自殺願望の錬金術師が幻想入りするそうです。   作:クレシアン

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学校つらいっす…
しかし土日は暇なので恐らく更新日になるでしょう。
キャラ崩壊を起こしている可能性がありますが悪しからず。


紅と教師と妖精達

 

「5等級錬金術、形状変化。

Und mit der Darstellung der Anfang(そして始まりの姿へ)

 

 

 

ダメージを受けた人里の建物を修復していく。

何故母国(ドイツ)語を入れるかって?僕なりの敬意さ。

 

 

 

 

「こんな感じでどうかな?」

 

 

 

「…前より全然凄え……やるなあ!兄ちゃん‼︎」

 

八百屋のおっちゃんに肩をドンドンと叩かれる。痛いっての。

 

 

 

「あはは……デザインのセンスは自信はないけどここら一帯の雰囲気を崩さない様に増築するからさ、これからも是非頼ってくださいな。」

 

 

「おう、こりゃあ人里にとんでもねえ建築士が来ちまったな!」

 

 

 

袋いっぱいに野菜を詰めてもらい修復した八百屋を後にした。

 

 

 

 

 

「しかし錬金術?とやらは凄いな、実際に目にかかるとは。

それを扱う君の技術にも惚れぼれする。」

 

 

 

「大袈裟だよ。

皆の喜びが僕の糧になる、この力は自分の為に使っているのだから。」

 

 

 

慧音さんに褒められたルーカスは少し恥ずかしそうに笑った。

 

 

 

「僕はまだ修復作業が残っています。そろそろ夕方になるから友人の方に向かってみては?」

 

 

 

「いや、それでは君が…」

 

 

 

ルーカスは手提げから黒炭と木の枝を取り出す。

 

「5等級錬金術、形状変化。」

 

 

 

そしてそれらは鉛筆と紙に変形した。

 

 

「それでは地図を書いてください、待ち合わせ場所さえわかれば問題ないから。」

 

 

 

「…わかった。」

 

 

 

 

慧音さんは丁寧に地図を書きわかりやすく待ち合わせ場所に印を打った。

 

 

 

 

「それではまた。」

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

「おや、ルーミアさん?」

 

 

「あ!おいしい人だ‼︎」

 

 

指に食いつこうとしたルーミアを華麗に躱す。

 

 

 

「そっちはお友達かな?」

 

 

 

僕は後ろの2人を指さす。

 

 

 

「うん、チルノちゃんと大ちゃん!」

 

 

「さっきのお兄さんだ!

あたいはチルノ‼︎サイキョーの妖精よ!」

 

 

「は、初めまして…大妖精です。

大ちゃんって呼ばれています。」

 

 

 

「そっかそっか、仲が良さそうで何よりだね。」

 

 

 

 

挨拶と握手を交わし少し雑談をした。

 

 

アホの子2人とおとなしい子かな。

慧音さんや文さんに比べたら強くはなさそうだ。

 

チルノさんからは何やら冷気を感じる、妖精か。

実に興味深い。

 

 

 

 

 

「じゃあ僕は用事があるから、またね。」

 

 

 

僕がそう言うと3人は残念そうな顔をした。

わかった、わかったからそんな感情を向けないでくれよ。

 

 

 

 

「今度はあたいと遊びなさい!」

 

「ちょっと、チルノちゃん!頼む方がそんな態度じゃだめだよ!」

 

 

「またねー次は食べさせてねー」

 

 

 

 

 

こうして僕は待ち合わせ場所へ向かう。

 

 

 

 

「なんだろう、あの3人?と関わると異様に疲れるな。」

 

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

「すみません、少々遅れました。」

 

 

「大丈夫だ、こちらも今終わった所だからな。」

 

 

 

僕は地図の通りに里の外れにある竹林へと向かった。

そこには慧音さんともう一人、白髪の眼が赤い女性が居た。

慧音さんから聞いた、恐らく藤原妹紅さんだろう。

 

 

 

「お前さんがルーカスか?」

 

 

 

妹紅さんが聞いてくる。

 

 

「?そうだよ。」

 

 

「そうか。」

 

 

 

 

妹紅さんがそう聞いた瞬間、僕の顔面に目掛けて火球が飛んでくる。

 

 

 

 

「うわっ⁉︎」

 

 

 

 

 

僕は爆風にまみれ、たちまち10mくらい先まで吹っ飛ばされていった。

 

 

 

 

「あー……あっつい…」

 

 

 

 

 

よっこらせと立ち上がる。

吹っ飛ばされた顔面の骨が、皮膚が次第に再生されていく。

 

 

 

「こらこら、仮に僕がうっかりちゃっかり人里の一般人だったらどうするんだい?」

 

 

 

慧音さんは驚いた顔で僕を見る。

 

 

 

 

「いや、本当に再生機能があるかどうか試してみたくなってだ。」

 

 

 

 

「なるほど、それなら言ってくれれば自殺したのに。」

 

 

 

僕は土で少し汚れた服を叩く。

 

 

 

 

「あ、あと僕も少し良いかな?」

 

 

 

「?」

 

 

僕がそう言った瞬間妹紅さんの、もんぺに突っ込んでいる右腕に鉄の矢が突き刺さる。

 

 

 

 

「くっ…⁉︎」

 

 

(いつの間に……!)

 

 

 

「奇遇ですね、僕も試してみたかったんだ。蓬莱人の妹紅さん。」

 

 

僕は腰に着けた弓を軽く撫でる。

 

 

 

 

 

(顔面を吹っ飛ばされる際、既に背中の後ろで曲射をしていた…まるで攻撃を受けるかを予想していたかの様に。)

 

 

 

慧音は驚きつつも何が起きたかを冷静に考えていた。

 

 

 

 

「よろしくね、妹紅さん。

今日は世話を掛けてしまうけどね。」

 

 

 

僕は妹紅さんに手を差し出す。

妹紅さんはその手を取り、

 

 

「ああ、よろしく。それと『さん』付けは辞めてくれないか?

少しむず痒さを感じる。」

 

 

と返した。

 

 

 

「僕みたいな作られ物が貴方達完全体を呼び捨てになんて出来ないよ。」

 

 

僕も笑いながら返す。

 

 

 

 

 

 

このやりとりを見て慧音は感じる。

 

 

 

この2人は不死故に自分の命を軽く見て、考えに自虐な所がある。

 

 

だがしかし不死により人に嫌われきた妹紅、

不死により人に好かれてきたルーカス。

 

 

2人は似ている様で真逆だ。

それは恐らく妹紅も感じているのだろう。

 

 

 

だから、

 

 

 

「ちょっと私と遊んでみないか?」

 

 

 

そう言い妹紅さんの体が火に包まれる。

こりゃあ殺る気満々じゃないか。

 

 

 

 

「嫌だと言ってもするんでしょ?

慧音さんも止めてはくれなさそうだし。」

 

 

 

 

「すまない、私も少し興味があるのだ…」

 

 

 

この2人には是非仲良くしてもらいたい。戦いではあるが。

 

 

 

 

 

「いえいえ、その代わりいい土地紹介してね?」

 

 

 

僕は手提げから手袋を二つ取り出す。

 

 

 

 

「3等級錬金術、温度操作!

チルノさん、少し借りますよ。」

 

 

 

 

 

僕の周囲が冷気に包まれる。

竹林は季節に見合わない、白銀の世界になった。

 

 

 

 





ルーカスは作り物である自分が周囲の生物より劣った存在だと思っています。
しかし慶慈を放出する彼は必然的に生物に好かれる体質を持つ訳です。
なんとも微妙な立場ですよね。
次回は原作キャラとの戦闘になります。
弾幕はまだ使用しません。
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