今年1年、ここまで読んで下さりありがとうございます。
来年もよろしくお願いいたします(o・ω-人)
☆前回までのあらすじ☆
特殊なフィールド『シンセス・フィールド』の中で、姫のかわりにルゼとデュエルをするⅣ。
一進一退の攻防の中、ルゼは2体の
ルゼの猛攻をなんとか防いだⅣは、2体目のナンバーズ『ヘブンズ・ストリングス』を召喚する。
装備魔法『デステニー・ストリングス』での連続攻撃で勝負にでるⅣ。
決まればⅣの勝利だったのだが、それもバトルフェイズを強制終了させられてしまう。
ルゼのターンに2体の
手札は1枚で、後がないⅣ。
しかし、今までデュエルを見ていた『フェアリー・トゥルー・マペット』が前にでてーーー…?
【ルゼ】
LP3150/手札×1
フィールド
『DNo.41 サンライト・ダーク』(攻撃力1100/ORU×1)
『DNo.14 ダークムーン・ライト』(攻撃力1100/ORU×2)
伏せ×0
【Ⅳ】
LP2900/手札×1
フィールド
『No.40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス』(攻撃力3000/ORU×2)
魔法・罠
『デステニー・ストリングス』(『ヘブンズ・ストリングス』装備)
伏せ×0
《『サンライト・ダーク』がいる限り、Ⅳの闇属性のモンスター・エクシーズの
「しかもそれをされたら、『ダークムーン・ライト』で吸収されちまう…!」
Ⅳのライフは2900。
ルゼのフィールドには、攻撃力1100のモンスターが2体。
「つまり、次のターンにルゼが攻撃力1800以上のモンスターをだせば、Ⅳは負ける…!」
『サンライト・ダーク』の効果を発動後、『ダークムーン・ライト』で攻撃。
その攻撃力の差、1900ポイントのライフを失う代わり、『ヘブンズ・ストリングス』を『ダークムーン』の
そして『ヘブンズ・ストリングス』の攻撃力分、3000のライフをルゼは得る。
そこに『サンライト・ダーク』と、攻撃力1800以上のモンスターのダイレクトアタックが決まれば…
《そんなことはさせませんですぅ》
「…!?」
「えっ?」
すっと前に出たのは。
「マ、『マペット』…!?」
今まで、ただじっとデュエルを見ていた、『マペット』だった。
「『マペット』、だめだ!危ないよっ」
《大丈夫ですう、メルデクさま》
Ⅲの静止を、『マペット』はにっこりと笑って振り切った。
そして、そのままⅣの前へと出る。
「お前…!?」
自分のそばに寄ってきた『マペット』を、Ⅳは驚いて見下ろした。
《やっぱりですぅ!》
『マペット』はじーっとⅣを見た後、ぱあっと嬉しそうな顔をして、Ⅳに抱きついた。
「!?」
何がなんだかわからないⅣは、呆然とマペットを見やる。
「まさか…」
「え、兄様が?」
「まじか」
遊馬、Ⅲ、葉月はその様子を見て、顔を見合わせた。
「お、おいなんだよ!?」
一方でⅣは、何がなんだかわからず、混乱したように『マペット』と遊馬たちを交互に見やる。
《ずーっと感じてたですぅ!やっぱりあなたがハニエル様だったのですぅ!!》
「は、はぁ!?!?」
Ⅳは困惑した様子で、マペットと遊馬たちを交互に見た。
「……やっぱりか」
「Ⅳ兄様が…」
「ハニエルだったのか・・・!」
「は!?おいちょっと待てよ!!!」
『マペット』の言葉に、どこか納得したように言う遊馬たち。
Ⅳはさらに混乱し、自分に抱きつく『マペット』を引き離そうとする。
「な、なんなんですの?」
ルゼも突然の乱入者に困惑し、どうしたものかと狼狽えている。
「おい離れろお前っ!」
《やー!ですぅっ!!!》
「嫌、じゃねー!!」
Ⅳが引き離そうとするものなら、『マペット』は力いっぱいⅣに抱きつく。
いくら『マペット』を引きはがそうとしても、『マペット』はⅣに抱きついて梃子でも離れようとはしなかった。
「てめっ・・・いい加減にしろっ・・・!」
《ハニエル様、ハニエル様っ…》
「だー!俺はハニエルじゃねー!!」
叫ぶⅣに、『マペット』は顔を上げた。
《どうしたんですか、ハニエル様…?》
「いいか、俺はハニエルじゃねえ!俺の名前はトーマス・アークライトだ!」
まくし立てていうⅣに、『マペット』はきょとんとする。
「おい遊馬!」
「お、おう」
突如話を振られた遊馬は、びくっと身体を震わせた。
「ハニエルってのは確か、お前から愛の称号をもらった守護神官だったな?」
「そ、そうだけど」
「ならやっぱ人違いだ。俺がそのハニエルな訳がねぇ」
《どうして…?》
自分はハニエルじゃない、と否定するⅣ。
そんなⅣに、『マペット』が泣きそうな顔で理由を問うた。
「俺が自分で愛の欠片もねぇ人間だって知ってるからだ」
トロンのためとはいえ、関係のない人間をーーー…璃緒を傷つけた。
罠にはめ、デュエルの表舞台に立てないように、凌牙を罠にもはめた。
「関係のない人間を傷つけて、貶めた俺が、愛の守護神官なわけないだろうが」
「兄様…」
しん、とした沈黙が流れる。
「そうか?」
その沈黙を破ったのは、遊馬だった。
「おい・・・遊馬、お前いま俺が言ってたこと聞いてたか?」
「ああ、聞いてたけど」
眉をつり上げていうⅣに、遊馬は頷く。
「お前が言ってたのは、璃緒を傷つけて、全国大会の決勝でシャークを罠にはめたことだろ?」
「…」
「けどそれは、トロンに言われてしたことだ。言い換えれば、Ⅳは家族のためにそうしてきたんだろ?」
家族のために。
「
「だが俺はっ…」
「まだあるぜ?シャークと璃緒が毒に犯されたとき、Ⅳは真っ先に助けに入ったじゃん。それに…シャークがバリアンになったときだって、一番にシャークを、友達を連れ戻そうとしてた。たとえどれだけ自分が傷だらけになっても、家族のため、友達のためにそこまでしたⅣを、誰が愛の欠片もないっていうんだよ」
「遊馬…」
「俺は、Ⅳはすっげぇ家族思いで友達思いのいい奴だと思うけどな」
「…」
遊馬の言葉に、なにもいえないⅣ。
「…おいⅣ」
凌牙が一歩前に出た。
「お前は璃緒を傷つけたことや、全国大会の決勝で俺をはめたことを気にしてるみてーだが…忘れたのか?俺は一回、
「…!」
凌牙の言葉に、Ⅳははっと息を飲む。
「むしろ俺の方がお前に取り替えしのつかねぇことしてんだ。いつまでも昔のこと気にしてんじゃねーよ」
ふん、と鼻を鳴らす凌牙。
「もう!凌牙ってば素直じゃないんだから!」
「うるせぇ」
腰に手を当てて怒る璃緒にそっぽをむく凌牙。
璃緒はため息をついて、Ⅳをみやる。
「あなたらしくありませんわよ、Ⅳ!いつものあなたのファンサービスはいったいどうしたんですの!!」
素直じゃないのはお前もだろ、とⅣは心の中でごちる。
「Ⅳ。お前が過去に犯した過ちを悔いてるのはみんな知ってる。家族のためだったとはいえ、人を傷つけた自分を許せないのも。お前は誰かを傷つけた自分に愛なんてないって言うけど…そばにいたいって言う『マペット』のことは、信じてやってくれよ」
「…」
年の割には大人びた笑みで、遊馬はⅣに言った。
そんな遊馬にⅣは何もいえず、遊馬たちから自分に抱きつく『マペット』を見下ろした。
《ハニエル様…》
自分を見上げる翡翠の目。
Ⅳは深いため息をつくと、顔を上げて『マペット』からルゼに向き合う。
「ハニエルじゃねぇ。俺の名前はトーマス・アークライトだ」
《…!》
その言葉に、『マペット』は瞳を潤ませる。
「
《…そうですぅ》
「なら様付けはやめろ」
いいな?というⅣ。
その言葉で、やっとⅣの真意がわかったのだろう。
『マペット』はぱあっと顔を綻ばせた。
《はいですっ!ハニエル様…トーマス!!》
再びぎゅうっと抱きついてきた『マペット』の背に手をやり、ぽんっと軽く叩く。
「よし、じゃあ行くぜ!!」
《はいですぅ!!》
こくりと頷く『マペット』から手を離し、Ⅳはまっすぐに前を見据えた。
「・・・やっと終わりましたの?」
「ああ、待たせてわりいな」
Ⅳは手札に残った手札を見る。
《トーマス?どうしたです??》
『マペット』がⅣを見上げる。
その『マペット』の頭にぽすりと手をやり、「なんでもねぇよ」と言うと、Ⅳは自分のフィールドに佇む、
「ーーー行くぜ!俺は『ヘブンズ・ストリングス』の効果発動!1ターンに一度、ORUをひとつ使って、『ストリングス』以外のフィールド上のモンスターにストリングカウンターを置く!メロディ・オブ・メイヘム!!」
「カウンターを?」
ルゼが『サンライト』と『ダークムーン』を見る。
「ストリングカウンターは死のカウンターだ!こいつが置かれたモンスターは、次のターンのエンドフェイズに破壊される!」
「なんですって・・・!?」
「さらに!破壊されたモンスターの攻撃力のダメージを、プレイヤーは受ける!!」
「くっ…!」
ルゼが顔を歪める。
「さらに俺は、カードを1枚伏せて、ターンエンドだ!」
【Ⅳ】
LP2900/手札×0
フィールド
『ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス』(攻撃力3000/ORU×1)
伏せ×1
「兄様…」
心配そうにⅣを見るⅢ。
そんなⅢに、遊馬が声をかける。
「ストリングカウンターが置かれた
姫の言葉に、遊馬は頷いた。
Ⅳの、そして『ギミック・パペット』系ナンバーズ十八番のモンスター破壊効果。
ルぜのライフを削りきれはしないが、それでも次のターンを凌ぎさえすればまだ望みはある。
「ああ。それに『マペット』がいる。仮にルゼがストリングカウンターをうまく処理したとしても、次のルゼのターンを凌げば、まだⅣに勝ち目はある」
「Ⅳなら大丈夫だよ。なんたって極東チャンピオンだもん!」
「姫…」
「あのⅣが、ルゼのDNo.を前に無策でターンエンドするわけない。きっとあの伏せカードは、次の自分のターンに繋ぐ為の布石のはず…ここはⅣと『マペット』を信じよう?」
「…うん、そうだよね!」
Ⅲはこくりと頷いて、Ⅳと『マペット』へと視線をやる。
(頑張って下さい!兄様、『マペット』…!!)
「わたくしのターン、ドロー!!」
【ルゼ】手札1→2
「まずは前のわたくしのターンに墓地に送られた、『ソーダリサイクラー』の効果を発動しますわ。このカードを除外することで、『ソーダリサイクラー』以外の墓地の『ソーダ』カードを1枚、手札に加えます!わたくしは『ソーダピーチ』を手札に!」
【ルゼ】手札2→3
「そして『ソーダピーチ』を召喚し、『ソーダピーチ』の効果で『ソーダマスカット』を特殊召喚!」
『ソーダピーチ』
地/4/植物/攻撃力1700
『ソーダマスカット』
地/4/植物/攻撃力1200
【ルゼ】手札3→1
「…攻撃力1200だと?」
「舐めないで下さいな。『ソーダマスカット』の効果発動!相手のデッキから3枚を墓地に送り、その中にモンスターカードがあった場合、一番攻撃力の高いモンスターの攻撃力分だけ、相手にダメージを与えます!」
「なんだと!?」
Ⅳの驚きを無視し、ルゼはそのまま『ソーダマスカット』の効果を使用して、Ⅳのカードを墓地へ送っていく。
墓地→
『ギミック・パペット-ベビー・フェイス』
『からくりの宝札』
『ギミック・パペット‐
無情に墓地へと送られていくカードの中には、ドローカードである『からくりの宝札』に、モンスターを特殊召喚出来る『ギミック・パペット‐
「ちっ…」
しぶしぶ、Ⅳはデッキトップ3枚を墓地へと送る。
(墓地肥やしさせる代わりに、効果ダメージを与える効果か…)
うまい具合に進めば、大ダメージを与えられる、便利なカード。
(『カードガンナー』より使い勝手はいい…のか?)
「姫、どうした?」
「へっ?」
名前を呼ばれてはっとすると、全員が姫をみていた。
「デュエル進んじゃうぜ」
「あ、あぁ、うん、ごめん」
さてと、と改めてⅣとルゼのデュエルを見る。
「モンスターは2体。よって攻撃力の高い『
「ぐおっ…!」
《トーマスっ!!》
【Ⅳ】LP2900→1700
「まだ終わりませんわよ!わたくしはさらに『サンライト・ダーク』のモンスター効果発動!
ーーーその瞬間。
《トーマス、いまですぅ!!》
「ああ分かってる、させるかよっ!!」
『マペット』の声に、Ⅳが動いた。
「
ばん、とⅣの場に伏せられていたカードが起きあがる。
「このカードは、俺のフィールドに『ギミック・パペット』と名の付くモンスター・エクシーズがいるとき、墓地からモンスター・エクシーズを1体、特殊召喚する!!俺は『ジャイアント・キラー』を選択!!」
「あれは…」
Ⅳが発動したカードに覚えがあり、姫は向こうの世界で見たZEXALの記憶を探る。
(確かあのカードは・・・シャークがクラゲ先輩とデュエルしたときに使った…)
そして、その効果はーーー…
「さらに!この効果により、『ヘブンズ・ストリングス』と、『ヘブンズ・ストリングス』のORUは、『ジャイアント・キラー』のORUとなる!!」
「…!」
『ギミック・パペット-ジャイアント・キラー』(ORU×2)
闇属性/8/機械族/守2500
「お前の『サンライト・ダーク』は『ヘブンズ・ストリングス』を対象に効果を使った。おまけにORUはねえ。そして『ダークムーン・ライト』の効果は、ORUのないモンスター・エクシーズにしか効果は使えねえ!!」
つまり、ORUのある『ジャイアント・キラー』には、『ダークムーン・ライト』の効果は使えない。
「くっ…このっ…忌々しいですわねっ…!」
怒りからか、震えながらルゼはⅣを睨んだ。
「Ⅳ兄様、うまい…!」
Ⅲが歓喜の声を漏らす。
《さすが、といわねばならないが…ひとまずダイレクトアタックは避けられるというだけで、油断は禁物だ》
「でも、Ⅳは伏せも手札もない状態・・・乗り気れるのかしら・・・」
小鳥が胸の前で両手を合わせながら言う。
「心配いらねーよ」
「え?」
その小鳥の言葉に、声をあげたのはーーー…
「シャーク…」
「あいつは転んでもただじゃ起きねーよ」
だから黙って見てろ、と凌牙は顎でⅣとルゼ、ふたりのデュエルをしゃくった。
「まだですわっ…わたくは魔法カード、『エクシーズ・トレジャー』を発動!!フィールドにいるモンスター・エクシーズの数だけ、デッキからドローします!フィールドにいるモンスター・エクシーズは、わたくしの『ダークムーン・ライト』、『サンライト・ダーク』、そしてあなたの『ジャイアント・キラー』の3体!!よって3枚をドローします!!」
【ルゼ】手札1→0→3
「わたくしはレベル4の『ソーダピーチ』と『ソーダマスカット』でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚!!現れなさい、ランク4『ソーダプリンセス』!」
『ソーダプリンセス』
地/4/魔法使い/攻撃力2300
「『ソーダプリンセス』の効果発動!1ターンに一度、相手のデッキトップを5枚確認し、そのうちの1枚を手札に加えさせ、残りを墓地へ捨てさせます!」
「ちっ、またデッキデス効果かよ」
Ⅳがつっこむが、それを無視して、ルゼは映し出されたⅣのデッキトップ5枚を見る。
デッキトップ↓
『ギミック・パペット-シャドー・フィーラー』
『ジャンク・パペット』
『ギミック・パペット-ハンプティ・ダンプティ』
『ウェポンチェンジ』
『ダーク・バースト』
「…」
Ⅳもまた、抜き出されたカードを見て考える。
(この中から1枚…)
自分の手札は0。
「(なら手札に加えるのは…)俺は『ジャンク・パペット』を手札に加え、他を墓地に捨てる!」
【Ⅳ】手札0→1
「わたくしは、『ソーダプリンセス』でオーバーレイ・ネットワークを再構築!」
「ここからさらにエクシーズ召喚だと!?」
「プリンセスはやがて、一国を納めるクイーンとなる…エクシーズ召喚!ランク5、『ソーダクイーン』!!」
『ソーダクイーン』(ORU×2)
地/5/魔法使い/攻2500
「本来、『ソーダクイーン』の召喚にはレベル5のモンスターが3体必要ですが、ランク4の『ソーダ』モンスターをエクシーズ素材としてエクシーズ召喚することも可能なのですわ!そして『ソーダクイーン』の効果発動!ORUをひとつ使い、自分フィールド上のモンスター・エクシーズを自身の装備カードとします。わたくしはふたつ全てを使い、『サンライト・ダーク』と『ダークムーン・ライト』を『ソーダクイーン』に装備!!」
ぽう、と『ソーダクイーン』の持つ杖が光を放つ。
「やられた…!」
遊馬が渋い顔をする。
その隣ではアストラルや凌牙たちも、同じような顔をしている。
《これで
装備カードとなった『サンライト・ダーク』と『ダークムーン・ライト』は、モンスター扱いではなく装備カード扱い。
よって、せっかくの『ストリングス』のカウンターによる効果破壊も意味をなさない。
《Ⅳの十八番のモンスター破壊効果を、このような形で回避するとは・・・》
遊馬の隣で、アストラルが腕を組んで言葉を漏らす。
「『ソーダクイーン』は、装備カードとなったモンスターの攻撃力の半分を自身の攻撃力に加えます。そして2体のモンスターを装備した『ソーダクイーン』は、守備貫通能力を得ます!」
『ソーダクイーン』
攻撃力2500→3600
ルゼの説明に、全員が息をのむ。
「これじゃあⅣは…」
「ああ、確実にⅣはダメージを食らう…!」
「兄様っ」
『ストリングス』の効果を回避し、その上守備貫通に攻撃力アップ…
(この子・・・それにあのDNo.、強い…!)
属性を限定しているとはいえ、ORUを墓地に送り、そのモンスターをORUに変換し、しかも戦闘破壊無効効果。
(でも…)
姫は納得がいかないような顔で、ルゼを見た。
「おいきなさい、『ソーダクイーン』!『ギミック・パペット-ジャイアント・キラー』に攻撃!!破壊は出来ませんが、貫通ダメージはうけて頂きます!」
「ぐおっ、ぉぉっ…!」
【Ⅳ】LP1700→600
「わたくしはっ…1枚伏せて、ターンエンド、ですわ!」
【ルゼ】
LP3150/手札×2
フィールド
『ソーダクイーン』(攻撃力3600/ORU×0)
魔法・罠
『DNo.41 サンライト・ダーク』(装備カード)
『DNo.14 ダークムーン・ライト』 (装備カード)
伏せ×1
「どういうこと…?」
「姫さん?」
(あんな強いDNo.を持ってたなら、なんで私とのデュエルのときに出さなかったの?)
姫はじっと、ルゼを、そして彼女のフィールドを見た。
「どうした?姫」
「うん・・・なんでルゼは、この間の私とのデュエルであのDNo.を使わなかったのかなって」
「え?」
「それはお前のデッキが融合召喚メインだったから…」
「確かにね。けど、私が出したのは融合モンスターだけだった?」
ルゼとデュエルしたときの姫のデッキは『
双子だというベルブとも同じデッキではあったが、あの時のデッキが融合主体だったとはいえ、エクシーズ・モンスターを全く使わない訳じゃない。
「あ…!」
「たしかあの時…」
「思い出した?私はベルブとのデュエルでエク…モンスター・エクシーズの『Ark Knight』を出してる。『Ark Knight』は水属性だけど、モンスター・エクシーズを使うって分かってるわけだし、用心のために出してても不思議じゃないでしょ?なのにルゼは、あの2体どころかDNo.を召喚する気配もなかった。だからどういうことだろうって思って」
まあそれも、ルゼがベルブから姫のデッキのことや、どんなデュエルだったのかを聞いていればの話ではある。
それに、もしもベルブから聞いていなくて知らなかったとしても、ほとんどの人がエクシーズ召喚を使うのだ。
ナンバーズ以外での戦闘破壊耐性もあるのだから、それだけでも使う価値はありそうなものだが・・・。
(もちろん全員がエクシーズ召喚するわけじゃないけど・・・でも、デッキにもよるけどほとんどの人はエクシーズ・モンスターを使ってるわけだし、だして損はない…はず)
そんな姫の思案をよそにーーー…
「俺のターン、ドロー!」
【Ⅳ】手札1→2
デュエルは進んでいった。
Ⅳのそばでは、自分の出番がいまかいまかと待ちわびているマペットが、Ⅳを見上げていた。
..
本年最後のアップになります。
紅白見ながらアップすることになるとは夢にも思わなかった・・・
みなさん、良いお年をお迎えくださいね(≧∇≦)