一人の男が街を歩いていた。その男の名を知っている者は、その者の強さに恐れを抱いていた。ある者にはスピードスターと、ある者には怪力無双と、ある者には狂龍、またある者には狂犬、そして最強の龍と。しかし、その男を知らない者達から見ればそこら辺にいる社会人にしか見えない見た目の為、不良やチンピラの格好の獲物と思われ喧嘩を売られる。
今日も五人で一つのグループに喧嘩を売られていた。
不良A「そこのお兄さん?あんたがぶつかったせいで俺のツレが怪我したんだけどどうしてくれんの?」
?「……」
不良B「何か言ったらどうなんだ!?」
不良A「落ち着けよ。それより怪我の具合はどうなんだ?」
不良C「う、腕が折れた!」
不良D「ダメだな、これは複雑骨折だな?」
不良E「これは慰謝料払ってもらはないとダメだな?」
不良Aは知的な感じで、不良Bは血の気が荒い感じで、不良Cはおちゃらけた様な感じで、不良Dは落ち着いた感じで、不良Eは凄む様な感じで、男に絡んできた。
?「……ふっ」
不良B「おい、何笑ってんだよ!」
?「いや、俺の事を知らない奴も案外まだいたんだなっと思ってな」
不良B「あぁ!どういう事だ!?」
?「まぁ、取り敢えずそんな当たり屋みたいな事はやめときな?下手をすれば本当に骨折するぞ?」
不良B「うるせぇ!さっさと慰謝料を払えや」
不良Bは男に向かって拳を振った。しかし、その拳は男にあたる事なく空を切った。男は拳の軌道を見極め、避けたのである。
不良B「何!?」
?「遅いな!」
男は、すぐさま拳を振り不良Bの顔面を殴りつけた。
不良B「ぐはっ!」
不良E「テメェ!よくもやりやがったな!」
不良A「さっさと金を出せばいいものを!やっちまうぞ、お前ら!」
不良グループ「「「おぉ!」」」
?「手加減はしねぇ!怪我したい奴だけ、かかって来い!」
男と不良グループの戦いは、不良Bが伸びている状態で始まった。
不良E「くたばれ!」
不良D「おら!」
不良C「くらえ!」
不良A「死にやがれ!」
不良グループは一人ずつ殴り掛かってきたが、男は全て華麗に避けた。
?「こんなものか?お前らの実力は?それならこっちも行くぞ!」
男は一度体の重心を落とすと直ぐさま不良Aの前に移動した。
不良A「何!?」
?「くらえ!」
男は低い姿勢からアッパーを不良Aにくらわせた。
不良A「ぐはぁ!?」
?「次!」
アッパーを決めた後、直ぐに不良Cの元に移動し、左手で軽い裏拳を当ててから、右ストレートを決めた。
不良C「うおぁぁ!?」
?「次!」
男はまた直ぐ移動し、次は不良Dに移動した勢いのまま裏拳を思いっきり喰らわせた。
不良D「ぬあぁぁぁ!?」
?「最後!」
男は最後に不良Eの元に移動し、不良Eの左手を左手で掴んだ。
不良E「は、離せ!」
?「終わりだ!」
男はそのまま不良Eの右手に自分の右手で叩きつける様にチョップを決めた。
不良E「がぁぁ!?」
不良Eが右手を抑えて蹲ると、そこに追い討ちの様に裏拳を振り抜いた。
不良E「うわぁぁぁ!?」
不良Eはそのま吹き飛び地面に倒れた。
?「天啓技、驚愕の極み!」
そこには不良グループが倒れていて、死屍累々としていた。
不良B「う、うぅ!」
そこに、パンチ一発で気絶した不良Bが目を覚ました。
不良B「な、何だ!この状況は!?」
?「ん?まだ一人いたのか?」
不良B「テメェ!ぶっ殺してやる!」
不良Bはまた男に殴り掛かったが次は、カウンターをくらってしまった。
不良B「ぐはっ!」
?「古牧流、虎落とし!」
不良Bも不良Eと同じように吹き飛ばされ、地面に倒れた。
?「喧嘩を売るのはお前らの勝手だが、喧嘩売るんなら相手のことをよく見てからにしな!そうしないと今みたいになるぜ?」
不良A「ぐっ!?あ、あんたの名は!?」
?「俺の名は秋島龍馬(あきしまたつま)だ」
不良A「あ、秋島龍馬って噂の!?」
龍「どんな噂かは知らないがそうだ」
不良A「ひ、ヒィィィィ!」
不良B「う、嘘だろ!?」
不良C「か、勝てるわけがない!?」
不良グループは全員直ぐに立ち上がり、深々と頭を下げて、
不良グループ「「「「「す、すいませんでしたぁぁぁ!」」」」」
と一言言い、直ぐに逃げ去っていた。
龍「こんなものか、今の不良は」
龍馬は、直ぐにその場を去った。
龍馬が、次に向かった場所は自宅だった。
龍「はぁ、今日も仕事が終わったって後だったのに何でこうも疲れることになるのかな?」
龍馬は愚痴をこぼした後、冷蔵庫からビールを取り出し、一気に半分くらい飲んだ。
龍「はぁぁ!やっぱ仕事の後の一杯は美味いな!」
龍馬は、そのままビールを飲み続け、一本また一本と、どんどん飲んでいた。そして気がつけば、ぐっすりと眠っていた。
龍「……zzz」
そして次の日、目を覚ますとそこは草原だった。
龍「……はい?」
龍馬は直ぐに周りを見渡したがそこには草や木などがあるだけで、眠る前に見た自分の家の家具や、壁などがなかった。
龍「何がどうなって、こうなったんだ?確か俺はビールを飲んでいつの間にか寝てしまってた筈。何でこんな草原にいるんだ?」
?「よう!そこの兄さん!」
龍「ん?誰だ?」
龍馬が振り返るとそこに三人グループの男達がいた。しかもその手には刀や槍、手軽な斧を持っていた。
龍「……何だお前らは!?」
?「へっ!山賊だよ!」
龍「山賊だと!?」
山賊A「そうさ!テメェの身ぐるみ剥いで、俺らの飯代にでもしようと思ってな!」
山賊Aは直ぐさま自分の手に持っている刀を振りかぶった。
龍「くっ!」
山賊A「死にやがれ!」
龍馬は振り降ろされた刀をギリギリ避けて、直ぐに山賊の三人から距離を取った。
山賊A「おっと、避けんじゃねえよ」
山賊B「アニキ!さっさとこいつを殺っちまいましょうよ」
山賊C「さっさとくたばれ!」
龍「くっ!(何がなんだか分からねぇがやるしかないか)」
龍馬が構えを取ろうとすると、
?「そこまでだ!」
と、澄んだ女性の声が聞こえた。
山賊A「誰だ!?」
山賊のリーダーが声が聞こえた方を見るとそこにはローブを着ている者がいた。
?「まったく、世も末だな」
その者は、一言言うとローブを脱ぎ捨てた。そこには黒髪の綺麗な女性がいた。
山賊A「ほほぅ!綺麗な黒髪じゃねぇか」
山賊B「アニキ、もしかしてこいつ、黒髪の山賊狩りじゃあ?」
山賊A「あぁ?なんだそら?」
山賊B「知らねぇんですか?あっちこっちの山で襲い掛かった山賊を返り討ちにしている黒髪の美しい武芸者がいるって、話題になってますぜ」
山賊A「はっ!だからってビビることはねぇ!ご自慢の黒髪、首ごと叩っ切って、首ごと兜の飾りにしてやるぜ!」
?「やれやれ」
女性は自分が持っている得物を振り回して、
?「我が名は関羽!乱世に乗じて無辜の民草を虐げんとする族どもめ!この青龍偃月刀の錆びとなれ!」
といい、山賊の三人に向かっていった。そして直ぐに、山賊の三人を倒してしまった。
関「大丈夫だったか?そこの者」
龍「あ、あぁ。助かったよありがとうな、えーと関羽さん?」
関「うむ、それならばよかった。それでお主の名は?」
龍「あ、あぁ。俺の名は秋島龍馬だ」
関「我が名は関羽、字は雲長。気軽に関羽と呼んでくれ私もお主のことを秋島殿と呼ぶから」
龍「(関羽って三国志のあの関羽だよな?ってことはもしかしてここって三国志の時代なのか!?)」
関「ん?どうしたのだ?秋島殿」
龍「いや、何でもない」
関「それよりそこに落ちている物はお主の物ではないのか?」
龍「えっ!?」
龍馬が自分の立っている場所の近くを見ると、そこには日本刀が一本と、脇差しが一本、ドスのような物が一本ずつ置いてあり、さらに武士が着るような服が置いてあった。
龍「(何で武器や服が置いてあるんだ?まぁいいか、取り敢えず貰っておくか)……多分俺のだと思う」
関「そうか!だったら自分の得物は大事に持っておくんだぞ」
関羽はそのままその場を去ろうとしたが龍馬が、
龍「ちょ、ちょっと待ってくれ」
と、声を掛けた為立ち止まった。
関「ん?一体どうしたのだ?」
龍「あ、いや。助けてもらったんだし、何か恩返しでもって思ってな」
関「気にするな、私が助けたいと思ったから助けただけなのだから」
龍「いや、それじゃあ俺の気が済まない。だから、俺もあんたの旅に連れて行ってくれよ」
関「しかしだな?」
龍「頼む!今はあんたしか頼る人がいないんだ!」
龍馬は頭を下げて頼んだ。関羽は暫し悩んだ後、
関「……分かった。お主も私と一緒に来るといい」
と、同行の許可を出した。
龍「あ、ありがとうな!関羽さん」
こうして、二人の旅は始まったのであった。
片や、周りから恐れられていた龍の名を持つ者、片や、軍神と呼ばれた者、果たして二人の旅はどの様なものになるのだろうか?
どうも!初めましての方は初めまして!そうでない方はお久しぶりです!作者の時炎でございます。
今回の作品は3日でこれだけ書けている為、早めに投稿できると思います。
さて、主人公の設定ですが、名前は龍が如くの各主人公の名前を元にしています。苗字は秋山駿の秋と、真島と冴島の島、名前は、右京龍也の龍、最後に桐生一馬の馬で秋島龍馬です。
戦い方もそれぞれのスタイルに変わり戦いますが今回は桐生一馬の戦い方でいきました。次の話では誰のスタイルでいくかはまだ決めていません。
ちなみに、恋姫はやったことが無いですが、龍が如くは0と維新、クロヒョウ 龍が如く新章以外はプレイ済みで中でも3と4と見参はやり込んでいる為龍が如くは完全に大丈夫です!
さて、後書きが長くなりすぎるのも問題なので今回はここで締めさせてもらいます。次回のタイトルからは恋姫†無双のタイトルとさせてもらいます。
次回、恋姫†無双〜龍の名を持つもの〜第二席関羽、張飛と姉妹の契りを結ぶのこと。
次回もよろしくお願いします!