希望と絶望のアポカリプス√r   作:桜彩(さや)

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お久しぶりの更新です。
お待ちになっていた方ら大変お待たせしました!!

いろいろと書きたいことはあるのですが、まあそれはあとがきにて。
今回で誘拐犯とのデュエルに決着がつきます。
ではでは続きをどうぞ!


Turn24

「俺のターン、ドロー!」

 

【男】手札3→4

 

「永続魔法『魔法吸収』発動!このカードは、魔法カードが発動するたびに俺が500ポイントのライフを得る!!」

 

 

『魔法吸収』永続魔法

魔法カードが発動する度に、このカードのコントローラーは500ライフポイント回復する。

 

 

【男】手札4→3

 

「そして『デーモンの宣告』の効果発動!ライフを500払うが、『魔法吸収』の効果でプラマイ0だ!!」

 

 つまりこれで、相手は実費ノーコストて手札増強が出来る。

 

「俺が宣言するのは、『闇の量産工場』!当然あたりだから、手札に加えさせてもらうぜ!」

 

【男】手札3→4

 

 場を圧迫するのが欠点だが、手札を自由に増強出来るこのコンボは、決まればそれなりに強い。早くカードを破壊しなければ・・・。

 

「そして手札の『戦慄の凶皇-ジェネシス・デーモン』の効果で、こいつをリリースなしで特殊召喚だ!!」

 

 

『戦慄の凶皇-ジェネシス・デーモン』

闇/8/悪魔/攻3000

このカードはリリースなしで召喚できる。

この方法で召喚したこのカードの元々の攻撃力・守備力は半分になり、 エンドフェイズ破壊される。

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分は悪魔族以外のモンスターを特殊召喚できない。

また、1ターンに1度、自分の手札・墓地の「デーモン」と名のついたカード1枚をゲームから除外して発動できる。

フィールド上のカード1枚を選択して破壊する。

 

 

【男】手札4→3

(うち一枚『闇の量産工場』)

 

「レベル8をリリースなしで特殊召喚!?」

「が、こいつはこの効果で召喚したとき、攻撃力・守備力は半減し、エンドフェイズに破壊される」

 

 

『戦慄の凶皇-ジェネシス・デーモン』

攻撃力3000→1500

 

 

「『ジェネシス・デーモン』の効果発動!手札か墓地の『デーモン』カードを除外して、フィールド上のカードを破壊する!」

 

 特殊召喚効果持ちの上に、効果破壊まで!?

 

「俺が選ぶのは『バハムート・シャーク』!消えろ!!」

「『バハムート・シャーク』!!」

 

 姫のフィールドから、バハムート・シャークが消える。

 

「まだだ!さらに伏せカードオープン!『スキルドレイン』!!」

「は、はぁ!?このタイミングで『スキドレ』!?」

 

 

『スキルドレイン』

永続罠

1000ライフポイントを払って発動できる。

このカードがフィールド上に存在する限り、フィールド上の全ての効果モンスターの効果は無効化される。

 

 

【男】LP4350→3350

 

(やられた・・・!)

 

 『ジェネシス・デーモン』は、自身の効果で本来ならターン終了時に自壊する。けれど『スキルドレイン』の効果でそれはなくなり、攻撃力も元に戻る。

 

 

『戦慄の凶皇-ジェネシス・デーモン』

攻撃力1500→3000

 

 

「さあいくぜ!『ジェネシス・デーモン』で『ブレイクソード』に攻撃!!」

「っ、ユートくん!トラップ!」

「え、あ、う、うん!ぼくはふせてたトラップカード、『攻撃の無力化』をはつどうして、こうげきをなかったことにするよ!!」

 

 

『攻撃の無力化』

カウンター罠

①:相手モンスターの攻撃宣言時に、その攻撃モンスター1体を対象として発動できる。

その攻撃を無効にする。その後、バトルフェイズを終了する。

 

 

「ちぃ、このガキが…!」

 

 男は苛ただし気に舌打ちをした。

 

「俺はこれでターンエンドだ!」

 

 

【男】

LP3350/手札×3

 

フィールド

『戦慄の凶皇-ジェネシス・デーモン』

 

魔法・罠

『デーモンの宣告』

『天変地異』

『魔法吸収』

『スキルドレイン』

 

 

(かなりフィールド圧迫してるなぁ・・・)

 

 相手のフィールドを見て、思った。

 

「おらとっととしろよ、女!」

「…」

 

 しかもデュエルのマナーもろくに守れない、と来た。

 

「ガキのくせにいっちょまえにエクシーズ召喚するわ、俺の攻撃とめるわ…すぐに泣かせてやるからなクソガキ!」

「ひっ」

 

 男の言葉に、ユートはびくっと涙目になる。

 

「ちょっといい加減にしなさいよね」

 

 いい加減あったまきた。幼い子供を誘拐するわ、子供だからってバカにするわ…堪忍袋の尾が切れたわ。

 

「シャーク」

 

 小さな声で、デュエルを見ているDゲイザーで凌牙に連絡をとる。

 

「んだよ」

 

 凌牙もまた、小さな声で返答してきた。

 

「警察に連絡は?」

「ルゼにそいつが誘拐犯だって聞いた時点でとっくにしてる」

「わかった、ありがと」

 

 連絡をきり、ふうと息をはく。

 

「私のターン、ドロー!」

 

【姫】手札3→4

 

(『強欲なウツボ』…)

 

 手札の水属性モンスターを2枚デッキに戻してシャッフルし、新たに三枚をドローする魔法カード。

 

(手札にあるモンスターは、二枚目の『鰤っ子姫(ブリンセス)』と『ブリキンギョ』…だめた、これじゃあ『ジェネシス・デーモン』を突破できない…)

 

 仕方がない。

 

「…私は魔法『強欲なウツボ』を発動。手札の水属性モンスター、『鰤っ子姫』と『ブリキンギョ』をデッキに戻して、新たに三枚をドローする」

 

「『魔法吸収』の効果発動、俺のライフが500回復!」

 

【男】LP3350→3850

 

「手札がよくなかったか?俺のライフを回復してでも魔法カード使うとはなぁ?ま、ありがとさん」

 

 ーーーこいつっ…

 

「(絶対潰すっ…!)三枚ドロー!」

 

【姫】

手札4→3→1→4

 

 ドローしたカードに目を走らせ、取れる方法を考える。

 

(このカードは…)

 

 動けないわけではない。が、そのためにはもう一枚魔法カードを使う必要がある。

 

「(またライフ回復させちゃうけど、仕方ない)私は速攻魔法『サイクロン』発動!フィールド上のカードを一枚破壊する!」

 

【姫】手札4→3

 

「私が選択するのは、『スキルドレイン!!』」

「ちっ…だが俺のライフはさらに500回復だ!」

 

【男】LP3850→4350

 

「私は『セイバー・シャーク』を召喚!」

 

 

『セイバー・シャーク』

水/4/魚/攻1600

このカードはシンクロ素材にできない。

自分のメインフェイズ時に、フィールド上の魚族モンスター1体を選択し、以下の効果から1つを選択して発動できる。

この効果は1ターンに2度まで使用できる。

この効果を発動するターン、自分は水属性以外のモンスターを特殊召喚できない 。

●選択したモンスターのレベルを1つ上げる。

●選択したモンスターのレベルを1つ下げる

 

 

「そして手札から2枚目の『サイレント・アングラー』を特殊召喚し、『セイバー・シャーク』の効果発動!1ターンに二度まで、水属性・魚族モンスターのレベルをひとつ、操作できる。私は『セイバー・シャーク』と『サイレント・アングラー』のレベルを一つずつあげて、5にする!」

 

 

『セイバー・シャーク』

☆4→☆5

 

『サイレント・アングラー』

☆4→5

 

 

【姫】手札3→1

 

「私は『セイバー・シャーク』と『サイレント・アングラー』でオーバーレイ!」

(本当なら一般人相手に使うもんじゃないけど…)

 

 幼い子供を誘拐するわ、あげく脅すわ、マナー守れないわ…

 

(いい加減我慢の限界だわ…)

 

 堪忍袋の緒が切れた姫は、そのままデュエルを進めていく。

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚!!」

 

 フィールドに、巨大な雪の結晶が現れ、そしてそれが花開くように結晶が開かれていく。

 

「現れろ、No.94!氷の心をまといし霊界の巫女、澄明なる魂を現せ!極氷姫クリスタル・ゼロ!」

 

 

『No.94極氷姫クリスタル・ ゼロ』

水/5/戦士/攻2200

このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。

選択したモンスターの攻撃力は、自分のエンドフェイズ時まで半分になる。

この効果は相手ターンでも発動できる。

 

 

「な、ナンバーズだと!?」

 

 さすがの凌牙も驚いたのか、あわてた声を上げる。

 

「青那、おまえっ」

「シャーク五月蠅い」

「……相当お怒りのようですわね」

「あったりまえでしょ」

 

 ルゼの言葉に、語尾を荒立てて返す。これが腹立てないでいられますかっての!

 

「け、なんだよ、攻撃力たったの2200のモンスターなんざ、『ジェネシス・デーモン』の敵じゃないぜ!」

「よし青那。そいつぶっ飛ばせ」

「合点承知ぃっ!!」

 

 ぴきり、と凌牙の眉間に皺が寄る。原因は、言わずもがなだろう。

 

「(妹思いのシャークからしてみれば、璃緒ちゃんのナンバーズ馬鹿にされたらそら怒るわな…)あんたばか?」

「馬鹿だと?」

「そうよ。意味の無いモンスターを召喚するわけないでしょ?私は『クリスタル・ゼロ』の効果発動!」

 

 まあ、それがなくてもカードを馬鹿にするような奴は許さないが。そもそも、攻撃力だけなら劣っているモンスターを、無策でわざわざ出すわけがない。

 

「『クリスタル・ゼロ』はORUをひとつ使うことで、相手モンスター1体の攻撃力を半分にする!」

「はぁっ!?」

「しかも!この効果には使用回数の制限はない!!」

「んだとっ!?」

「私は『クリスタル・ゼロ』のORUふたつ、全て使う!つまり『ジェネシス・デーモン』の攻撃力は半分の半分、四分の1!!」

 

 

『戦慄の凶皇-ジェネシス・デーモン』

攻撃力3000→1500→750

 

 

「まだまだぁっ!私は『クリスタル・ゼロ』でオーバーレイ!」

「はっ!?まだやんのかよ!?」

「一体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを再構築、エクシーズ召喚!!来なさい、『FA-クリスタル・ゼロ・ランサー』!!」

 

 

『FA-クリスタル・ゼロ・ランサー』

水/6/戦士/攻2200

このカードは自分フィールド上の水属性・ランク5のエクシーズモンスターの上にこのカードを重ねてエクシーズ召喚する事もできる。

このカードの攻撃力は、このカードのエクシーズ素材の数×500ポイントアップする。

フィールド上のこのカードが破壊される場合、代わりにこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事ができる。

また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。

相手フィールド上の全てのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。

 

 

「『クリスタル・ゼロ・ランサー』は、ORUの数×500ポイント攻撃力をアップする!いま『クリスタル・ゼロ・ランサー』のORUはひとつ。よって攻撃力は2700!」

 

 

『FA-クリスタル・ゼロ・ランサー』

攻撃力2200→2700

 

 

「バトル!『クリスタル・ゼロ・ランサー』で『ジェネシス・デーモン』に攻撃、“クリスタル・ジャベリン”ッ!!」

「く、くそっ!」

 

【男】LP4350→2400

 

「続いて『ブレイクソード』でダイレクトアタック!!」

「ちっ、させるかよ!手札の『バトルフェーダー』の効果発動!」

「…!」

 

 男が宣言すると、男のフィールドにかかしのようなモンスターが現れる。

 

「『バトルフェーダー』…!」

「こいつはダイレクトアタックを受けるとき、手札から特殊召喚出来る。そして、バトルフェイズを終了させる!!」

 

 

『バトルフェーダー』

闇/1/悪魔/攻0

①:相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。

このカードを手札から特殊召喚し、その後バトルフェイズを終了する。

この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

 

 

「くっ…私はこれで、ターンエンド」

 

 

【姫&ユート】

LP4000

 

手札

姫×1

ユート×0

 

フィールド

『幻影騎士団ブレイクソード』

『FA-クリスタル・ゼロ・ランサー』

 

伏せ×3

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

【男】手札2→3

 

「まずは『デーモンの宣告』の効果発動だ!俺が宣言するのは…『死者蘇生』!!」

「!?」

(うそ!?)

 

 ここで『死者蘇生』!?

 

「当然あたりだ!手札に加え、『死者蘇生』発動!!」

 

 

『死者蘇生』

通常魔法

自分または相手の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する。

選択したモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。

 

 

【男】手札3→4→3

 

「来い!『ジェネシス・デーモン』!!」

「またかっ…!」

 

 

『戦慄の凶皇-ジェネシス・デーモン』

闇/8/悪魔/攻3000

 

 

「『ジェネシス・デーモン』の効果発動!墓地の『デーモン・ソルジャー』を除外して、『クリスタル・ゼロ・ランサー』を破壊!!」

「させないっての!『クリスタル・ゼロ・ランサー』の効果発動!このカードが破壊されるとき、ORUをひとつ取り除くことで、破壊を免れる!!」

「ちっ、なら俺は『バトルフェーダー』をリリースして、『デーモンの召喚』をアドバンス召喚!!」

 

 

『デーモンの召喚』

闇/6/悪魔/攻2500

闇の力を使い、人の心を惑わすデーモン。

悪魔族ではかなり強力な力を誇る。  

 

 

【男】手札3→2

 

「そして、『ジェネシス・デーモン』に『デーモンの斧』を装備!!」

 

 

『デーモンの斧』

装備魔法

 

①:装備モンスターの攻撃力は1000アップする。

②:このカードがフィールドから墓地へ送られた時、自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。

このカードをデッキの一番上に戻す。

 

 

【男】手札2→1

 

 

『戦慄の凶皇-ジェネシス・デーモン』

攻撃力3000→4000

 

「バトルだ!『ジェネシス・デーモン』で『クリスタル・ゼロ・ランサー』に攻撃!!」

 

【姫&ユート】LP4000→2200

 

「『デーモンの召喚』で『ブレイクソード』に攻撃!!」

 

【姫&ユート】LP2200→1700

 

「うわあっ!!」

 

 攻撃を受け、後ろに吹き飛ぶ姫とユート。

 

「っ…!ユート、『ブレイクソード』の効果!!!」

「う、うんっ」

 

 即座に起きあがりながら言うと、ユートも慌ててデュエルディスクを操作する。

 

「『ブレイクソード』のこうかをつかうよ!『ブレイクソード』がフィールドからはなれたとき、このカードのエクシーズそざいになってるモンスターを、レベルをひとつあげてとくしゅしょうかんするよ!!もういちどあらわれて、『ラギットグローブ』、『サイレントブーツ』!!」

 

 

幻影騎士団(ファントムナイツ)ラギッドグローブ』

☆3→4

 

幻影騎士団(ファントムナイツ)サイレントブーツ』

☆3→4

 

 

「ちっ、ちょこまかと…!」

 

 男が舌打ちをする。

 

「ふん、まあいい。俺はこれでターンエンド!」

 

 

 

【男】

LP2400/手札×1

 

フィールド

『戦慄の凶皇-ジェネシス・デーモン』

『デーモンの召喚』

 

魔法・罠

『天変地異』

『デーモンの宣告』

『魔法吸収』

『デーモンの斧』

 

 

【姫&ユート】

LP1700

 

手札

姫×1

ユート×0

 

フィールド

幻影騎士団(ファントムナイツ)ラギットグローブ』

幻影騎士団(ファントムナイツ)サイレントブーツ』

 

伏せ×3

 

(攻撃力2500と4000か…)

 

 手札は、自分もユートも厳しい。いま姫の手札にあるのは、『キラー・ラブカ』のみ。だけれど、ユートのフィールドにレベル4のモンスターを2体、残すことが出来た。

 

(あとはユートが『あのカード』を使えば…)

 

 ちらりっとユートを見ると、困ったような顔をしてフィールドを見ている。

 

(まさか…気づいてない?)

「…ユートくん」

 

 ドローしようしていた手をとめ、ユートは姫を見た。

 

「私が渡したカード、あれをよーく見て」

 

 それだけ言い、姫は前を見据えた。

 

 

* * *

 

 

(どうしよう…)

 

 一方のユートは、困惑していた。相手のモンスターのステータスもそうだが、自分フィールドのモンスターにも原因はあった。その理由はーーー…

 

(ぼく、ランク4のモンスターなんてない…)

 

 さっき、ユートは自分が持っているカードを姫に見せた。自分がランク3のモンスターしかエクストラデッキにいないことを、姫も知っているはずり

 

(ランク3のモンスターしかいないのに、どうしておねえさんは『ブレイクソード』のこうかを…)

 

 もしかしたら、自分のターンでこの2体を使ってエクシーズ召喚するつもりなのだろうか。だとしたら、姫のターンがくるまでモンスターを守らねばならない。

 しかし、いまのユートの手札はない。伏せカードは『シャドーベイル』と『非常食』。ライフは残せるが、モンスターを残せるものじゃない。

 

(どうしよう、どうしようっ…!)

 

 困惑したまま、ユートはドローするためにデッキトップに手をかける。

 

「…ユートくん」

「…!」

 

 が、姫に声をかけられたユートは、ドローしようとした手を止めた。

 

「私が渡したカード、あれをよーく見て」

 

 それだけいうと、姫は前を向いた。

 

「…」

 

 おねえさんがぼくに渡したカード…?

 

「あ…!!」

 

 思案し、すぐに気づく。ユートはすぐにデッキケースを開けて、黒いフレームのカードを取り出す。

 

(あった…)

 

 取り出したカードを見る。召喚条件は…

 

(レベル4のモンスターが、にたい…)

 

 『ラギッドグローブ』と『サイレントブーツ』のいまのレベルは4。条件は、整っている。

 

「おねえさん、もしかしてこのこをだすために…?」

 

 聞くと、姫は目だけをユートに向け、小さく微笑んだ。

 

(おねえさん…)

 

 

“がんばれ”

 

“ユート、がんばれ”

 

 

 姫だけでない。今はここにいないが、隼や瑠璃の声が、ユートの背中を押した。

 

「(ぼくは、まけない・・・ぜったいにるりをたすけるんだ!!)ぼくのターン、ドロー!」

 

【ユート】手札0→1

 

 ユートが引いたのは、罠カード『幻影霧剣(ファントム・フォッグ・ブレード)』。対象の相手モンスターを攻撃出来なくなるかわり、そのモンスターはこのカードがある限り攻撃出来ず、効果を無効にするカードだった。

 

「ぼくはっ…ぼくは、レベル4になっている『ラギッドグローブ』と、『サイレントブーツ』で…オーバーレイ!」

 

 ひゃははっ!と笑いながら、2体のモンスターが光の渦へと飲み込まれていく。

 

「にたいのモンスターで、オーバーレイ・ネットワークをこうちく、エクシーズしょうかん!いまこそやみをひきさいてあらわれて!『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』っ」

 

 

『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』

闇/4/ドラゴン/攻2500

(1):このカードのX素材を2つ取り除き、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分このカードの攻撃力をアップする。

 

 

「攻撃力2500のモンスター・エクシーズだとっ!?」

 

 男が、フィールドに現れた『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』を見上げる。 

 

「だ、だが、攻撃力は2500だ!せいぜい出来て『デーモンの召喚』と相打ちだろ!!」

「それはどうかな?」

 

 にやり、と姫はにやりっと笑う。

 

「ユート!」

「う、うんっ!ぼくは『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』のこうかをはつどうするよ!おーばーれいゆにっとをふたつつかって、あいてのモンスターのこうげきりょくをはんぶんにして、そのぶんこのこのこうげきりょくをあげるよ!ぼくは、『ジェネシス・デーモン』のこうげきりょくをはんぶんにするよ!」

 

 

『戦慄の凶皇-ジェネシス・デーモン』

攻撃力4000→2000

 

『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』

攻撃力2500→4500

 

 

「こ、攻撃力、4500だと…!?」

 

 男が愕然と、惚けたように呟いた。

 

 

「あんたのデュエルには、鉄の意志も鋼の強さも感じられないわね…人に言うことを聞かせだけの、荒っぽい力任せのデュエルじゃ、即席タッグにも勝てないってことよ」

「ひ、ひぃっ!!」

 

 泣き顔になって、男が尻餅をつく。

 

「逃げても無駄だっての…ユート」

「うん!『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』で、『ジェネシス・デーモン』にこうげき!!」

「“反逆のライトニング・ディスオベイ”ッ!!」

 

【男】LP2400→0

 

 

 

 こうして、姫とユートは誘拐班の男とのデュエルに勝利した。そしてデュエル決着後、凌牙が呼んだ警察がきて、男を連れて行った。

 瑠璃も無事見つかり、この事件は解決した。

 

「おねーさん!」

「ん?」

 

 ぱたぱたとユートが走ってくる。

 

「どうしたの?」

「おねえさん、ありがとう!これ、かえすね」

 

 はいっとユートが指し出したのは、『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』。

 

「……いいよ」

「え?」

 

 ユートが出していたカードを、ユートの手ごと彼の方へと押しやる。

 

「おねえさん…?」

「そのカードは、ユートくんにあげる」

「え?で、でも…」

「ユートくんに、持ってて欲しいの。一緒に、悪い奴を倒した記念に。ね?」

 

 そういうと、ユートはこくりと頷いた。

 

「い、いいの・・・?」

「うん」

「ありがとう…ぼく、たいせつにするよ」

 

 その後、姫たちはユートと瑠璃を町へと送り、遊馬たちがいるであろう神社の方へと走る。  

 

「ねえシャーク、ほんとにこっちって言ってたの?」

「ああ」

「けど…」

 

 森の中の道を行くこと10分。

 

 

 ーーーどごんっ

 

 

「…!?」

 

 延々と森の中を走らされて文句を言う姫だったが、突如聞こえた爆発音のようなものに口を噤んだ。

 

「な、なんの音?いまの・・・」

「いまのって…」

「なんですのあれ!!」

 

 ルゼが指さす先にはーーー…

 

「あれって…まさか、」

「『銀河眼の(ギャラクシーアイズ・)光子竜(フォトン・ドラゴン)』…!?」

 

 上空に漂うのは、光輝く竜。カイトのエース、銀河眼の(ギャラクシーアイズ・)光子竜(フォトン・ドラゴン)だった。

 

...




改めまして、お久しぶりです!

みなさん映画はみましたか?
私は取り敢えず1回見ましたが・・・あれ、1回だけじゃ分からなかったの私だけ?
まあレモマジやマハード欲しいのでまた見に行きますが・・・。

そしてダークイリュージョン収録の黒の魔導陣がそれなりのお値段になってますね・・・
私は2箱買ったんですが、当たったのは1枚だけ・・・
変わりなのか、強欲で貪欲な壺が3枚(うち1枚はシクレア)あたりました。
でも欲しいのはお前じゃないんだよっ・・・!ヾノ。ÒдÓ)ノシ バンバン!!

今週中にもう1話アップしますので、どうぞよろしくお願いします!!
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