ラブライブ! ~寡黙な男子高校生とµ’sの日常~ 作:孤独なcat
梅雨が終わって、生徒が外で昼飯を食べたり雑談をするようになった。
屋上での練習もできるようになったし喜ばしいことである。
そんな中、オレはというと
達川「部活動紹介・・・ですか?」
希「そうや、実は生徒会で部活動の紹介をするビデオを作成しててな、各部を取材してるところなんよ」
達川「なるほど・・・。」
向こう側では星空がカメラを持っていて、高坂たちがギャーギャー騒いでいる。東條さんがマイクを持っているあたり、東條さんがナレーションをするのだろう。
星空と高坂たちがこちらに寄って来た。おそらくこちらの会話が気になったのかと思われる。
凛「取材に応じてくれたらカメラ貸してくれるって」
希「そしたらPVとか作れるやろ?」
達川「貸してくれるって・・・生徒会から?」
希「そうや。」
・・・なるほど。
ことり「海未ちゃん、そろそろ新しい曲をやった方がいいって言ってたよね?」
その話を持ちかけると海未の顔が曇る。
穂乃果「決まりだね!」
海未は少し考えたあと少しため息をつく。
海未「もう!!」
穂乃果「よーし!よしそれじゃ他のみんなも呼んでくる!」
*********************************
次の日の放課後
練習風景を撮ろうということで東條さんが屋上にやってきた。
普段の練習では園田が手でリズムを取りながらアドバイスなどをする。その時のオレは練習風景を眺めているだけだが、園田が全体に加わってダンスをするときはリズムもアドバイスもオレがやることになっている。また、飲み物をキンキンに冷やした状態で用意するのはオレの仕事だ。まあ運動部のマネージャーみたいな感じだな。
達川「よーし、少し休憩にしよう」
穂乃果「ふぅ~」
達川「ほれ、飲むか?」
穂乃果「ありがとう!」
希「かれこれ1時間ぶっ通しでダンスをしてやっと休憩。全員息は上がっているが文句を言うものはいない」
俺たちが練習している最中、少し離れた所で希先輩が撮影をしていてナレーションしていた。
達川「動画の方はどうでしょうか?」
希「さすが練習だから迫力が違うね。やる事はやってるって感じやね」
達川「そりゃどうも」
動画の撮影は練習が終わるまで続いた。
*********************************
練習が終わった後、オレは帰ることにした。
下駄箱で靴を履き替えていたら、西島とバッタリ出会った。
西島「おお!達川!部活終わりか?」
達川「おう、そうだ。」
西島「そいつはお疲れさん。µ’sもさらに賑やかになってきたな。」
達川「ああ。なんせ4人も増えたからな。」
西島「しかも奇数ってところがまたいいよな!」
達川「??」
西島によると、ダンスを複数人でやるときは奇数のほうがセンターを決めやすくダンスをするときの形を作りやすいらしい。さすが西島。そこまで細かく見てるとは・・・。
西島「そうだ!久々にどっかに寄らねえか?」
達川「そいつはいいな。」
てことでアキバに寄ることにした。
ここ最近はµ’sの活動で忙しかったので、西島と遊ぶのは結構久々である。
とりあえずマク〇に入った。
西島「いやー、それにしても矢澤さんがµ’sに入るとは思わなかったよー。」
達川「そうか?」
西島「だって、あの人もどっかの赤髪さんと同じで素直じゃないしねー。でもµ’sに入ってからは活き活きとしてきたんじゃないかなー☆」
達川「ああ・・・なるほど。てか、随分矢澤さんのこと見てるな・・・?」
西島「あの時以来、アキバ散策してたら結構会うんだよね。そして会うたびにアイドルについて語り合ってるからさ、そしたら矢澤さんについて色々分かってきたんだよ。」
まさか西島と矢澤さんがアキバ散策以来結構会っていたとは・・・。その会話の中に小泉を入れてみたいものだ・・・。
それからオレと西島は宿題を済ませて解散となった。
*********************************
翌日の放課後、いつも通り部室に入る。
そして入るや否や園田がオレに話しかけてきた。
海未「達川さん、実は穂乃果が『リーダーなんて無くてもいんじゃない?』って言うのですよ。」
達川「リーダー無しはダメだろ・・・。」
にこ「そうよ!リーダー無しなんてグループ聞いたことないわよ!」
真姫「だいたいセンターはどうするの?」
矢澤さんと西木野の言うことはもっともだ。リーダーがいないとまとまらないし、センターもリーダーがやるもんだろ?だったら尚更リーダーは必要だ。
穂乃果「それなんだけど、私考えたんだ!みんなが歌うっていうのはどうかな?」
達川「みんな・・・?」
穂乃果「家でアイドルの動画とか見て思ったんだ。なんかね、みんなで順番に歌えたら素敵だなぁ、って。そんな曲、創れないかなぁ、って。」
花陽「順番に・・・ですか」
穂乃果「そう!・・・無理・・・かなぁ?」
海未「歌は創れなくはないけど・・・」
真姫「そういう曲、無くはないわね。」
穂乃果「ダンスはそういうの無理かな?」
ことり「ううん、今の7人ならできると思うよ♪」
穂乃果「じゃあ、それが良いよ!みんなで歌って、みんなで踊って、みんながセンター!」
なんだ・・・リーダーはもういるじゃねえか。話し合うまでもないと思うけど。
ことり「私、賛成。」
真姫「好きにすれば?」
凛「凛もソロ歌うんだ〜」
花陽「わ、私も・・・!」
海未「やるのは大変そうですけどね。」
6人は矢澤さんを見つめる。
にこ「仕方ないわね・・・ただし、にこのパートはカッコよくしなさいよ!」
全員がセンター
これが彼女たちが出した結論だ。勿論オレは反対する理由は無い。
無事に話し合いが終わって練習するために屋上に向かう。
ことり「でも、本当にリーダーがいなくてよかったのかな?」
達川「いや・・・さっきの話し合いで明らかになったと思うけどな。」
海未「そうですよ。リーダーはもう決まってますよ」
真姫「不本意だけど…」
海未「何にも囚われないで、いろんな事に怯まずにただ真っ直ぐに突き進んでいく。それは穂乃果にしかないものかもしれません。」
その通りだ。そんなことは話し合いをする前から分かっていたことだから、正直リーダーは誰かって話し合いする必要は無かったと思うけどな。未知の領域に恐れずに進んでいく勇気は他のメンバーにもオレにも無く高坂だけが持っている。それ故にµ’sが生まれたんだから高坂が一番相応しいのだ。
そしてµ’sの2曲目を作ることになった。
生徒会から貸してもらったカメラを使って学校を舞台にPVを作ることにした。
オレはヒフミトリオと西島、そしてクラスメイトに協力を依頼し、学校内を装飾した。
そして完成した曲が
『これからのSomeday』
*********************************
真姫side
音楽室でパソコンを広げて完成したPVを見ていた。まあ・・・良い感じじゃないのかしら?
すると誰かが入ってきた。
西島「どうもー☆」
真姫「ヴェ!」
西島「そ、そんなにビビらなくても・・・」
真姫「だって急に入って来るからよ!」
西島さんはすまんすまんと言いながらパソコンを覗いてくる。
西島「へぇ~良い感じに出来上がったねー☆オレもあの時装飾頑張ったかいがあったわー。」
真姫「か、感謝してるわ・・・///」
西島「うお!ついに西木野が素直になった!」
真姫「な、なに言ってんのよ!イミワカンナイ!」
もう・・・!毎回毎回何なのよ!
真姫「そういう西島さんもいつまでもあのこと隠す必要は無いと思うけど・・・。」
私はあの事をµ’sのみんなと達川さんに言うよう提案してみた。するとさっきまでニヤニヤしていた西島さんは急に真顔になった。
西島「オレは隠れてやる方が性に合っているんでね。明かすつもりは無い。だから西木野も誰にも言うんじゃない。分かった?」
今まで見たことのない目つきだったので少し怖かった。
真姫「わ、分かったわ・・・。」
西島「よぉーし!そんじゃ、また今度ー。」
そう言って西島さんは出てっていった。
*********************************
PVをパソコンにアップしてから2日後、高坂のもとにまた『あの手紙』が届いたらしい。
高坂に見せてもらった。
『とてもすばらしいPVでした。おそらく学校を装飾したと思われる、とてもメルヘンであった。また人数が増えたことで賑やかさが増えたと思われる。しかし人数が増えれば増えるほど歌にもダンスにもズレが生じやすくなる。そこら辺を気をつけると良い。またダンスや歌唱力などの技術面は前回と比べると良くはなっているがまだよくなる可能性がある。色々難しいとは思うが頑張ってください。』
技術的課題を明確にするには正直この手紙が必要不可欠。しかし未だにこの手紙を書いている人だけ分からない。
誰なのか考えていると、小泉が慌ただしい様子で部室に入ってきた。
花陽「た、タスケテ・・・じゃなくて・・・、大変・・・大変です!」
何故言い間違えた・・・?
西島と真姫ちゃんはどういう関係なのかはアニメ1期最終回あたりで明らかにします。乞うご期待!
一応、現時点でのµ’sのメンバーの達川と西島の呼称を確認しておきます。
穂乃果、ことり・・・達川君
海未・・・達川さん
花陽、凛・・・達川先輩
真姫・・・達川さん、先輩
希、エリチ・・・達川君
穂乃果、ことり・・・西島君
海未・・・西島さん
花陽、凛・・・西島先輩
真姫・・・西島さん,先輩
希、エリチ・・・西島君
次回もアニメ本編です。