希望と絶望のアポカリプス√r   作:桜彩(さや)

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「「なーにかな、なーにかな♪今回は、これ!!」」

『大皇帝ペンギン』
『忘却の都 レミューリア』
『おろかな埋葬』
『BF-アーマード・ウィング』
『禁じられた聖杯』


「おおお!『アーマード・ウィング』!クロウのカードじゃん!!」
「戦闘では破壊されず、プレイヤーへの戦闘ダメージは0になるわそしてさらに、自分から攻撃した時には、バトルしたモンスターに楔カウンターを置くのよ」
「そのカウンターを取り除くと、カウンターが乗ってたモンスターの攻撃力は0になっちゃうんだぜ!!これならどんな強力なモンスターも倒せるな!」 
「でも、相手のモンスターも、攻撃力を0にする効果があるみたい!!」
「な、なんだってぇ!?」

気になるヒロインのデュエルのお相手は誰だ!!(笑)


Turn09

「ん…」

 

 ふああ、と起き上がって伸びをする。

 

「いま何時…・・・?」

 

 Dゲイザーを確認すると、朝の7時。

 

 

『じゃあ明日の朝10時にまたここにするか? 』

 

 

 昨日、上村…葉月が言ってた集合時間まではだいぶある。

 今日は土曜日…休日。いままでの姫だったら、可能な限り睡眠を貪り、午後からカードショップに行ったり、和也とデュエルをしていた。だけど、今日はそうじゃない。

 

(考えてみれば、まだこの世界にきて1日しか経ってないんだよね…)

 

 なのに昨日はなんて濃い1日だったんだろう。はあ、と知らず知らずため息が出る。

 机におかれているのは、昨夜調整したデッキたち。姫はベッドから降りると、そのデッキを丁寧に整えた後、ケースにしまった。

 

「…とりあえずご飯たべよ」

 

 冷蔵庫からベーコンと卵をとりだす。フライパンに油を垂らして火をかける。ベーコンを薄く切る。卵を落として目玉焼きを作って。

 その間にレタスをちぎって、胡瓜を切ってサラダを作り、トースターに食パンをセット。目玉焼きが出来たらベーコンを焼いて、カップにインスタントのコーンスープ。

 

「いただきます」

 

 食べたら着替えて、カバンに必要なものを詰める。

 

(そういえば、お母さんたちどうしてるかな…)

 

 ふと、姫は思った。

 向こうの自分は、いまは昏睡状態のはず。目を覚まさない自分を見て、親は・・・どうしているんだろう。

 

「っ…」

 

 母親は、姫のこういう娯楽関係の趣味をあまり快くは思っていない人だった。カードを没収されたことだってあった。…父親に「自分のバイト代で買ってんだから返してやれよ」と言われて、返してくれたけど。

 正直あまり母親のことは好きじゃなかったけれど、こうなると会いたくなっちゃうもんなんだな…

 

「・・・・・・いって、きます」

 

 しかし、いまは干渉に浸ってる場合じゃない。これから始まるであろうセブンシンスとの戦いに集中しなければ。

 なんとなしに街を歩く。休日の朝ということもあって、人はまばらだったり

 

(まあ、まだ8時半だしな…)

 

 だけどなんでこんな時間に目がさめちゃったかなあ…

 

「はあ……ん?」

 

 ふいに、耳に届いた小さな音。その音を頼りに足を進めていくと…

 

「わあ…」

 

 眼前に広がるのは、海。

 

「おお・・・すっごーい!!」

 

 アニメじゃわからなかったけど、ハートランドにも海があったんだ!!

 

「……」

 

 そういえば夏に家族で海に行ったっけ。小学生の妹…奈緒は、それはもうすっごくはしゃいでたなぁ…

 

「っ…」

 

 じわりと目頭が熱くなって、視界が歪む。

 

(お父さん、お母さん、奈緒っ…)

 

 会いたい。はやく元の世界に戻りたい。早く帰って、みんなに会いたい。

 

「うぅっ…」

 

 

“早く帰って”?

 

 

 知り合ったばかりとはいえ、セブンシンスと戦うみんなを置いて?なんて自分勝手な願い。そのくせして、遊馬にあんな偉そうなこといって…

 

(どの面下げて会えってのよ…!)

 

 会える訳ない。

 

「あら、あなた…?」

「…!」

 

 聞き覚えのある声にびくっと体が揺れる。反射的にそちらに顔を向ければ…

 

「り、おちゃん…シャーク…?」

 

 そこにいたのは、神代兄妹で。

 

「あなた…」

「っ、」

 

 姫は2人に背を向けて、手の甲でごしごしと涙を拭う。

 

「ふ、ふたりとも早いねぇ!なに、ふたりで朝の兄妹デート?」

「…」

「…」

「な、なによぉふたりとも!じーっと私の顔みて!」

「姫さん」

 

 姫の名前を呼びながら、璃緒はポケットからハンカチを取り出した。

 

「え?」

「涙、拭ききれてませんわよ」

「…!」

 

 泣いてたのバレた!!

 

「これでお拭きなさいな」

「璃緒ちゃん…」

 

 はい、と璃緒は姫の手にハンカチを握らせた。

 

「……ありがと」

 

 にこりと笑う璃緒の好意に甘えて、姫はハンカチで涙を拭いた。

 

「差し支えなければ、泣いていた理由を聞いてもよろしいかしら?」

「……聞いてもつまんないと思うよ」

「人に話すことで楽になれることもありますわよ?」

「溜め込んだままだと、いざ戦うときに戦えねーぞ」

「あはは、大丈夫だよ~」

 

 へらりと笑い返す。

 

「…わかりました。どうしても話さないというのなら…姫さん、私とデュエルして下さいな」

「はい?」

 

 デュ…デュエル?

 

「…なんで?」

「遊馬いわく、『デュエルをしたら相手の全部がわかって仲間になれる』…らしいですわ」

 

 あーこういえばなんか言ってたなそんなこと。

 

「それに私もデュエリスト。昨日あなたが使った《E・HERO》のような、この世界ではめったにお目にかかれないカードを目にすれば、その持ち主と一度は手合わせ願いたいのはデュエリストの本能…そうじゃありません?」

 

 璃緒の赤い目がきらりっと鋭く光った。

 

「デュエリストならば、挑まれたデュエルから逃げたりしませんわよね?」

「…分かった」

 

 璃緒のその気迫に、姫は頷くしかなかった。お互いに距離をとって、向かい合う。

 

「行きますわよ、姫さん!」

「「デュエルディスク、セット!Dゲイザー、セット!!」」

『ARビジョン、リンク完了』

「「デュエル!」」

 

【姫】LP4000

【璃緒】LP4000

 

「参ります、私のターン!」

 

 ディスクを見ると、先行は璃緒になったいた。

 

「私はフィールド魔法《忘却の都 レミューリア》を発動します!」

 

 

『忘却の都 レミューリア』フィールド魔法

このカードのカード名は「海」として扱う。

このカードがフィールド上に存在する限り、フィールド上の水属性モンスターの攻撃力・守備力は200ポイントアップする。

また、1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。

このカードがフィールド上に存在する限り、自分フィールド上の水属性モンスターの数と同じ数だけ、自分フィールド上の水属性モンスターのレベルをエンドフェイズ時まで上げる。

 

 

「そして、《ブリザード・ファルコン》を召喚します!」

 

 

『ブリザード・ファルコン』

星4/水属性/鳥獣族/攻1500/守1500

このカードの攻撃力が元々の攻撃力よりも高い場合に発動できる。

相手ライフに1500ポイントダメージを与える。

この効果はこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り1度しか使用できず、「ブリザード・ファルコン」の効果は1ターンに1度しか使用できない

 

 

「ーーー!やばっ」

 

 はっと、姫は璃緒がやろうとしていることに気づいた。

 

 

「《レミューリア》の効果で《ブリザード・ファルコン》の攻撃力は、1500から1700にアップ!」

 

 

『ブリザード・ファルコン』

攻撃力1500→1700

 

 

 が、先攻一ターン目が相手の場合、手札誘発カード(《エフェクト・ヴェーラー》や《幽霊(ゆき)うさぎ》etc)でもない限り、妨害することは出来ない。

 

「そしてブリザード・ファルコンの効果発動!このカードの攻撃力が元々の攻撃力より高くなったとき、相手に1500ポイントのダメージを与えます!」

「ちょっ…!」

 

 いきなり1500バーン!?

 

【姫】LP 4000→2500

 

「私はカードを1枚伏せて、ターンエンドです」

 

 

【璃緒】

LP4000/手札×2

 

フィールド魔法

『忘却の都 レミューリア』

 

モンスター

『ブリザード・ファルコン』

 

魔法・罠

伏せ×1

 

 

 

 さて、次は姫のターンなわけだけど。

 

(1ターン目から1500バーンはきっついなぁ…)

 

 なんというか、元とはいえさすがバリアン七皇。 とでもいうべきか。

 

(さて、どうするかな…)

 

 《忘却の都 レミューリア》の効果で攻撃力があがったとはいえ、《ブリザード・ファルコン》の攻撃力は1700。決して突破できない打点という訳ではない。

 

(問題はあの伏せカード…) 

 

 元とはいえ、彼女はバリアン七皇。そんな彼女ほどのデュエリストが、無策でブリザード・ファルコンをあのままにおくわけがない。

 

(となると、攻撃反応型の罠…?)

 

「さあ、貴女のターンですわよ、姫さん」

 

 まるで挑発するように、璃緒は姫にターンを促す。

 

(…やっぱりあの伏せカード…なにかあるな)

 

 とはいえ、動かないことにはどうしようもないことに変わりはない。

 

「…私のターン、ドロー」

 

【姫】手札5→6

 

 引いた手札とあわせて、いまとれる方法を頭に描く。

 

「ーーー・・・私は手札から永続魔法《黒い旋風》を発動!」

 

 

『黒い旋風』

永続魔法

(1):自分フィールドに「BF」モンスターが召喚された時にこの効果を発動できる。

そのモンスターより低い攻撃力を持つ「BF」モンスター1体をデッキから手札に加える。

 

【姫】手札6→5

 

(動くか・・・?)

 

 璃緒の動きを見るが、伏せカードや手札誘発カードを使う様子はない。

 

「(なら、動かさせてもらう!)そして相手フィールドにモンスターがいて、自分フィールドにモンスターがいないとき、手札から《BF-暁のシロッコ》をリリースなしで召喚出来る!現れなさい、シロッコ!!」

 

 

『BF-暁のシロッコ』

星5/闇属性/鳥獣族/攻2000/守 900

 

(1):相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードはリリースなしで通常召喚できる。

(2):1ターンに1度、自分メインフェイズ1に 自分フィールドの「BF」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、そのモンスター以外の フィールドの「BF」モンスターの攻撃力の合計分アップする。

この効果を発動するターン、対象のモンスターしか攻撃できない。

 

【姫】手札5→4

 

「攻撃力2000…」

 

 ブリザード・ファルコンより攻撃力の高いモンスターを召喚しても、璃緒は焦った様子もなく、動く気配もない。

 

(これ絶対、あの伏せカードってこっちが攻撃したときに発動するやつでしょ・・・)

 

 しかし、躊躇っていては勝機はない。最低限の手札で、あの布陣を突破せねばならない。

 

「まだこれじゃあ終わらないよ!シロッコが召喚されたことで、黒い旋風の効果発動!召喚されたBFモンスターの攻撃力以下のBFモンスターを一体、デッキから手札に加える!」

 

【姫】手札4→5

 

「そしてバトル!暁のシロッコでブリザード・ファルコンを攻撃!【ダークウィングスラッシュ】!!」

 

【璃緒】LP4000→3700

 

「っ、ブリザード・ファルコンが破壊された瞬間、私は罠カード《激流蘇生》を発動します!」

「嘘っ!?》

 

 伏せが《激流蘇生》っ!?

 

「その顔を見るに、効果はご存知のようですわね」

「…水属性モンスターが戦闘・効果で破壊されたとき、破壊されたモンスターを全て特殊召喚して、特殊召喚したモンスターの数×500ポイントのダメージを相手に与える…」

「その通りですわ」

 

 

『激流蘇生』通常罠

自分フィールド上の水属性モンスターが戦闘またはカードの効果によって破壊され墓地へ送られた時に発動できる。

その時に破壊され、フィールド上から自分の墓地へ送られたモンスターを全て特殊召喚し、特殊召喚したモンスターの数×500ポイントダメージを相手ライフに与える。

「激流蘇生」は1ターンに1枚しか発動できない。

 

 

(私もシャークデッキに入れてるからなこれ)

 

 破壊されたモンスターの中に水属性モンスターがいれば、そのとき破壊されたモンスターを全て特殊召喚できる。

 《超古深海シーラカンス》で大量展開してからの《激流葬》発動、チェーンで《激流蘇生》ってやると、最大2500のダメージを与えられる、ある意味とんでもないカード。

 《ダイヤモンド・ダスト》なんかと組み合わせれば、場合によってはもっと多くのバーンを相手に与えられる。

 

「《激流蘇生》の効果で《ブリザード・ファルコン》を特殊召喚、そして500ポイントのダメージを与えます!」

「っ…!!」

 

【姫】LP2500→2000

 

「……メイン2。カードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

 

【姫】

LP 2000/手札×3

 

モンスター

『BF-暁のシロッコ』

 

魔法・罠

伏せ×1

永続魔法『黒い旋風』

 

 

【璃緒】

LP 3700/手札×2

 

フィールド魔法

『忘却の都 レミューリア』

 

モンスター

『ブリザード・ファルコン』

 

魔法・罠

なし

 

 

(うーん…ちょっと厳しいなこれ…)

 

 まだ2ターンしか過ぎてないのに、姫のライフはすでに半分を切っている。そして、対する璃緒のライフはまだ3700もある。

 

(どーするかな…)

 

 姫の手札には、すでに《BF-月影のカルート》がある。カルートは、自分フィールドのBFモンスターが戦闘するとき、このカードを手札から墓地に送ることで、ターン終了までフィールドのBFモンスターの攻撃力を1400ポイントアップさせることが出来る。

 

(シロッコの攻撃力は2000。カルートを使えば攻撃力は3400まであがるから、次の璃緒ちゃんのターンは凌げるはず…)

 

 とはいえ、相手は元とはいえバリアン七皇。油断は禁物だ。

 

「私のターン、ドロー!」

 

【璃緒】手札2→3

 

「私はブリザード・ファルコンをリリースして、《大皇帝ペンギン》をアドバンス召喚!」

 

 

『大皇帝ペンギン』

星5/水属性/水族/攻1800/守1500

このカードをリリースして発動する。

自分のデッキから「大皇帝ペンギン」以外の「ペンギン」と名のついたモンスターを2体まで特殊召喚する。

 

 

【璃緒】手札3→2

 

「そして《大皇帝ペンギン》のモンスター効果を発動します!このカードをリリースすることで、大皇帝ペンギン以外の《ペンギン》と名の付くモンスターを2体までデッキから特殊召喚します。私は2体の《ボルト・ペンギン》をデッキから特殊召喚!」

 

 

『ボルト・ペンギン』

星3/水属性/雷族/攻1100/守 800

両腕の電撃ムチで相手をマヒさせ、首を絞めて攻撃する。

 

 

「そして《レミューリア》の効果発動!私のフィールドの水属性モンスターの数だけ、水属性モンスターのレベルをアップさせます。私のフィールドには2体のボルト・ペンギン。よってボルト・ペンギンのレベルは3から5になります」

 

『ボルト・ペンギン』☆3→☆5

 

「レベル5のモンスターが2体…」

 

 まさか、『クリスタル・ゼロ』!?

 

「いきますわよ、姫さん!私はレベル5になった2体のボルト・ペンギンでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚!いまその殻を突き破れ!《零鳥姫 リオート・ハルピュイア》!」

 

 

『零鳥姫 リオート・ハルピュイア』

水/5/鳥獣/攻2500

このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。

選択したモンスターの攻撃力を0にする。

 

 

「ーーー!」

 

 ランク5だからてっきり《クリスタル・ゼロ》かと思ったけど違った!!

 

(たしかあれって、シャークとの兄妹デュエルで見たエクシーズモンスター…)

 

 効果使われたらまずい!!

 

「《ハルピュイア》召喚時に伏せカードオープン!罠カード《奈落の落とし穴》!!」

 

 

『奈落の落とし穴』 通常罠

(1):相手が攻撃力1500以上のモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚した時に発動できる。

その攻撃力1500以上のモンスターを破壊し除外する。

 

 

「これでリオート・ハルピュイアは除外される!」

「そうはさせませんわ!ハルピュイアを対象に、手札の速攻魔法《禁じられた聖槍》を発動します!」

「ーーーはぁ!?」

 

 このタイミングで《禁じられた聖槍》ですか!?

 

 

『禁じられた聖槍』速攻魔法

(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力が800ダウンし、

このカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない。

 

 

【璃緒】手札2→1

 

「この効果でハルピュイアは攻撃力が800ポイント下がる代わりに、このターンのエンドフェイズまで、このカード以外の魔法・罠カードの効果を受けなくなります」

「よって《奈落》は不発…」

 

 

『零鳥姫リオート・ハルピュイア』

攻撃力2500→1700

 

 

(だけどこれで璃緒ちゃんの手札は残り1枚)

「私は《ハルピュイア》の効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、相手フィールドのモンスター1体の攻撃力を0にします!【アーム・フリージング】!!」

 

 

『BF-暁のシロッコ』

攻撃力2000→0

 

 

「くっ・・・」

「さらにレミューリアの効果で、ハルピュイアの攻撃力は200ポイントアップします!」

 

 

『零鳥姫リオート・ハルピュイア』

攻撃力1700→1900

 

 

「私は 零鳥姫リオート・ハルピュイアで暁のシロッコを攻撃! 」

「っ…」

 

 ここは…仕方がない!

 

「ダメージステップ時に手札の《BF-月影のカルート》の効果発動!このカードを墓地に送ることで、シロッコの攻撃力をターン終了まで1400ポイントアップさせる!」

 

 

『BF-月影 のカルート 』

星3/闇属性/鳥獣族/攻1400/守1000

(1):自分の「BF」モンスターが戦闘を行う ダメージステップ開始時からダメージ計算前までに、このカードを手札から墓地へ送って発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで1400アップする。

 

 

「効果でシロッコの攻撃力は1400ポイントアップ!」

 

 

『BF-暁のシロッコ』

攻撃力0→1400

 

「よって私が受けるダメージは500になる!」

 

【姫】LP 2000→1500

 

「…やりますわね」

「七皇の璃緒ちゃんに誉められるなんて光栄だよ」

 

 あ、危なかった…!!手札に《カルート》なかったら残りライフが100になるとこだった!! 

 

「ならメイン2。私はカードを1枚伏せてターンエンドです。この瞬間、禁じられた聖槍の効果は消え、ハルピュイアの攻撃力は元に戻ります」

 

 

『零鳥姫リオート・ハルピュイア』

攻撃力1900→2700

 

(ハルピュイアの元の攻撃力は2500…レミューリアの効果と合わせて2700か…)

 

 

【姫】

LP 1500/手札×2

 

モンスター

なし

 

魔法・罠

永続魔法『黒い旋風』

 

 

【璃緒】

LP3700/手札×1

 

フィールド魔法

『忘却の都 レミューリア』

 

モンスター

『零鳥姫リオート・ハルピュイア』

 

魔法・罠

伏せ×1

 

 

(ライフの差は倍以上、か…)

 

 だけど璃緒の場に伏せカードが1枚。手札はない。

 

(攻めるならいまがチャンス!!)

 

 このターンで…決める!!

 

「私のターン、ドロー!」

 

【姫】手札2→3

 

「私は《BF-残夜のクリス》を召喚!」

 

 

『BF-残夜のクリス』

星4/闇属性/鳥獣族/攻1900/守 300

「BF-残夜のクリス」の(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。

(1):自分フィールドに「BF-残夜のクリス」以外の「BF」モンスターが存在する場合、 このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):このカードは1ターンに1度だけ、 魔法・罠カードの効果では破壊されない。

 

 

【姫】手札3→2

 

「クリスの召喚時に、永続魔法《黒い旋風》の効果発動!クリスの攻撃力は1900。よって攻撃力1900以下のBFモンスターを1枚、デッキから手札に加える!!」

 

【姫】手札2→3

 

「そして私は手札から《BF-黒槍のブラスト》と、チューナーモンスター《BF-疾風のゲイル》を特殊召喚!!」

 

 

『BF-黒槍のブラスト』

星4/闇属性/鳥獣族/攻1700/守 800

(1):自分フィールドに「BF-黒槍のブラスト」以外の「BF」モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

 

 

『BF-疾風のゲイル』

星3/闇属性/鳥獣族/攻1300/守 400

(1):自分フィールドに「BF-疾風のゲイル」以外の 「BF」モンスターが存在する場合、 このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):1ターンに1度、相手フィールドの 表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターの攻撃力・守備力を半分にする。

 

 

【姫】手札3→1

 

「ブラストとゲイルは、同名カード以外のBFモンスターがいるとき、手札から特殊召喚が出来る!」

「碧那のフィールドには残夜のクリス…」

「つまりそれでその2体を特殊召喚ということですのね」

「そういうこと。そしてゲイルの効果発動!1ターンに1度、相手フィールド上のモンスターの攻撃力・守備力を半分にする!!」

「させまさん!伏せカードオープン!速攻魔法《禁じられた聖杯》を発動します!!」

「んなっ!?」

 

 《聖槍》の次は《聖杯》か!!

 

 

『禁じられた聖杯』速攻魔法

フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。

エンドフェイズ時まで、選択したモンスターの攻撃力は400ポイントアップし、効果は無効化される。

 

 

「《禁じられた聖杯》の効果で、その効果は無効になります」

「そのかわり、ゲイルの攻撃力は400ポイントアップ!」

 

 

『BF-疾風のゲイル』

攻撃力1300→1700

 

(うーん・・・どうするかなぁ…)

 

 手札は1枚。フィールドにはクリス、ブラスト、そしてチューナーのゲイル。

 

(本当ならゲイルの効果を使ってから、シンクロしようと思ってんだけどなぁ…)

 

 さすがバリアン七皇。一筋縄ではいかないか…

 

(こういえば、向こうでのデュエルもわくわくしたよなぁ)

 

 卓上でやるデュエル。こっちの世界ではまだ1日しか経ってないのに、ひどく懐かしく感じる。

 

「姫さん?」

「…! な、なに?」

「どうかしました?」

「な、なんで?」

「顔が…笑ってますわ」

 

 ・・・笑ってる?

 

「…そうかもね」

 

そうだよね。デュエルは楽しくやるものだ。セブンシンスとの戦いがあるにしろ、デュエルの根本は変わらない。

 

(そうだ。どんなデュエルでも正々堂々戦って、楽しむ)

「…璃緒ちゃん」

「はい?」

「…ありがと。大切なこと思い出したよ」

 

 そういうと、璃緒はにこりと笑った。

 

「それなら良かったですわ」

「で・も!それとこれとは話が別!!このデュエルは勝たせてもらうから!!」

「えぇ、受けて立ちますわ!!」

 

 私の手札は1枚。このターンで決めなきゃ私の負けだ!!

 

(絶対に勝つ!!)

「私は手札から魔法カード《おろかな埋葬》を発動!デッキからモンスターカードを1枚、墓地に送る!!」

 

 

『おろかな埋葬』通常魔法

(1):デッキからモンスター1体を墓地へ送る。

 

 

【姫】手札1→0

 

「私が墓地に送ったのは《BF-精鋭のゼピュロス》。ゼピュロスは墓地にあるとき、デュエル中に一度だけ、自分フィールドの表側表示のカードを手札に戻し、400ポイントのダメージを受ける代わり、墓地から特殊召喚出来る!!」

 

 

『BF-精鋭のゼピュロス』

星4/闇属性/鳥獣族/攻1600/守1000

「BF-精鋭のゼピュロス」の効果はデュエル中に1度しか使用できない。

(1):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの表側表示のカード1枚を持ち主の手札に戻して発動できる。

このカードを墓地から特殊召喚し、自分は400ダメージを受ける。

 

 

「私はブラストを手札に戻し、ゼピュロスの効果発動!」

 

【姫】LP 1500→1100

 

「そしてもう一度、『ブラスト』を特殊召喚!!」

 

 ブラストの効果に、使用制限はない。よって、条件を満たせば何度でも特殊召喚することが出来る。

 

「いくよ璃緒ちゃん!私はレベル4《BF-精鋭のゼピュロス》に、レベル3《BF-疾風のゲイル》をチューニング!!黒き旋風よ、天空へ駆け上がる翼となれ!シンクロ召喚!《BF-アーマード・ウィング》! 」

 

 

『BF-アーマード・ウィング』

星7/闇属性/鳥獣族/攻2500/守1500

(1):このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。

(2):このカードがモンスターを攻撃したダメージステップ終了時に発動できる。

そのモンスターに楔カウンターを1つ置く(最大1つまで)。

(3):相手フィールドの楔カウンターを全て取り除いて発動できる。

楔カウンターが置かれていた全てのモンスターの攻撃力・守備力をターン終了時まで0にする。

 

 

「これがシンクロ召喚…!?」

「モンスター・エクシーズとは違って、特殊召喚するモンスターの合計レベルになるようにフィールドのモンスターを使うのか…」

「そうだよ、それがシンクロ召喚。まだまだいくよ!私はレベル4の《黒槍のブラスト》と《残夜のクリス》でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!!漆黒の闇より、愚鈍なる力に抗う反逆の牙、いま降臨せよ!エクシーズ召喚!!ランク4《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》!」

 

 姫のフィールドに、漆黒のドラゴンが現れる。

 

「このモンスター・エクシーズは…!」

「昨日の教室でのデュエルで上村を倒したモンスター・エクシーズ!!」

「そう。もちろん効果は覚えてるよね?ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの効果発動!オーバーレイユニットを2つ使い、相手フィールドのモンスターの攻撃力を半分にして、その数値分の攻撃力をダーク・リベリオンに加える!!対象はもちろん、零鳥姫リオート・ハルピュイア!【トリーズン・ディスチャージ】!!」

 

 

『零鳥姫リオート・ハルピュイア』

攻撃力2700→1350

 

『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』

攻撃力2500→3750

 

 

「……私の負け、ですわね」

 

 璃緒は息を吐くと、デュエルディスクをおろした。

 

「璃緒ちゃんとのデュエル、楽しかったよ。ありがとう」

「またデュエルしてくださいな。次は負けませんわ」

「もちろん!私だって負けないよ?」

 

 フフ、とお互いに笑いあう。

 

「じゃあバトル!アーマード・ウィングでリオート・ハルピュイアに攻撃!ダーク・リベリオンで璃緒ちゃんにダイレクトアタック!【反逆のライトニングディスオベイ】!」

 

【璃緒】LP 3700→2550→0

 

 

WIN Hine

 

 

「……ふう」

 

 AR空間が解除される。姫はDゲイザーをとって、璃緒に近づいた。

 

「ありがと、璃緒ちゃん」

「悩みは吹っ切れたようですわね」

「うん、いろいろ悩んでたんだけどね…いまのデュエルでぜんぶ吹っ切れた」

 

 悩んでたって、仕方ない。いまはやれることをやるだけ。

 

「なにが出来るかわかんないけど…いまは、私にしかやれないことをやってくよ」

「…やってると思いますわよ?」

「へ?」

「あなたにしか出来ないこと。ねえ、凌牙?」

「……そうだな」

「え?ええ??」

 

 姫は「なにかやったっけ?」と小首をかしげる。

 

「オーバーハンドレッド・ナンバーズ」

「…ああ!!」

 

 一言呟かれた凌牙の言葉に、昨日Vもといクリス、そしてカイトに、複製をするために渡したカード…オーバーハンドレッド・ナンバーズのことを思い出した。

 

「あれがどうかしたの?」

「効果的には強力だが、あれはもう俺らの手にはねえからな」

「オーバーハンドレッド自体はドン・サウザンドが私たちにかけた呪いの象徴ですけれど、セブンシンスとの戦いではかなり助けになるはずですわ」

「あはは…大したことじゃないよ。でも、そういってもらえると有り難いかな」

 

 そっか…役に立ってたのか、私。

 

(ちょっと…いや、かなり嬉しいかも)

「…なにニヤニヤしてんだてめえ」

「に、ニヤニヤなんかしてないよ!!」

「気持ち悪いくらいニヤニヤしてたろ」

「んなっ!?シャークってば女の子に向かって気持ち悪いとかヒドくない!?ねえ璃緒ちゃんもそう思うよねっ!?」

「まったく…本当に凌牙ってば口が悪いんだから」

「ほんとだよ!!いまだに玉ねぎとピーマン嫌いなくせにねぇ?」

 

 ふふん、と姫が言ってやると、凌牙は眉間にしわを寄せた。

 

「それこそいま関係ねーだろ!てかなんでてめえがそんなこと知ってんだ!!」

「んー?キギョーヒミツ♪」

「ざけんな!!」

「わーん!璃緒ちゃーんっ!!お兄ちゃんがイジメてくるよ助けてーー!!!」

「あらあら」

「碧那てめぇ!璃緒を盾にしてんじゃねえ!!」

「やーだー!!だってシャーク怒っててすっごい怖いんだもーん!!」

「そもそも怒らせてんのはどこのどいつだ、ああ!?てかいつの間にお前は俺を通称で呼ぶようになった!!」

「弱点知られて悔しいでしょうねぇ?」

「てめえ!どこぞのファンサービス野郎じゃあるまいし、そのドヤ顔やめろ!!」

 

 そんなこんなで、とりあえず悩みを吹っ切ることが出来た姫。

 このあと3人は、集合時間ぎりぎりに葉月の家に駆け込むことになるのだが…まあ、その話は次回にて。

 

 

 

...




「アーマード・ウィング」の効果使ってないじゃん!!

…なーんて思ったそこのあなた。
あなたには、Ⅳさんの素敵な素敵なファンサービスをプレゼント☆
管理人はカイトさんの懺悔室にいってきます(笑)

こほん。

さて、前置きはともかく。
1話のはじめ、ヒロインちゃんはBFでデュエルしてたので、ちゃんと使わせたかったために、今回はBFデッキにしました。
本当はペンデュラムしたかったけど、それはまあ、敵との戦いにしようかな、と。

実は最後、『おろかな埋葬』→『ゼピュロス』→『アーマード・ウィング』じゃなくて、『ホーク・ジョー』でも勝てたのよね…でも書かなかったのは、『リベリオン』だしたほうが手っ取り早かったから、という(笑)
(なぜ勝てたのかわからない方に、一応説明をのせてますので、わからない方は活動報告を見てみてくださいね)

次回は、ヒロインちゃんは遊馬たちとLNo.を探しに行きます。
そこで待ち受ける最初の戦い。
そして、守護神官2人目は誰なのか。


どうぞお楽しみに!!☆
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