希望と絶望のアポカリプス√r   作:桜彩(さや)

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引き続きご覧頂きありがとうございます、13話のお届けになります。
それではどうぞ!!


Turn12《改正中》

【男A】

手札×4

 

モンスター

裏守備モンスター×1

 

魔法・罠

なし

 

 

 

【姫】

手札×3

 

モンスター

『EMウィップ・バイパー』

 

魔法・罠

伏せ×2

 

 

 

【男B】

手札×3

 

フィールド魔法

『天空の聖域』

 

モンスター

『豊穣のアルテミス』

 

魔法・罠

伏せ×1

 

 

 

【Ⅲ】

手札×3

 

モンスター

先史遺産(オーパーツ)クリスタル・エイリアン』(ORU×2)

 

魔法・罠

伏せ×1

 

 

ライフ

【男A&B】4000

【姫&Ⅲ】4000

 

 

「俺のターン、ドロー…」

 

【男A】手札4→5

 

「俺は手札から魔法カード、《暗黒界の取引》を発動…」

「《暗黒界の取引》!?」

 

 《暗黒界の取引》は、互いにデッキからカード。1枚ドローして、その後手札を1枚捨てる魔法カードだ。

 

 

『暗黒界の取引』

通常魔法

お互いのプレイヤーはデッキからカードを1枚ドローし、その後手札からカードを1枚捨てる。

 

 

【男A】手札5→4

 

(ってことは…)

 

 あの裏守備モンスターもたぶん暗黒界モンスターだろうな、と姫はげんなりとした表情で、裏守備のモンスターを見る。

 

(てか《暗黒界》に《エンジェルパーミッション》って…)

 

 勘弁してよもう…と、姫はため息をついた。

 

「俺はお前を選択する」

「…私?」

「そうだ…さあ、デッキから1枚ドローして、手札を1枚墓地に捨てろ」

「…分かった」

 

 デッキトップに手をかけ、1枚をドローする。ドローしたのは…

 

(《星読みの魔術師》か…)

 

 前の自分のターンで、《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》の効果で手札に加えたのは《慧眼の魔術師》。

 

(よし!これなら次の私のターンでペンデュラム召喚が出来る!)

 

 前のターン、《オッドアイズ》の効果で手札に加えたカードを見て、姫はぐっと手札のカードを握った。

 

【姫】手札3→4

【男A】手札4→5

 

 これが『暗黒界の取引』のデメリット。手札を捨てるのは、こと手札から墓地に捨てることで効果を発動する《暗黒界》とっては、展開するために必要不可欠なものだ。

 しかし、この『暗黒界の取引』は、自分だけでなく相手にもドローをさせてしまう。そして、今の姫のようにキーカードを引かれる可能性もある。

 そしてもう一つのデメリットが…

 

(捨てる手札は…これかな)

 

 《EMジンライノ》。墓地から除外することで、フィールド上の《EM(エンタメイト)》モンスターは戦闘・効果破壊を免れるという効果を持つモンスター。

 つまり、こうして墓地にいることで効果を発動するカードを墓地に捨てられ、墓地肥やしされることも、《暗黒界の取引》のデメリットのひとつだ。

 

【姫】手札4→3

【男A】手札5→4

 

「俺が墓地に捨てたのは、《暗黒界の術師スノウ》…」

「嘘でしょ」

 

 確か《スノウ》の効果は・・・

 

「《スノウ》はカード効果で手札から墓地に捨てられたとき、デッキから《暗黒界》と名の付くカードを1枚手札に加えることが出来る」

 

 

『暗黒界の術師 スノウ』

闇/4/悪魔/1700/0

このカードがカードの効果によって手札から墓地へ捨てられた場合、自分のデッキから「暗黒界」と名のついたカード1枚を手札に加える。

相手のカードの効果によって捨てられた場合、さらに相手の墓地に存在するモンスター1体を選択し、自分フィールド上に表側守備表示で特殊召喚する事ができる。

 

 

「よって俺は、《暗黒界の門》を手札に加える…」

「…(まあ、そう来るよね)」

 

 《スノウ》を経由して、キーカードである《暗黒界の門 》をサーチするのは定石。予想はしていたけれど、《天空の聖域》と《暗黒界の門》、どちらのフィールド魔法から割るのか選びずらくなったな…

 

「そして《暗黒界の門》を発動する…」

 

 

『暗黒界の門』フィールド魔法

フィールド上に表側表示で存在する悪魔族モンスターの攻撃力・守備力は300ポイントアップする。

1ターンに1度、自分の墓地に存在する悪魔族モンスター1体をゲームから除外する事で、手札から悪魔族モンスター1体を選択して捨てる。

その後、自分のデッキからカードを1枚ドローする。

 

 

【男A】手札4→5→4

 

「さらに《暗黒界の雷》を発動…」

 

 

『暗黒界の雷』通常魔法

フィールド上に裏側表示で存在するカード1枚を選択して破壊する。

その後、自分の手札を1枚選択して捨てる。

 

 

「このカードは、自分フィールドの裏側表示のカードを1体破壊する…」

 

【男A】手札4→3

 

「俺は裏守備モンスターを破壊…」

「自分のモンスターを破壊だって!?」

 

 Ⅲが目を見張る。

 

「そんなことしたらフィールドはがら空きに…!」

 

 が、相手はそのまま裏側表示のモンスターを破壊した。

 

「あのねIII…《暗黒界の雷》は、裏側表示のカードを破壊して、手札から任意のカードを捨てる(・・・)カードなの」

「手札を?」

「うん。そして《暗黒界》は、カード効果で手札からモンスターを捨てることで展開していくカテゴリーだから、たぶん…」

「・・・あ!」

 

 《暗黒界》モンスターの共通効果を知らなさそうなⅢに向かって言うと、Ⅲは「まさか」という顔をした。

 一方の男は「ほう?」と少し驚いた顔を見せた。呟いた。

 

「知っているのか、《暗黒界》を」

「…まーね」

 

 なにせ、姫自身も《暗黒界》を組んだことがある。

 

「なら話は早い…俺は《暗黒界の雷》のさらなる効果を発動…自分の手札を1枚選択して墓地へ捨てる…俺は《暗黒界の武神ゴルド》を捨てる」

 

【男A】手札3→2

 

「《ゴルド》のモンスター効果…このモンスターは、カード効果で手札から捨てられたとき、墓地から特殊召喚する…」

 

 

『暗黒界の武神 ゴルド』

闇/5/悪魔/攻撃力2300

このカードがカードの効果によって手札から墓地へ捨てられた場合、このカードを墓地から特殊召喚する。

相手のカードの効果によって捨てられた場合、さらに相手フィールド上に存在するカードを2枚まで選択して破壊する事ができる。

 

 

「…やっぱりね」

 

 手札に特殊召喚モンスターが手札にいたか…

 

(まあ《グラファ》じゃないだけまだ良かったけどっ!!)

「暗黒界の門の効果で、俺のフィールド上の悪魔族モンスターの攻撃力と守備力は300ポイントアップする…よってゴルドの攻撃力は2600となる」

 

 

『暗黒界の武神ゴルド』

攻撃力 2300→2600

守備力 1400→1700

 

 

「やばっ」

 

 とりあえずモンスターを守らないと!

 

「私は、《EM(エンタメイト)ウィップ・バイパー》の効果発動!1ターンに一度、お互いのメインフェィズに、モンスター1体の攻撃力と守備力を入れ替える!私は『ゴルド』を選択!!【混乱する毒(コンフュージョン・ベノム)】!!」

「ちっ…」

 

 

『暗黒界の武神ゴルド』

攻撃力 2600→1700

守備力 1700→2600

 

 

「これであんたは私たちにダメージは与えられない。それとも、同士討ちでも狙う?」

「…俺はカードを2枚伏せる。…これでターンエンドだ」

 

 

【男A&B】

LP 4000

 

男A

手札×0

 

フィールド魔法

『暗黒界の門』

 

モンスター

『暗黒界の武神ゴルド』

 

魔法・罠

伏せ×2

 

 

男B

手札×3

 

フィールド魔法

『天空の聖域』

 

モンスター

『豊穣のアルテミス』

 

魔法・罠

伏せ×1

 

 

(ふー…)

 

 なんとか凌いだか…と、姫は心の中で長い息を吐いた。

 

(ぶっちゃけ攻撃してくるかと思ったんだけど…)

 

 まあ、攻撃してきても墓地にジンライノがいるから、ウィップ・バイパーの破壊は防げたけど。

 

「(けど、油断は禁物…!)私のターン、ドロー!」

 

【姫】手札3→4

 

「(伏せが気になるけど・・・まあ、とりあえずやるだけやってみるか!)私は伏せていた《サイクロン》を発動するわ。このカードは、フィールド上の魔法・罠カードを破壊する。対象は…」

 

 どちらのカードを破壊するか…

 

「(どっちも厄介だけど、ここは…)私が選択するのは、天空の聖域!」

「ならばリバースカードオープン。カウンター罠、《魔宮の賄賂》。相手が発動した魔法、罠カードの発動を無効にして破壊する。ただし相手はデッキから1枚ドロー出来る」

「…!」

 

『魔宮の賄賂』カウンター罠

相手の魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。相手はデッキからカードを1枚ドローする。

 

やっぱり伏せていたのはカウンター罠…!

 

「俺様はサイクロンの効果を無効にさせてもらう。そしてカウンター罠が発動したことで、アルテミスの効果が発動。デッキからカードを1枚ドロー」

「私も魔宮の賄賂の効果で1枚ドロー!」

 

【姫】手札4→5

【男B】手札3→4

 

(《聖域》を破壊出来なかったか…)

 

 まあ、相手にカウンター罠を使わせただけ良しとするか…。

 

(さて、どうするかな…)

 

 ペンデュラムは出来るけど、あわよくばもう一声欲しいところなんだよね…ちょっと手札も心許ないし。

 

「私は手札から魔法カード《EMキャスト・チェンジ》を発動。 このカードは、手札の《EM》モンスターを任意の数だけ相手に見せたあとデッキに戻して、戻した数+1枚をドローする!」

 

 

『EMキャスト・チェンジ』

通常魔法

「EMキャスト・チェンジ」は1ターンに1枚しか発動できない。

①:手札の「EM」モンスターを任意の数だけ相手に見せ、デッキに戻してシャッフルする。

その後、自分はデッキに戻した数+1枚をデッキからドローする。

 

 

「私は手札の《EMガンバッター》をみせてデッキに戻し、2枚ドローっ!!」

 

【姫】手札5→3→5

 

(うーん、こうきたか)

 

 一番欲しいのはこれじゃないけど…

 

「(まあこれはこれで動けるし、やるっきゃないか)私はスケール1の《星読みの魔術師》と、スケール5の《慧眼の魔術師》で、ペンデュラムスケールをセッティング!」

 

【姫】手札5→3

 

 

『星読みの魔術師』

闇/5/魔法使い/1200/2400

①:自分のPモンスターが戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法カードを発動できない。

②:もう片方の自分のPソーンに「魔術師」または「オッドアイズ」カードが存在しない場合、このカードのPスケールは4になる。

Pスケール:青1・1赤

 

『慧眼の魔術師』

光/4/魔法使い/1500/1500

①:もう片方の自分のPゾーンに「魔術師」カードまたは「EM」カードが存在する場合に発動できる。

このカードを破壊し、デッキから「慧眼の魔術師」以外の「魔術師」Pモンスター1体を選び、自分のPゾーンに置く。

Pスケール:青5・5赤

 

 

「そして慧眼の魔術師のペンデュラム効果発動!もう片方のペンデュラムゾーンに《EM》、もしくは《魔術師》カードが存在するとき、このカードを破壊することで、デッキから別のペンデュラムモンスターをペンデュラムゾーンに置くことが出来る。私はデッキから、《相生の魔術師》をペンデュラムゾーンに再セッティング!」

 

 すう、と息を吸う。

 

「セッティングされているペンデュラムモンスターのスケールは1と8。よってレベル2から7のモンスターが同時に召喚可能!揺れろ、魂のペンデュラム!天空に描け、光のアーク!!ペンデュラム召喚!!」

 

 つい遊矢の召喚口上を言ってしまったが、まあいっかとそのままターンを進行させる。姫のフィールドにどこからともなく青色の柱が2本現れ、その間から光の矢が姫のフィールドにあたる。

 

「手札から《EMシルバー・クロウ》、《EMヘイタイガー》!さらにエクストラデッキから《慧眼の魔術師》、そして《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》!」

 

 

『EMシルバー・クロウ』

闇/4/獣/攻撃力1800

①:このカードの攻撃宣言時に発動する。

自分フィールドの「EM」モンスターの攻撃力は、バトルフェイズ終了時まで300アップする。

 

『EMヘイタイガー』

地/4/獣戦士/1700/500

「EMヘイタイガー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。

デッキから「EM」モンスター1体を手札に加える。

 

『慧眼の魔術師』

光/4/魔法使い/攻撃力1500

①:このカードを手札から捨て、自分のPゾーンの、Pスケールが元々の数値と異なるカード1枚を対象として発動できる。

そのカードのPスケールはターン終了時まで元々の数値になる。

 

『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』

闇/7/ドラゴン/攻撃力2500

①:このカードが相手モンスターと戦闘を行う場合、このカードが相手に与える戦闘ダメージは倍になる。

 

 

【姫】手札3→1

 

「なっ…複数のモンスターを一度に召喚だと!?」

 

 レーヴィンが声を張り上げた。

 

「まだまだ行くわよ!私はウィップ・バイパーのモンスター効果発動!1ターンに一度、互いのメインフェイズに、モンスター1体の攻撃力と守備力をターン終了時まで入れ替える!私はゴルドを選択、【混乱する毒(コンフュージョン・ベノム)】!!」

 

 

『暗黒界の武神ゴルド』

攻撃力2600→1700

守備力1700→2600

 

 

(よし、これなら…!)

「バト「いた!!」

 

 バトルフェイズ、と宣言しようとした瞬間、複数の足音が聞こえてきた。そして被せるようにして聞こえた声は… 

 

「Ⅲ!姫っ!!」

「遊馬!兄様!!」

「シャークに璃緒ちゃんも…!!」

 

 駆け込んできたのは、この洞窟の入り口で分かれてしまった遊馬たちだった。

 

「…希望光神がきたか」

「嫉妬神レーヴィン…やっぱりお前だったか…!!」

 

 遊馬が睨むようにしてレーヴィンを見る。

 

《彼が嫉妬神レーヴィン…》

「つまり外のデュエリストたちを操ってたのもこいつか…!」

「ああ、そうだ」

 

 凌牙の言葉に、遊馬はひとつ頷く。

 

「はぁ…黙っていてくれないか?いまは私の駒と君らのお仲間がデュエル中なんだから」

「Ⅲ、姫、」

 

 レーヴィンから姫たちに顔を向ける遊馬たち。

 姫は横目でIIIをみた。ちょうどⅢも姫を見て、こくりっと小さく頷いた。

 

「遊馬、私達なら大丈夫」

「けどっ…」

「大丈夫だから、信じて。私たちは絶対に負けないから」

「うん。だから遊馬は兄様たちと見てて」

「Ⅲ、姫…」

 

 もう一度Ⅲと頷きあって、相手と向き合う。

 

「…待たせてごめんなさい。私のターンだったわね」

 

 ちらりと横目で遊馬たちをみると、各々がDゲイザーを装着しているところだった。

 

「バトルよ!私はオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでゴルドに攻撃!その二色の眼で、捕らえた全てを焼き払え!【螺旋のストライク・バースト】ッ!!」

 

 《オッドアイズ》に攻撃を指示すると、二色の目を持つ竜は、《ゴルド》に向かって光の玉を放つ。《ゴルド》はそれをくらい、フィールドから消え去る。

 

「モンスターを破壊した瞬間、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンのモンスター効果発動!このカードがモンスターとの戦闘で相手に与える戦闘ダメージは、二倍になる!!」

 

 《オッドアイズ》と《ゴルド》の攻撃力の差は800。

 

「つまり、1600ポイントのダメージになる!【リアクションフォース】!!」

 

【男A&B】LP4000→2400

 

「さらに《シルバー・クロウ》で《アルテミス》を攻撃!この瞬間、シルバー・クロウの効果発動!このカードが攻撃するとき、フィールドの《EM》モンスターの攻撃力を300ポイントアップする!!」

 

『EMシルバー・クロウ』

攻撃力1800→2100

 

「シルバー・クロウ、豊穣のアルテミスに攻撃!!」

「これが決まれば…!」

 

 そう、決まれば勝てる!!

 

「…ふっ」

 

 だけどその瞬間、パーミッションのプレイヤーがにやりっと笑った。

 

「甘い…ダメージステップ時、俺様は手札より『 《オネスト》を発動」

「オネスト!?」

 

 このタイミングで!?

 

「オネストは、手札のこのカードを墓地に捨てることで、バトルしてきたモンスターの攻撃力分、自分フィールドの光属性モンスターの攻撃力をアップする…」

 

 

『オネスト』

光/4/天使/攻撃1100/守備1900

①:自分メインフェイズに発動できる。

フィールドの表側表示のこのカードを手札に戻す。

②:自分の光属性モンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時からダメージ計算前までに、このカードを手札から墓地へ送って発動できる。

そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする。

 

 

【男B】手札4→3

 

「よってアルテミスの攻撃力は1600から3700となる…」

 

『豊穣のアルテミス』

攻撃力 1600→3700

 

「そのままバトルは続行…返り討ちにしろ、アルテミス」

「っ」

 

手札をみた。

 

(手札はこれ一枚…)

 

 ここは…

 

「(破壊されるわけにはいかないし、仕方ない!)私は速攻魔法《ピアニッシモ》を発動!このカードは、表側表示のモンスター1体の元々の攻撃力を100にする!ただし、そのモンスターはこのターン、戦闘・効果では破壊されない。私はシルバー・クロウを選択!」

 

 

『ピアニッシモ』速攻魔法

①:自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

このターン、その表側表示モンスターの元々の攻撃力は100になり、戦闘・効果では破壊されない。

 

 

 この効果により、《シルバー・クロウ》の攻撃力は、自身の効果を含めて400。よって、《アルテミス》の攻撃力は3700ではなく、2000になる。

 

 

『EMシルバー・クロウ』

攻撃力1800→100→400

 

『豊穣のアルテミス』

攻撃力1600→3700→2000

 

 

「っ、きゃぁぁぁっ!!」

「姫っ!」

「姫さん!!」

 

【姫&Ⅲ】LP4000→2400

 

「っつ、たぁ…」

「大丈夫!?」

 

 Ⅲが駆け寄ってきて、手を差し伸べてくれた。

 

「う、うん・・・それよりごめん。ライフ、かなり削られちゃって…」

「仕方がないよ、まさかこんな早くに相手が手札に《オネスト》を持ってるなんて思わないだろうからね。僕でも同じように攻撃したさ」

「Ⅲ…」

「…終わりか?」

 

 見れば、レーヴィンが腕を組んで姫たちをみていた。

 

「終わりならば、とっととターンエンドしろ」

「っ、まだよ!」

 

 絶対に相手のモンスターを消して、Ⅲに繋ぐ!

 

「私は、レベル4の慧眼の魔術師とEMシルバー・クロウでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!璃緒ちゃん、使わせてもらうね!」

「え?」

 

 一瞬だけ璃緒を見て、エクストラデッキから1枚のカードを取り出す。突然名前を出された璃緒は、目をぱちくりさせて、頭の上に?を出していた。

 

「エクシーズ召喚!現れろ、No.103!太陽すらも凍てつかせる氷の淑女、《神葬零嬢ラグナ・ゼロ》!!」

 

 

『神葬零嬢 ラグナ・ゼロ 』

水/4/天使/攻撃力2400

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、相手フィールド上に表側攻撃表示で存在する、元々の攻撃力と異なる攻撃力を持つモンスター1体を選択して発動できる。

選択したモンスターを破壊し、デッキからカードを1枚ドローする。

この効果は相手ターンでも発動できる。

 

 

「《ラグナ・ゼロ》…!」

「璃緒のオーバーハンドレット・ナンバーズか…」

「確かにラグナ・ゼロならアルテミスを破壊出来るな」

『ああ。しかし、問題は相手の伏せカード…』

「おい…ラグナ・ゼロが璃緒のオーバーハンドレットなのは分かったが、どんな効果なんだよ?」

 

 遊馬たちが言葉を交わす中、《ラグナ・ゼロ》の効果を知らないⅣが首を傾げる。

 

「私はラグナ・ゼロの効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使って、元々の攻撃力と異なる攻撃力を持つモンスターを破壊する!私はオネストの効果で攻撃力があがっているアルテミスを選択!【ガイダンス・トゥ・フューネラル】!」

 

 これでパーミッションのプレイヤーのフィールドはがら空き…!

 

「させん…」

 

 が、今度は暗黒界のプレイヤーが動いた。

 

「カウンター罠、《暗黒からの誘い》を発動」

「!?」

「このカードは、自分の墓地の闇属性モンスターを除外することで、カード効果による破壊を無効にし、次のターンのエンドフェイズまで、そのカードはカード効果の対象にはならない。そしてその間、相手フィールドにいまいる全てのモンスター効果を無効にする」

「なんですって!?」

「俺は墓地のスノウを除外することで、アルテミスの効果破壊を無効にする…そして次のターンのエンドフェイズまで、アルテミスはカード効果の対象にはならず、お前等のモンスターの効果は無効となる。そのかわり、相手に1枚ドローされなければならないがな」

「っ…」

 

 これじゃ次のターン、《ウィップ・バイパー》と《ラグナ・ゼロ》の効果が使えない。と、いうかーーー……

 

(なんていうカード伏せてんのよ!?)

 

 一方の遊馬たちは、

 

「ちっ、あいつあんなカード伏せてやがったか」

「これでラグナ・ゼロの効果は不発ですわね…」

「ああ…しかもふたりのフィールド上のモンスターは、次のターンまで効果を使えない」

『一体どうするのだ…』

 

 そんな遊馬たちの会話を聞きながら、(まあ確かに、ラグナ・ゼロの効果を無効にしてくるとは、思わなかったけど…)と、姫は苦虫を潰したような顔で相手を睨んだ。

 

「暗黒からの誘いの効果で、カードを1枚ひけ」

「…わかった」

「カウンター罠が発動したことで、俺様もアルテミスの効果で1枚ドロー」

 

【姫】手札0→1

【男B】手札3→4

 

(効果が使えない以上、攻撃力の低いウィップ・バイパーとヘイタイガーを放置しておくのは不味いな…)

 

 幸いなのは、効果が無効になるのはいまフィールドにいるモンスターのみというところ。

 

(つまり、これからでてくるモンスター の効果は発動出来る)

 

 だが、《カステル》や《Ark Knight》のように、対象をとる効果は、次のエンドフェイズまで《アルテミス》に対しては使えない。

 

 

 ーーーなら、今は守りを固めるしかない。

 

 

「私はレベル4のウィップ・バイパー とヘイタイガーの2体でオーバーレイ!二体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築 、エクシーズ召喚!!現れろ、《No.39 希望皇ホープ》!!」

 

『No.39 希望皇ホープ』

光/4/戦士/攻撃力2500

自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動する事ができる。

そのモンスターの攻撃を無効にする。

このカードがエクシーズ素材の無い状態で攻撃対象に選択された時、このカードを破壊する。

 

 

(いまは、相手モンスターの攻撃を無効に出来る《ホープ》で耐えるしかない…!)

 

 《ホープ》の効果使用には、ターン毎の使用回数の制限はない。OCGの(この)《ホープ》は、オーバーレイユニットがなくなってしまうと自壊してしまうが、耐えられれば《ホープレイ》や《ホープONE》に繋げることも出来る。

 

『ここから《ホープ》をエクシーズ召喚しただと!?』

「オーバーハンドレット持ってるんだから、他のナンバーズ持ってても可笑しくねえだろ」

 

 アストラルの驚きに、シャークが冷静に突っ込んだ。うん、ありがとう。

 

「私はカードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

 

【姫&Ⅲ】

LP 2400

 

姫 手札×0

 

ペンデュラムゾーン

スケール1星読みの魔術師

スケール8相生の魔術師

 

モンスター

No.39希望皇ホープ (攻撃力2500/ORU ×2)

No.103神葬令嬢ラグナ・ゼロ(攻撃力2 400/ORU×1/効果無効)

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン (攻撃力2500/効果無効)

 

魔法・罠

伏せ×1

 

 

Ⅲ 手札×3

 

モンスター

『先史遺産クリスタル・エイリアン』(攻撃力2100/ORU×2/効果無効)

 

魔法・罠

伏せ×1

 

 

【男A&B】

LP2400

 

男A

手札×0

 

フィールド魔法

『暗黒界の門』

 

モンスター なし

 

魔法・罠

伏せ×1

 

 

男B

手札×4

 

フィールド魔法

『天空の聖域』

 

モンスター

豊穣のアルテミス(攻撃力1600)

 

魔法・罠 なし

 

 

 

「俺様のターン…ドロー…」

 

【男B】手札4→5

 

「俺様は《マンジュ・ゴッド》を召喚」

 

 

『マンジュ・ゴッド』

光/4/天使/攻撃力1400

①:このカードが召喚・反転召喚に成功した時に発動できる。

デッキから儀式モンスター1体または儀式魔法カード1枚を手札に加える。

 

【男B】手札5→4

 

「《マンジュ・ゴッド》っ…」

 

ってことはまずい!!

 

「《マンジュ・ゴッド》のk「させないっての!リバースカードオープン!速攻魔法《禁じられた聖杯》!この効果で、《マンジュ・ゴッド》は攻撃力が400ポイントアップするかわりに、エンドフェイズまで効果は無効となる!!」

 

 

『禁じられた聖杯』

速攻魔法

フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。

エンドフェイズ時まで、選択したモンスターの攻撃力は400ポイントアップし、効果は無効化される。

 

 

『マンジュ・ゴッド』

攻撃力1400→1800

 

 

「く…」

「悪いけど、儀式カードのサーチはさせないから」

 

そう言うと、パーミッションの男性はぎりっと私を睨んできた。

 

(パーミッションで儀式っていったら高い確率で《宣告者(デクレアラー)》くらいしかいないからね…)

 

 中でも厄介なのは、《神光の(パーフェクト・)宣告者(デクレアラー)》。手札の天使族モンスターを墓地に捨てることで、カウンター罠以外のほぼ全てのカード効果を無効に出来る天使族の儀式モンスター。

 

効果を使った《マンジュ・ゴッド》に《トランスターン》を使って《神光テテュス》を特殊召喚して、《リロード》等のドローカードを使って手札に天使族モンスターを増やしたりされたら、とんでもないことになる。

 

(とりあえずこれでマンジュ・ゴッドはほぼバニラだけど…)

 

 相手はセブンシンスに操られているデュエリスト。なにもないわけがない。

 

「……ならば俺様は手札の魔法カード《トレ ード・イン》を発動。手札のレベル8モンスターを墓地に捨て、デッキからカードを2枚ドローする。俺様は手札の《堕天使スペルビア》を墓地に捨て、2枚ドロー」

 

 

『トレード・イン』

通常魔法

手札からレベル8モンスター1枚を捨てて発動できる。

デッキからカードを2枚ドローする。

 

 

【男B】 手札4→3→2→4

 

(スペルビアが墓地に…)

 

これは本格的にまずい。

 

「さらに手札から魔法カード『エンジェルフィール』を発動…このカードは、自分の墓地の天使族モンスター1体を選択し、そのモンスターと同じレベルを自分フィールドの天使族モンスターに与える …俺は墓地の『スペルビア』を選択…」

 

『スペルビア』のレベルは8。

 

「よって、『アルテミス』と『マンジュ・ゴッド』のレベルは8となる」

 

【男B】手札4→3

 

「ふふ…さあ、見せてやれ。ドメス世界のカオスの力を!!」

「承知した…俺様はレベル8になった『豊穣のアルテミス』と『マンジュ・ゴッド』でオ ーバーレイ」

 

レーヴィンの言葉に、男が動く。

 

「2体の光属性モンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築…エクシーズ召喚」

 

『アルテミス』と『マンジュ・ゴッド』が光の渦に飲み込まれる。

 

「ーーーっ!?」

 

その瞬間、悪寒が姫の体を振るわせた。

 

(な、なに…!?)

 

思わず、自分の体を守るように両腕で囲む。

 

「なんだ、この力は…!」

「っまさか…!!」

 

デュエルを見ている遊馬たちもそれを感じたようで、その顔に緊張が走っていた。

 

「光臨せよ、DNo.27。まばゆき聖なる光よ、神のごとく輝き我を勝利へ導け…『聖神の宣告者(ホーリーライト・デクレアラー)』」

 

召喚されたのは、 ドス黒いオーラを放つDNo.モンスター。

そのモンスターが放つオーラに、姫はぐっと構えて、そのモンスターを見遣った。

 

 

...




こんにちは。
クロウの「インチキ効果も好い加減にしろ!」に大爆笑した桜陽です。
もうね、お前がいうな!!って突っ込んでしまったんですが仕方ないよね?ねっ??

敵キャラさんのカード効果のデメリットにドロー効果がついてるのは、まあこれが妥当かな?と思ったからです。
賄賂しかりですね。
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