今年もあと2日。
みなさん大掃除はすみましたか?
大掃除が済んだ方のみ続きをどうぞ(笑)
☆前回までのあらすじ☆
新たなLNo.、『フェアリー・トゥルー・マペット』の手がかりを掴んだ遊馬たちは、人形で栄えている田舎町へとやってきた。
町人である老人から話を聞き、『マペット』の居場所をつかんだ一行はその場所へと向かう。
はたしてその場に『マペット』はいたのだが、そこへルシファーに命令を受けた、暴食神ベルブの双子の姉、ルゼが現れる。
ルゼは特殊なデュエルフィールドをはると、姫をデュエルの場に引きずり出そうとデュエルアンカーのようなものを使う。
しかしそれをⅣが無理矢理かわり、ルゼとⅣのデュエルがはじまったーーー…
* * *
「俺のターン、ドロー!」
【Ⅳ】手札6→7
「俺は『ギミック・パペット-ボム・エッグ』を召喚!」
『ギミック・パペットーボム・エッグ』
地/4/機械族/攻撃力1600
自分のメインフェイズ時に手札から「ギミック・パペット」と名のついたモンスター1体を捨て、以下の効果から1つを選択して発動できる。
「ギミック・パペット-ボム・エッグ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
●相手ライフに800ポイントダメージを与える。
●このカードのレベルはエンドフェイズ時まで8になる。
【Ⅳ】手札7→6
「俺は『ボム・エッグ』の効果発動!手札の『ギミック・パペット』モンスターを墓地へ送り、ふたつある効果のうち、ひとつを選んで発動出来る!俺はこいつを墓地に捨てーーー…」
墓地
→『ギミック・パペットーネクロ・ドール』
「まずは挨拶代わりだ、この効果でお前に800ポイントのダメージを与える!」
(…お?)
Ⅳの効果選択に、姫は首を傾げた。
(え、なんでバーン?レベルを8にしちゃえばいいのに…っていうか、)
というかそもそも、あの『ボム・エッグ』はOCG効果。
アニメの中じゃバーン効果しかなかったはずだけど・・・
「ねえⅢ、『ボム・エッグ』って効果ふたつあったっけ?」
Ⅲに聞くと、彼は首を横に振った。
「ううん、800ポイントのバーン効果しかなかったよ。コスト縛りもとくになかった」
「だよね?じゃあなんであの『ボム・エッグ』は効果がふたつあるの?」
《ヌメロン・コードの影響だ》
「え?」
姫とⅢの会話に、アルトラルが割ってはいる。
《私がヌメロン・コードを使った際、かなりのカードが書き換えられたのだ。中にはその影響を受けなかったカードもあるが・・・おそらく『ボム・エッグ』は、ヌメロン・コードの影響で書き換えられたのだろう》
「なるほどね…」
それでOCG効果なわけか、と姫は納得した。
【ルゼ】LP4000→3200
【Ⅳ】手札6→5
「まだ俺様のファンサービスは続くぜ?さらに俺は魔法カード『レベル・クロス』を発動!」
『レベル・クロス』(アニメオリカ)
通常魔法
手札1枚を墓地へ送り、自分フィールド上のレベル4以下のモンスター1体のレベルを2倍にする。
「こいつは手札を1枚墓地に捨て、フィールド上のレベル4以下のモンスターを1体選択し、そのレベルを倍にする。俺は『ボム・エッグ』を選択!『ボム・エッグ』のレベルは4、よってこいつのレベルは8になる!」
墓地
→『ギミックパペットーナイトメア』
『ギミックパペットーボム・エッグ』☆4→8
【Ⅳ】手札5→3
(『レベル・クロス』…アニメオリカのレベル変動カードか・・・だから『ボム・エッグ』の効果でレベルをあげず、あえてバーン効果にしたってわけか…)
けどーーー…
「手札消費激しすぎでしょ、これ・・・」
『トレードイン』とか『アドバンスドロー』とか欲しいわこれ。
そんな姫は心の内とは別に、Ⅳはデュエルを進めていく。
「そして相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上のモンスターが『ギミック・パペット』と名の付いたモンスターのみの場合、『ギミック・パペット-マグネ・ドール』は手札から特殊召喚できる! 」
『ギミック・パペットーマグネ・ドール』
闇/8/機械族/攻撃力1000
相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上に存在するモンスターが「ギミック・パペット」と名のついたモンスターのみの場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
【Ⅳ】手札3→2
「こいつはさっき、お前のモンスターの効果で手札に加えたカードだ」
「くっ…」
にぃっと笑うⅣに、ルゼは顔を歪めた。
「これでⅣのフィールドには、レベル8のモンスターが2体…」
「うん。くるよ、兄様お得意の超高速高ランクエクシーズ召喚っ!」
ランク8…
(レベル8が2体の『ギミパペ』エクシーズ・・・となると、やっぱり出てくるのは…)
「俺様のファンサービスを見せてやるぜ!俺はレベル8になった『ギミック・パペット‐ボム・エッグ』と『ギミック・パペット‐マグネ・ドール』でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚! 現れろ、No.15!運命の糸を操る地獄からの使者、漆黒の闇の中より舞台の幕を開けろ!『ギミック・パペット-ジャイアント・キラー』!!」
『ギミック・パペットージャイアント・キラー』(アニメ効果)
闇属性/8/機械族/攻1500
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
フィールド上に存在するこのカー ド以外のモンスターエクシーズを 全て破壊する。
破壊したモンスターの攻撃力の合 計分のダメージをそのモンスターのコントローラーに与える。
ーーーうん。
「・・・やっぱ『ジャイアント・キラー』だよねぇ」
姫の呟きに、Ⅲも「だね」と頷く。
「攻撃力1500…?」
一方のルゼは、訝しむように首を傾げてⅣと『ジャイアント・キラー』をみる。
「こんなモンスター、たとえナンバーズといえどもわたくしの『プリンセス』には適いませんわよ?」
「そいつはどうだろうな?俺は『ジャイアント・キラー』の効果発動!ORUをひとつ使い、『ジャイアント・キラー』以外のすべてのモンスター・エクシーズをぶっ壊す!!」
「な…!?」
しゅるりと、『ジャイアント・キラー』の指から出た糸が、『ソーダプリンセス』へと巻き付く。
そしてそのまま、胸部のローラー部分へと飲み込まれると、『ソーダプリンセス』は消えていく。
「う・・・」
「と、とどのつまり、あれはトラウマです・・・」
あー、そういえば鉄男たちはWDCでⅣとデュエルして、『ジャイアント・キラー』にこてんぱんにされてたなあ…
(っていうか、ナンバーズはアニメ効果なのか)
まあ『ナンバーズはナンバーズでなければ戦闘破壊出来ない』んだから当然か。
「わたくしのモンスターがっ…」
「これで終わりじゃねぇぜ?『ジャイアント・キラー』は、破壊したモンスター・エクシーズの場合、そのモンスター・エクシーズの攻撃力分のダメージを相手プレイヤーに与える!」
「えっ・・・!?」
がしゃん、と『ジャイアント・キラー』の大砲がルゼに向けられる。
「『ソーダプリンセス』はモンスター・エクシーズ」
「そしてその攻撃力は2300」
つまり。
(『ジャイアント・キラー』のバーンとダイレクトアタックでルゼのライフは0…!)
後攻ワンターンキルが成立する。
(さすが極東チャンピオンなだけはあるわ…)
敵ながら、姫は密かにルゼに同情した。
が、Ⅳがそれを気に止めるわけもなく。
「俺の前でエクシーズ召喚したことを後悔しな!」
がしゃんっ、と『ジャイアント・キラー』の砲台がルゼに向けられる。
「いけ、『ジャイアント・キラー』!お前のファンサービスをお見舞してやりな!!デスラクション・キャノン!!」
次いでどかんっ!!と盛大な音と共にルゼに砲弾が放たれる。
「っ・・・罠発動、『エマージェンシー・トランスレーション』!!」
『エマージェンシー・トランスレーション』
通常罠
このターン自分が受ける効果ダメージは半分になる。
その後、受けた効果ダメージ以下の攻撃力を持つモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚されたモンスターは、表示形式の変更は出来ない。
「このターン、わたくしが受ける効果ダメージは半分になります!っ、く、ぅっ…!」
【ルゼ】LP3200→2050
「そして、受けたダメージ1050以下の攻撃力のモンスターを守備表示で特殊召喚します。わたくしは『ソーダウィッチ』を特殊召喚!」
『ソーダウィッチ』
闇/1/魔法/守備800
「そして『ソーダウィッチ』の効果発動!このカードが特殊召喚されたとき、フィールド上のモンスターの表示形式を変更します!わたくしは『ジャイアント・キラー』を守備表示に!!」
『No.15 ギミック・パペット‐ジャイアント・キラー』
攻撃力1500→守備力2500
「ちっ…なら俺はこれでターンエンドだ」
「エンドフェイズ時に速攻魔法、『ソーダ・リフレクション』を発動!」
くるん、とルゼの場に伏せられたもう1枚のカードが表になる。
『ソーダ・リフレクション』
速攻魔法
このカードを発動するターン、自分は召喚・反転召喚・特殊召喚する事はできない。
デッキから攻撃力・守備力0の『ソーダ』とつく同名カードを、任意の数まで攻撃表示で特殊召喚する。
「このカードの効果により、わたくしのフィールドに『ソーダリサイクラー』を3体、デッキから特殊召喚します!!」
『ソーダリサイクラー』
闇/1/機械/攻撃0
墓地に存在するこのカードを除外することで発動出来る。
墓地の『ソーダリサイクラー』以外の『ソーダ』カード一枚を手札に加える。
『ソーダリサイクラー』の効果は、墓地に送られたターンには発動出来ない。
「ちっ」
どういうつもりだ、とⅣは低い声で言った。
「守備堅めのつもりだろうが、そうはいかねぇよ。次の俺のターンで決めてやる」
「ふふふ。ええ、どうぞ?」
ーーーただし。
「それが出来れば、の話ですが」
「なんだと?」
その、余裕のあるルゼの笑みーーー・・・
(なにかある…)
Ⅳのライフは無傷の4000。
対するルゼは約半分の2050。
(『ジャイアント・キラー』の守備力はそれなりに高いし・・・かりに攻撃力2500以上のモンスターをだしてきても、『ジャイアント・キラー』はナンバーズじゃなきゃ戦闘破壊は出来ないのに・・・)
それなのに、ルぜのあの余裕の笑み。
(考えられるのは・・・)
凌牙の『ブラック・レイ・ランサー』のような、モンスター効果を無効にするモンスター効果。
もしくは『セイクリッド・プレアデス』や『セイクリッド・トレミスM7(メシエセブン)」のようなバウンス効果。
あと考えられるのは、魔法・罠あたりで効果破壊することだが・・・
【Ⅳ】
LP4000/手札×2
フィールド
『No.15 ギミックパペットージャイアント・キラー』(守備力2500/ORU×1)
伏せ×0
【ルゼ】
LP2050/手札×2
フィールド
『ソーダリサイクラー』(守0)×3
『ソーダウィッチ』(守500)
伏せ×0
「わたくしのターン、ドロー!」
【ルゼ】手札2→3
「さあ、ご覧にいれて差し上げますわ!ドメス世界の、わたくしが授かった禁忌の力を!!」
ぶわっと禍々しいオーラがルゼを包む。
「わたくしに負けは許されないっ・・・貴方を倒し、そしてここにいる全員を滅して・・・わたくしはあの子の・・・あの子の、そばにっ・・・!」
「あの子・・・?」
あの子っていったい・・・?
「っ・・・行きますわよ!わたくしはレベル1の『ソーダリサイクラー』と『ソーダウィッチ』でオーバーレイ!」
ルゼの言葉に、2体のモンスターが黒い渦へと飲み飲まれる。
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚!日の光浴びし時、闇への扉が開かれん!『DNo.41サンライト・ダーク』!」
『DNo.41 サンライト・ダーク』
光/1/サイキック/攻撃力1100
「まだですわ、わたくしはレベル1の『ソーダリサイクラー』2体でオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚!!」
再び、2体のモンスターが闇の渦に飲み飲まれていく。
「月の光照らす時、闇の帳が世界を包まん!『DNo.14ダークムーン・ライト』!」
『DNo.14ダークムーン・ライト』
闇/1/サイキック/攻撃力1100
「ラ、ランク1のモンスター?」
攻撃力も、特別高いというわけでもない。
ーーーと、いうことは・・・
《あのモンスター・エクシーズ、なにかあるな》
アルトラルも感じたらしく、警戒を顕わにしている。
「Ⅳ兄様、気をつけて下さい!そのモンスター、なにかあるはずですっ」
「わーってるよ!!」
片手をあげてⅢを制するⅣ。
「残念ながら遅いですわ。わたくしは『サンライト・ダーク』の効果発動!相手フィールド上に闇属性のモンスター・エクシーズがいるとき、1ターンに1度、ORUを一つ使うことで、そのモンスター・エクシーズ1体のORUをすべて墓地に送ります!」
「なん…!?」
かっと光が放たれると、『ジャイアント・キラー』のORUがなくなる。
《まずいぞ!》
「Ⅳ兄様の『ギミック・パペット』はほとんどが闇属性・・・!」
「しかもナンバーズに限って言えば、全部がそうだっ・・・!!」
確かに『ギミック・パペット』系ナンバーズはすべてが闇属性。
あのナンバーズがいる限り、いくらオリジナルのナンバーズでも効果を満足に使えない。
「そしてバトル!わたくしは『ダークムーン・ライト』で『ギミック・パペット‐ジャイアント・キラー』を攻撃!!」
「攻撃力の低いモンスターで攻撃だと?」
目をつり上げてルゼをみるⅣ。
しかしすぐさまフィールドに目をやり、もう何度目か分からない舌打ちをする。
「なに考えてんのかしらねーが・・・迎え撃て、『ジャイアント・キラー』!!」
『ジャイアント・キラー』の攻撃が、『ダークムーン』に直撃する。
『ジャイアント・キラー』の守備力は2500。
『ダークムーン・ライト』の攻撃力は1100。
このままいけば、その差1400のダメージをルぜが受けることになる。
「ふふ・・・ここで『ダークムーン・ライト』の効果発動!」
『ダークムーン』が黒いオーラに包まれる。
「『サンライト・ダーク』がいる限り、このカードは戦闘では破壊されません!」
「なるほどな、それが保険ってわけか。だが、戦闘ダメージは受けてもらうぜ!」
「く、ぅっ・・・!」
【ルゼ】LP2050→650
「っ・・・わたくしが戦闘ダメージを受けたことで、『ダークムーン・ライト』のさらなる効果を発動します!このカードがバトルをし、わたくしが戦闘ダメージを受けた時に、バトルしたのがモンスター・エクシーズで、ORUがなかった場合っ・・・そのモンスター・エクシーズを、『ダークムーン』のORUに変換します!!」
「なんだと!?」
『ダークムーン』が『ジャイアント・キラー』に向かって目のような部分から光を放つ。
すると、『ジャイアント・キラー』は『ダークムーン』に吸収されてしまった。
「ちっ」
「『ジャイアント・キラー』が!!」
「そしてORUに変換したモンスター・エクシーズの攻撃力分、わたくしはライフを回復します!『ジャイアント・キラー』の攻撃力は1500、よって1500ポイントのLPを回復します!」
【ルゼ】LP650→3150
「これであなたのフィールドはがら空きですわ!お行きなさい、『サンライト・ダーク』!プレイヤーにダイレクトアタック!!!」
「ぐぉ、っ・・・!」
【Ⅳ】LP4000→2900
「兄様!!」
Ⅲが叫ぶ。
「っ、うるせーよっ」
モンスターの攻撃を受けて、衝撃で吹き飛んだⅣ。
だが、だてにバリアン世界との戦いに身を投じていたわけじゃない。
「ちっ・・・このくそったれがっ・・・!」
悪態をつきながら立ち上がった。
「Ⅳ・・・」
璃緒もまた、心配そうにデュエルをみやる。
「まさかあそこからダイレクトアタックまでいくなんて…」
「しかも『ジャイアント・キラー』は相手のモンスター・エクシーズのORUになってるし…」
《ああもあっさりとⅣのフィールドをがら空きにし、ダイレクトアタックまで決めるとはな・・・》
「いやアストラル、シャークも前に似たようなことやってるからね?」
《そうなのか?》
姫が言うと、アストラルは首を傾げた。
そこで、バリアンとなったシャークとⅣのデュエルを説明した。
『Ark Knight』召喚からの効果発動で『ジャイアント・キラー』をORUに変換し、ついでのダイレクトアタック。
それを姫がアストラルに話しているとき、凌牙が気まずそうに視線を逸らしていたのは、別の話だ。
「っく、・・・わたくしは、カードを1枚伏せ・・・」
ぶん、とルゼのフィールドに1枚のカードが現れる。
「っ、これでターン、エンドですわ」
【ルゼ】
LP3150/手札×1
フィールド
『DNo.41 サンライト・ダーク』(攻撃力1100/ORU×1)
『DNo.14 ダークムーン・ライト』 (攻撃力1100/ORU×3)
伏せ×1
【Ⅳ】
LP2900/手札×2
フィールド なし
伏せ×0
「俺のターン、ドロー!!」
【Ⅳ】手札2→3
「ちっ」
これでこのデュエル何度目の舌打ちだろうか。
Ⅳは引いたカードを見ると、手札のカードを抜き取り、ディスクにセットする。
「俺は魔法カード、『トレード・イン』を発動!」
『トレード・イン』
通常魔法
手札からレベル8モンスター1枚を捨てて発動できる。
デッキからカードを2枚ドローする。
「俺は手札のレベル8モンスター、2体目の『ギミック・パペット-ネクロ・ドール』を墓地に捨て、2枚をドロー!」
【Ⅳ】手札3→2→1→3
しゅっと2枚をドローし、それを確認するⅣ。
そしてその口元が、にやりとつり上げられる。
「来たぜ!俺は『オーバーレイ・ダーク・リンカーネーション』を発動!」
ばちぃっとⅣがカードをディスクに叩きつけるようにおく。
「このカードは、相手フィールド上のモンスター・エクシーズ1体のORUをひとつ選択し、それが闇属性モンスターだった場合、俺のフィールドに特殊召喚する!ただし、外したら俺のライフは半分になる!!」
つまり、これは賭けだ。
「俺は『ダークムーン・ライト』の真ん中のORUを選択!!」
『ダークムーン・ライト』のORUはみっつ。
「Ⅳの狙いって…」
「ああ、Ⅳの狙いはORUにされた『ジャイアント・キラー』だろうな」
「『ダークムーン』のORUは全部闇属性だからライフが半分になることはないけど・・・」
「実質、当たりは3分の1」
Ⅳが選択したORUが、モンスターへと姿を変える。
ーーー結果は…
「ビンゴ!俺が選んだのは闇属性、『ジャイアント・キラー』!当たった場合、俺はカードを1枚ドロー出来る!!」
【Ⅳ】手札2→3
「さらに俺は、フィールド上のモンスター・エクシーズをリリースすることにより、『ギミック・パペットーナイトメア』を特殊召喚!俺は『ジャイアント・キラー』をリリース!!来い、『ギミック・パペット-ナイトメア』!』
Ⅳのフィールドから『ジャイアント・キラー』が消える。
そして入れ替わるようにして、『ナイトメア』が特殊召喚される。
【Ⅳ】手札3→2
「そして『ギミック・パペット‐ナイトメア』のさらなる効果発動だ!自身の効果でこいつが特殊召喚されたとき、手札か墓地から同じ『ナイトメア』1体を特殊召喚出来る!俺は墓地の『ナイトメア』を特殊召喚!!」
『ギミック・パペットーナイトメア』
闇/8/機械族/攻撃力1000
このカードは自分フィールド上に表側表示で存在するエクシーズモンスター1体をリリースして手札から特殊召喚できる。
この方法による「ギミック・パペット-ナイトメア」の特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
この方法で特殊召喚に成功した時、自分の手札・墓地から「ギミック・パペット-ナイトメア」1体を選んで特殊召喚できる。
また、このカードが特殊召喚に成功したターン、 自分は「ギミック・パペット」と名のついたモンスター以外のモンスターを特殊召喚できない。
(あー、『ナイトメア』もカード効果がOCGに変わってるわ)
特殊召喚された『ナイトメア』を見て、姫は内心呟いた。
「『ナイトメア』って、自分の効果で特殊召喚された時、2体分のエクシーズ素材に出来るって効果だったのになぁ・・・」
あれ、効果的に便利だと思うんだけど。
『デステニー・レオ』をエクシーズ召喚する時とか特に。
実際、ⅣはWDCの時にそれで『デステニー・レオ』出してるし。
「ねえアストラル。いったいどれだけのカードが効果変わってるの」
《……すまない、姫。私にも分からないから聞かないでくれ》
「他に誰に聞けってのよ」
はあ、とため息をつく姫。
そんなやりとりをよそに、Ⅳは自分のターンを進めていく。
ルゼは、墓地から特殊召喚された『ナイトメア』をみて、唖然とした様子だった。
「いつの間にそんなカードを…!」
言い掛けて、はっとルゼは口をつぐむ。
「まさか最初のターンに…!」
「ああ、そうだ。『レベル・クロス』のコストとして、こいつを墓地に捨ててたのさ!」
にやりとⅣは笑う。
「行くぜ、俺は『ギミック・パペット-ナイトメア』2体でオーバーレイ!2体の闇属性モンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚!!現れろ、『No.40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス』!!」
『No.40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス』(アニメ効果)
闇/8/機械族/攻撃力3000
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
このカード以外のフィールド上の全てのモンスターにストリングカウンターを1つずつ置く。
次のターンのエンドフェイズ時にストリングカウンターの乗っているモンスターを全て破壊し、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを破壊したモンスターのコントローラーに与える。
「さらに俺は手札から、装備魔法『デステニー・ストリングス』を発動し、『ヘブンズ・ストリングス』に装備!」
ぼう、っと『ヘブンズ・ストリングス』の持つ剣が赤黒く光る。
【Ⅳ】手札2→1
「『デステニー・ストリングス』…!」
凌牙が目を見開く。
「凌牙、どうしたんですの?」
兄の表情に、璃緒が首を傾げる。
「あのカードがどうかしたの?」
「ああ。攻撃力こそ変化しねぇが、その効果はえげつねぇぜ、あれは」
やつらしいけどな、と言う凌牙に、璃緒はますます訳がわからないと顔をしかめる。
「このカードは、デッキからカードを墓地に送り、それがモンスターカードだった場合、相手モンスターを破壊出来ない代わり、墓地へ捨てたモンスターのレベル分の回数だけ攻撃出来る!」
「…!」
ルゼの目が見開かれる。
「俺が引いたのは、『ギミック・パペット-ナイト・ジョーカー』!そのレベルは8!!よって『ヘブンズ・ストリングス』は8回の連続攻撃が出来る!!」
「普通引くか?しかもレベル8…」
凌牙が呟く。
「モンスターは破壊されねぇが、あの連続攻撃は利くぜ…」
《君も8回の連続攻撃を食らったことがあったな》
「うるせぇぞ、アストラル」
ぎろっとアストラルを睨む凌牙だが、アストラルはそれを気にもとめず、腕を組んでⅣとルゼのフィールドを見やる。
《彼女・・・ルゼのDNo.の効果はたしかに強力だが、その攻撃力は低い。『デステニー・ストリングス』での連続攻撃が決まれば、彼女のLPは0になり、Ⅳの勝利だ》
「さあ行くぜ!『デステニー・ストリングス』を装備した、『ヘブンズ・ストリングス』で攻撃!!8回の連続攻撃だ!!」
ぐわっと『ヘブンズ・ストリングス』が、赤黒く染まった剣を振り上げる。
「攻撃対象は、『サンライト・ダーク』!ヘブンズ・ブレード!!!」
そして、まさにその刀が振り下ろされる時ーーー…
「リバースカード、オープン!!」
ルゼが動いた。
「カウンター罠、『攻撃の無力化』を発動!!」
『攻撃の無力化』
カウンター罠
①:相手モンスターの攻撃宣言時に、その攻撃モンスター1体を対象として発動できる。その攻撃を無効にする。
その後、バトルフェイズを終了する。
「ちっ…そんなカード伏せてやがったか」
Ⅳは忌々しげにルゼを睨んだ。
《『攻撃の無力化』は、モンスターの攻撃を無効にし、バトルフェイズを強制終了させるカード。このターンで決められなかったか・・・》
「『ストリングス』の効果を使っても、ルゼのライフは削れきれない・・・」
『ストリングス』の効果は、効果を使った次のターンに、自身以外を破壊し、その元々の攻撃力分のダメージを与える。
《『サンライト・ダーク』がいる限り、Ⅳのモンスター・エクシーズのORUはすべて墓地に送られる》
「しかもそれをされたら、『ダークムーン・ライト』で吸収されちまう・・・!」
Ⅳのライフは2900。
ルゼのフィールドには、攻撃力1100のモンスターが2体。
「つまり、次のターンにルゼが攻撃力1800以上のモンスターをだせば、Ⅳは負ける…!」
『サンライト・ダーク』の効果を発動後、『ダークムーン・ライト』で『ヘブンズ・ストリングス』を攻撃。
その攻撃力の差、1900ポイントのライフを失う代わり、『ヘブンズ・ストリングス』を『ダークムーン・ライト』のORUに出来る。
そして『ヘブンズ・ストリングス』の攻撃力分、3000のライフをルゼは得る。
そこに『サンライト・ダーク』と、攻撃力1800以上のモンスターのダイレクトアタックが決まれば…
「兄様っ・・・!」
Ⅲが心配そうに兄をみる。
ーーーそのときだった。
《そんなことはさせませんですぅ》
「・・・!?」
「えっ?」
すっと前に出たのは。
「『マペット』、お前・・・!」
今まで、ただじっとデュエルを見ていた、マペットだった。
...
ふいー…さて、一言言わせて下さい。
ギミパペむずい!!!!
今回ちょっと短めなのは、単にここで区切りが良かったのと、ギミパペ書くのに力尽きたらです!!(ドーンッ
書くにあたってWDCやクラゲ先輩とのデュエル回を見直しましたが、Ⅳさまやっぱ好きだわ・・・!
今年中にもう1話はアップしたい・・・!