ところで、久々にアニメに素良くん出てきましたね!
うーん、あの素良くんの交換条件的な提案にはちょっとびっくりしたけど、彼なりに柚子を守りたいって思ってるのは分かったよ。
そして…セキュリティとロジェが使ってたあのコインみたいな盗聴器、あれどうやってしこんだんだろ。
ああ、早く遊矢と柚子と素良くんの3人で、またバカみたいにふざけて笑いあう光景がみれたらいいなぁ…
「ね、ねえⅢ…これってだいぶ奥まできてない…?」
姫はあたりを見回しながらたずねる。
「うん…でも道はこの一本しかないし…」
IIIも頷きながら、奥へと進んでいく。
どれくらい歩いたのか分からないけど、だいぶ奥まできたのは確か。そして道は、いまふたりが歩いている道一本のみ。
「これ…いったいどこまで続いてるんだろ」
「うーん…とりあえず行けるところまで行ってみよう?出口があるかも知れないし、もしかしたら《LNo.》の手がかりが掴めるかもしれない」
「うん…って、あれ?」
「階段…?」
いままでこんなのなかったのに…
「どうする?Ⅲ…」
「……」
「Ⅲ?」
「…また、声が聞こえる…」
声?
「私は聞こえなかったけど…」
「なんなんだろう…僕には聞こえて君には聞こえないなんて…」
うーん…
「どこから聞こえるの?」
「たぶんだけど…この階段の先から」
「この先から?」
うーん、と姫は数秒思案すると、パッと顔をあげ、
「…よし!Ⅲ、行ってみよう!!」
その姫の提案に、IIIは「え!?」と驚く。
「だってこの先に何かあるのは間違いないでしょ?気になるし、調べてみよう!!」
驚く表情のⅢの手を引っ張って、姫は階段を降りていく。
「…あ、風?」
「あ…本当だ」
奥から、ヒュウウ、と風が反響する音が聞こえる。
「もしかしたら、外に通じてるのかも」
「そうだね…あ、暗いから足元気をつけてね」
「大丈夫大丈夫!」
っていうか…
「この階段かなり長い…」
「あ、でももう終わるみたいだよ?」
最後の一段を降りると、ずっと奥へと続く薄暗い通路があった。
「うっわ…この先何も起きないはずはないって感じ…」
「だね…でも風の音はこの奥から聞こえる…」
ということは、この奥に外に通じる道があるってことで。
「……行かざるをえないか」
「だね」
こくりと頷きあって、通路の奥へと進んでいく。道はまっすぐ一本のみ。
進んでいくと、ふたりは広く、何もない空間に出てきた。
「なにここ…」
「行き止まりなのかな?」
「ええぇー…そんなぁ…」
ここまで来てなにもないとかあんまりだ!と姫が嘆いている合間も、IIIはあたりに何かないか注意深く見回す。
「……ん?」
「? どーしたのⅢ」
「あれって…お社?」
「え?」
IIIが指差す先。そこにあったのは、小さなお社だった。
「ほら、あれ」
「本当だ…でもなんでこんなとこに…」
「悪いけどそこまでだ」
「!」
「!?」
ざっといきなりふたりの目の前にあられたのは、金髪の男。その後ろには、茶髪と黒髪の男。
「希望光神の仲間だな」
「「…!」」
希望光神ーーーそれは遊馬のこと。そして、肌を指すピリピリとしたこの殺気…
「まさかセブンシンス!?」
「ご名答」
にやり、と男は笑った。
「私はセブンシンスのひとり、嫉妬神レーヴィン」
やばい…覚悟はしてたけど、まさか本当にセブンシンスと出会すなんてっ…!!
「《LNo.》は我らがサタン様のために、私がもらう」
「そんなことさせないよ!!」
「そうよ、あんたたちなんかに渡してたまるもんですか!!」
「そうか…残念だよ」
パチンっとレーヴィンが指を鳴らすと、後ろにいた2人の男性が前にでてきて、デュエルディスクを構えた。
「それならば、力ずくで奪うまでだ」
「…この2人にデュエルさせて自分はやらないわけ?」
「私は早々に手の内を晒すのは好きじゃないんでね」
自分は手の内を晒さず、仲間にデュエルさせることで、こちらの手の内を探る…
(どんだけ卑怯なのよこいつら!?)
「いいわ、やってやろうじゃない!!」
「僕ら相手にそう簡単に勝てると思わないでよね!!」
姫とIIIもデュエルディスクを構える。
「ルールはフィールド・墓地共通なし、ライフはふたり共通の4000のタッグデュエル、いいわね?」
「ああ、いいよ」
レーヴィンが頷く。
「デュエルディスク、セット!Dゲイザー、セット!!」
『ARビジョン、リンク完了』
「「「「デュエル!!」」」」
【姫&Ⅲ】LP 4000
【男A&B】LP 4000
「1ターン目は俺だ…俺はモンスターを裏守備表示でセットして、ターンエンド」
【男A】手札×4
モンスター
裏守備モンスター×1
魔法・罠
なし
「私のターン、ドロー!」
(モンスターを裏守備・・・?)
(だけどこの世界じゃ、あんま見ないプレイング…だよなぁ)
なら、自分はどう動くべきか。
(このタッグデュエルでは、すべてのプレイヤーが1ターン目を終わるまで相手を対象としたカードは発動出来ず、バトルも出来ない)
ーーーなら。
「私は手札のペンデュラムモンスター、《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》をペンデュラムゾーンにセッティング!」
『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン 』
Pスケール:青4・赤4
「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」の①②のP効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分のPモンスターの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージを0にできる。
②:自分のエンドフェイズに発動できる。このカードを破壊し、デッキから攻撃力1500以下のPモンスター1体を手札に加える。
「…?」
「ペンデュラム、モンスター?」
(…ごめんⅢ!あとできちんとしっかり説明してあげるから!!)
などと思いながら、姫はさらに手札を抜き取る。
「そして《
『EMウィップ・バイパー』
地/4/爬虫類/攻1700
(1):1ターンに1度、フィールドの表側表示のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力をターン終了時まで入れ替える。
この効果はお互いのメインフェイズにのみ発動できる。
【姫】手札6→4
「私はカードを2枚セットして、ターンエンド。そしてエンドフェイズ時に、ペンデュラムゾーンの《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》のペンデュラム効果発動!ペンデュラムゾーンのこのカードを破壊することで、デッキから攻撃力1500以下のペンデュラムモンスターを手札に加える。私はこれでターンエンドよ」
【姫】
LP 4000/手札×3
モンスター
『EMウィップ・バイパー』
魔法・罠
伏せ×2
「俺様のターン、ドロー…」
【男B】
LP 4000
手札 5→6
「…俺様は魔法カード《テラ・フォーミング》を発動」
『テラ・フォーミング』
通常魔法
①自分のデッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える
《テラ・フォーミング》…
(デッキからフィールド魔法カードを加えるカード…)
「俺様が手札に加えたのは《天空の聖域》・・・そのままこのカードを発動する」
『天空の聖域』
フィールド魔法
①天使族モンスターの戦闘によって発生する天使族モンスターのコントローラーへの戦闘ダメージは0になる。
天使族モンスターの戦闘でのダメージをゼロにするフィールド魔法。
(まさか…)
たらり、と頬を汗が伝う。
「そして《豊穣のアルテミス》を召喚する・・・」
『豊穣のアルテミス』
光/4/天使/攻1600
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、カウンター罠が発動される度に自分のデッキからカードを1枚ドローする。
「アルテミス…(やっぱりっ)!」
げっと姫は顔をしかめた。
「そしてカードを1枚セットして、ターンエンド…」
《天空の聖域》に《豊穣のアルテミス》。
(まさかこの人のデッキ…)
予想が正しければ、相手の伏せカードは…
(でも全員が1ターン目を終えないと、自分以外のプレイヤーを対象としたカード効果は発動出来ないしなぁ…)
相手のデッキにあたりをつけた姫は、伏せカードを見ながら密かに息を吐いた。
【男B】
LP 4000/手札×3
フィールド魔法
『天空の聖域』
モンスター
『豊穣のアルテミス』
魔法・罠
伏せ×1
相手プレイヤーを対象としたカードの効果は発動出来ない。ならいま出来るのは…
「…Ⅲ」
「なに?」
姫は相手に聞こえないように、小さな声でⅢを呼んだ。
「どうしたの?姫」
「《アルテミス》の方のプレイヤー、気をつけて」
「え?」
姫がそういうと、Ⅲは怪訝そうに顔をしかめた。
「…あの伏せカード、何かあるんだね?」
が、すぐに察したのかちらりと相手をみた。
「うん。多分だけど…あのプレイヤーのデッキ、エンジェルパーミッションだと思う」
「パーミッション…」
パーミッション。それは、カウンター罠などでとにかく相手の動きを無効にして阻止して、相手の動きをコントロールするデッキのことだ。
一口にパーミッションといってもいろいろな軸のデッキがあるが、《アルテミス》に《天空の聖域》とくれば、思いつくのはたったひとつ。相手のデッキは聖域軸のエンジェルパーミッションにほぼ間違いない。
姫自身も軸は違うが、エンジェルパーミッションのデッキを組んでいる。自分が使う分には気持ちいいのだが、相手に使われると嫌なことこの上ない、鬼畜デッキのひとつである。
「《豊穣のアルテミス》は、カウンター罠が発動する度にカードをドローする事が出来るの。だからきっと、あの伏せカードは…」
「そうか、カウンター罠…!」
「そういうこと」
カウンター罠の最大の利点は、スペルスピードが3…つまり、同じカウンター罠でないとチェーンすることは出来ない点にある。ただし、カウンター罠のリスクとして、コストが高いために
「ありがとう、姫」
「どーいたしまして。絶対に勝つよ、Ⅲ!!」
「うん!」
頷くと、Ⅲは手札を見て、考え始めた。
* * *
【Side III】
「僕のターン!ドロー!!」
【Ⅲ】手札5→6
(《天空の聖域》によるダメージをゼロにする効果と、カウンター罠を発動することでドロー出来る《豊穣のアルテミス》の効果…)
姫の言葉を思い出して戦略を考える。確かにこの2枚は厄介なカードだ。
(《アルテミス》の攻撃力自体は高くないけど・・・《天空の聖域》の効果で、破壊してもダメージはゼロになる)
なら、一番手っ取り早いのはその《天空の聖域》を破壊することだ。
(だけど、タッグデュエルでは全員が1ターン目を終えるまでは、相手を対象に取るカード効果は発動出来ない。それに・・・)
改めて、手札を確認する、
(どのみち、いまの僕の手札じゃ《天空の聖域》の破壊は出来ない…)
それなら、今の自分の手札でやれることをやるだけだ。
たとえどんな絶望的な状況でも自分を信じること。そして自分のデッキを、カードを信じてドローする事。諦めずに、前に進むこと。
(それが、遊馬と命を懸けて戦って教わったこと・・・かっとビング!)
ドローしたカードを含めた6枚のカードでどう動くか、描ける戦略はなにか。Ⅲは思いつく限りの動かし方を思い描いた。
「いくよ、僕は《
『
光/3/岩石/攻1300
相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
この方法で特殊召喚に成功した時、自分の手札・墓地から「先史遺産クリスタル・ボーン」以外の「先史遺産」と名のついたモンスター1体を選んで特殊召喚できる。
「《先史遺産クリスタル・ボーン》は、相手フィールドにモンスターがいて自分フィールドにモンスターがいない時、手札から特殊召喚する事ができる。更にこの効果でクリスタル・ボーンが特殊召喚に成功したとき、手札または墓地から、このカード以外の《
『先史遺産クリスタル・スカル』
光/3/岩石/攻900
自分フィールド上に「先史遺産」と名のついたモンスターが存在する場合、自分のメインフェイズ時にこのカードを手札から墓地へ捨てて発動できる。
自分のデッキ・墓地から「先史遺産クリスタル・スカル」以外の「先史遺産」と名のついたモンスター1体を選んで手札に加える。
「先史遺産クリスタル・スカル」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
「レベル3のモンスターが2体…」
姫の呟きに小さく頷いて、Ⅲは前を見た。
(絶対に勝つ!かつて敵だった僕が言った、「家族を助けてほしい」って身勝手な、一方的な約束を果たしてくれた遊馬のためにも…!)
このデュエル、絶対に負けられない。負けるわけにはいかないんだ!
「僕はレベル3のクリスタル・ボーンとクリスタル・スカルでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚!!現れろ、《
『先史遺産クリスタル・エイリアン』
光/3/サイキック/攻2100
カードが攻撃対象に選択された時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
このターン、このカードは戦闘及びカードの効果では破壊されず、このカードの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは代わりに相手が受ける。
「僕はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ!」
【Ⅲ】
LP 4000/手札×3
モンスター
『先史遺産クリスタル・エイリアン』
魔法・罠
伏せ×1
* * *
一方、姫とIIIのタッグデュエルが始まる少し前。外では…
「俺は《ゴブリンドバーグ》を召喚っ!」
『ゴブリンドバーグ』
地/4/戦士/攻撃1400
①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。
手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。
この効果を使用した場合、このカードは守備表示になる。
「そしてゴブリンドバーグの効果発動!このモンスターの召喚に成功したとき、手札からレベル4のモンスターを1体、特殊召喚出来る。俺は《ガガガマジシャン》を特殊召喚!!」
『ガガガマジシャン』
闇/4/魔法使い/攻撃1500
1ターンに一度、自分のメインフェイズ時に1から8までの任意のレベルを宣言して発動する事ができる。
エンドフェイズ時まで、このカードのレベルは宣言したレベルになる。
「ガガガマジシャン」は自分フィールド上に1体しか表側表示で存在できない。
このカードはシンクロ素材とする事はできない。
「効果を発動したことで、ゴブリンドバーグは守備表示になる!」
『ゴブリンドバーグ』
攻撃1400→守備0
「俺は《セイバー・シャーク》を召喚!」
『セイバー・シャーク』
水/4/魚/攻撃1600
このカードはシンクロ素材にできない。
自分のメインフェイズ時に、フィールド上の魚族モンスター1体を選択し、以下の効果から1つを選択して発動できる。
この効果は1ターンに2度まで使用できる。
この効果を発動するターン、自分は水属性以外のモンスターを特殊召喚できない。
●選択したモンスターのレベルを1つ上げる。
●選択したモンスターのレベルを1つ下げる。
「さらに手札から、《サイレント・アングラー》を特殊召喚!」
『サイレント・アングラー』
水/4/魚/攻撃800
自分フィールド上に水属性モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
このターン自分は手札からモンスターを特殊召喚できない。
「サイレント・アングラーは、自分フィールドに水属性モンスターが存在するとき、手札から特殊召喚することが出来る。そしてこのターン、俺は手札からモンスターを特殊召喚することは出来ない」
遊馬と凌牙のふたりは、デュエルをしていた。そして璃緒とIVは、下がってふたりのデュエルを観戦してきた。
「さらに俺は、セイバー・シャークの効果発動!1ターンに二度まで、魚族モンスターのレベルを1つ操作出来る。この効果で、俺はセイバー・シャークとサイレント・アングラーのレベルを4から5に変更する!」
『セイバー・シャーク』
☆4→5
『サイレント・アングラー』
☆4→5
「この効果を使ったターン、俺は水属性以外のモンスターを特殊召喚出来ない。…が、俺のデッキのほとんどは水属性。大したデメリットじゃないがな」
ふたりがデュエルしているのは、洞窟の中に入れる場所がないか探していたところ、謎の2人組があらわれ、デュエルを迫られたからだった。
しかも、相手はただのデュエリストではなく…
「俺はレベル4のゴブリンドバーグとガガガマジシャンでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚!!現れろ、No.39!白き翼に望みを託せ!《希望皇ホープ》!!」
「俺はレベル5になったセイバー・シャークとサイレント・アングラーでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚!!現れろ、No.73!カオスに落ちたる聖なる滴。その力を示し、混沌を浄化せよ!《激瀧神アビス・スプラッシュ》!」
『No.39 希望皇ホープ』
光/4/戦士/攻撃2500
このカードは「No.」と名のついたモンスター以外との戦闘では破壊されない。
自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動する事ができる。そのモンスターの攻撃を無効にする。
『No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ』
水/5/戦士/攻撃2400
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
バトルフェイズ終了時まで、このカードの攻撃力は倍になる。
この効果は相手ターンでも発動する事ができる。
そう、2人がデュエルしているのは…
「攻撃力たったの2500じゃ、俺の《DNo.》は倒せないぜ希望皇神さまよおっ!!」
「攻撃力2400のモンスターしか出せないとは、バリアンの王様も随分と堕ちたもんだな、ええ!?」
「おいおい、そいつもう王様じゃないだろ!」
「ああそうだっけか、元王様か!」
ぎゃははははっと笑いこける、この2人のデュエリスト。この2人は、嫉妬神レーヴィンが操っているデュエリストだ。
本来ならこの2人はこの件には全くの無関係なデュエリストなのだが、レーヴィンに操られ、遊馬たちの行く手を遮っているのだ。
「…そいつはどうだろうな。いけ、《ホープ》!DNo.に攻撃!!」
「いまのうちにほざいてろ!堕ちたかどうか、その目で確かめるんだな!バトルだ、《アビス・スプラッシュ》!!」
《ホープ》と《アビス・スプラッシュ》の2体が、主の命令を受けて攻撃体制に入る。
「はっ、馬鹿が!!攻撃力の低い《ホープ》で攻撃だと!?」
「自滅を選びやがったか!!」
その言葉に、遊馬と凌牙はにやりっと笑った。
「「ホープ/アビス・スプラッシュの効果発動!!」」
「ホープはオーバーレイユニットをひとつ使うことで、モンスター1体の攻撃を無効にする!俺はホープの攻撃を無効にする!【ムーンバリア】!!」
「は?馬鹿が!ダメージを与えられないその効果になんの意味がある!!」
「大ありだ!俺は手札から速攻魔法《ダブル・アップ・チャンス》を発動!このカードはモンスターの攻撃が無効になったとき、そのモンスターの攻撃力を二倍にして、もう一度攻撃出来る!!」
「な、なにぃ!?」
「アビス・スプラッシュはオーバーレイユニットを一つ使うことで、バトルフェイズ終了時まで攻撃力を二倍にする!!」
「はっ!?」
「俺はオーバーレイユニットをふたつ使う!つまり攻撃力は倍の倍、四倍だ!!」
「ば、馬鹿なっ!?」
「「いけ、ホープ/アビス・スプラッシュ!!」」
「【ホープ剣・ダブル・スラッシュ】!!」
「【ファイナル・フォール】!!」
遊馬の《ホープ》と、凌牙の《アビス・スプラッシュ》2体の攻撃により、2人と戦っていたデュエリストのライフはゼロになった。
「遊馬っ」
「おお、小鳥…」
AR空間が解除されると、そばでデュエルを見ていた小鳥と璃緒、Ⅳが近づいてきた。
「2人は…?」
「大丈夫、気絶してるだけだ」
「な、なんだ…」
遊馬の言葉に、小鳥はほっと息を吐いた。
「人間を操るなんて、あいつしか…レーヴィンしかいない…!しかもレーヴィンのやつ、『駒』にDNo.を持たせるなんて…!」
ぎり、と遊馬が顔をゆがめた。
『遊馬、そのレーヴィンというのはまさか…』
「…ああ、そうだ。レーヴィン…セブンシンスのひとりで、大罪のひとつ、嫉妬の神だ」
セブンシンス。その言葉に、その場にいる全員の空気がぴりっと、緊張感に満ちたものになる。
「レーヴィンの能力は、人を意のままに操ること。操った人のことを、レーヴィンは『駒』って呼んでたよ。『駒』の洗脳を解くには、レーヴィン本人か、操られた人間をデュエルで負かすしかない」
「それでデュエルを受けたんですのね」
璃緒の言葉に、遊馬は頷いた。
「なんにしても、セブンシンスがいるって分かった以上、時間がねえな」
「ああ。早く姫とⅢを見つけないと…」
そのときだった。
「…!モンスター!?」
突然モンスターが現れ、遊馬たちめがけてつっこんてくるのが見えた。
「またか!!」
遊馬はデュエルディスクを構え、そのモンスターの攻撃を受け止めるべく《ホープ》を出そうとカードを手にしたーーーが。
ガキィィィン!!
「え・・・!?」
遊馬が《ホープ》を出すより先に、別のモンスターがそのモンスターの攻撃を受け止めた。
「このモンスターは…」
そして、そのモンスターは見たことのあるモンスターだった。
友達だと、仲間だと思っていた。けれどその気持ちは裏切られた。さんざんな目にあわされて、…そしてやっと、本当の仲間になれた…
「なにしてやがる遊馬!」
「べ、ベクターッ…!?」
現れたのは、デュエルディスクを構えたベクター。遊馬たちに突っ込んできたモンスターの攻撃をうけとめたのは、ベクターのオーバーハンドレット・ナンバーズ、《
「ベクター!?」
「あなた何故ここに…!」
《シャイニング》と対峙しているモンスターから目を離さないまま、ベクターは遊馬の隣まで移動してきた。
「俺たちが行った方にも、操られたデュエリストがいたんだよ!で、葉月からレーヴィンってやつのことを聞いた。いけ《シャイニング》!そいつを蹴散らせ!!」
ベクターの命令にシャイニングが動き、そのモンスターを倒した。
「あっちじゃ他のやつらが操られたデュエリスト相手にデュエルしてる。…っておい、あとふたりはどうした?」
「姫とⅢは…」
「ふたりは洞窟の中にいるの。でも入り口が土砂で埋まっちゃって…」
「それで他の入り口がねえか探してたのか」
「ああ」
「ベクター!!」
がさがさと茂みをかき分けて現れたのは、アリトとギラグ。その後ろにはドルベとミザエル、葉月の姿もあった。
「みんな!」
「おい。悪いが、集まったのを喜んでる暇ねーぜ」
ベクターの言葉に、小鳥は「え?」と首を傾げた。が、すぐに合点がいった。
「これは…!」
「まさかこれ、全員…!?」
「レーヴィンのやつ、一体何人を『駒』にしやがったんだ…!」
現れたのは、10人ほどのデュエルディスクを構えたデュエリスト。しかし全員、目が正気じゃない。
「ちっ・・・ユーマ、さきいけ!!」
葉月の言葉に、遊馬が目を見開いた。
「けど、」
「ここは俺たちでとうにかする。ユーマはレーヴィンよりも早く、《LNo.》を見つけろ!」
「俺らに任せておけ遊馬!!」
「仮にも我らはバリアン七皇。そうやすやすとやられはせん」
「いけ遊馬!」
その言葉に、遊馬は構えていたデュエルディスクを下げた。
「…分かった、ここは任せる。みんな、行くぜ!!」
遊馬の言葉に、アストラルたちは頷き、遊馬のあとを追いかけた。
「さーて、久しぶりにいっちょ暴れてやるか!」
「おう!」
「我らバリアン七皇の力、見せてくれる!」
「真のドラゴン使いのデュエル、とくと味あわせてくれる!」
「さあ、良からぬことをはじめようじゃねぇか!」
「おーおー、こりゃ俺も負けてらんねーなぁ」
五皇の張り切りように、葉月はやれやれも肩をすくめながら、デュエルディスクを構えた。
「んじゃ行くぜ!」
「「「「「「デュエル!!!!!!」」」」」」
そして始まったデュエル。
「光の使いよ、いま悠久の時を超え、輝きの衣を纏いて、彼方より浮上せよ!《No.102
「いでよ、No.104!その眩き聖なる光で、愚かな虫けら共を跪かせよ!《
「現われろ、No.105!その魂に秘めた熱き炎で、己が道を切り開け!《
「この世のすべてを握りつぶせ!《No.106巨岩掌ジャイアント・ハンドレッド》!』
「宇宙を貫く雄叫びよ!遥かなる時を遡り、銀河の源より蘇れ!顕現せよ、そして我を勝利へと導け!《No.107
なんと五皇は、1ターン目から各々のエースを呼び出した。そして、さらに。
「いけ、グローリアス・ヘイロー!【ライトニング・クラスター】!!」
「許してくれってか?許してやるよぉ!これが終わったらな!!シャイニング、攻撃だ!!」
「いっけぇセスタス!【スターダスト・インパクト】!!」
「つまり、お前はそのモンスターの攻撃力分のダメージを受けて終わりだ!【五死眼光】!」
「我が
なんと、こともあろうにきっちりワンターンキルまで決めてしまったのだ。
「お、おお…さすが、バリアン七皇の名前は伊達じゃねーわ…」
葉月はそう思ったという。
尚、そんな葉月も、己の《LNo.》できっちりワンターンキルをかましたことを、ここに追随しておく。
..
今回のタッグデュエルルールは以下の通り。
①タッグデュエル形式のため、2ターン目プレイヤー(今回は姫のターン)からドロー可能
②フィールド、墓地は独立
③タッグパートナーは「相手」扱い(例:ZEXAL12話の凌牙の「ラスト・エントラスト」)
④LPはパートナーと共通で4000
⑤全員が1ターン目が終わるまでバトルは出来ず、相手を対象としたカード効果の発動は出来ない。
という、タッグデュエルとバトルロイヤルルールが混ざった感じです。
そういえば今月から配布されてるトーナメントパックに、黒咲のトークンが入ってますよね。
なら柚子は!?素良くんは!?そしてユーリは!?
コンマイさん、トークン化待ってます!!o(^_-)O
ちなみにこれを書いた当初のカードプールは、「クラッシュ・オブ・リベリオン」です。
ので、当分の間はそこまでのカードでやっていきます。
途中、そんなの忘れてたらごめんなさいm(_ _)m
そしてアリトくん。
彼のセスタスだけ、召喚口上自分で考えました。
だって見つからなかったんだもん…