あらすじを読んで理解した上で読んで頂けると嬉しいです。
最初は2000文字を目指していきたいです。
高校生につき投稿日は不定期ですが、できれば一週間に2回を目指したいです。
プロローグ
「ああ……これもダメか………」
鉱物と見られる物で溢れかえる部屋で青年は床に倒れ込む。
見た目からしてその青年は20歳を少し超えたあたりだろう。
咥え煙草がもくもくと煙を立ち上げる。
「やはり物質の合成などでは作成できる物では無いのだろうか。」
低く透き通った声が部屋に響く。
しかし先程の青年の声とは別のものである。
「だがしかしウロボロス、
あまり特殊な仕掛け云々での作成では無いと考えるが…」
「その結果が今の現状だろう。
考え方を変えるべきだ。」
ウロボロスと呼ばれたその声は青年の首元に掛かるペンダントから発せられていた。
「少し気分転換をするべきだ。
錬金術師において大切な事は…」
「身体と精神、だろ?わかってるさ、時間はたんまりとあるんだ。
かと言って僕だって全く焦っていない訳じゃあないんだ…」
青年は一張羅を着込み革の鞄を手に持ち、ドアを開けた。
「暑いな……」
路地裏の、まさに怪しい建物の中から青年は繁華街へ向かう。
青年は染めていない金髪と元々の色である青色の眼からして、大抵の人は外国人であると思うだろう。
しかしこの時代外国人は珍しい訳でもない。
「反応も薄い…やっぱり良い国だな、日本ってのは。」
「治安も良いし技術も進んでいる平和な国だ。…その分ルーカス、錬金術師である君の仕事も減ってしまうが。」
ルーカスと呼ばれるこの青年はそう、錬金術師である。
「さて、今日は交渉の日だったね。」
ルーカスは工事中と書かれた扉の鍵穴に鞄から取り出した鉄片を差し込み、紋章の書かれた手袋をする。
「5等級錬金術、形状変化」
鉄片は鍵の形へと変化した。
「こういう所を見ると、日本のセキュリティも不安なもんだ。」
「君が異常なだけだ。
本来この時代錬金術師など存在すら危ういものだ。」
「…そうだね」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ビル屋上
屋上にはルーカスの他に、サングラスをかけた巨躯な男の集団がいる。
「…これが錬金術についての情報です。」
「そうか、面白い。」
ルーカスに対し、集団の長と見れる男が提起した資料に目を通す。
「交換条件です。
賢者の石についての情報をください。」
ルーカスは淡々と言葉を続ける。
「そいつぁ無理な質問だな。」
「…何故?」
リーダー格の男が合図を送ると周囲の男達が銃を構える。
「賢者の石?ばかばかしい、そんな物存在する訳ねーだろ。」
男自身も銃を構え、
「お前は此処で死ぬ、喜べよ?俺達みたいな名を馳せるヤクザの糧になれた事を。」
弾丸が、放たれる。
幾つ物その弾はルーカスの身体に穴を開け、削った。
「お前ら、こいつの始末をしとけ。」
「「「了解」」」
男達がルーカスの遺体に近づく、
その瞬間。
「この程度で死ねたら僕も賢者の石など探していないよ。」
「「「⁉︎」」」
「馬鹿な⁉︎」
ヤクザ達は驚愕した。
撃ち抜かれたルーカスの身体はおろか、周辺にこびり付く肉片や血液が全て消え去っている。
「な……な…ぜ」
ルーカスはリーダー格の男に近づく。
「交渉決裂だね。
非常に残念だ。」
ヤクザ達が遺体となって発見されたのはその日の夜であった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「おお、報道されてるな。」
殺害の手口が異様だの殺害したのはこの世界の人間ではないだの素晴らしい見当違いにルーカスは吹き出しそうになった。
「やはり殺したのはまずかったのではないか?」
「悪かったね。
……どうも苛ついてしまった。」
ルーカスは再び床に倒れ込んだ。
「……わかってるさ、今回の交渉だって決裂は目に見えていた。
それでも僕は僅かな希望に縋りたかった。」
「………私も未だに理解できない、
「16世紀に比べればこの世界は平和になった。
だからこそ『ホムンクルス』なんかが存在してはダメなんだ。」
「僕は必ず賢者の石を見つける。
自身を消す為に。」
彼が意思を示した直後突如空中に得体の知れない目の様な物が多数浮かび、悲鳴を上げる事なく彼の視界が歪んだ。
謎多き主人公…
次回もまだ説明が大半になると思います。