希望と絶望のアポカリプス√r   作:桜彩(さや)

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カイトvsべフェール編①になります。
ギャラクシー・・・というかカイトデッキは組んだことないだけに、動き方とかあってるかな・・・と心配です。

もし間違いなどありましたら、フォトンストリーム食らわされる前にこそっと教えてください。
では本編をどうぞ。


Turn26

「僕のターンなんだな。うーん…」

 

 手札をじっと見るベフェール。

 

「……うん、決めたんだな!!」

 

 十秒ほど手札をじっと眺めると、彼は一枚のカードを抜き取った。

 

「僕は手札から魔法カード、《おろかな埋葬》を発動するんだな」

 

 

『おろかな埋葬』通常魔法

①:デッキからモンスター1体を墓地へ送る。

 

 

【ベフェール】手札5→4

 

「僕はデッキから《st-木のアキレス》を墓地に送るんだな。そしてアキレスのモンスター効果発動なんだな。カード効果で墓地にいったとき、アキレスは特殊召喚出来るんだな」

 

 

『st-木のアキレス』

光/2/ドラゴン/守800

 

 

「そして、アキレスのもうひとつの効果なんだな。アキレスをリリースして、 手札から《st-アキレウス・ドラゴン》を特殊召喚するんだな」

 

 

『st-アキレウス・ドラゴン』

光/7/ドラゴン/攻撃力2500

 

 

【ベフェール】手札4→3

 

「い、いきなり攻撃力2500・・・!?」

 

 小鳥が驚いて声をあげる。

 

「そして…僕は一枚伏せて、ターン終了なんだな」

 

 

【ベフェール】

LP4000/手札×2

 

モンスター

『st-アキレウス・ドラゴン』

 

魔法・罠

伏せ×1

 

 

「行くぞ!俺のターン、ドロー!!」

 

【カイト】手札5→6

 

 ドローしたカードを手札に加えて、カイトはすぐさまここからとれる戦略を頭に描く。

 

「ーーー・・・俺は《フォトン・チャージマン》を召喚!」

 

 

『フォトン・チャージマン』

光/4/戦士/攻1000

1ターンに1度、次の自分のスタンバイフェイズ時まで、このカードの攻撃力を倍にできる。

この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。

 

 

 召喚されたのは、レベル4でありながら低ステータスのモンスター。

 

「攻撃力1000のモンスター・・・?」

「俺はフォトン・チャージマンの効果発動!」

 

 しかし、その効果はカイトのエースを呼ぶために不可欠なもの。

 

「1ターンに一度、このカードの攻撃力を2倍にする!ただしこの効果を使用したターン、フォトン・チャージマンは攻撃することはできない」

 

 

『フォトン・チャージマン』

攻撃力1000→2000

 

 

「さらに俺は、《オーバーレイ・ブースター》を特殊召喚!」

 

 

『オーバーレイ・ブースター』

光/5/戦士/攻2000

攻撃力2000以上のモンスターが自分フィールド上に存在する場合、 このカードは手札から特殊召喚できる。

自分フィールド上のモンスターエクシーズ1体を選択し、自分の墓地のこのカードをゲームから除外して発動できる。

選択したモンスター1体の攻撃力はそのエクシーズ素材の数×500ポイントアップする。

 

 

【カイト】手札6→4

 

「…攻撃出来ないモンスターに、レベル揃ってないモンスターを使ってどうするんだな?」

「こうするのさ!俺は攻撃力2000以上のモンスターをリリース!!」

 

 べフェールにはわからないようだったが、カイトのデュエルをよく知るメンバーは、「一ターン目からか!」と驚きの声を上げる。

 その間に、カイトのフィールドからフォトン・チャージマンとオーバーレイ・ブースターが姿を消す。そして、出現した赤黒い十字架を手に持ったカイトは、それを宙に放った。

 

「闇に輝く銀河よ、希望の光になりて我が僕に宿れ!光の化身、ここに降臨!」

 

 かっと眩い光が空を覆う。そして、その中から姿を現したのは、カイトのエースモンスターだ。

 

「現れろ、《銀河眼の(ギャラクシーアイズ)光子竜(・フォトン・ドラゴン)》! 」

 

 

銀河眼の(ギャラクシーアイズ・)光子竜(フォトン・ドラゴン)

光/8/ドラゴン/攻3000

このカードは自分フィールド上に存在する攻撃力2000以上のモンスター2体をリリースし、手札から特殊召喚する事ができる。

このカードが相手モンスターと戦闘を行うバトルステップ時、その相手モンスター1体とこのカードをゲームから除外する事ができる。この効果で除外したモンスターは、バトルフェイズ終了時にフィールド上に戻る。

この効果でゲームから除外したモンスターがエクシーズモンスターだった場合、このカードの攻撃力は、そのエクシーズモンスターをゲームから除外した時のエクシーズ素材の数×500ポイントアップする。

 

 

【カイト】手札4→3

 

「早速来たか、カイトのエース!」

「いけ、銀河眼の光子竜!アキレウス・ドラゴンに攻撃!!【破滅のフォトン・ストリーム】っ!!!!」

 

 一ターン目からの《銀河眼(ギャラクシーアイズ)》の召喚に、全員が沸き立つ。そんな中、光子竜がカイトの指示に従って、アキレウス・ドラゴンに攻撃をする。

 どかん、という巨大な爆発音が響きーーー…アキレウス・ドラゴンは跡形もなく消え去っていた。

 

【ベフェール】LP4000→3500

 

「俺はカードを一枚セットし、ターンエンド!」

 

 

【カイト】

LP4000/手札×2

 

モンスター

銀河眼の光子竜

 

魔法・罠

伏せ×1

 

 

 

* * *

 

 

 

 一方の、姫vsベフェールのデュエルは、というとーーー・・・

 

 

「な、なんなのこいつっ…」

 

 姫は後ずさった。

 ベフェールの場には、DNo.がいる。一方の姫のフィールドには、モンスターはいない。かろうじて、伏せカードが一枚あるだけだ。

 ライフは、DNo.の攻撃で減ってわずか500。ベフェールのライフは、1500だった。

 

「お前の力はこんなもんなんだな?」

「っ…」

「僕はこれでターンエンドなんだな」

 

 ベフェールがエンド宣言し、ターンが姫に回る。

 

「もっと僕を楽しませて欲しいんだな」

 

 ほらほら、とベフェールがターンの進行を煽る。

 

「っ…」

 

 つ・・・っと姫の頬を冷や汗が伝う。正直なところ、姫は追いつめられていた。

 

(序盤は優勢だったのにっ…)

 

 《ショック・ルーラー》で牽制しつつ、《クイーン・マドルチェ・ティアラミス》で確実に相手にダメージを与えていた。

 しかし、目の前のDNo.が出てきてから、ボードアドバンテージはあっという間にひっくり返された。ぎりぎりのところでなんとか凌いでは来ていたが、そろそろ限界だった。

 

「は、はっ…」

 

 荒くなる息。痛みできしむ身体。

 

(ま、まだっ…!)

 

 チャンスは、きっと来る……!

 

“チャンス?”

「…えっ!?」

 

 何処からともなく、女性の声が聞こえた。

 

“チャンスは来るものじゃない。つかみ取るものよ”

「な、なにっ…?」

 

 どこに声の主がいるのかと、辺りを見回す。しかし声の主は、それをくすくす笑う。

 

「何が可笑しいのよっ…!?」

“私を捜しても無駄よ?”

 

 

 

ーーーだって。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“私がいるのは、あなたの中なんだから”

「…!?」

 

 その声に、姫は目を見開く。

 

「中ってどういうっ…」

“眠りなさい”

「っ…」

 

 くらり、と視界がかすむ。

 

「な、に…?」

“ここであなたがベフェールに負けちゃ困るのよ”

 

 だから…

 

“ここから先は、私がするわ”

 

 その声を最後に、姫の意識はぷつりっと途絶えた。

 

「ーーー…ふぅ」

 

 ぐらりと揺らいだ姫の身体。が、倒れる前にその身体は踏みとどまり、しっかりとデュエルディスクを構えた。瞬間、その手に握られているカードが白く光る。

 

「さあ、始めましょうか。私のターンだったわね」

「な、なんなんだなお前?」

 

 姫の雰囲気が変わったことに瞬時に気づいたベフェールが、警戒を露わにする。

 

「ーーー・・・・・・私のターン。ドロー」

 

 が、“彼女”はベフェールの問いには答えず、ターンを進める。

 ーーーまるで、「答える義務はない」とでも言うように。

 

【姫(?)】手札2→3

 

「……私は《B(バースト)E(エクスプロイト)》-サルファ・ポット』を召喚」

 

 

『BE-サルファ・ポット』

光/4/獣戦士/攻1300

 

 

【姫(?)】手札3→2

 

「サルファ・ポットの効果発動。このカードが召喚に成功したとき、手札・デッキ・墓地から《ニーズホッグ》を特殊召喚出来る。私はデッキからニーズホッグ特殊召喚する」

 

 

『ニーズホッグ』

地/5/獣/攻2100

 

 

「そして、ニーズホッグの効果発動。1ターンに1度、《BE》とつくモンスターのレベルをひとつあげる。私はこの効果でサルファ・ポットのレベルを4から5へ」

 

 

『BE-サルファ・ポット』

☆4→5

 

 

「私はレベル5になったサルファ・ポットとニーズホッグでオーバーレイ」

 

 2体が光の渦へと消えていく。

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築ーーー…エクシーズ召喚。現れなさい、《  》」

 

 そして、“姫”の口から、あり得ない単語が紡がれた。

 

「闇夜の中を加速せよ。そして全てを略奪し、この世界を蹂躙せよ。ランク5、《ダスク・テイカー》」

 

 現れたのは、闇の色をした、人型のモンスターだ。

 

「な、なんなんだな!なんでお前がっ…」

「……《ダスク・テイカー》の効果発動。オーバーレイユニットをひとつ使い、相手モンスター1体の効果を奪う。【魔王徴発令(デモニック・コマンディア)】」

 

 そして、姫はその奪った効果を使い、ベフェールのライフポイントをあっという間に減らしていく。

 

「あ、あっ…」

「消えなさい、ベフェール。私はダスク・テイカーでダイレクトアタック」

 

 攻撃宣言をすると、ダスク・テイカーがベフェールに向かう。伏せカードはなく、手札にも凌げるカードはない。ベフェールはそのまま攻撃を受けるしかなかった。

 

【ベフェール】ライフ0

 

 

 

「っ…お前!一体なんなんだな!?」

 

 攻撃を受けてぶっ飛ばされたベフェールが、起きあがりながら大声を出す。

 

「あのカードをなんでお前がっ」

 

 が、“彼女”はベフェールの前に立つと、すっと手を翳した。

 

「…!?」

「あんたは『本体』じゃないとはいえ、このまま消えれば、あんたの『記憶』が『本体』に行くのよね…」

 

 ベフェールが目を見開く。

 

「いま、私のことがあんたの『本体』やルシファーたちにバレるのは困るのよ」

 

 

 だからーーー…

 

 

「おやすみなさい、ベフェール」

 

 目の前でぱちんっと指を鳴らす。するとベフェールが倒れ、ぼふん!と姿を消した。

 

「『影』に動かして自分は動かないなんて…相変わらずね、ベフェールは」

 

 ふふ、と彼女は艶やかに笑う。

 

「さて、と。……起きなさいな、姫」

 

 彼女が呟く。すると、力が抜けたようにその場にぱたりと身体が倒れ込んだ。

 

 

“私はずっとあなたの中にいるわ”

 

 

“私の目的を果たすまで…”

 

 

“ルシファーたちに、私の存在を気づかれるわけにはいかないの”

 

 

 ゆらりっと姫の周りを白い靄のようなものが漂う。が、それはするすると姫の中に入っていく。

 後に残されたのは、意識がなく眠っている姫の身体だけだった。

 

 

 

* * *

 

「いけ、銀河眼の光子竜!アキレウス・ドラゴンに攻撃、【破滅のフォトン・ストリーム】!!」

 

 カイトとベフェールのデュエルは、カイトが先制をとった。

 

【ベフェール】LP4000→3500

 

「俺はカードを一枚セットし、ターンエンド!」

 

 砲口をあげる、カイトの《銀河眼(ギャラクシーアイズ)》。

 

「なら・・・僕はエンドフェイズに、リバースカード発動なんだな」

 

 ヴンっと、ベフェールのフィールドに伏せられたカードが起き上がる。

 

「永続罠『リビングデッドの呼び声』発動なんだな」

「ちっ…」

「当然僕が呼び戻すのは、いま戦闘破壊されたアキレウス・ドラゴンなんだな」

 

 

『st-アキレウス・ドラゴン』

光/7/ドラゴン/攻撃力2500

 

 

【ベフェール】

LP3500/手札×2

 

フィールド

『st-アキレウス・ドラゴン』

 

モンスター

『リビングデッドの呼び声』(対象『アキレウス・ドラゴン』)

伏せ×0

 

 

【カイト】

LP4000/手札×2

 

モンスター

『銀河眼の光子竜』

 

魔法・罠

伏せ×1

 

 

 

「せっかくモンスターを破壊出来たのにっ…」

 

 小鳥が悔しそうにフィールドを見る。

 

「大丈夫。まだデュエルは始まったばっかだぜ」

「遊馬…」

「それにカイトなら絶対に負けねぇよ」

 

 にかっと笑う遊馬の顔には、カイトへの信頼が浮かんでいた。

 

「あいつが負けるところ、俺想像つかねーもん」

 

 いまはカイトを信じる。それしか出来ないけれど、信じ、支えてくれる仲間の存在はなによりも心の支えになる。

 だから、いまはカイトを信じて応援するのだ、と遊馬は言った。

 

「うん…そうよね!カイト、頑張れー!!」

「カイトサマ、ガンバルデアリマス!!」

「五月蠅いぞ、黙ってろオービタル!」

「カ、カシコマリ!!」

 

 きっとオービタルを睨むカイト。しかし、その横顔がどことなく嬉しそうにみえたのは、きっと気のせいではないだろう。

 

「んじゃあ僕のターンなんだな。ドロー」

 

【ベフェール】手札2→3

 

「んー・・・おっ?」

 

 ドローしたカードを見たべフェールは、にんまりっと笑みを浮かべた。

 

「よーし。僕は、《アステロイドの召集》を発動するんだな」

 

《アステロイドの召集》通常魔法

デッキから、カード名の異なる『st』モンスターを2枚手札に加える。

その後、手札から1枚を墓地に捨てる。

 

 

「僕は《st-マケマケ》と《st-ハウメア》を手札に加えて、《st-フローラ・ガスプラ》を捨てるんだな」

「…手札交換カードか」

 

【ベフェール】手札3→2→1→3

 

「そして僕は、いま手札に加えたst-マケマケを通常召喚するんだな」

 

 

『st-マケマケ』

光/3/雷/攻800

 

 

「マケマケの効果発動なんだな。このカードが召喚したとき、手札のハウメアを特殊召喚出来るんだな。ハウメア、来るんだな」

 

 

『st-ハウメア』

光/4/雷/攻1000

 

 

【ベフェール】手札3→1

 

 

「・・・・・・レベル不揃いだと?」

 

 訝しむように、カイトが眉をつり上げた。 

 

「まっさかぁ。そんなわけないんだな。僕はハウメアの効果発動なんだな。マケマケの効果で特殊召喚されたとき、マケマケとハウメアは、2体のレベルを足した数値になるんだな」

「なんだと!?」

 

 マケマケのレベルは3。ハウメアのレベルは4。

 

「つまり、2体のレベルは7になるんだな」

 

 

『st-マケマケ』☆3→7

『st-ハウメア』☆4→7

 

 

「レベル7が3体…!」

「いくんだな。僕はレベル7のアキレウス・ドラゴン、マケマケ、ハウメアでオーバーレイ。3体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚。来るんだな、DNo .10…小惑星をかけぬけ、立ちはだかる者に闇をもたらせ。《ビフロンス・ドラゴン》」

 

『DNo.10 ビフロンス・ドラゴン』

光/7/ドラゴン/攻2800

 

 レベル7が3体という重い条件で召喚されたのは、ランク7のモンスター。ステータスもランク7に相応しく、カイトは召喚されたモンスターを見て顔を引き締めた。

 

「《ビフロンス》の効果発動。stモンスターのみをエクシーズ素材としてエクシーズ召喚されたとき、相手のデッキトップ5枚を墓地に送るんだな」

「ちっ、デッキデス効果か…」

 

舌打ちをしながら、デッキトップ5枚を抜き取る。

 

 

デッキトップ↓

『銀河の施し』

『アクセル・ライト』

『フォトン・サークラー』

模擬戦闘(バトル・シミュレーション)

『ディメンション・ワンダラー』

 

 

 その中には、ドローカードの『銀河の施し』やモンスターを特殊召喚出来る『アクセル・ライト』、破壊耐性を与える『模擬戦闘(バトル・シミュレーション)』があった。

 

「バトルなんだな。ビフロンス・ドラゴンで銀河眼の光子竜に攻撃なんだな」

「させるか!銀河眼の光子竜の効果発動!!このカードが相手モンスターとバトルするとき、光子竜とそのモンスターを除外する!!」

「ビフロンス・ドラゴンの効果発動なんだな。オーバーレイユニットをもつこのカードは、効果対象にはならないんだな」

「なん、だと…!?」

 

 銀河眼の光子竜の効果は、バトルするモンスターを対象として発動する効果。しかし、その対象に取ることが出来なければ、せっかくの効果も意味をなさない。

 カイトは目を見開いた。

 

「ねえ、遊馬…『効果対象にはならない』って、どういうこと?」

 

 小鳥は遊馬たちのデュエルを見て、だいたいのルールは知っている。だが、デュエリストではないためルールを熟知しているわけではない。

 故に、デュエルのことをあまり知らない小鳥は、首を傾げて遊馬に訪ねた。

 

「んー…“カード1枚を選択して使う”効果を使うとき、選択されることはないって意味」

「?・・・つまり??」

「えぇっと・・・・・・つまり、銀河眼(ギャラクシーアイズ)の除外効果は、銀河眼と“バトルするモンスター”を選択して発動するんだ」

「えぇっと・・・ってことはつまり・・・銀河眼の除外する効果は、攻撃してきたビフロンス・ドラゴンを対象にして発動するってこと?」

「ああ。けど、ビフロンス・ドラゴンはオーバーレイユニットがあるとき、“効果対象にはならない”。つまり…」

「・・・あ!ビフロンス・ドラゴンは、銀河眼の除外するって効果の対象にはならない…じゃあ、」

「ああ。必然的に、銀河眼とビフロンス・ドラゴンは、バトルせざるを得ないってわけだ」

《だが、そのビフロンス・ドラゴンの攻撃力は、銀河眼の光子竜の攻撃力より下…》

「普通ならビフロンスの方が破壊されるけど・・・」

 

 べフェールがそんな自爆をするわけがない。

 

「DNo.10 ビフロンス・ドラゴンのオーバーレイユニットを使った効果を発動なんだな。このカードがバトルするとき、1ターンに一度、オーバーレイユニットをひとつ使って、バトルするモンスターの攻撃力の半分の数値を、このカードに加えるんだな」

 

 銀河眼の光子竜の攻撃力は3000。つまり、その半分の1500ポイントが、ビフロンス・ドラゴンの攻撃力に加わることになる。

 

 

『DNo.10 ビフロンス・ドラゴン』

攻撃力2800→4300

 

 

「攻撃力が・・・!」

「やるんだな、『ビフロンス・ドラゴン』」

「くっ…!」

 

 

【カイト】LP4000→2700

 

 

「っ罠発動、『プリベント・リボーン』! このカードは、自分フィールド上の表側表示のモンスター1体が戦闘で破壊されたとき発動出来る!その戦闘でのダメージを 1000ポイントダウンさせる!貴様のビフロンス・ドラゴンと銀河眼の光子竜の攻撃力の差は1300、よって俺が受けるダメージはそこから1000引かれた300だ!」

 

 

【カイト】

LP4000→2700→3700

 

 

「そしてプリベント・リボーンの更なる効果発動!この戦闘で破壊されたモンスター1体を特殊召喚する!蘇れ、《銀河眼の(ギャラクシーアイズ・)光子竜(フォトン・ドラゴン)》!!」

 

 

銀河眼の(ギャラクシーアイズ・)光子竜(フォトン・ドラゴン)

光/8/ドラゴン/攻3000

 

 

「うーん、破壊できなかったんだな…」

 

 残念残念、とベフェールは顔をしかめた。

 

「仕方ないんだな…バトルフェイズ終了時、ビフロンス・ドラゴンの攻撃力は元に戻るんだな。僕はこれでターンエンドなんだな」

 

 

【ベフェール】

LP3500/手札×1

 

モンスター

『DNo. ビフロンス・ドラゴン』

 

魔法・罠

『リビングデッドの呼び声』(対象なし)

 

 

 

【カイト】

LP3700/手札×2

 

モンスター

『銀河眼の光子竜』

 

魔法・罠×0

 

 

 ライフはほぼ横ばいの、一進一退の攻防。だが、無理やりデュエルの相手を買って出た手前、敗北は許されない。

 

 

 ーーー負けるつもりは、毛頭ないが。

 

 

「俺のターン、ドロー!!」

 

 まずは目の前の忌々しいDNo.を排除する!

 

【カイト】手札2→3

 

(あのDNo.の攻撃力アップの効果は、相手ターンでも使える)

 

 ならば…と、カイトは手札を見た。

 

(ヌメロン・コードによって効果は変わっているが…)

 

 しかし、それでも。

 

(この手札では《超銀河眼(ネオ・ギャラクシーアイズ)》は召喚出来ないが、『あれ』ならば…)

 

 《超銀河眼(ネオ・ギャラクシーアイズ)の光子龍(フォトン・ドラゴン)》のエクシーズ召喚には、レベル8のモンスターを3体必要とする。

 いまの手札では3体揃えることは出来ないが、『あの』モンスターならば召喚出来る。

 

「俺は手札より魔法カード、《銀河(ギャラクシー)遠征(エクスペディション)》を発動!」

 

 

銀河(ギャラクシー)遠征(エクスペディション)』通常魔法

自分フィールド上に「フォトン」または「ギャラクシー」と名のついたレベル5以上のモンスターが存在する場合に発動できる。

デッキから「フォトン」または「ギャラクシー」と名のついたレベル5以上のモンスター1体を表側守備表示で特殊召喚する。

「銀河遠征」は1ターンに1度しか発動できない。

 

 

【カイト】手札3→2

 

「俺はデッキより、レベル8の《銀河騎士(ギャラクシー・ナイト)》を表側守備表示で特殊召喚!!」

 

 

銀河騎士(ギャラクシー・ナイト)

光/8/戦士/守2600

自分フィールド上に「フォトン」または「ギャラクシー」と名のついたモンスターが存在する場合、このカードはリリースなしで召喚できる。

この方法で召喚に成功した時、このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで1000 ポイントダウンし、自分の墓地の「銀河眼の光子竜」1体を選択して表側守備表示で特殊召喚する。

 

 

「俺はレベル8の『銀河眼の光子竜』と『銀河騎士』でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚!!」

 

 エクストラデッキに手をのばしながら、『その』カードを託したミザエルを横目で見た。

 

「(ミザエル、お前のカードを使わせてもらうぞ!)宇宙を貫く雄叫びよ!遥かなる時を遡り、銀河の源よりよみがえれ! 顕現せよ、そして我を勝利へと導け!現れろ、《No.107 銀河眼の(ギャラクシーアイズ・)時空竜(タキオン・ドラゴン)》!!」

 

 

『No.107 銀河眼の(ギャラクシーアイズ・)時空竜(タキオン・ドラゴン)

光/8/ドラゴン/攻3000

自分のバトルフェイズ開始時に1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。

このカード以外のフィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターの効果は無効化され、その攻撃力・守備力は元々の数値になる。

この効果を適用したターンのバトルフェイズ中に相手のカードの効果が発動する度に、このカードの攻撃力はバトルフェイズ終了時まで1000ポイントアップし、このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。

 

 

 カイトのフィールドに現れたモンスター。

 それは、バリアン七皇のミザエルだけが持つはずの、《No.107 銀河眼の(ギャラクシーアイズ・)時空竜(タキオン・ドラゴン)》だった。

 

 

 

..




ギャラクシーモンスター再録たくさんで嬉しいです!!!
銀河戦士とか高くて高くて・・・(´;ω;`)
でも光子竜は当然のことながら再録されないという・・・

ワンチャンかけてただけにショックです。
きっとこれで光子竜は高騰・・・・・・するのかな。
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