗を分けそうですね。」
小「あっ、早苗がボールを上方へキックしました。」
筆「一応ゴール方向へ飛んでいるがシュートにしては弱い…?」
小「まだ少し距離も有ります。」
筆「落下地点に他選手が集まります。一体どうなるか?」
小「少しボールが流されぎみですか?」
筆「風が吹いていますね…あっっあ〜〜!!!」
小「急に突風が吹いてボールを押し流し、選手が予測していた落下地点よりも大きく前に落ちていく!」
筆「諏訪子が鉄の輪を投げた!」
小「輪に弾かれたボールが…見事にゴール!!『守矢神社』同点ゴールだ!」
筆「風に助けられましたね。」
小「はい。相手ディフェンスを一気に置いていきましたからね。正に奇跡の風…あっ」
筆「はい、早苗選手が能力を使いましたね。」
小「見事な使い方でしたね。」
筆「これで1対1の同点となりました。」
小「『ハーフヒューマン』のキックで試合再開ですが…どうやら妖夢選手を後ろへ下げましたね。」
筆「はい。おそらくあの瞬間ダッシュはこの試合ではもう使わないでしょう。」
小「温存でしょうか。」
筆「それもあるでしょうが足への負担を減らすことが目的だと思います。やはりあのダッシュには相当な力が必要だと思いますよ。」
小「成る程。つまりこの後はディフェンスに専念でしょうか。」
筆「だと思います。しかし『ハーフヒューマン』はこの時点で既に次の試合を見据えているのですね。」
小「今霖之助選手がセンターサークル内に奇妙な機械を設置しています。」
筆「なんでしょう、あれは。」
小「外見は大砲に似ていますね。」
筆「あそこから何かを打ち出してボールを飛ばすのか。」
小「しかしそれだと上手くやらないと相手への攻撃と取られることがあります。」
筆「どうするつもりなのか、『ハーフヒューマン』」
小「『守矢神社』も対策を講じています。諏訪子選手がゴール前に陣取りました。」
筆「神奈子選手も御柱を構えていますね。」
小「さぁ、次の1点で勝負が決まります。」
筆「試合再開の笛が吹かれた!」
小「『ハーフヒューマン』最初にボールを慧音が蹴る!なんと大砲の中に蹴りこんだ!」
筆「間髪いれずに霖之助がスイッチを押す。そして諏訪子がゴール前に土壁を作った!」
小「大砲からボールが飛ぶ!ボールは土壁に当たって…抉れた!土壁が大きく崩れてボールがゴールに転がり込む!」
筆「神奈子・諏訪子の二柱が懸命に止める!」
小「しかしそのまま押し込まれた〜ってなんでしょうあれは?」
筆「謎の白いかたまりにボールが押し込まれました…あっ妖夢の半霊ですね。」
小「なんと!」
筆「後ろから半霊を飛ばしてシュートしました。」
小「四季映姫審判の判定は…白!ゴールです!」
筆「勝者は『ハーフヒューマン』だ!」
小「大砲の中にボールを入れた時点で保持と見なされなかったのでしょうか?」
筆「固定しないでそのまま発射したのでしょう。それなら保持にはなりません。」
小「下馬評は『守矢神社』の方が高かったが見事に跳ね返しました。」
筆「これにより第二回戦は『チームスカーレット』vs『ハーフヒューマン』に決定しました。」
小「さぁ、筆者さん。どうでしたか?この試合。」
筆「『ハーフヒューマン』の作戦は素晴らしかったですね。確実にゴールを決められるプレーでした。『守矢神社』も良い動きはしていたのですが、あと一歩及びませんでしたね。」
小「なるほど、ありがとうございました。」
筆「改めて発表します。第一回戦第二試合、勝者は『ハーフヒューマン』です!」
小「明日の夜は第三試合、『イブニング』vs『powers』です。お楽しみに!」