嬉しい限りです。
修正にも参考にも感想は不可欠なので是非是非ください。
評価も遠慮せず頂けたら嬉しいです。
うん。
見られてるね。
ルーカスは再び歩きながらも上空からの視線を感じる。
「えっとー…お姉さんは何をしているのかな?」
その黒い羽が生えている人?は綺麗にルーカスの目の前に着地を決め、
「あやや、ばれていましたか。
少し取材を受けて貰おうと思いまして。」
「へ?取材⁇」
意外な展開に思わず声が出る。
「あ、まずは自己紹介からですね。
清く正しい射命丸文です!」
「ほほう、文さんね。
文さんは人間…ではないよね?」
「私は鴉天狗ですよ。
あなたも人間とは思えませんが?」
(まあ人間は体がぶっ飛ばされても再生なんかしないもんね。)
「僕はルーカス・ローゼンベルグ、ホムンクルスだよ。以後お知り置きを。」
僕達は握手をする。
「ホムンクルス…なるほど、
に来て日は浅いですね?」
「そうそう僕はけ…此処の異変を解決する為に紫さんに雇われたんだ。」
賢者の石を、と口に出しそうになりあわてて言葉を変える。
「紫さん…?ああ…なるほど。
しかし今幻想郷では異変など起きていないですよ?」
「えっ?んん?そりゃどういう意味だ……」
ルーカスは考え込む。
自分は喜び、愛を司るホムンクルスでその感情を『餌』とする。
つまり周囲やの感情を吸収し、自分にとって害のある感情か否かの判断が可能なのだ。
紫さんの先程の感情は『興味』、『期待』、『僅かな不安』だ。
『興味』は単純にホムンクルスであり錬金術師である自分への興味。
『期待』は恐らく僕が異変を解決する期待であり『僅かな不安』は失敗の可能性の予想だろう。
変わって文さんの感情は『興味』、『関心』、『警戒』だ。
『興味』や『関心』は紫さんと殆ど同じ。
『警戒』は恐らくまだ僕の安全性を疑っているからであろう。
この中で僕にとって害のある感情は『不安』、『警戒』の二つ。
それ以外は特に『餌』にも害にもならない。
嘘をつく場合、感情には必ず『軽蔑』、『罪悪感』のどちらかが付く。
結論。
2人?2匹?は嘘をついていない。
「よくわからないけど…紫さんには何か考えがあるんじゃないかな。
さ、取材だっけ?
新聞でも作ってるのかい?」
僕は無理矢理話を切り上げた。
嫌な予感がしたからだ。
嫌な予感は僕にとって害がある。
「あやや⁉︎こうも当てられてしまうとは…本当に興味が湧きますね。」
「別に新聞に載せられる様な事をしたわけじゃないぞ僕は。」
「またまた〜日が浅くして牛鬼を倒す方など異例ですよ?」
「牛鬼……やっぱり妖怪かぁ。
それよりも異例って?」
「それはですね…」
僕は文さんに色々教えて貰った。
幻想郷の事や今迄起きた異変の事など少しではあるがだんだん幻想郷について理解していく。
「なるほど、ありがとう文さん。
ここまで教えてもらったからには取材は受けないといけないね。
…構わないだろうウロボロス?」
「問題ない。
彼女は信頼に値する天狗だ。
それに我々の目的達成には幻想郷での生物との関わりが不可欠、損はないだろう。」
「⁉︎」
「始めまして文。
私はウロボロス、ルーカスのサポートをしている。」
「ペンダントが喋るとは!珍しいですね。」
「…まあ挨拶はこのくらいにしておいて取材、始めようか。」
(幻想郷には腹話術が無いのかな。)
文さんは手帳を取り出した。
「まずは…何歳ですか?」
「年齢って言われると微妙だけど…
作成日からは500〜600年は経ってると思うよ。」
「500〜600…なかなかご長寿ですねぇ…次にルーカスさんのその特殊な力を教えてください。」
「『主に錬金術を扱う程度の能力』、『慶や慈を糧とする程度の能力』だね。」
「ふむふむ…二つですか。
先程の勘の鋭さも能力に含まれているのですか?
それとルーカスさんからは何やら暖かい雰囲気が感じられますが。」
「そんな事はないよ。
これはただの直感さ、人生の内だいたいは心理学に費やしたからね。
暖かい雰囲気ってのは多分感情だね。僕は喜びや愛情を呼吸をするように放出するんだ。」
「なるほどなるほど…
ちなみに錬金術とは?」
「幻想郷には錬金術師はいないのかな?錬金術ってのはかくかくしかじかで。」
だいたいの内容を文さんに伝えた。
「なるほど、使えるのはルーカスさん1人だけということはホムンクルスは1人一種族なんですかね?」
「一応『先に』兄と姉が作られたよ。
ただ2人は錬金術を覚える気はなかったみたいだった。」
「ふむふむ……最後にルーカスさんは気になる人は居るんですか?」
「気になる人か……僕は愛情の化身だ。どんな生き物でも必ず愛さなければならない。
それ故誰か1人を愛した事は無い。」
「なるほど、深いですね…。
…ご協力ありがとうございました!」
「力になれて嬉しいよ。
ただ僕が異変を解決しに来た事は伏せてくれないかな?」
「あやや、わかりました。
それでは出来上がり次第お届けしますね!」
「ああ、そうしてもらえると助かるよ。」
文さんはあっというまに飛び去って行った。
「速いなぁ。
けど面白い人…じゃなくて天狗だった。」
ルーカスは肘の裏を見る。
15。
「おお!凄く増えてる‼︎
これは文さんのおかげだな。」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「しまった…文さんにできるだけたくさん人が集まっている場所を聞くべきだったか……」
ルーカスはふらふらと歩く。
「目立つ事をして強そうな人とかをおびき出そうかな。」
「それでは妖怪にも見つかってしまうだろう。君はただでさえ感情の放出で目立ってしまう。
手荒な真似は控えるべきだろう。」
などと独り言を挟みながら。
「辺りもだんだん暗くなってきたな……」
ルーカスは不安な気持ちを抑え混んで足を止めない。
「ウロボロス。」
「ああ、おかしいな。
いくらなんでも暗すぎる。
天気から月や星が隠れる事はありえない。」
「ッ!誰だ。」
「………」
ルーカスの心臓はどくどくと激しくなる。
何かが近づいてくる。
目はダメだ。
匂いに、音に、神経を集中させて…
「そこだっ!」
「痛っ!」
あ、なんか捕まえた。
この子が暗闇の原因だろう。
放せと言わんばかりにジタバタしている。
「暗闇をなんとかしてよ。
そうしたら下ろしてあげるから。」
声の元は納得した様で辺りの暗闇が晴れていく。
そこには黒い服を着た少女がいた。
なかなか可愛い、驚かせようとか思ったのかな?
「あなたは人間?」
「ん?」
何だ?突然。
「あなたは食べていい人間?」
「えっ?」
ルーカスにとって力となる感情は『喜び』、『愛情』などです。
逆に害となる感情は『警戒』、『不快』、『嫌悪』、『怒り』、『悲しみ』、『軽蔑』、『憎しみ』、『怠惰』など力の元よりはるかに多いです。
しかし力の元の感情の方が取り込む量が多いのでバランスは安定しています。
力の量は肘の裏の数値で確認できます。
時をかける少女みたいですね。