自殺願望の錬金術師が幻想入りするそうです。   作:クレシアン

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実はルーカスの喉が治っているのに気付きましたか?
あれから一カ月くらい経ってたんですね。

こっちの世界だと数ヶ月ですが。


vsフラワーマスター①

 

決戦前夜

 

 

 

「兄ちゃん、久しぶりにいいかな。」

 

僕は久しぶりの我が家の地下室で呟く。

昼間は妹紅と先生とで話してたから遅くなってしまった。

 

「風見幽香に挑む、そうだろう?」

 

「さすがわかってるね。」

 

「半人前が惨めな、派手な負け方をしたからな。」

 

「むっ……それそうだけどさ…」

 

「………仕方ない、話し相手にはなってやろう。」

 

「⁉︎」

 

「なんだその顔は。」

 

「珍しいね兄ちゃん、明日雪でも降るんじゃない。」

 

「残念ながら明日の天気は晴れだ。

ふざけてないでさっさと話せ。」

 

「はいはーい。

まあ相手は風見幽香さんだね。」

 

「相手の戦術的特徴は?」

 

「遠近に対応したバランスが良い攻撃的アタッカー。

けれども傘による防御力も高い。」

 

「良い。

じゃあ相手の種族的特徴は?」

 

「高い魔力と妖力を持つ妖怪。

身体能力、特殊性共に優れている。」

 

「良い。

他に付け加える点は?」

 

「花を操る程度の能力……これはなかなか未知の能力だね。

危険性は無いって定評があるけどわからないかな。」

 

「まあ……及第点か。

それでお前はどうすんだ?」

 

「僕の意見は……というより僕の御師匠様の意見によると、」

 

「師匠…?ああ、魔法使いか。」

 

 

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

 

 

『例えば御師匠様が幽香さんと本気で戦うとしたらどう戦いますか?』

 

「私…?

私なら…距離に気をつけるわね。」

 

『距離⁇』

 

「魔法使いって一言にしてもいろんなタイプがあるのはわかるわね?」

 

『あー、はい。わかります。』

 

「それぞれに得意距離があり、自分の領域がある。

ルーカス君、貴方の得意距離は?」

 

『高火力魔法を撃っても自分自身に被弾しない中距離あたりですかね。

未来視で反応もできますし。』

 

「そういう事よ。

さ、特訓再開しましょう?」

 

『はい!』

 

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

 

 

 

「て、ことだね。」

 

「なるほど、なかなかに理にかなっている。

良い師匠を持ったな。」

 

「本当にどうしたの兄ちゃん。」

 

「それで、まさか作戦はそれだけか?」

 

「うん?あ、いやまだあるよ。

まずは……」

 

 

 

 

 

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

 

翌日

 

「…………」

 

人里の外れに静かに黙り込む女性、風見幽香は先日の出来事を思い返す。

 

いつもに増して騒がしい人里に何が起きたのかと問うと、また人里が襲撃されたとの事。

しかしそれを撃退した少年の名を聞き驚く。

 

ルーカス・ローゼンベルグ。

 

(やはりその兄が言う通りに無事だったか。)

 

とも思いながら行きつけの花屋へ行くと店員から手紙を渡される。

 

 

以前の主戦場で待っています。

ルーカス。

 

 

 

そして現在に至る。

 

 

 

(本当に来るのかしら?

ルーカスの兄がの言葉からして次こそ彼を手中に収められるのは確かだけど……)

 

 

「……!」

 

「お久しぶりです。幽香さん。」

 

「誰…?」

 

「ルーカスですよ、誰のせいでこうなったと?」

 

「こんな冗談もわからないの?

…てっきりあの時同様逃げるものだと思ったけれど。」

 

「それが貴方を倒さなきゃ元に戻れないもので。」

 

「そう、なら戦りましょう。」

 

 

 

 

〜少し離れた場所〜

 

「あら?貴方も見に来たの妖夢。」

 

「それは心配ですから。

アリスさんも同じだから此処に来たのでは?」

 

「うっかり死んで貰っても困るもの。

やっぱり弟子には勝って欲しいし。」

 

「ルーカスさんの事とても大切に思ってるのですね。」

 

「べ、別に私は一人の弟子として…

ほら、もう始まるわよ。」

 

 

 

 

〜〜〜〜

 

「直ぐに終らせてあげる。」

 

幽香は一気にルーカスに距離を詰める。

 

 

「それは困ります。」

 

 

「っ‼︎」

 

 

背後から数本の矢が襲いかかる。

しかし幽香は傘で防御した。

 

(爆発した…!

面と向かう前に既に仕掛けていたか。)

 

 

「よっと!」

 

ルーカスは傘で防御している間に懐へ駆け寄る。

 

 

(いきなり接近戦に持ち込むつもり⁉︎

ルーカス君…正気なの?)

 

「言え、違います。あれは、」

 

妖夢の予想通りに、ルーカスは不意打ちに反応しつつも、さらに懐へ攻撃を入れる幽香の攻撃を。

 

 

「スカイウォーク‼︎」

 

空気を蹴って三角跳びをし、避ける。

 

「煙幕弾!」

 

(距離を詰めたのはフェイク‼︎

また爆発する!)

 

幽香は再び傘を広げるが、

 

「⁉︎」

(煙幕…‼︎

しまっ……!)

 

 

「レフティル=バインド。」

 

「くっ……」

 

 

幽香の脚に複数の杭が突き刺さる。

ルーカスは15m程距離を取った。

 

 

「ご心配無く。

見た目は痛々しいですけど地面に固定されて動けなくなる程度のバインドですから。」

 

 

(あの動きは…‼︎

私が初めてルーカスさんと戦った際に使った爆風から背後に周り込む動きと全く同じ…‼︎)

 

(それだけじゃない、自分の得意距離を取る為敢えて近接戦から確実な行動封じをした…)

 

 

 

「ここまでは作戦通りですが、まだ続けますか?」

 

「……‼︎」

 

 

 

 

 

そして決戦が開始した。

 

 

 

 

 




次回予告

ついに開始した風見幽香との決戦。
序盤から上手くいった作戦がさらに炸裂する!
新たな力を手に入れたルーカスに幽香は…?
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