インフィニット・ストラトス[IFルート]   作:駄菓子

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束さんの登場の場面を書いてテンション上がったので早くできました。

先に言っておきます。
どうしてこうなった?

ちなみに一夏君のISが出てきますが見た目は黒いジョシュアグリント、システム面はオリジナルだったりV系だったりします。
なのでオーバードウェポンも出ますし、ネクストだけどスキャンモードがあります。
だってV系のバトルシステムもオーバードウェポンも大好きですから仕方ないのです。
ISチートすぎ!と思うかもしれませんが仕様ということで。


4話

「準備は全部できてる。だから一つだけ姉さんに頼みたいことがあるんだ」

 

「頼みたいこと?」

 

「うん。後は無能な王様を討ち取るだけとは言ったけど、それはあくまで俺と顔を合わせたら。そういう前提が入るんだ。だから、万が一そうならなかった場合、誘導してほしい」

 

怪訝な表情を浮かべる姉さんだが、それを気にしていてはいくら時間があっても足りない。

それを無視して俺は話を続ける。

 

「生憎俺は公には一度死んだ身で、どこの国の人間でもない。あくまで日本人の血と姉を持ち日本語をしゃべるだけに過ぎないんだ。だからこそ、俺はそこに目をつけた」

 

「...............?」

 

「専用機は持っているけど、どこの国の人間でもない。それなら“どこの国のIS操縦者”にだってなれるってこと」

 

「そんなのは屁理屈じゃないのか?余りにも出来すぎだ」

 

「まぁね、はたからみれば出来すぎてるけど、その可能性もゼロじゃないでしょ?優秀なIS操縦者を知り合いかお膝元に抱えているというのは、政治家としては大きなステータスとなる。あいつはのし上がる為だったらどんな手も使う奴だからな。その弱みにも目をつけさせてもらった。今回の試合は利用させてもらうのさ」

 

「...............個人的にもあいつの事は好きではないから、協力するのは構わない。だが、一夏の実力を見下すわけではないが、あいつが目をつけるほどお前は満足に出来るのか?今回が初の実戦なのだろう?」

 

「ちっちっち!甘いねちーちゃん!氷砂糖を削ったものにあんこと練乳かけたくらい甘いねっ!」

 

想像しただけで胸焼けしそうなくらいの甘さだった。

 

「あのねちーちゃん。...............訓練訓練ってさ、本物の殺し合いもした事もない温室育ちの奴らがダーリンに勝てるとでも思ってる?」

 

「ッ!?」

 

ぞくりと、あの姉さんですら顔を引きつらせるほどの冷たく響き渡った絶対零度のその声。

それには有象無象のクズどもに対する明らかな憎悪の念が込められていた。

 

「やり過ぎだ、束」

 

「あっ、ごめんねダーリン。驚かせるつもりはなかったんだー。とにかくね生半可な実力の候補生くらいだったらダーリン、いくらでも相手できるくらいの実力はあるから」

 

「そ、そうか...............」

 

「というわけでダーリン2週間ぶりの再会を祝って愛をたしかめよーぜぃ!愛してるよダーリン!あいらぶゆー!」

 

「もが、もがもがもがもがもがもがもが(束、前が見えないぞ)」

 

「たっ、束ーっ!?何故お前が一夏とそんな事をーッ!?と言うかどうして一夏をダーリンと呼ぶ!?」

 

ぴょーんと跳躍して俺に飛びついた束。

どんな体勢かというと俺の頭を胸に抱えて頬づりし、それでいて腰あたりを足でがっちりと捕まっている状態。

お前はコアラかとか言う前に、顔面に押し付けられる豊かな母性の象徴ががががががが。

いくら俺が他人に興味を殆ど持たないと言っても、それを除けばちょっとばかりそういう事に関心のない男の子。

胸を押し付けられているこの状況では当たり前だけどめちゃくちゃ恥ずかしい。

女性特有というのかなんなのか、とにかく甘い束の香りが俺の鼻を包み、いろんな意味でやばい。

ついでに言うと、がっちりと固められているのは頭も例外じゃなく、何が言いたいのかというと息できね。

このまま息できないまま窒息したとなると、腹上死か窒息死になるのか大いに気になるところ。

別にヤッてるわけじゃないけど。

てか姉さん、さっきまでのシリアスはどこ行った?

 

「ふっふーん!何を隠そう束さんとダーリンとは一生の愛を誓い合った仲なのだッ!」

 

「な、なんだってー!」

 

そしてこの姉、ノリノリである。

あんたらそれでも政治家を豚箱にぶち込む為の話をしていたんじゃないのか?

それでいいのかあんたら。

 

「ちなみにだね!束さんはふぁーすとちゅーも初めてもダーリンに捧げたのだよっ!いやぁ、とっても衝撃的だったなぁ〜」

 

と言いつつも衝撃的だったのは俺の方だったけどな。

いくら想いが通じあっていた時とはいえ、無理やりさせられた時はびびった。

ナノマシンのせいでありとあらゆる薬物や猛毒の一切が効かないと知るや実力行使に出られたし。

とにかくすごかったとだけ言っておく。

ロマンスも雰囲気もへったくれもなかったが。

 

「なん...だと...?」

 

「んー?ちょっと信じられないと言う顔だね?なんなら証拠を見せてあげるよー?ダーリンチューしようぜチュー!」

 

「ぷはっ。やっと息ができた......って束お前なにす「ちゅー」むぐっ」

 

漸く解放されたかと思えば今度は口を塞がれた。

しかも飛びっきり深いやつ。詳しく言うなら舌を入れるような大人のナンチャラと言われるあれ。

がっ!と力任せに押し倒され仲良く床と背中がごっつんこ。

やっぱり息が苦しいのでもがこうとするが、何をとち狂ったのか束はISを手の部分だけ展開して力づくで押さえつけて来やがった。

本当にロマンスも雰囲気もへったくれもない。

ていうか束。そろそろ息できないときついんだけど?さっきから酸欠注意ってナノマシンが警告してくるんだ。

無論息をしなくても2、3時間は生きれるけど。

 

「ぷはっ!ダーリンご馳走様っと。というわけだよちーちゃん!これで分かった?」

 

俺が分かったのは図太すぎる神経を持ってるってくらいだけど。

 

「くっ!た、束に先越されたァッ!!!」

 

「え、えぇ...............?」

 

「クソがッ!!束だけには先を越されまいと思っていたのに何故だっ!私が何故っ!」

 

「...............さらり束さんがバカにされているのにはスルーした方がいいのかな?」

 

「...............笑えば、いいと思うよ?(錯乱」

 

「この際、プライドは抜きだ!手当たり次第に婚活サイトに登録してやる!」

 

ちなみに。

この時の俺たちが知る由はないが、婚活サイトで姉さんとお見合いすることになった男の人をことごとく再起不能に追いやり、登録を泣く泣く消されたのはまだ先のことだ。

 

 

 

 

 

未だに暴走というか錯乱したり、つまるところわけわかんなくなってカオスと化した我が姉とまいはにー。

そんな二人を尻目にピットからアリーナへと続くゲートをくぐる。

そんな俺を出迎えたのはわあっと響き渡る凄まじい人数の観客の歓声と眩しいくらいの太陽の光だった。

もちろんその中にはVIP席から見下ろすやつの姿もある。

 

「今は精々踏ん反り返ってるといいさ。自分の立ってる床が脆いことに気付くまではな?」

 

死ぬよりも恐ろしい目に合わせた上で豚箱にぶち込むと思うと笑みが止まらない。

余裕めいた下々を見下すそいつの表情に絶望を描かせることができるのが楽しみだ。

そのためにはまず、目の前の障壁を乗り越えるだけ。

反対側のピットにだつイギリス候補生を。

 

“両者ともにISを展開してください”

 

騒音の中でもはっきりと聞こえるアナウンスに感心しながら俺のISを展開した。

一瞬の浮遊感の後全身を包み込む黒いアーマー。

頭の中に響く戦闘システム起動という無機質なAIボイス。

網膜投影によって機体データを表したモニターには反物質ジェネレーター起動、プライマルアーマー展開という表示される。

 

「...............」

 

左手には月光と呼ばれるプラズマブレード発振器を、右手には片手で射撃できるようカスタムされたマシンガン、背中には超大型グレネードキャノンをそれぞれの位置に対応する展開装甲を変化させる。

ジェネレーターからエネルギー出力を受けて数秒ののちプライマルアーマーの展開が終了。

ストレイド、迷った者という意味を持つ機体の展開が完全に完了する。

 

「行くぞ、ストレイド」

 

PICによる慣性制御、つまるところの反重力制御とも言えるそれは最小限に抑えられているこの機体は、機動性能は完全にメイン、サイド、バックの主要ブースターと各所に取り付けられた姿勢制御スラスターに依存する。

が、反物質ジェネレーターという莫大なエネルギー供給により圧倒的な出力を誇るため、実質通常のIS以上のスピードを誇る。

機体性能といい、あいつを釣るためには十分過ぎるだろう。

さてと、そろそろ時間も押しているし始めるとしよう。

 

「同じタイミングで出た割には随分と遅いようで。このわたくしを待たせるなど躾がなっていませんわね」

 

「勝手に言っているといいさ」

 

ブースターを点火し高度50メートルほどに上昇すると、相変わらず傲慢な態度を取り続ける相手イギリス候補生の姿が。

青い機体。

スキャンモードによればブルーティアーズと呼ばれる第3世代型試作機らしい。

BT、それも純粋なレーザー兵器技術を確立できたのはイギリスだけだ。

もちろんそこからは束は除くという前提があるが。

思わずその機体ステータスに笑いが止まらない。

 

「...............貴方、何がおかしいんですの。わたくしとの実力差がありすぎて勝てないからとでも?」

 

「いや、その逆さイギリス候補生。“たかが第3世代、それも試作機程度”で選ばれた者気取りかと思うと、なぁ?」

 

「ーっ!貴方わたくしを侮辱するとでも!」

 

「もちろん。まぁ、エネルギー兵器技術を確立したのはさすがと言うべきだよ。他の国じゃ精々威力がそれなりで燃費は最悪な荷電粒子砲ていどだし。でもなぁ、上には上がいるもんなんだよ」

 

「は?何をあなたは」

 

「篠ノ之束。無理を通してどおりを蹴っ飛ばす世紀の大天才。所詮お前らは束には追いつけないんだよ。極東の猿と見下した日本人1人にな」

 

イギリス候補生の顔が怒りに歪む。

いつも誰だってそうだ、自分の立ってる場所が上であればあるほど、見下す立場であればあるほど、自分よりもしたと嘲笑う奴に謀反された時怒りを隠せなくなる。

何せそいつは自分よりも劣る存在のくせにと、己よりも弱いとしか見ていないから。

この世で最も恐ろしいのは権力でも金でもなく、最底辺の人間、もうこれ以上失う者がない存在の蜂起だというのに。

イギリス候補生から見れば俺はデザイントであり下々の存在。

まさにぴったりだ。

 

「温室でくだらないやりとりをするお前らは所詮その程度さ。それに本当の意味で気づかない限りお前らは追いつけない。第四世代を片手間で開発した束には」

 

「な!?だ、第四世代ですって!?そんなの机上の空論ですわ!パッケージを必要としない即時対応型など!」

 

「でも、現にこのISは第四世代だぞ?反物質ジェネレーターという無限のエネルギー出力を誇るこいつのおかげで、高機動高火力高防御を実現している。これが第四世代って言わないならなんだ?」

 

「は、反物質ジェネレーター!?」

 

「あぁ、その通りさ。フィクションやSF作品にはよく出るアレで、究極のエネルギー変換効率と出力を持ってる。それくらい知ってるだろ?」

 

イギリス候補生と同じように観客席の生徒たちも、反物質ジェネレーターという名前に言葉を失っていた。

単純にエネルギー対効率がほぼ100パーセントの反物質を使ったもの。

原子力でさえ変換効率は1000分の1にも満たないのだから、その効率はわかるだろう。

一円玉ほどの大きさの反物質があれば原爆の約3倍のエネルギーを放出し、都心でやろうものなら23区は半分近く壊滅しかねない。

反物質自体の生成の困難さと保管の難しさから実現不可能と呼ばれていたものだが、そこは世紀の大天才束。

多少苦労したようだけども実現させてしまった。

 

「...............あり得ません。そんなことあり得ませんわ、そんな事」

 

「あり得ない、不可能だってさ。何固定概念にとらわれているわけ?じゃあお前はISが開発された時あり得ないと切り捨てて認めなかったとでも?今ここでその甘い蜜をすすってる分際で?」

 

何も言い返してこないイギリス候補生に言い放つ。

 

「だからお前はその程度の人間なんだよ。言っとくがなイギリス候補生。俺はお前みたいなぬくぬくと温室で育った戦場を知らない餓鬼に負けるつもりは無いんだよ。訓練ばかりで想定外の事に対応できない雑魚には」

 

「先ほどから黙っていれば偉そうに........!男の分際で楯突くんじゃありませんわ!わたくしはエリート!エリートが負けるわけありませんのよ!」

 

「...............黙っていたんじゃなくて、何も言い返せなかったの間違いじゃないのか?」

 

「黙りなさい!その減らず口を今すぐ黙らせてあげますわ!」

 

「あぁ、そうか」

 

すでに開始のアラームは鳴っていたために容赦なくBTレーザーを放ってくるが、それを体をそらすだけで避ける。

わざわざブースターを使うまでもない。

AMSと呼ばれるシステムにより俺はこのISと一つになった今わずかなズレ、詰まる所の信号伝達の遅れは存在しない。

光ファイバー神経系によって反射速度が強化されてるためだ。

 

「随分と手荒い挨拶だな。だったらこっちも行かせてもらおうか」

 

「ッ!?は、早い!」

 

ブースターを点火してアリーナの防護シールドがあるギリギリまで上昇する。

ただのブースターを蒸すだけで高軌道パッケージをインストールしないと出せない、亜音速化まで加速すればそりゃあ早くも見える。

 

「全てを焼き尽くす暴力にひれ伏せるといいさ」

 

そう言い放つと背中にヒュージキャノンを展開する。

ISの規格から大きく外れた、たった一撃で戦局を変えかねない、まさしく全てを焼き尽くす暴力。

それを構えエネルギーチャージを開始する。

むき出しとなったガスタービンジェネレーターが限界を超えたエネルギーを出力するため火を噴き、砲身がばちばちと火花を散らす。

 

ー不明なユニットが接続されました。システムに深刻な障害が発生しています。直ちに使用を停止してください。

「な、なんなんですの、それは...............」

 

その銃口を見つめるイギリス候補生は動かなかった。

それは攻撃をしてこないということでもあるが、今は好都合だ。

ガスタービンジェネレーターと反物質ジェネレーターを合わせたエネルギーをチャージしているためブースターは使えず、反動相殺のためにPICも使えないから。

 

「吹っ飛びな」

 

数秒のチャージの末完了の二文字がモニターに表示される。

躊躇いもなくトリガーを引いた。

イギリス候補生、のちょっとだけ隣を狙って。

 

「くっ!!」

 

膨大な閃光と熱がアリーナを容赦なくえぐり、そして焼き払い、弾頭に装填された反物質が引き起こす対消滅のエネルギーが暴れ狂う。

直撃すれば一撃で撃破しかねないこの威力も、砲弾に挿入した反物質はたった一万分の1にも満たない量。

元々これは核弾頭を打ち出すものだったが、流石にそれはやばいと止めたけどぶっちゃけこっちの方がやばいかもしれない。

ちょっぴり反省。

 

「な、なんなんですのそれは!?流石にふざけ過ぎてますわよ!?」

 

「あ、そうなんだ。で?それが何か問題?直撃させなかっただけマシだと思えよ」

 

「は?わざと外したと!?おちょくるのも大概にしなさい!」

 

「そんなキレるなよ、祝砲の代わりだって。手荒な挨拶には手荒な挨拶をってな」

 

「くっ!もう我慢の限界ですわ!二度と口を聞けないようにしてあげますわ!」

 

「随分と小さい堪忍袋だな。かかってこいよ、遊んでやるから」

 

そう言うや否、俺はサイドブースターを使ったクイックブースト、瞬時加速に位置するそれを使って真横へと急加速。

再度俺を狙ったBTレーザーを避けた。

 

「なっ!?ろ、ロックが外れた!?」

 

イギリス候補生が驚きの声を上げる。

無理はないなと内心笑う。

モニターに表示された速度計が叩き出した数値はマッハ2.5。

継続的に加速するならまだしも、1秒にも満たない時間でそこまで加速されてしまえば、いくらISとも言えども高機動パッケージをインストールしていないなら対応できるはずもない。

俺は両の手を広げ、イギリス候補生を嘲笑うように口元を歪める。

 

「さぁ、やってみろよ。お前に出来るのならな」




ちなみにふと思いついたのですが、ラスジナさんを魔改造したらどうなるのかなと。
簡単に言うとデュアルミサイルをレールキャノンにして、右手を一番威力のエネルギー砂(名前が思い出せない)、左手には100発あるライフル(やっぱり名前が思い出せない)にしてもちろん格納はリボハン2丁持ちで。
そうしたら重量過多とかやばそうだけど、興よりかは幾分かマシだろうし。
AI特有の鬼サイティングでまず勝てなさそうな気がします。
ハンデをなくしたガチジナにしたらどれだけ強いのだろうか?
さぁ、みんなも勝てるか想像してみよう!
ラスジナにフルボッコにされる作者には無理です。
レイヴンACは難しいのです。
ネクストに乗ってコジマと寸断戦法を使わないガチのカーパルス占拠ハードを軽量機でクリアしたり、フラジールを( ´∀`)σ)∀`) がしょんする方が、まだマシでした。
ポータブルだったのも原因かもしれませんが。
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