なんだかんだ言って3000文字くらいいく事が多くなってきました。
とはいえまだ週3投稿はできていないので頑張りたいです。
それでは本編をお楽しみに。
今朝
「もう…随分自信が無いのね。」
アリスさんは呆れた、というより少し怒った口調で言った。
まずいと思った僕は、
『…すみません。ですが、』
『
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
4回戦目
息が詰まる。
見えない何かに首を絞められる感覚を感じる。
魔理沙は目の前少年、ルーカスと対峙していた。
格下だと思っていた相手が、尋常では無い速度で成長している。
今迄見惚れる程の巧者や絶望する程の実力者は見てきた、
しかし目の前の脅威はそれとは別で…
(感情が乱れてきた……そろそろかな。)
ルーカスは今迄より一層魔力を込める。
『散弾Lv.17。』
「⁉︎」
「この量…」
(ルーカス君は本気を出していなかった?)
大量の矢が魔理沙へ向かう。
「その矢は…威力は低い!」
魔理沙は弾幕を当て相殺した空間に向かって巧みに避ける。
『よし、近づいて来た…』
ルーカスはチラリとポケットを見る。
(スペルカード‼︎)
魔理沙は即座に距離を取ろうとするが、
『通常弾Lv.25!』
「くっ…‼︎速い!」
今迄より数倍速い矢が魔理沙に命中した。
(今の視線は行動を誘導する為のフェイク…‼︎)
『それだけじゃなく、スペルカードや矢の性能に意識が向いてますよ。
意味がそのまま力となりますからどうぞお気をつけて。』
「硬っくるしいと思ったら結構生意気だな…!」
5回戦目
(互いにスペルカードを2枚残しながらの最終戦…やるじゃない、ルーカス君。)
『これで決めます‼︎』
僕はスペルカードを取り出す。
『アリスさん、ルーミアさん、借ります。
我が影よ、我が力の元にその力を光とせよ!』
僕の影から黒い塊が周囲に放出された後、8つに分裂する。
「これは…アリスと同じ⁉︎」
分裂した影が弓を装備した人の形をとった。
『闇符<
くらえ!散弾Lv.25×8‼︎』
人形が魔理沙さんを囲み矢を雨の如く放射させる。
「さすがだぜ…‼︎ならば私も!
ラストワード<サングレイザー >‼︎‼︎」
魔理沙さんが箒で周囲の矢を吹き飛ばす。
『ぐっ⁉︎』
打ち上げられた僕に魔理沙さんが突進し…
『なーんちゃって』
「っ…⁉︎」
衝突した瞬間僕の筈だった身体は闇の塊となって消えた。
(まさか人形に本体を混ぜて…‼︎)
『正解です!』
「上か⁉︎」
僕は最後のスペルカードを取り出す。
『これで、終わりだ‼︎』
「来い、ルーカス!」
『借りるぞ、妹紅‼︎
黄泉の道を背く永遠の古鳥よ、その永き長き時を歴て我が魂に業を煮やす事を命ずる。
舞い上がれ、不死鳥の鉄槌!』
「魔砲<ファイルスパーク>‼︎」
『憤怒<ラース・オブ・サタン>‼︎』
僕の身体に炎の羽根が生え魔理沙さんのファイルスパークへ突撃する。
『うおああああああああ‼︎‼︎』
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
結果
2-3
××○○×
『参りました。』
僕は魔理沙さんに頭を下げる。
はあ…いけると思ったんだけどなあ。
「勝った気がしないぜ…
10年分の驚きを今日味わった気がする。」
「初心者相手に思いきり本気出してたくせに何言ってるのよ。」
「ルーカスのどこが初心者なんだ⁉︎
成長速度が早過ぎるぜ‼︎」
魔理沙さんはぐったりしながら愚痴を言う。
「ルーカス君、魔力は大丈夫?かなり使用してたみたいだけど…」
『大丈夫です、まだ8割強はあるかと。』
「本当に化け物だろこいつ!」
『恐れ入ります。』
てへ☆
「それにあなた、まだ隠し手があるんじゃないの?」
『あれ、気づきましたか?』
「当然よ、何故本気を出さなかったの?
あなたの言う正攻法はそれを使用した前提だったはず。」
僕は言うべきか少し悩んで…
『アリスさんの弟子だからです。
全力を使用した勝利ならば僕はきっと満足しそこを限界と決めつける。
そうしたらもう伸び代が、後が無い。』
「‼︎」
『僕は魔法使いである前にアリスさんの弟子です、弟子である限り決して限界の味を知ってはいけない。
それが理由です。』
「…わかったわよ、練習だと言ったのも私だし。」
『ありがとうございます。』
「なんかアリス嬉しそうだな。」
「魔理沙っ‼︎」
「あははは悪い悪い。
じゃ、私はこのへんでー」
そういい魔理沙さんは帰っていってしまった。
「さ、さて。他にもいろいろ聞きたい事があるし一旦家に帰りましょうか。」
『はい』
こうして僕の魔法使いデビュー戦は負けこそはしたがなかなか濃い内容となった。
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
「いろいろ聞きたいのだけど…まずは拝借魔法からね。
あれは一体何なの?」
(チルノ、八雲紫、魔理沙、ルーミア、妹紅、そして私の能力を完全に再現し、さらに組み合わせていた。ルーカス君、あなたの潜在能力は一体……)
『対象の能力や技巧を魔法で再現する魔法というのは説明しましたよね。』
「ええ。」
『その再現をする際に本来必要な体力、妖力などを魔力に置換するんです。しかしそれには元の倍以上の魔力は必要となる。』
「再現をする条件は?」
『その人の能力や技巧を目の当たりにする事、そして未来が見える僕にはその範囲が広い。』
「なるほど……」
『でも拝借するにも必要な魔力量や再現度の高さ、使い方にバラつきが出ます。なぜなら拝借する対象との絆がこの魔法に影響するからです。』
「絆…?その人との仲の良さという事?」
『一概にそう捉えるのも違う気がしますがだいたいはそうです。
だからアリスさんの魔法を再現するには容易いですが初対面の魔理沙さんの魔法を再現するのはややきつかったです。
さらに仲が良くても最後の妹紅の再現の様にやはり完成はしていない部分はあります。』
「そう、理解できたわ。」
アリスは軽く手帳にまとめておく。
今出て来た人物名も。
(なかなか女ったらしなのかしら?この子は。)
「それと、今朝の約束。
勝ててはいないけどルーカス君も頑張ったし、何か一つ頼んでいいわよ。」
『本当ですか⁉︎それなら…』
「それなら?」
『僕に近接戦闘を教えてください!』
「……私はその必要はないと思うわ。」
アリスさんは即答する。
『えっ…どうしてですか?』
「なぜならルーカス君に近接戦闘系統の魔法の才能は無いし、このまま遠距離の魔法を覚えていくのが近道だと思うからよ。」
『うっ……』
「あなたを見る限り近接戦闘を覚えなくとも充分に火力とコントロールが効いている。
近づかれる前に倒す、それが1番なの。」
『ですが…』
「何か余程の理由があるのかしら?」
『視えたからです。』
「⁇」
『幽香さんと戦う際、必ず近接戦闘をする展開になる、その未来が僕には見えました。』
「…なるほど」
『確かに無理に新しい事を取り込めば今の技術に影響が出るかもしれない。それでもやっぱり僕は…』
「………」
(ここで師匠として正解なのは自分の意見を押し通す事でしょうね。
………でも、私は。)
「いいわ、その代わり近接戦闘の特訓は1日の内半日未満で済ませる事。
わかった?」
『はい‼︎』
「それともう一つ。
ルーカス君の魔法は見本と会えば会う程強くなる、それも理由に含めて近接戦闘は私じゃなくて知り合いに頼みたいと思うわ。」
『お知り合い…ですか?』
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
「へっくしゅん‼︎」
「あら、どうしたの妖夢。
風邪でも引いたのかしら?」
「あ、いえ大丈夫です。
うーん……?」
コピー系統の能力…じゃあないんですよね。
似てますが。
それなりにリスクはあるのです。