連日投稿です!
まあ先週の寝落ちからすれば当然ですが…
尽きる事のない友人の質問です。
Q.ルーカスと仲良くなるコツを教えてください。
A.殺意を抱かない限り基本ルーカスは誰とでも仲良く接します。しかし、一番大切な人になってしまう事を恐れるルーカスは執拗に関係を深める様な真似をしたがりません。
ちなみに「さん」付けで呼ばれなくなったり、特殊な呼び方をされたら、かなり信頼されている証だと思って喜びましょう。
静かな冥界に刀が重なる音が響く。
「そこまで白楼剣の扱いに慣れるとは…敵として不足なしです。」
『いやあ、御謙遜ならさらず。
ただの空元気ですからっ‼︎』
白楼剣とやらは楼観剣に比べリーチが短く戦闘に主として使用はしていないらしい。
さらにスピードはあちらのが速い速い、これは苦しい展開だ。
(詠唱する時間を与えてはくれないだろうし距離もとれない、ジリ貧だ。)
拝借といっても限りがある。
僕が今最も上手く扱えるのなら妹紅の拝借魔法だろう。
しかし妖夢さんとは敵対関係だ、今の状態ではただの物真似に過ぎない。
『…‼︎ちっ』
…と考えながら闘えば隙を突かれるし残量も減っていく。
やれやれ、こうなるなら政宗に剣術を教わるべきだったか。
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
約400年前
「其方も刀の業とやらも共に学ばないか?」
移動中、馬に乗る政宗が聞いてくる。
「なんで我がそんな重いもん持たなきゃならないのだよ、面倒くさい。」
僕はきっぱりと断る。
「そうか?其方の様な弓兵でも
「我には弓と錬金術があれば充分さ。
それだけで
と、僕が言うのも束の間。
前方に敵軍が並ぶ。
「さて、作戦はわかるか?」
「我が手前の眼になる。以上。」
政宗はハッハッハと高笑いした。
「充分だ。
さあ行くぞ、相棒。」
「しくじるなよ、相棒。」
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
今にしたら懐かしいし、寂しくも思う。
けど不思議と悲しくはない。
『ぐあっ‼︎』
既に4回もの命は奪われた。
痛感させられる、白兵戦の弱さ。
「其方は弓兵であろう?
なら其方の戦い方をしていれば良い。」
『⁉︎』
不意に聞こえた
嗚呼、そうか僕はまだ、
「‼︎」
刀と刀との鍔迫り合い。
整った形で僕を押し退けようとする妖夢さんに対し、僕は刀を右手でくるりと回転させる。
「これは…‼︎」
(巻き上げ…⁉︎そんな難易度の高い技、私には効きません‼︎)
『力を貸してくれ、相棒。』
僕はいない筈の相棒に声をかける。
拝借魔法ではなく、政宗の姿のイメージをして。
『秘剣<刀狩>‼︎』
互いの刀が宙に浮く。
「っ‼︎」
(自ら刀を手放す事によって巻き上げの威力を…)
僕はまだ
妖夢さんの様に、相棒の様に戦う必要は無い‼︎
『鎖縛誘導弾!』
「くっ…‼︎」
僕が放つ矢を妖夢さんが脚に括り付けた小刀で撃ち落とす。
『残念、それは悪手です。』
砕かれた矢から13本の鎖が放たれた。
『神速をも封じる戒めの鎖よ、彼の者を束縛せよ。
アクセル=バインド』
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
「降ろしてください!」
『いや、君こうでもしないと暴れるし…そんなに重くないんで、まあ安心してください。』
僕は鎖に巻き付けられた妖夢さんを抱えて階段を上がる。
2本の刀を背負いながら少女を抱えて長い階段を登って。
…うへえしんどい。
「年下の子に抱えられるとは…屈辱。」
『地味に暴言ですよそれ。
後僕は恐らく君よりは年上です。』
…お、そろそろ終わりが見えてきたな。
『って…!でか⁉︎』
なんだこの建物、凄いな‼︎
大きいとかレベルじゃないぞ⁉︎
『ごめんくださーい、お届け物です。』
「物ってなんですか物って⁉︎
幽々子様〜助けてください!」
むむ、他に人が住んでるのか。
へー、こんなだだっ広い場所に。
「はいはーい、あら?
随分可愛らしいお客様……っ⁉︎」
奥から来た桃色の髪に水色の服の女の人が僕を見て、幻想郷恒例の初対面に対しての反応が始まった。
「嘘……そんな…こんな事が…⁉︎」
「幽々子様…?」
ん?なんか様子が変だな。
「総一…どうしてあなたが生きているの……⁉︎」
はい?
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
「…して、総……ルーカスは一体どんな用で此処に来たのかしら?」
なんだかんだで事が済み互いに自己紹介が済みここ、白玉楼とやらにあげて貰えて現在に至る。
『この場所に用がある訳じゃないんですが…まあその前に総一という人物について話してもらえませんかね?』
僕は幽々子さんに突っかかる。
仮に僕に似た人物がいるのならばそいつはホムンクルスである可能性が高い。
…嫌になるね、僕みたいな存在がこの世に量産されている可能性を考えるのは。
「そんな怖い顔しなくても大丈夫よ、紫の仕業でしょうし。」
まあこう落ち着いて対応されると何も言えない。
それと何故かこれ以上追求してはいけないと僕の本能が言うのだ。
『それならそういう事にしておきます。…それでは本件へ。
あ、どうも。』
「いえいえ、先程は失礼しました。
まさか幽々子様のお知り合いだったとは…」
妖夢さんと軽く話す。
完っ全に初対面だけど正面でニコニコしてる幽々子さんを見たら反論する気も無くなる。
『…妖夢さんは剣術の達人と聞いていましたし、僕もその強さを思い知らされました。』
「みょんっ⁉︎いや〜そんなまだ全然ですよ、えへへへ」
おいおい単純過ぎるだろう…
『そこで一つ、僕に剣術を教えて貰えないでしょうか?』
「私に剣術を?
ルーカスさんなら充分に戦えるのでは?」
『どうしても必要なんです。
午後だけでも。
それと、僕にできる事ならなんでもします。』
僕は頭を下げる。
そうだ、勝利を掴むには。
「私は良いと思うわよ?
彼なら信用できそうだし。」
「幽々子様もおっしゃるなら…
わかりました。」
『…‼︎』
「でも、私の稽古は厳しいですよ?
覚悟する事ですね。」
『上等です!』
「なら早速付けて来なさい。
夕飯まで待ってるわ。」
と、僕達は庭へ向かう。
うわお、この庭の庭師とかきつそうだな。
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
「どうせ覗いているのでしょう?
出て来なさい、紫。」
2人を見送った幽々子がポツリと呟く。
「あらあら…さすがね。」
「あの子もあなたの仕業?
……悪ふざけにしては酷くないかしら?」
いつもの表情とは違い、真剣な雰囲気を漂わす幽々子に紫も答える。
「それが…私も彼を発見したのはつい一ヶ月前くらいの事なのよ。」
「紫の仕業じゃない…なら一体どうなっているのかしら…」
紫は溜息を吐く。
「わからないわ……それでも私は可能性を捨てきれず幻想郷に連れ込んで来てしまった。」
「…深く考えるなとは言えないし、けれども思い詰めるも良くないわ。
そう、仮に彼が生きていて記憶を失っている可能性は無いの?」
「…ありえないわ。
彼は、八意 総一は私の目の前で確かに死んだのだから。」
今話から伏線をぶちまけていきます。
ちなみにルーカスは髪と服装で人を覚えて感情で人を知っていきます。
初見の大体は変な帽子を被った人と認識していますがあまり気にしていません。
秘剣<刀狩>は巻き上げでググってみると動画が出ると思うのでだいたいそんなイメージで良いです。