希望と絶望のアポカリプス√r   作:桜彩(さや)

17 / 29
もーいーくつねーるーとー!おーしょーおーがーつー♪

今年もあと2日。
みなさん大掃除はすみましたか?

大掃除が済んだ方のみ続きをどうぞ(笑)


Turn17

☆前回までのあらすじ☆

 

新たなLNo.、『フェアリー・トゥルー・マペット』の手がかりを掴んだ遊馬たちは、人形で栄えている田舎町へとやってきた。

町人である老人から話を聞き、『マペット』の居場所をつかんだ一行はその場所へと向かう。

 

はたしてその場に『マペット』はいたのだが、そこへルシファーに命令を受けた、暴食神ベルブの双子の姉、ルゼが現れる。

ルゼは特殊なデュエルフィールドをはると、姫をデュエルの場に引きずり出そうとデュエルアンカーのようなものを使う。

しかしそれをⅣが無理矢理かわり、ルゼとⅣのデュエルがはじまったーーー…

 

 

* * *

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

【Ⅳ】手札6→7

 

「俺は『ギミック・パペット-ボム・エッグ』を召喚!」

 

 

『ギミック・パペットーボム・エッグ』

地/4/機械族/攻撃力1600

自分のメインフェイズ時に手札から「ギミック・パペット」と名のついたモンスター1体を捨て、以下の効果から1つを選択して発動できる。

「ギミック・パペット-ボム・エッグ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

●相手ライフに800ポイントダメージを与える。

●このカードのレベルはエンドフェイズ時まで8になる。

 

 

【Ⅳ】手札7→6

 

「俺は『ボム・エッグ』の効果発動!手札の『ギミック・パペット』モンスターを墓地へ送り、ふたつある効果のうち、ひとつを選んで発動出来る!俺はこいつを墓地に捨てーーー…」

 

 

墓地

→『ギミック・パペットーネクロ・ドール』

 

 

「まずは挨拶代わりだ、この効果でお前に800ポイントのダメージを与える!」

(…お?)

 

Ⅳの効果選択に、姫は首を傾げた。

 

(え、なんでバーン?レベルを8にしちゃえばいいのに…っていうか、)

 

というかそもそも、あの『ボム・エッグ』はOCG効果。

アニメの中じゃバーン効果しかなかったはずだけど・・・

 

「ねえⅢ、『ボム・エッグ』って効果ふたつあったっけ?」

 

Ⅲに聞くと、彼は首を横に振った。

 

「ううん、800ポイントのバーン効果しかなかったよ。コスト縛りもとくになかった」

「だよね?じゃあなんであの『ボム・エッグ』は効果がふたつあるの?」

《ヌメロン・コードの影響だ》

「え?」

 

 

姫とⅢの会話に、アルトラルが割ってはいる。

 

《私がヌメロン・コードを使った際、かなりのカードが書き換えられたのだ。中にはその影響を受けなかったカードもあるが・・・おそらく『ボム・エッグ』は、ヌメロン・コードの影響で書き換えられたのだろう》

「なるほどね…」

 

それでOCG効果なわけか、と姫は納得した。

 

【ルゼ】LP4000→3200

【Ⅳ】手札6→5

 

「まだ俺様のファンサービスは続くぜ?さらに俺は魔法カード『レベル・クロス』を発動!」

 

 

『レベル・クロス』(アニメオリカ)

通常魔法

手札1枚を墓地へ送り、自分フィールド上のレベル4以下のモンスター1体のレベルを2倍にする。

 

 

「こいつは手札を1枚墓地に捨て、フィールド上のレベル4以下のモンスターを1体選択し、そのレベルを倍にする。俺は『ボム・エッグ』を選択!『ボム・エッグ』のレベルは4、よってこいつのレベルは8になる!」

 

 

墓地

→『ギミックパペットーナイトメア』

 

『ギミックパペットーボム・エッグ』☆4→8

 

【Ⅳ】手札5→3

 

(『レベル・クロス』…アニメオリカのレベル変動カードか・・・だから『ボム・エッグ』の効果でレベルをあげず、あえてバーン効果にしたってわけか…)

 

けどーーー…

 

「手札消費激しすぎでしょ、これ・・・」

 

『トレードイン』とか『アドバンスドロー』とか欲しいわこれ。

そんな姫は心の内とは別に、Ⅳはデュエルを進めていく。

 

「そして相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上のモンスターが『ギミック・パペット』と名の付いたモンスターのみの場合、『ギミック・パペット-マグネ・ドール』は手札から特殊召喚できる! 」

 

 

『ギミック・パペットーマグネ・ドール』

闇/8/機械族/攻撃力1000

相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上に存在するモンスターが「ギミック・パペット」と名のついたモンスターのみの場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

 

 

【Ⅳ】手札3→2

 

「こいつはさっき、お前のモンスターの効果で手札に加えたカードだ」

「くっ…」

 

にぃっと笑うⅣに、ルゼは顔を歪めた。

 

「これでⅣのフィールドには、レベル8のモンスターが2体…」

「うん。くるよ、兄様お得意の超高速高ランクエクシーズ召喚っ!」

 

ランク8…

 

(レベル8が2体の『ギミパペ』エクシーズ・・・となると、やっぱり出てくるのは…)

「俺様のファンサービスを見せてやるぜ!俺はレベル8になった『ギミック・パペット‐ボム・エッグ』と『ギミック・パペット‐マグネ・ドール』でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚! 現れろ、No.15!運命の糸を操る地獄からの使者、漆黒の闇の中より舞台の幕を開けろ!『ギミック・パペット-ジャイアント・キラー』!!」

 

 

『ギミック・パペットージャイアント・キラー』(アニメ効果)

闇属性/8/機械族/攻1500

このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。

このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。

フィールド上に存在するこのカー ド以外のモンスターエクシーズを 全て破壊する。

破壊したモンスターの攻撃力の合 計分のダメージをそのモンスターのコントローラーに与える。

 

 

ーーーうん。

 

「・・・やっぱ『ジャイアント・キラー』だよねぇ」

 

姫の呟きに、Ⅲも「だね」と頷く。

 

「攻撃力1500…?」

 

一方のルゼは、訝しむように首を傾げてⅣと『ジャイアント・キラー』をみる。

 

「こんなモンスター、たとえナンバーズといえどもわたくしの『プリンセス』には適いませんわよ?」

「そいつはどうだろうな?俺は『ジャイアント・キラー』の効果発動!ORUをひとつ使い、『ジャイアント・キラー』以外のすべてのモンスター・エクシーズをぶっ壊す!!」 

「な…!?」

 

しゅるりと、『ジャイアント・キラー』の指から出た糸が、『ソーダプリンセス』へと巻き付く。

そしてそのまま、胸部のローラー部分へと飲み込まれると、『ソーダプリンセス』は消えていく。

 

「う・・・」

「と、とどのつまり、あれはトラウマです・・・」

 

あー、そういえば鉄男たちはWDCでⅣとデュエルして、『ジャイアント・キラー』にこてんぱんにされてたなあ…

 

(っていうか、ナンバーズはアニメ効果なのか)

 

まあ『ナンバーズはナンバーズでなければ戦闘破壊出来ない』んだから当然か。

 

「わたくしのモンスターがっ…」

「これで終わりじゃねぇぜ?『ジャイアント・キラー』は、破壊したモンスター・エクシーズの場合、そのモンスター・エクシーズの攻撃力分のダメージを相手プレイヤーに与える!」

「えっ・・・!?」

 

がしゃん、と『ジャイアント・キラー』の大砲がルゼに向けられる。

 

「『ソーダプリンセス』はモンスター・エクシーズ」

「そしてその攻撃力は2300」

 

つまり。

 

(『ジャイアント・キラー』のバーンとダイレクトアタックでルゼのライフは0…!)

 

後攻ワンターンキルが成立する。

 

(さすが極東チャンピオンなだけはあるわ…)

 

敵ながら、姫は密かにルゼに同情した。

が、Ⅳがそれを気に止めるわけもなく。

 

「俺の前でエクシーズ召喚したことを後悔しな!」

 

がしゃんっ、と『ジャイアント・キラー』の砲台がルゼに向けられる。

 

「いけ、『ジャイアント・キラー』!お前のファンサービスをお見舞してやりな!!デスラクション・キャノン!!」

 

次いでどかんっ!!と盛大な音と共にルゼに砲弾が放たれる。

 

「っ・・・罠発動、『エマージェンシー・トランスレーション』!!」

 

 

『エマージェンシー・トランスレーション』

通常罠

このターン自分が受ける効果ダメージは半分になる。

その後、受けた効果ダメージ以下の攻撃力を持つモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。

この効果で特殊召喚されたモンスターは、表示形式の変更は出来ない。

 

 

「このターン、わたくしが受ける効果ダメージは半分になります!っ、く、ぅっ…!」

 

【ルゼ】LP3200→2050

 

「そして、受けたダメージ1050以下の攻撃力のモンスターを守備表示で特殊召喚します。わたくしは『ソーダウィッチ』を特殊召喚!」

 

 

『ソーダウィッチ』

闇/1/魔法/守備800

 

 

「そして『ソーダウィッチ』の効果発動!このカードが特殊召喚されたとき、フィールド上のモンスターの表示形式を変更します!わたくしは『ジャイアント・キラー』を守備表示に!!」

 

 

『No.15 ギミック・パペット‐ジャイアント・キラー』

攻撃力1500→守備力2500

 

 

「ちっ…なら俺はこれでターンエンドだ」

「エンドフェイズ時に速攻魔法、『ソーダ・リフレクション』を発動!」

 

くるん、とルゼの場に伏せられたもう1枚のカードが表になる。

 

 

『ソーダ・リフレクション』

速攻魔法

このカードを発動するターン、自分は召喚・反転召喚・特殊召喚する事はできない。

デッキから攻撃力・守備力0の『ソーダ』とつく同名カードを、任意の数まで攻撃表示で特殊召喚する。

 

 

「このカードの効果により、わたくしのフィールドに『ソーダリサイクラー』を3体、デッキから特殊召喚します!!」

 

 

『ソーダリサイクラー』

闇/1/機械/攻撃0

墓地に存在するこのカードを除外することで発動出来る。

墓地の『ソーダリサイクラー』以外の『ソーダ』カード一枚を手札に加える。

『ソーダリサイクラー』の効果は、墓地に送られたターンには発動出来ない。

 

 

「ちっ」

 

どういうつもりだ、とⅣは低い声で言った。

 

「守備堅めのつもりだろうが、そうはいかねぇよ。次の俺のターンで決めてやる」

「ふふふ。ええ、どうぞ?」

 

 

ーーーただし。

 

 

「それが出来れば、の話ですが」

「なんだと?」

 

その、余裕のあるルゼの笑みーーー・・・

 

(なにかある…)

 

Ⅳのライフは無傷の4000。

対するルゼは約半分の2050。

 

(『ジャイアント・キラー』の守備力はそれなりに高いし・・・かりに攻撃力2500以上のモンスターをだしてきても、『ジャイアント・キラー』はナンバーズじゃなきゃ戦闘破壊は出来ないのに・・・)

 

それなのに、ルぜのあの余裕の笑み。

 

(考えられるのは・・・)

 

凌牙の『ブラック・レイ・ランサー』のような、モンスター効果を無効にするモンスター効果。

もしくは『セイクリッド・プレアデス』や『セイクリッド・トレミスM7(メシエセブン)」のようなバウンス効果。

あと考えられるのは、魔法・罠あたりで効果破壊することだが・・・

 

 

 

【Ⅳ】

LP4000/手札×2

 

フィールド

『No.15 ギミックパペットージャイアント・キラー』(守備力2500/ORU×1)

 

伏せ×0

 

 

【ルゼ】

LP2050/手札×2

 

フィールド

『ソーダリサイクラー』(守0)×3

『ソーダウィッチ』(守500)

 

伏せ×0

 

 

 

「わたくしのターン、ドロー!」

 

【ルゼ】手札2→3

 

「さあ、ご覧にいれて差し上げますわ!ドメス世界の、わたくしが授かった禁忌の力を!!」

 

ぶわっと禍々しいオーラがルゼを包む。

 

「わたくしに負けは許されないっ・・・貴方を倒し、そしてここにいる全員を滅して・・・わたくしはあの子の・・・あの子の、そばにっ・・・!」

 

「あの子・・・?」

 

あの子っていったい・・・?

 

「っ・・・行きますわよ!わたくしはレベル1の『ソーダリサイクラー』と『ソーダウィッチ』でオーバーレイ!」

 

ルゼの言葉に、2体のモンスターが黒い渦へと飲み飲まれる。

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚!日の光浴びし時、闇への扉が開かれん!『DNo.41サンライト・ダーク』!」

 

 

『DNo.41 サンライト・ダーク』

光/1/サイキック/攻撃力1100

 

 

「まだですわ、わたくしはレベル1の『ソーダリサイクラー』2体でオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚!!」

 

再び、2体のモンスターが闇の渦に飲み飲まれていく。

 

「月の光照らす時、闇の帳が世界を包まん!『DNo.14ダークムーン・ライト』!」

 

 

『DNo.14ダークムーン・ライト』

闇/1/サイキック/攻撃力1100

 

 

「ラ、ランク1のモンスター?」

 

攻撃力も、特別高いというわけでもない。

 

 

ーーーと、いうことは・・・

 

 

《あのモンスター・エクシーズ、なにかあるな》

 

アルトラルも感じたらしく、警戒を顕わにしている。

 

「Ⅳ兄様、気をつけて下さい!そのモンスター、なにかあるはずですっ」

「わーってるよ!!」

 

片手をあげてⅢを制するⅣ。

 

「残念ながら遅いですわ。わたくしは『サンライト・ダーク』の効果発動!相手フィールド上に闇属性のモンスター・エクシーズがいるとき、1ターンに1度、ORUを一つ使うことで、そのモンスター・エクシーズ1体のORUをすべて墓地に送ります!」

「なん…!?」

 

かっと光が放たれると、『ジャイアント・キラー』のORUがなくなる。

 

《まずいぞ!》

「Ⅳ兄様の『ギミック・パペット』はほとんどが闇属性・・・!」

「しかもナンバーズに限って言えば、全部がそうだっ・・・!!」

 

確かに『ギミック・パペット』系ナンバーズはすべてが闇属性。

あのナンバーズがいる限り、いくらオリジナルのナンバーズでも効果を満足に使えない。

 

「そしてバトル!わたくしは『ダークムーン・ライト』で『ギミック・パペット‐ジャイアント・キラー』を攻撃!!」

「攻撃力の低いモンスターで攻撃だと?」

 

目をつり上げてルゼをみるⅣ。

しかしすぐさまフィールドに目をやり、もう何度目か分からない舌打ちをする。

 

「なに考えてんのかしらねーが・・・迎え撃て、『ジャイアント・キラー』!!」

 

『ジャイアント・キラー』の攻撃が、『ダークムーン』に直撃する。

 

『ジャイアント・キラー』の守備力は2500。

『ダークムーン・ライト』の攻撃力は1100。

このままいけば、その差1400のダメージをルぜが受けることになる。

 

「ふふ・・・ここで『ダークムーン・ライト』の効果発動!」

 

『ダークムーン』が黒いオーラに包まれる。  

 

「『サンライト・ダーク』がいる限り、このカードは戦闘では破壊されません!」

「なるほどな、それが保険ってわけか。だが、戦闘ダメージは受けてもらうぜ!」

「く、ぅっ・・・!」

 

【ルゼ】LP2050→650

 

「っ・・・わたくしが戦闘ダメージを受けたことで、『ダークムーン・ライト』のさらなる効果を発動します!このカードがバトルをし、わたくしが戦闘ダメージを受けた時に、バトルしたのがモンスター・エクシーズで、ORUがなかった場合っ・・・そのモンスター・エクシーズを、『ダークムーン』のORUに変換します!!」

「なんだと!?」

 

『ダークムーン』が『ジャイアント・キラー』に向かって目のような部分から光を放つ。

すると、『ジャイアント・キラー』は『ダークムーン』に吸収されてしまった。

 

「ちっ」

「『ジャイアント・キラー』が!!」

「そしてORUに変換したモンスター・エクシーズの攻撃力分、わたくしはライフを回復します!『ジャイアント・キラー』の攻撃力は1500、よって1500ポイントのLPを回復します!」

 

【ルゼ】LP650→3150

 

「これであなたのフィールドはがら空きですわ!お行きなさい、『サンライト・ダーク』!プレイヤーにダイレクトアタック!!!」

「ぐぉ、っ・・・!」

 

【Ⅳ】LP4000→2900

 

「兄様!!」

 

Ⅲが叫ぶ。

 

「っ、うるせーよっ」

 

モンスターの攻撃を受けて、衝撃で吹き飛んだⅣ。

だが、だてにバリアン世界との戦いに身を投じていたわけじゃない。

 

「ちっ・・・このくそったれがっ・・・!」

 

悪態をつきながら立ち上がった。

 

「Ⅳ・・・」

 

璃緒もまた、心配そうにデュエルをみやる。

 

「まさかあそこからダイレクトアタックまでいくなんて…」

「しかも『ジャイアント・キラー』は相手のモンスター・エクシーズのORUになってるし…」

《ああもあっさりとⅣのフィールドをがら空きにし、ダイレクトアタックまで決めるとはな・・・》

「いやアストラル、シャークも前に似たようなことやってるからね?」

《そうなのか?》

 

姫が言うと、アストラルは首を傾げた。

そこで、バリアンとなったシャークとⅣのデュエルを説明した。

 

『Ark Knight』召喚からの効果発動で『ジャイアント・キラー』をORUに変換し、ついでのダイレクトアタック。

それを姫がアストラルに話しているとき、凌牙が気まずそうに視線を逸らしていたのは、別の話だ。

 

「っく、・・・わたくしは、カードを1枚伏せ・・・」

 

ぶん、とルゼのフィールドに1枚のカードが現れる。

 

「っ、これでターン、エンドですわ」

 

 

【ルゼ】

LP3150/手札×1

 

フィールド

『DNo.41 サンライト・ダーク』(攻撃力1100/ORU×1)

『DNo.14 ダークムーン・ライト』 (攻撃力1100/ORU×3)

 

伏せ×1

 

 

 

【Ⅳ】

LP2900/手札×2

 

フィールド なし

 

伏せ×0

 

 

 

「俺のターン、ドロー!!」

 

【Ⅳ】手札2→3

 

「ちっ」

 

これでこのデュエル何度目の舌打ちだろうか。

Ⅳは引いたカードを見ると、手札のカードを抜き取り、ディスクにセットする。

 

「俺は魔法カード、『トレード・イン』を発動!」

 

 

『トレード・イン』

通常魔法

手札からレベル8モンスター1枚を捨てて発動できる。

デッキからカードを2枚ドローする。

 

 

「俺は手札のレベル8モンスター、2体目の『ギミック・パペット-ネクロ・ドール』を墓地に捨て、2枚をドロー!」

 

【Ⅳ】手札3→2→1→3

 

しゅっと2枚をドローし、それを確認するⅣ。

そしてその口元が、にやりとつり上げられる。

 

「来たぜ!俺は『オーバーレイ・ダーク・リンカーネーション』を発動!」

 

ばちぃっとⅣがカードをディスクに叩きつけるようにおく。

 

「このカードは、相手フィールド上のモンスター・エクシーズ1体のORUをひとつ選択し、それが闇属性モンスターだった場合、俺のフィールドに特殊召喚する!ただし、外したら俺のライフは半分になる!!」

 

つまり、これは賭けだ。

 

「俺は『ダークムーン・ライト』の真ん中のORUを選択!!」

 

『ダークムーン・ライト』のORUはみっつ。

 

「Ⅳの狙いって…」

「ああ、Ⅳの狙いはORUにされた『ジャイアント・キラー』だろうな」

「『ダークムーン』のORUは全部闇属性だからライフが半分になることはないけど・・・」

「実質、当たりは3分の1」

 

Ⅳが選択したORUが、モンスターへと姿を変える。

 

 

ーーー結果は…

 

 

「ビンゴ!俺が選んだのは闇属性、『ジャイアント・キラー』!当たった場合、俺はカードを1枚ドロー出来る!!」

 

【Ⅳ】手札2→3

 

「さらに俺は、フィールド上のモンスター・エクシーズをリリースすることにより、『ギミック・パペットーナイトメア』を特殊召喚!俺は『ジャイアント・キラー』をリリース!!来い、『ギミック・パペット-ナイトメア』!』

 

Ⅳのフィールドから『ジャイアント・キラー』が消える。

そして入れ替わるようにして、『ナイトメア』が特殊召喚される。

 

【Ⅳ】手札3→2

 

「そして『ギミック・パペット‐ナイトメア』のさらなる効果発動だ!自身の効果でこいつが特殊召喚されたとき、手札か墓地から同じ『ナイトメア』1体を特殊召喚出来る!俺は墓地の『ナイトメア』を特殊召喚!!」

 

 

『ギミック・パペットーナイトメア』

闇/8/機械族/攻撃力1000

このカードは自分フィールド上に表側表示で存在するエクシーズモンスター1体をリリースして手札から特殊召喚できる。

この方法による「ギミック・パペット-ナイトメア」の特殊召喚は1ターンに1度しかできない。

この方法で特殊召喚に成功した時、自分の手札・墓地から「ギミック・パペット-ナイトメア」1体を選んで特殊召喚できる。

また、このカードが特殊召喚に成功したターン、 自分は「ギミック・パペット」と名のついたモンスター以外のモンスターを特殊召喚できない。

 

 

(あー、『ナイトメア』もカード効果がOCGに変わってるわ)

 

特殊召喚された『ナイトメア』を見て、姫は内心呟いた。

 

「『ナイトメア』って、自分の効果で特殊召喚された時、2体分のエクシーズ素材に出来るって効果だったのになぁ・・・」

 

あれ、効果的に便利だと思うんだけど。

『デステニー・レオ』をエクシーズ召喚する時とか特に。

実際、ⅣはWDCの時にそれで『デステニー・レオ』出してるし。

 

「ねえアストラル。いったいどれだけのカードが効果変わってるの」

《……すまない、姫。私にも分からないから聞かないでくれ》

「他に誰に聞けってのよ」

 

はあ、とため息をつく姫。

そんなやりとりをよそに、Ⅳは自分のターンを進めていく。

ルゼは、墓地から特殊召喚された『ナイトメア』をみて、唖然とした様子だった。

 

「いつの間にそんなカードを…!」

 

言い掛けて、はっとルゼは口をつぐむ。

 

「まさか最初のターンに…!」

「ああ、そうだ。『レベル・クロス』のコストとして、こいつを墓地に捨ててたのさ!」

 

にやりとⅣは笑う。

 

「行くぜ、俺は『ギミック・パペット-ナイトメア』2体でオーバーレイ!2体の闇属性モンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚!!現れろ、『No.40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス』!!」

 

 

『No.40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス』(アニメ効果)

闇/8/機械族/攻撃力3000

このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。

このカード以外のフィールド上の全てのモンスターにストリングカウンターを1つずつ置く。

次のターンのエンドフェイズ時にストリングカウンターの乗っているモンスターを全て破壊し、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを破壊したモンスターのコントローラーに与える。

 

 

「さらに俺は手札から、装備魔法『デステニー・ストリングス』を発動し、『ヘブンズ・ストリングス』に装備!」

 

ぼう、っと『ヘブンズ・ストリングス』の持つ剣が赤黒く光る。

 

【Ⅳ】手札2→1

 

「『デステニー・ストリングス』…!」

 

凌牙が目を見開く。

 

「凌牙、どうしたんですの?」

 

兄の表情に、璃緒が首を傾げる。

 

「あのカードがどうかしたの?」

「ああ。攻撃力こそ変化しねぇが、その効果はえげつねぇぜ、あれは」

 

やつらしいけどな、と言う凌牙に、璃緒はますます訳がわからないと顔をしかめる。

 

「このカードは、デッキからカードを墓地に送り、それがモンスターカードだった場合、相手モンスターを破壊出来ない代わり、墓地へ捨てたモンスターのレベル分の回数だけ攻撃出来る!」

「…!」

 

ルゼの目が見開かれる。

 

「俺が引いたのは、『ギミック・パペット-ナイト・ジョーカー』!そのレベルは8!!よって『ヘブンズ・ストリングス』は8回の連続攻撃が出来る!!」

 

 

 

「普通引くか?しかもレベル8…」

 

凌牙が呟く。

 

「モンスターは破壊されねぇが、あの連続攻撃は利くぜ…」

《君も8回の連続攻撃を食らったことがあったな》

「うるせぇぞ、アストラル」

 

ぎろっとアストラルを睨む凌牙だが、アストラルはそれを気にもとめず、腕を組んでⅣとルゼのフィールドを見やる。

 

《彼女・・・ルゼのDNo.の効果はたしかに強力だが、その攻撃力は低い。『デステニー・ストリングス』での連続攻撃が決まれば、彼女のLPは0になり、Ⅳの勝利だ》

 

 

 

「さあ行くぜ!『デステニー・ストリングス』を装備した、『ヘブンズ・ストリングス』で攻撃!!8回の連続攻撃だ!!」

 

ぐわっと『ヘブンズ・ストリングス』が、赤黒く染まった剣を振り上げる。

 

「攻撃対象は、『サンライト・ダーク』!ヘブンズ・ブレード!!!」

 

そして、まさにその刀が振り下ろされる時ーーー…

 

「リバースカード、オープン!!」

 

ルゼが動いた。

 

「カウンター罠、『攻撃の無力化』を発動!!」

 

 

『攻撃の無力化』

カウンター罠

①:相手モンスターの攻撃宣言時に、その攻撃モンスター1体を対象として発動できる。その攻撃を無効にする。

その後、バトルフェイズを終了する。

 

 

「ちっ…そんなカード伏せてやがったか」

 

Ⅳは忌々しげにルゼを睨んだ。

 

《『攻撃の無力化』は、モンスターの攻撃を無効にし、バトルフェイズを強制終了させるカード。このターンで決められなかったか・・・》

「『ストリングス』の効果を使っても、ルゼのライフは削れきれない・・・」

 

『ストリングス』の効果は、効果を使った次のターンに、自身以外を破壊し、その元々の攻撃力分のダメージを与える。

 

《『サンライト・ダーク』がいる限り、Ⅳのモンスター・エクシーズのORUはすべて墓地に送られる》

「しかもそれをされたら、『ダークムーン・ライト』で吸収されちまう・・・!」

 

Ⅳのライフは2900。

ルゼのフィールドには、攻撃力1100のモンスターが2体。

 

「つまり、次のターンにルゼが攻撃力1800以上のモンスターをだせば、Ⅳは負ける…!」

 

『サンライト・ダーク』の効果を発動後、『ダークムーン・ライト』で『ヘブンズ・ストリングス』を攻撃。

その攻撃力の差、1900ポイントのライフを失う代わり、『ヘブンズ・ストリングス』を『ダークムーン・ライト』のORUに出来る。

そして『ヘブンズ・ストリングス』の攻撃力分、3000のライフをルゼは得る。

そこに『サンライト・ダーク』と、攻撃力1800以上のモンスターのダイレクトアタックが決まれば…

 

「兄様っ・・・!」

 

Ⅲが心配そうに兄をみる。

 

 

 

ーーーそのときだった。

 

 

 

《そんなことはさせませんですぅ》

「・・・!?」

「えっ?」

 

すっと前に出たのは。

 

「『マペット』、お前・・・!」

 

今まで、ただじっとデュエルを見ていた、マペットだった。

 

 

...

 




ふいー…さて、一言言わせて下さい。
ギミパペむずい!!!!
今回ちょっと短めなのは、単にここで区切りが良かったのと、ギミパペ書くのに力尽きたらです!!(ドーンッ

書くにあたってWDCやクラゲ先輩とのデュエル回を見直しましたが、Ⅳさまやっぱ好きだわ・・・!


今年中にもう1話はアップしたい・・・!
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