誤字脱字や感想、評価などなどしていただけると励みになります(笑)
ではどうぞ!
【ベルブ】
LP 4000/手札×2
モンスター
『DNo.65 煉獄火焔獣ニコル』
魔法・罠
伏せ×1
「私のターン、ドロー!!」
【姫】
LP4000
手札 5→6枚
(ランク5で、攻撃力2200か・・・)
ランク5のエクシーズモンスターにしては、攻撃力が低すぎる。
(確かこの世界のナンバーズには、同じナンバーズじゃなきゃ倒せないっていう効果がある。ならきっと、あのDNo.もナンバーズ以外での戦闘破壊は出来ないはず・・・)
「碧那、ナンバーズは…!」
「知ってるよ。“ナンバーズは同じナンバーズでなければ戦闘破壊出来ない”…でしょ?」
姫は凌牙の言葉を遮って、言わんとしていることを先にいった。
「お前、ナンバーズのこと知ってんのか?」
「悪いけど、その話はデュエルが終わったあとでね、遊馬くん」
……さて。とりあえず、あのDNo.の効果。あれがわからないんじゃ、動きようもないんだけど…。
「(…まあ、ためらってても仕方ないか)スタンバイ、メインフェイズ。私は《
『E・HERO シャドー・ミスト』
闇/4/戦士族/攻撃1000
「E・HERO シャドー・ミスト」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「チェンジ」速攻魔法カード1枚を手札に加える。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「E・HERO シャドー・ミスト」以外の「HERO」モンスター1体を手札に加える。
【姫】手札 6→5
「え、《
あー、やっぱそういう反応?
《
「さあ、俺もはじめてみるぜ。
うーん、遊馬おしい!!
「ばっか、授業でならったろ!E・HEROは伝説の決闘者のひとり、遊城十代が愛用してたデッキテーマだよ!!」
「しかもいまではどのカードも絶版というウルトラ級のレアカードだウラ!!」
「とどのつまり、そんなカードを持っているなんて、あの人いったい何者なんですか!?」
テツオたちナンバーズクラブの面々にいわれ、遊馬は「あはは…」と苦笑いし、小鳥は苦笑、凌牙たち七皇はため息をついていた。それを見ながら、姫はふむ、と考えた。
HEROデッキでデュエルすることにしたのは、単純にこれが一番回しなれていることと、勝率が高いからだ。
(HEROが絶版のウルトラレアカード、ねぇ…)
まあ、エクシーズ召喚が主流ないま、融合主体のHEROはあまり使われないのかも知れないけど。
「(…とりあえず今はデュエルに集中しますか)さらに私は速攻魔法《マスク・チェンジ》を発動!このカードは、自分フィールドの《E・HERO》モンスター1体を墓地へ送り、送ったモンスターと同じ属性の《
『マスク・チェンジ』
速攻魔法
(1):自分フィールドの「HERO」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを墓地へ送り、そのモンスターと同じ属性の「M・HERO」モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。
「現れなさい、《M・HERO闇鬼》!」
『M・HERO闇鬼』
闇/8/戦士/攻2800
このカードは「マスク・チェンジ」の効果でのみ特殊召喚できる。
「M・HERO 闇鬼」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは直接攻撃できる。その直接攻撃で相手に与える戦闘ダメージは半分になる。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。デッキから「チェンジ」速攻魔法カード1枚を手札に加える。
「そして、墓地に送られたシャドー・ミストの効果発動!このカードが墓地に送られた場合、デッキからシャドー・ミスト以外のHEROモンスター1体を手札に加えることが出来る!シャドー・ミストのこの効果は、時の任意効果じゃなくて場合の任意効果!つまり、タイミングを逃さず効果を発動出来る!!」
しゃこっとデッキからでてきたカードを手札に加える。
【姫】手札 4→5
(ナンバーズはナンバーズじゃなきゃ戦闘破壊は出来ない。だけど闇鬼なら…!)
「バトルよ!私はM・HERO闇鬼で攻撃!」
姫の攻撃宣言に、みんなが「えっ!?」と驚きの声をあげた。
「あっれれぇぇ?お姉さん、自分で言ってて忘れちゃったの?ナンバーズモンスターは同じナンバーズモンスターでなきゃ倒せないんだよ?」
「そんなの分かってるわよ、私の狙いはニコルじゃない!!闇鬼のモンスター効果発動!このモンスターは、自分の攻撃力を半分にすることで、相手プレイヤーにダイレクトアタックすることが出来る!」
「ーーー!」
ベルブの目が大きく見開いた。
「ナンバーズはナンバーズでなければ破壊できない。だが、ダイレクトアタックならば…」
「ああ、確実に相手にダメージを与えられる」
そう。いま姫の手札には、あのDNo.を破壊出来るカードはない。だけど闇鬼の効果を使えば、ダメージを与えることは出来る。
「すっげぇ!いっちまえーーー!!」
「もちのろん!いきなさい闇鬼!!ダイレクトアタック!!」
「っ、うわっ」
【ベルブ】LP 4000→2600
《闇鬼の元の攻撃力は2800…》
「ダイレクトアタックのために攻撃力を半分にしているが、それでも序盤で1400のダメージはでけぇな」
ベクターが呟いた。
「…ふふ」
「…?」
なに、笑って…
「いっやぁ~すごいね、まさかダイレクトアタックしてくるなんてっ!!お姉さん案外やるみたいで、ボクちょこーっとだけビックリしちゃったよ」
いきなり何…?
「ねぇ、お姉さんもう終わり?なら早くボクにターン回してくれない?」
「・・・私はカードを一枚伏せて、ターンエンドよ」
【姫】
LP4000/手札×4
モンスター
『M-HERO闇鬼』
魔法・罠
伏せ×1
「いまのところは彼女が優位に立っているように見えるが…」
「ああ。だが、あのDNo.…なにかあるはずだ」
「だ、だけどあの人のフィールドにいるのは攻撃力2800の闇鬼なのよ?あのダーク…ナンバーズ?より攻撃力は高いし、そんな簡単にやられるわけ…」
フィールドを見比べていうドルべとミザエルに、小鳥が攻撃力の差をあげる。
確かに単純なステータスだけならば、ニコルよりも闇鬼が上だ。しかし、ランク5の割にステータスが低いというのは、効果に注意をしないといけない。
《鳥銃士カステル》のようなバウンス効果や、《
はたまた単純に自身のステータス強化…考え出したらきりがない。
「それじゃあ行くよ!僕のターン、ドロー!」
【ベルブ】手札2→3
「僕は手札から魔法カード《闇の誘惑》を発動するよ!」
『闇の誘惑』
通常魔法(制限カード)
(1):自分はデッキから2枚ドローし、手札の闇属性モンスター1体を除外する。
手札に闇属性モンスターが無い場合、手札を全て墓地へ送る。
(手札補充カード…)
姫も
先程ベルブが召喚していた《G-M》も闇属性。そこまでデメリットはないんだろう。
「闇の誘惑の効果により、僕はデッキから2枚ドロー!そして闇属性モンスターを1体除外する。ん~そうだなぁ・・・うん、これいーらないっと!」
【ベルブ】手札3→2→4→3
「まだまだ行くよー!さらに僕は、魔法カード《強欲で謙虚な壺》を発動!デッキトップを3枚確認して、そのうちの1枚を手札に加えて、残りはデッキに戻す!ただしこのターン、ボクはモンスターの特殊召喚は出来ない!!」
『強欲で謙虚な壺』
通常魔法
「強欲で謙虚な壺」は1ターンに1枚しか発動できず、 このカードを発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
(1):自分のデッキの上からカードを3枚めくり、その中から1枚を選んで手札に加える。その後残りのカードをデッキに戻す。
デッキトップ
→『終末の騎士』
→『
→『キラートマト』
(『終末の騎士』に『キラートマト』って…)
二体とも、闇属性モンスターをサポートするためのモンスター。ということはつまり、ベルブのデッキはやはり闇属性モンスターが主軸…
「悩むな~うーん…よし決めた!僕は《G-ギフト》を手札に加える!!」
【ベルブ】手札3→2→3
「そして僕はニコルの効果を発動!オーバーレイユニットを1つ使い、さらに自分の場のカードを破壊する!」
「ーーー!」
自分の場のカードを破壊って…いったいそれでなにを…
「そしてターン終了まで、相手のモンスター1体を除外する。そして、除外したモンスターのレベル、もしくはランク×200のダメージを相手に与える!僕が選択するのは、もちろん《M・HERO闇鬼》だよ!」
「なっ…!?」
『闇鬼』のレベルは8。
「よって君には1600のダメージを受けてもらうよ?さあ、やっちゃえ『 ニコル!さっきのお返しだよ!【火焔弾】!!」
「っ…きゃあっ!?」
【姫】LP4000→2400
「碧那!」
「碧那さん!!」
「っつぅ~…」
「ニコルが効果を使ったターン、僕はバトルすることは出来ない。だけどまだ僕のメインフェイズだから、さっき手札に加えた魔法カード《G-ギフト》を発動するよ!墓地の《
『G-ギフト』
通常魔法
墓地の『
「って、ちょ、また手札補充…!?」
【ベルブ】手札3→2→4
「僕はカードを1体伏せて、ターンエンドだよ」
【ベルブ】
LP2600/手札×3
モンスター
『DNo. 65 煉獄火焔獣ニコル』
姫は、前のターン伏せたカードを見た。
「(発動するならーーー…今!)私はエンドフェイズ時に、永続罠《リビングデッドの呼び声》を発動!墓地の《E・HERO シャドー・ミスト》を攻撃表示で特殊召喚!!そしてシャドー・ミストの効果発動!シャドー・ミストが特殊召喚されたとき、《チェンジ》と名の付く速攻魔法カードを1枚、デッキから手札に加えることができる!」
【姫】手札4→5
「そしてあんたのターンが終わったことで、ニコルの効果で除外された闇鬼は戻ってくる!」
「それはどうかなぁ?」
「…!?」
デュエルディスクをみる。デュエルディスクに表示されているのは…
「えっ…!?」
表示されているフェイズは、すでに姫のターンのドローフェイズ。
「私のターンになってるのに、闇鬼が戻ってこない…!?」
“そしてターン終了まで、相手のモンスター1体を除外する”
ニコルの除外効果は、ターン終了までのはず。確かにそう言っていた。それなのに何故、戻ってこない・・・?
「ふふふ」
はっと顔をあげると、ベルブが面白可笑しそうにけらけらと笑っていた。
「いったいどういうことなの!?ニコルの除外効果はあんたのターン終了時までのはずでしょ!?」
「うん、そうだよ?」
「じゃあどうして…」
「言っておくけど、それはニコルの効果じゃあないよ」
けらけらと笑いながらいうベルブ。
「ニコルの効果じゃないっていうなら、他になにがあるのよ!?」
「ふふ、じゃあ種明かししてあげよっか。答えはねぇ…こ・れ♪」
そういてベルブが画面越しに表示したのは、1枚の罠カード。
「《異次元閉鎖》・・・?」
「そっ」
ベルブがみせたのは、罠カード《異次元閉鎖》。でもそんなカードいつの間に…
(あっ…!)
“僕はニコルの効果を発動!オーバーレイユニットを1つ使い、さらに自分の場のカードを破壊する!”
まさか、と頭によぎるのは、ニコルの効果を発動した時に破壊された伏せカード。
「『ニコル』の効果で破壊したカードか!」
姫が口にするより先に、凌牙が言う。するとベルブは、「ぴんぽんぴんぽんだいせーーかーいっ♪」と拍手をした。
「うん、そうだよ。王様の言うとーり!さっき僕がニコルの効果で破壊したのが、この異次元閉鎖。このカードは、次の相手ターン終了まで、お互いに除外されているモンスターを特殊召喚出来なくなるんだ」
「…!」
『異次元閉鎖』
罠カード
このカードのプレイヤーからみて次の相手のターンのエンドフェイズまで、お互いのプレイヤーは、除外されているモンスターを特殊召喚することは出来ない。
「というわけでぇ、ごめんねお姉さん。残念でしたぁ♪」
ちっとも悪びれた様子もなく、ベルブはにっこりと笑って言った。
(それより…)
DNo.といい、この《
つまり、ベルブが使っているのは、間違いなく彼オリジナルのカード。
(勝てるの、私…?)
どくん、と心臓がなった。
さっきのあの痛み。まだ、さっきのニコルによる効果ダメージの痛みが体に残ってる。
(これって、闇のゲームじゃ・・・!)
「っ…」
なに弱気になってんのよっ・・・!「負けないから」なんて大口叩いておいて、予想外のことが起きたからってデュエルを放棄するわけ!?
(分かってたことでしょっ…この世界の、こういうときのデュエルは互いの命をかけたものだって!)
絶対に勝つ。あんなふうに、人の命をなんとも思ってない、まるでおもちゃかなにかのように言うような人には、絶対に負けたくない!
「そういえばあいつ…モンスターを召喚しても、デッキをサーチするから、手札が全然減ってねぇな」
ギラグの言葉に、アリトが「ん?」と反応して、姫の手札を確認した。
「そういや手札はいま5枚か・・・」
モンスターを召喚したにも関わらず、姫の手札枚数は初期枚数と変わらない5枚。
「つまり、それだけハンド・アドバンテージがあるってことか」
「ハンド・アドバンテージ…?」
アリトとギラグの会話の意味がわからないのか、小鳥が首を傾げる。
「ハンド・アドバンテージというのは、手札の多さのことです。手札が多ければ、その分だけ打てる手も増えますから、手札が多い方が有利なんです。もちろん、手札事故を起こしていれば別ですが、ブラフ…はったりに使うことも出来ますしね。普通ならモンスターを召喚すれば、手札は減っていく…けれど彼女は、モンスターを召喚しても、モンスター効果でデッキからカードを手札に加えていますから、普通に考えれば、その分展開していくことも出来るはず… 」
「なるほど…」
璃緒の説明に、小鳥が頷いた。
「・・・・・・私のターン、ドロー!!」
【姫】手札5→6
「あれあれぇ、お姉さんまだやるのぉ?」
「・・・悪い?」
「だーって知ってるんでしょ?ナンバーズは同じナンバーズじゃなきゃ倒せないって。どうやってもお姉さんに勝ち目はないじゃない?」
「言ってくれるじゃない…!だけど、私は絶対に負けない!」
ナンバーズはナンバーズでなければ戦闘破壊出来ない。だけど、戦闘ダメージは通る。
(少しでもダメージを与える…?いやだめだ、私のフィールドにモンスターを残せば、またニコルの効果を使われる…)
それを避けるには、ニコルをフィールドから除去するしかない。しかし、ナンバーズはナンバーズでなければ戦闘破壊出来ない。
「っ…」
どうすれば…
(考えろ、どうすれば勝てるか…!)
ニコルはナンバーズでなければ戦闘破壊出来ない。けれど、効果破壊やバウンスには無抵抗なはず。
(なら効果破壊かバウンスして…ううん、もし相手ターンでも発動できる効果だとしたら、チェーンでニコルの効果を発動される)
チェーンされないで、ニコルをフィールドから除去する方法…
「ーーー!」
はっとし、エクストラデッキに手を伸ばす。
融合主体のこのHEROデッキには、エクシーズモンスターは3体だけ。そして…ナンバーズは2体。ベルブに勝つためには、そのナンバーズを使うしかない。
(ベルブに勝つためには、やるっきゃない!!)
「お姉さんまだぁ?」
「……」
「考えでも無駄だよ?だってナンバーズを持ってないお姉さんが、僕に勝てるわけないもん」
でしょ?と少し首を傾げるベルブ。
「…それはどうかな?」
それに対し、姫はうっすらと口元に笑みを浮かべた。
「あんたに初代決闘王の言葉を教えてあげる」
“決闘者には、手札の数だけ可能性がある”
「みせてあげる、これがその可能性の1枚!私は《E・HERO オーシャン》を召喚!」
『E・HERO オーシャン』
水/4/戦士/攻1500
(1):1ターンに1度、自分スタンバイフェイズに自分のフィールド・墓地の「HERO」モンスター1体を対象として発動できる。
その自分の「HERO」モンスターを持ち主の手札に戻す。
【姫】手札6→5
姫のフィールドに並ぶ《シャドー・ミスト》と《オーシャン》に、ベルブは眉を歪めた。
「攻撃力1500のモンスターが、君の言う《可能性》?そんなモンスターじゃ、僕のニコルには適わないよ?一体なにをーーー…」
「慌てないでよ。っていうか余裕こいてられるのもいまのうちだからね!」
「なにを…」
「よーく見てみなさいよ!二体のモンスターのレベルをね!!」
姫が言うと、ベルブははっとした表情をするーーーが、すでに時遅し、だ。
「行くわよ!私はレベル4のシャドー・ミストとオーシャンでオーバーレイ!二体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚!!」
光の渦が現れ、そこへ二体のモンスターが吸い込まれていく。そして、眩しいほどの光を発した。
そこから現れたのは、姫がもといた世界では、値段は張るものの、誰でも手にいれることが出来るエクシーズモンスター。けれど、この世界ではもう存在しないはずのモンスターだった。
「現れなさい、No.101!満たされぬ魂を乗せた方舟よ、光届かぬ深淵より浮上せよ!
《
バリアン七皇として覚醒した凌牙ーーー…ナッシュの、悲しみを背負った名誉ある方舟が、フィールドに姿を現した。
...
カステルやインフィニティが優先されるいまの環境ですが、
私が現在使っているHEROにはカステル・ダベリオン・Ark Knightの3枚のエクシーズモンスターが入ってます。
インフィニティは、HEROだとエクストラの枠とるので不採用。
今回はカステルよりArk Knightの方が攻撃力が高いということと、
姫さんの素性バラシのために方舟さんに登場してもらいました。
デュエル回は次回で決着……の、予定です。