「よーし!きょうからももっておなまえだよ!」
お母さんやお父さんを必死に説得し
なんとか飼う事を許してくれた
穂乃果は早速、ももって名前にした
理由はももが食べたかったからだ
そんな理由でもももは凄く嬉しそうに尻尾を振ってくれた
穂乃果も嬉しかった
それから穂乃果はずっとももと遊んだ
ことりちゃんや海未ちゃんと遊ぶ時もももを連れて行った
「うわーほのかちゃん、ワンちゃんかったんだー!かわいいね」
「うん!ももってなまえなんだよ!!ほのかがつけたんだ」
「うぅ……こわい」
「うみちゃんこわくないよ~?ももやさしいからかまないよ?」
「わん!」
「……(なでなで)」
「クゥ~♪」
ももはすぐに海未ちゃんやことりちゃんとも仲良くなった
穂乃果は凄く嬉しかった
ももにも友達が出来たんだって思った
でもそれは急にやってきた
「もも~?またたべてない」
「おかーさん!もも、またたべてない」
ももを飼って4日目
あんなに元気にご飯を食べていたももが
急に食べなくなった、それに元気が無くなっている
お母さんはおかしいと思い
ももを動物病院に連れて行った
動物にも病院があるんだって関心していた
穂乃果はそんなに深く考えずに待っていたら
病院の先生に思ってもない事を言われた
「あと……3日の命です」
最初は何を言っているのかわからなかった
穂乃果、バカだから
なんでお母さんが泣いているのかわからなかった
「せんせー、ももびょうきなの?」
「ごめんね……先生でも治せない病気なんだ」
「いやだ……せんせーももをなおしてよ、ほのかもっと、ももとあそびたい!」
なんとなく、穂乃果なりに理解した
ももは病気で死ぬんだ
しかもその病気でもも死ぬ
死んじゃったら遊べなくなる
ももとも話せなくなる
穂乃果は必死に言ったけど
無理矢理お母さんに連れて帰られた
その日はももと一緒に寝た
少しでも一緒に居たかったから
「穂乃果、ちゃんと言うこと聞きなさい!」
「いやだ!ももといっしょにいたい!!ほのか、ももといる」
今日から学校が始まる月曜日
穂乃果はももと一緒に居たいから
ワガママを言った、ちょっとでも一緒に居たかった
「クゥ~」
「もも……?」
その時のももが言いたかった事は
今でもはっきり覚えてる
行ってきていいよ、僕なら大丈夫
そんな事を言われた気がした
いや、絶対にそうだ
穂乃果は学校に向かった
遅刻はしたが
「もも!ただいま」
学校から帰ってきてすぐにももの場所に向かった
さっきまでちょっと元気そうなももが
げっそりしていた
まるで別の犬ようだ
それでも穂乃果は今日、あった事をももに話した
怒られた事、今日の給食の事、ことりちゃんと海未ちゃんの事
そして
「ほのか……ももがいないとさみしいよ、ももはひとりだったほのかのことをきにかけて、くれたんだよね?だったらほのかも…いまさみしいとおもってるもものそばにいる!」
ももはその時
涙目になっていた穂乃果の涙を舐めてくれた
たくさん舐めた
まるで大丈夫だよって言ってるようだった
「もも……あしたもけんきなすがたみせてね?やくそくだよ?」
「わん…」
「へへ、ほのかもすきだよ」
「もも~あさだよ?もも?」
「もぉーももはほのかといっしょだね」
穂乃果は気にせずに学校に向かった
寝てるのだろうと思っていたから
でも
「えっ……」
「朝、死んでいたみたい……もも」
嘘だ、穂乃果の頭の中は真っ白になった
朝、ももは寝ていただと思っていた
あれは死んでいたのか
穂乃果が気付いてやれなかった
それに気づいた時
穂乃果の目からは涙が止まらなくなった
「ごめん……ごめ、なさい」
「ごめんなさい!ごめんねももぉぉぉぉ!」
それ以来
穂乃果の家にはペットは居ない
我が家のペットは
ずっとももだから
お父さんにお願いして
もものお墓がずっとある、穂乃果はずっと忘れないように毎日お祈りをしてる
ももは教えてくれた
命の大切さ
命の儚さを
ありがとう
もも
今日も大好きだよ
「ん?」
「どうしたのですか?行きますよ」
「あっ、待ってよ海未ちゃん」
わん…(頑張ってね、穂乃果ちゃん
完