自殺願望の錬金術師が幻想入りするそうです。   作:クレシアン

29 / 32
僕は深呼吸をして魔力を集中させた。

特訓の成果を見せる時が、
今ここにあった。



vsフラワーマスター②

〜昨夜〜

 

「なるほど、確かにその作戦なら動きは封じられる可能性がある。

その先はどうするんだ?」

 

「長期戦用の作戦もあるけど微妙だからなあ、距離を置いて攻めまくって防御を崩す。まずはそれ。」

 

 

〜〜

 

 

 

「爆破散弾Lv.31‼︎」

 

 

(特殊弾でも複数の弾幕を可能にしてる…特訓の成果が出てるわね。)

 

 

耳を塞ぎたくなる様な破裂音が辺りを包む。

 

 

「……さすがに防ぎましたか。

リターンオブ=ゼロを防ぐなら当然っちゃあ当然か。」

 

(それでも凄い威力…!

ちっ…この杭が邪魔くさい‼︎)

 

 

「ならばお次はこれで、

魔理沙さん借りますよ。」

 

 

ルーカスは手を挙げる。

 

「あれは…!

魔理沙さんのマスタースパーク⁉︎」

 

「いや……あれは…

嘘……でしょう…?」

 

巨大な魔力の塊が5つに分かれ、各々がレーザーを作り出した。

 

「誇示〈マスタースパーク・クィンティプル>‼︎」

 

「…!!!」

 

 

(この……威力は‼︎)

 

 

 

 

「……ウロボロス、仕留めたか?」

 

「いえ、まだですね。」

 

(そうか、防御魔法を……意外だな。

でも確実にダメージは効いてるか。)

 

「くっ………」

 

「耐えますね幽香さん。

だんだんとこちらも痛々しい気分になってきましたよ。」

 

「……同情…かしらねぇ……はぁ…はぁ…」

 

 

「いえいえ、むしろここからですよ。妹紅、借りるぞ。」

 

 

 

「なっ……!」

 

 

ルーカスの手から巨大な火柱が上がり、空を射抜く。

 

 

「焼き尽くせ!せーの、アルメキア=アドラメレク‼︎」

 

 

「くっ‼︎ああああああ‼︎」

 

 

炎が周囲を包み込む。

 

 

 

「やったか…?」

 

「っ……まだです!」

 

(おいおいまじかよ!

魔力を暴発させて相殺しただと⁉︎)

 

 

「もう…左手……は使い物に…ならないか…ふぅ…」

 

「っ……‼︎バインドが⁉︎」

 

 

ルーカスはさらに距離を取ろうとするが、脚に蔦の様な物が絡まる。

 

 

「‼︎⁉︎」

 

(なんだ……?身体が…痺れ……)

 

 

「……攻撃に夢中で…気付かなかった様ね……それは神経毒の作用を含む異端の花よ……」

 

 

(そんなのアリかよ⁉︎)

 

幽香は呼吸を落ち着かせ、続ける。

 

「大抵の勝負相手は空中だから使い道は無いと思ったけれど。

貴方には有効みたいね。」

 

 

(くそっ、スカイウォークを維持すりゃあ良かったか‼︎)

 

 

「貴方は目の前の人物の未来を捉えても自身の未来は視えない。

傘と貴方の攻撃で姿を隠していれば奇襲は容易い。」

 

「………なら……ば‼︎」

 

僕は自身を分解して爆発させようとするが。

 

(ぐっ⁉︎なんだ⁉︎頭が痛……‼︎)

 

「…貴方は身体は再生するけど痛みは覚えているし表情にも出る。

つまり、」

 

「がはっ⁉︎」

 

傘が……僕の身体を貫き……

 

「杭の構造は理解した、外すのにもう時間は要さない。

……そして、貴方は精神的なダメージを再生する事はできない。

その神経毒は脳も侵食する。」

 

右手で……僕の首を……掴む。

 

「あの時の様な油断はしない、残量を確実に減らしていく。」

 

 

(なん……なんだ…あんたは……強すぎる……化け物かよ……)

 

 

なんで…敵わないんだ……僕は…敵わないから修行…して……なのに。

 

ああ……もう……何発殴られてんだ……勝てない……勝てない……

遠くで……アリスさんが…御師匠様が…駆け寄ろうとしているのがわかる。

 

 

「ルーカス君‼︎」

 

「待ってください!」

 

「妖夢‼︎離しなさい!ルーカス君が」

 

「信じなくてどうするんですか⁉︎

アリスさんは、ルーカスさんの師匠です‼︎彼を信じなくて、どうするんですか‼︎」

 

 

 

…御師匠様……妖夢さん…

……情けないったらないなあ……僕は2人に…恩返しもできてないってのに…

 

ここで……根性見せなくて…

 

 

「いつ見せんだろうがあああ‼︎‼︎」

 

「っ⁉︎」

 

ルーカスは思いっきり額を幽香の頭にぶつけた。

 

「この……‼︎」

 

幽香は拳を握りルーカスに叩きつけた。

 

しかし、

 

「がっ‼︎」

 

「っ⁉︎」

 

(拳を……噛み付いて防いだ⁉︎

くっ……食い千切られる……‼︎)

 

(やれやれ、咄嗟の思いつきが先生の頭突きとルーミアさんの嚙みつきとはね。)

 

 

幽香は身体を捻りルーカスから距離を離した。

 

 

「……どーも、頭突きしたおかげで頭が冷えてきたよ。

額割れたけれども。」

 

「………大した根性ね。

でもバインドも無しの状態で私に勝てるの?」

 

 

 

「しがみついてでも勝ってやる。

んでもって思いつきました。」

 

 

 

 

風見幽香さん、

貴方の攻略法を。

 

 

 

 




僕の親友達、いや、かつての想い人の話をしよう。

彼女は光を知らずして光を求めていた。
彼女は運命を求めていた。

僕は彼女達を、



続く

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。