先日行われたデュエルフェスティバルで墓守使いのオベフォとあたったのですが、そんなこと知らずにオッドアイズ魔術師でデュエルしたら、オベフォの方に「墓地使ってください」と泣かれました。
そしてオベフォなのにすっごく紳士な態度で、惚れました(笑)
ではでは続きをどうぞ♪( *´∇`)_●
一方、傷だらけのルゼと遭遇し、家に寝かせている、という連絡をもらった遊馬。
姫は心配いらないと言っていたが、やはり気になる。
(なにもなきゃいいけど…)
が、気になるものは気になる。
様子を見に行きたいが…
「俺、姫の家しらねーし…」
《彼女にもういちど連絡してみてはどうだ?》
「…だな」
Dゲイザーを操作して、姫のアドレスをだす。
通話ボタンを押し、姫がでるのを待つ。
『…なに?』
「姫!」
数コール呼び出し音が鳴り、ぷつっと姫の声が聞こえる。
「あのさ、やっぱ心配だから今から『ごめんね遊馬。いまちょーっと立て込んでるんだ。後で連絡する』は!?いやちょっと待て!!」
『悪いけどいまデュエル中なんだけど』
「デュエル!?誰と!?」
『分からず屋のルゼに決まってるじゃない』
「ルゼと!?」
『誰が分からず屋ですの!!』
『あんた以外にいないでしょ』
『言わせておけばぁ…!『ソーダクイーン』、『E・HERO ガイヤ』に攻撃ですわ!!』
『っ…!』
どかん、という大きな音。
おそらく、姫のモンスターが破壊されたのだろう。
「ひ、姫っ!?おい、大丈夫か!?」
『大丈夫だってば。そんなわけだからまたあとで連絡するね』
ぷつっと姫ほうから通話を切られてしまい、遊馬はただただ呆然とするしかない。
「ルゼとデュエルしてるとかなにやってんだよ姫はぁぁぁっ!!」
わしゃわしゃと頭をかき、混乱する遊馬。
《シャークたちはどうだ?もしかしたら知っているかもしれない》
「だ、だな!!シャークシャークっと……お」
ふいに後ろから聞こえてきた、バイクエンジン。
その音に聞き覚えがあり、遊馬とアストラルは後ろを向いた。
《…良いタイミングだな》
こちらに向かってくるのは、青紫のバイク。
そのバイクは遊馬たちの脇で止まると、ドライバーはヘルメットを脱いだ。
「お前ら、この道のど真ん中でなにやってんだ?」
「シャーク!!」
シャークこと神代凌牙は、あきれたように2人を見た。
* * *
そして、姫とルゼのデュエルだが。
「わたくしはカードを一枚セットして、ターンエンド!」
【ルゼ】
LP1100/手札×3
フィールド
『ソーダクイーン』(攻2500/ORU×2)
魔法・罠
伏せ×1
【姫】
LP700/手札×2
フィールド
『E-HERO Core』(攻2700)
魔法・罠
『リビングデッドの呼び声』(対象なし)
状況は、ほぼ互角。
しかしいかんせん、姫の手札はよろしくない。
(『ボルテック』に『ブレイズマン』じゃ、どうしようもないっての…)
手札2枚は両方ともモンスターカード。
オマケに『融合』カードはすでに3枚使ってしまっているため、『ブレイズマン』のサーチ効果は意味をなさない。
そもそも『融合』が来たところで、炎属性の融合モンスターは『ノヴァマスター』一枚きりで既に墓地。
光属性に限っては入れてすらいない。
(『ブレイズマン』の効果で墓地に落とすったって、どうもならないし…なんでこういうときに限って『マスチェン』こないのよ…!)
三積しているはずの『マスク・チェンジ』は、デュエルが始まって1枚しか手札にきていない。
『シャドー・ミスト』も既に墓地で、戦況はほぼ摘んでいる。
(そもそも初手からして微妙だったし…!)
初手にきたのは、『神の宣告』『E・HEROブレイズマン』『ミラクル・フュージョン』『マスク・チェンジ・セカンド』『エフェクト・ヴェーラー』。
動けないことはないが、後攻で良かったと内心安堵の息をついた。
(…ぐちぐち言っても仕方ないか)
とにかくドローしてから考えよう。
「私のターン、ドロー!」
【姫】手札2→3
引いたカードを見て、
「…!」
息を飲んだ。
が、すぐにルゼと向き合う。
「行くわよ、私は魔法カード『ミラクル・フュージョン』を発動!」
【姫】手札3→2
「このカードは、自分のフィールドか墓地から、『E・HERO』融合モンスターによって決められた素材モンスターを除外して、融合召喚する!私が除外するのは、墓地の『E・HEROフォレストマン』と、『E・HEROエアーマン』!!」
「…!」
「除外したのは、地属性と風属性!私が融合召喚するのは、『E・HERO Great TORNADO』!」
『E・HEROGreatTORNADO』
風/8/戦士/攻撃力2800
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードが融合召喚に成功した時、相手フィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターの攻撃力・守備力を半分にする。
姫のフィールドに現れた『Great TORNADO』を見て、ルゼは苦虫をつぶしたような顔になる。
「『Great TORNADO』の効果は覚えてるわね?」
「っ…召喚されたとき、相手モンスターすべての攻撃力・守備力を半分にする…」
「そのとーり!『great TORNADO』、タウンバースト!!」
『ソーダクイーン』攻撃力2500→1250
「さらに私は、『E・HEROボルテック』を召喚!」
『E・HERO ボルテック』
光/4/雷/攻1000
①:このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時、除外されている自分の「E・HERO」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
「バト…」
バトル、と言おうとしたとき。
ききぃ!!というブレーキ音に、姫とルぜは反射的に顔をそちらに向けた。
(バイク?)
止まったのは、青紫のバイク。
(あのバイク、どっかで…)
みたことあるような、と思ったのもつかの間。
「姫!!」
バイクには ふたりが乗っていた。
そして、後ろに座っていた一人が、姫の名前を呼ぶ。
(いまの声、)
ばっと姫の名前を呼んだほうがヘルメットを脱ぐ。
「遊馬!?」
「大丈夫か!?」
ヘルメットをとって、駆け寄ってきたのは遊馬だった。
そして、そのバイクを運転していたのはーーー…
「シャークまで!?」
「間に合ったか…」
凌牙もまた、ヘルメットを脱ぐとこちらにくる。
(そうだ、あれシャークのバイクだったわ)
「・・・2人とも、よく私の家が分かったね」
「カイトが調べた」
「しら・・・」
凌牙の言葉に、姫はひくっと口元がひきつったのを感じた。
カイト。
デュエリストとして一流の腕を持ち、研究者としてもその才能を発揮している青年。
もといた世界での通称は、「懺悔レモン」。
いや、それはどうでも良い。
いま大事なことはひとつ。
それはーーー・・・
「ちょっとカイトなにしてんの!?マルチな才能だけどそれ犯罪だよ!?」
プライバシーってものはないのか!!!
「んなことよりどーなってんだよこれ!」
「てめぇ、怪我したふりして油断させようって腹か?」
「さらっと流すなそこの2人!!」
ルゼを睨む凌牙。
「あーもうだから来なくていいって言ったのに・・・2人とも、違うから」
「あ?」
「違う?」
「遊馬にも言ったけど、このデュエルは大丈夫だって」
「はあ?」
意味が分からず、凌牙も遊馬も首を傾げる。
「まあとりあえず、危険はないから黙って見てて?」
「だけど、」
「見・て・て?」
にっこりと笑って、遊馬と凌牙に言う姫。
「「……はい」」
《顔は笑っているのに目が笑っていないとは、こういうことか…》
あとから聞いた話では、このときの姫に、遊馬と凌牙は本気で恐怖を感じたそうだ。
「じゃあルゼ、デュエル再開ね」
「ええ」
ルゼが頷くのを確認し、再度姫は自分とルゼ、お互いのフィールドを確認する。
(このまま『Core』と『TORNADO』の攻撃が通れば、私の勝ち)
問題は…
(ルゼのあの伏せカード…)
ここは、やるしかない。
ここで攻めなきゃ、どのみちこの後がジリ貧になるだけだ。
「…バトル!私は『E・HERO Core』で『ソーダクイーン』を攻撃!!」
「させません!罠発動、『ガードロー』!!」
『ガードロー』(アニメオリカ)
通常罠
自分フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体の表示形式は表側守 備表示になる。
その後、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
「『ガードロー』…」
《遊馬も使っているカードだな》
「ああ」
「確か、自分フィールドの表攻撃表示モンスターを守備にして、1枚ドローだったか」
思い出しながらいう凌牙に、遊馬が頷く。
「わたくしは『ソーダクイーン』を守備表示にします!」
『ソーダクイーン』
攻撃2500→守備2700
「そしてさらに一枚ドロー!」
【ルゼ】手札3→4
「ルゼのモンスターの守備力と、姫はモンスターの攻撃力は同じ…!」
「くっ…!」
「守備力と攻撃力が同じなら、互いのモンスターは破壊されません!!」
「なら『TORNADO』で『ソーダクイーン』に攻撃するだけよ!!」
『Core』の攻撃はそのまま続行されるが、数値が同じなため『ソーダクイーン』は戦闘破壊されず。
今度は『great TORNADO』で『ソーダクイーン』に攻撃する。
「よし、『ソーダクイーン』撃破!!続いて『ボルテック』でダイレクトアタック!“ボルテック・サンダー”!!」
【ルゼ】LP1100→100
「くっ・・・で、ですがこれであなたのバトルフェイズは終わり…」
「まだよ!」
「え…!?」
「『ボルテック』の効果発動!このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時!除外されている『E・HERO』を一体、特殊召喚出来る!私は『E・HEROエアーマン』を特殊召喚!!」
『E-HEROエアーマン』
風/4/戦士/攻1800
「『エアーマン』は召喚・特殊召喚・反転召喚成功時、デッキから『HERO』を手札に加えるか、フィールド上の『エアーマン』以外の『HERO』の数まで魔法・罠を破壊するふたつの効果から、どちらかひとつを選んで発動出来る。…とはいっても、あなたの場に魔法・罠はないから、必然的に「デッキから『HERO』を加える」になるけど」
【姫】手札1→2
「さて、ルゼ。デュエルのルールは覚えてるよね?」
確かめるように聞くと、ルゼは唇を噛みしめた。
「あんたが勝ったらどこでも行っていい。けど私が勝ったら、あんたは私の家に住む。だったよね?」
「……えぇ」
ルゼが頷く。
一方、それを聞いた遊馬たちは驚きのあまり絶句していた。
「おま…、ルゼと暮らすのか?!」
「だってこんな傷だらけの年端も行かない女の子、路頭に迷わすわけにいかないじゃん」
「路頭?」
《どういうことなのだ?》
そういえば話してなかったなと、姫は要点だけをまとめて話した。
しかし、それでも当然凌牙やアストラルの疑心がはれるわけもなく。
「遊馬は家族がいるし、シャークは七皇がいるでしょ?私は1人暮らしだからそのへん平気だし」
《しかし逆に、君がセブンシンスに襲われたとき、誰も助けにはいけない》
「そもそもそいつは敵だ。敵を家に住ますのは…」
「…あのさぁ」
はあ、と姫はため息をひとつ。
「…まあ、とりあえず」
ルゼと向き合う。
「先にデュエル終わらせますか。『エアーマン』でダイレクトアタック」
『エアーマン』が攻撃命令に従って、ルゼに攻撃する。
と同時にルゼのライフはゼロとなり、デュエル終了のブザーが鳴った。
「ふぅ…」
Dゲイザーとデュエルディスクをしまい、ルゼの方へ向かう。
肩にかかった髪をぱさりと後ろにやると、姫はルゼと向き合った。
「・・・」
「・・・」
そして、お互い無言で数秒向き合う。
《姫、先ほどのルゼと暮らすという話は本気なのか?》
「うん。本気も本気だけど?じゃなかったら言わないでしょ、普通」
遊馬やアストラル、凌牙もまたこちらへやってくる。
「お前、まさかこいつのいうドメス世界から追放されたって話を信じるのか?」
「うん」
凌牙の問いに、姫ははあっさりと頷いた。
「…マジかよ」
「マジも大マジ。だってルゼが嘘付いてるように見えないもん」
《しかし…》
「だいたい、私がデュエルで負けたことある?」
何度かセブンシンスとデュエルをしている姫。
その全てにおいて、彼女は勝ってきた。
「だから、もしも…本当にもしも罠だったとしても、大丈夫」
そう言って、改めてルゼと向き合う。
「ルゼ。いつか、ベルブに合わせてあげるから。だからそれまでは、私の家で暮らそ?」
そう言うと、ルゼは目を大きく見開いた。
しかしややあって、肩の力を抜いて息を吐いた。
「…お人好しにもほどがありますわ、あなた」
「誉め言葉として受け取っとくよ」
「まあ、デュエルで負けてしまいましたし。ドメスに戻れない以上、会えるまでここで待つしかありませんわね」
「じゃ、決まりね!!」
この日から、姫はルゼと暮らすことになった。
尚、ルゼの住民票を偽装するためにカイトに連絡を取った際、彼にしては珍しく大声で怒鳴ったことを、ここに追随しておく。
・・・
ルゼ、同居の回でした。
とはいえ、ルゼは仲間になるかどうかは・・・どうなるんでしょう。
してもアニメですが・・・
セレナさん、あんた零羅くんと遊矢の頑張りをあっさりと無駄にしてくれたな( ̄▽ ̄;)
柚子は柚子でセルゲイジェットでさらわれるし、どうなってんの・・・。
内心では、両方は無理だろうけど柚子かセレナ、どっちかは遊矢は守れるんだろうなと思ってただけに、ショックが大きいです・・・
デニスとセレナはランサーズ脱退だから、かわりに素良くんと、セキュリティから無事救出された柚子がランサーズ入りかな?
クロウはコモンズの子供たち、ジャックはシンクロ次元の戦力の要って感じで、シンクロ次元からのランサーズ入りは無さそうな気が・・・
まあ何はともあれセルゲイジェットで攫われた柚子を助けて上げてください、遊矢。