仮面ライダーSS Another Worldと真のオールライダー 作:ホッパーリスト
本郷と滝は逃げ切る事に成功した。しかしかなりのダメージを受けた本郷は左腕を滝に左肩に置かれ手を持たれている。本郷は苦しそうに歩く…。
滝「大丈夫か、本郷…?」
本郷「ああ、何とかな…」
滝「しかし相当な傷だ、どっかに休ませてくれる場所は…」
と、その時、歩いた先に「本郷」というプレートが貼られた屋敷のような建物を目にした。
本郷「本郷…?」
本郷と滝は屋敷に入った。すると、まるで執事のような格好をした者が本郷と滝のところへお目にかかった。
滝「あ、どうも…」
すると執事は苦しそうな本郷を見てこう言った。
執事「やられたのですか、猛お坊ちゃま!」
本郷「お坊ちゃま?」
滝「どういう事ですか?」
執事「あなたまで何をおっしゃるのですか、滝さん?」
滝「俺の名前まで…。どこかでお会いしましたっけ?」
執事「疲れてらっしゃるのですか、滝さん?私は立花藤兵衛ですよ」
本郷「立花藤兵衛…?おやっさん!?」
滝「本当に親父さんなんですか?」
藤兵衛「2人して変ですよ今日は…。それよりも、お坊ちゃまの手当てを…」
藤兵衛は本郷をベットで寝かせ休ませた。そのベットの隣に1つの机と2つの椅子があり、椅子には滝と藤兵衛が座って向かい合わせで話す。
滝「親父さん、知らぬ間に随分変わりましたね。それとも、この世界では親父さんは本郷は執事なんだとか?」
藤兵衛「まだそんな事を…やはり疲れてるのですか?紅茶を入れました、ごゆっくりどうぞ」
滝「あ、どうも…頂きます…」
滝は紅茶を漱いだ。
滝「さすが、執事だけあって美味い」
藤兵衛「それはどうも光栄です…」
滝「けど親父さん、いつこんな美味い紅茶の作り方を習ったんですかね?」
藤兵衛「茶を美味しく作れない執事は居ませんよ」
滝「…やっぱあまりにも変わり過ぎた…。この世界の親父さんはこういう人って思っておこう」
藤兵衛「世界?」
滝「いえ、独り言です」
その時、藤兵衛は何かを思い出した。
藤兵衛「あ…!」
滝「どうしました?もしかして何か思い出しました?」
藤兵衛「ええ、思い出しましたよ。先ほど服装が黒いお方がこちらに伺いましてね」
滝「黒い服装?」
藤兵衛「この世界は2つに分けられているんだとか、よく分からないお言葉を喋ってました」
寝ている本郷もその藤兵衛の言葉を耳にして藤兵衛の方に首を向けた。
滝「もっと詳しく教えてください」
藤兵衛「この世界は2つに分けられていて、2つの光の弾の1つはこちらに、もう1つはもう1つの世界の方に直撃して、世界が滅ぶと。悪の組織の仕業かと最初思ったのですが、これまでこれほど大げさなやり方はなかったですし…」
本郷と滝は顔を合わせた。
本郷「それを教えた奴の名は?」
藤兵衛「黒井響一郎と仰ってました」
本郷「黒井…」
滝「それって、レーサーの黒井響一郎?」
本郷「正しい歴史ではレーサーさ、しかし恐らく今この世界では再び…」
滝「本郷、何を言ってるんだ?」
本郷は起き上がろうとした。しかし痛みが激しくまた横になってしまった。
藤兵衛「猛お坊ちゃま、無理をなさらず」
滝「そうだぞ本郷、ここは俺に任せろ」
藤兵衛「滝さん、もう1つ」
滝「何ですか?」
藤兵衛「黒井という方は、洞窟に謎があると仰っておりました」
滝「洞窟?」
藤兵衛「吹っ飛ばされる壁の向こうにもう1つの世界があると」
滝「サンキュー」
藤兵衛「滝さん、この話を信じるのですか?」
滝「もちろんさ」
藤兵衛「1人で大丈夫ですか?」
滝「心配いらないさ。あなたは本郷を頼む…」
藤兵衛「畏まりました」
滝「洞窟の場所を聞いてるか?」
藤兵衛から場所を聞いて滝は屋敷から出た。そして呟いた。
滝「こうなったら、奥の手だ」
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