ラブライブ! ~寡黙な男子高校生とµ’sの日常~ 作:孤独なcat
小泉が息を切らして部室に来てオレたちに告げた。
花陽「ラブライブです!ラブライブが開催されることなりました!!」
『ラブライブ』か・・・なんだそれ
穂乃果「ラブライブって・・・何?」
すると小泉はパソコンへ風の如く向かって説明してくれた。アイドルのことになるとキャラ変わるんだったな・・・。
花陽「スクールアイドルの甲子園それがラブライブです!エントリーしたグループの中からスクールアイドル上位20位までがライブに出場No.1を決める大会です!噂には聞いていましたけどついに始まるなんて〜」
海未「スクールアイドルは全国的にも人気ですし」
凛「盛り上がること間違いなしにゃ〜♪」
花陽「今のアイドルランキング上位20組となると....1位のA-RISEは当然出場として2位、3位は....まさに夢のイベントチケット発売日はいつでしょうか♪初日特典はなんなのでしょう♪」
達川「で・・・見に行くのか?」
すると小泉は鋭い目でこっちを見て急に立ち上がった。あまりにも突然だったのでびっくりして後ずさりしてしまった。西島も見に行くんかな・・・。
花陽「当たり前じゃないですか!アイドル史に残るような一大イベントなのですよ!見逃せません!」
達川「お・・・おう・・・」
小泉はオレに急接近して言ってきた。そこまでキャラ変するとは思わなかった・・・。
真姫「花陽ってアイドルの事になるとキャラ変わるよね」
凛「凛はこっちのかよちんも好きだよ〜」
西木野と星空は小泉と同じ同級生ってこともあって慣れているみたいだな。
穂乃果「なんだ〜、私はてっきり出場目指して頑張ろうって言うのかと思った」
すると花陽は驚いてズザザザザザーと部室の隅へと後ずさる。
花陽「そ…そんな私達が出場するなんて恐れ多いです!」
達川「キャラ変わり過ぎだろ・・・。」
凛「凛はこっちのかよちんも好きにゃ〜」
ことり「でもスクールアイドルやってるんだもん。目指してみるのも悪くないかも♪」
穂乃果「って、目指さなきゃだめでしょ!?」
それくらいの目標はあったほうがいいな。
真姫「そうは言っても現実は厳しいわよ」
達川「まあ、そうだな。出場できれば良い宣伝効果にはなるけどね・・・」
ラブライブの出場による宣伝効果はおそらく絶大である。しかし、全国にたくさん存在するスクールアイドルの中で上位20位に入るのは困難だ。
園田がパソコンをいじってると・・・
海未「前回見た時は、とても出場には程遠い順位・・・あら?穂乃果、ことり!これを・・・」
穂乃果「おお!すごい!」
ことり「順位が上がってる!」
真姫「嘘!?」
達川「マジか!?」
思わずオレも驚いてしまう。
凛「どれどれ〜?」
前回は順位は3桁だった。それが今は2桁.....95位までのぼりつめた。そしてコメント欄にはとても好意的なコメントがズラリと並んでいる。
ことり「急上昇ピックアップスクールアイドルにも選ばれているよ!」
凛「うわぁ〜!凛たちもしかして人気者?」
真姫「そのせいね。」
「「「「「「?」」」」」」
真姫「最近・・・出待ちに会ったのよ。」
達川「ほほう・・・。西木野もか?」
真姫「ええ・・・って達川さんも!?」
「「「「「「ええーー!!」」」」」」
オレは出待ちに遭った時のことを話した。
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~出待ちに遭った時~
??「あ、あの・・・」
達川「ん?」
そこには女子中学生が2人いた。
女子A「µ’sの方ですよね?」
達川「あー、µ’sのメンバーに会いたいんだな・・・。ならちょっと待っt」
女子A「あっ!違います・・・。達川さんに用があって・・・。」
達川「・・・何の用だ?」
女子A,B「「ㇶッ・・・」」
もともとオレは目つきが悪いので、彼女たちを怖がらせてしまったみたいだ。
達川「あー、その・・・すまん。で、要件は?」
女子B「はい!写真一緒に撮っていただけないでしょうか?」
達川「・・・マジか?」
女子B「だ、ダメでしょうか?」
すごく悲しそうな表情をしていたので渋々応じることにした。
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穂乃果「嘘!?私全然ない・・・よりによって達川君にあったなんて・・・」
高坂はあり得ない表情をしてガックリとしている。
まあオレはアイドルやってねえからな・・・ショックを受けるのも無理はないか。
花陽「そういうこともあります。アイドルというのは残酷な格差社会でもありますから。」
達川「ちょっと待て。オレもその中に入ってるのか!?」
花陽「そ、それは・・・」
ことり「アハハ・・・」
あくまでオレはµ’sのサポート役だぞ。アイドルじゃないからな?
にこ「みんな、聞きなさい!重大ニュースよ!」
そう言って入ってきたのは矢澤さんだった。矢澤さんの言いたい事は俺は大体分かっている。矢澤さんは小泉と同じアイドル好きだからだ。なので少しボケてみた。
達川「マジっすかーすごいっすねー」
にこ「ちょっと!まだ何も言ってないけど!?」
達川「・・・すんません。おそらくラブライブのことかと。」
にこ「知ってたの・・・」
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今、オレたちは生徒会室の前にいる。小泉が言うには、ラブライブの出場をするには学校から許可を得ないといけないらしい。しかも部の要望は原則として生徒会に話をつけないといけないらしい。正直言うが、あの生徒会長のことだ。認めるはずがない。
高坂が生徒会室にノックをしようとしたところでオレは待ったをかける。
達川「待て・・・結果はもう見えてるぞ。」
凛「学校の許可ぁ?認められないわぁ!」
達川「ククッ・・・ククク・・・」
オレは星空の生徒会長のモノマネが似ていたので思わず笑ってしまった・・・
海未「ちょっと達川さん!」
達川「いやーすまんすまん。あまりにも似てたから・・・。」
穂乃果「でも今度は絶対に生徒を集められるのにな〜」
にこ「そんなの生徒会長には関係ないでしょ?私たちの事を目の敵にしてるんだから」
花陽「どうして私たちばかり…」
ぶっちゃけオレにもあの会長のことはよく分からん。考えるだけでも疲れる。
すると矢澤さんが口を開く。
にこ「それは…あ!もしかして学校内の人気を私に奪われるのが怖くて」
真姫&達川「「それはない!」」
にこ「ツッコミ早!」
生徒会室の前にいても仕方ない。
達川「理事長のとこに行こう。校則違反でもないし。」
「「「「「「ええ!?」」」」」」
真姫「そうね。親族もいることだし」
理事長室前
生徒会室よりも更なる重い雰囲気が漂う。
海未「では、理事長室に入るのは私と穂乃果とことりとにこ先輩と達川さんにしましょう。」
達川「ん?オレもか?」
海未「当たり前です!提案した本人がいないのはどうかと思いますし、それに・・・生徒会長対策としていてほしいのです。」
達川「・・・わかった。」
生徒会長対策か・・・。まあ彼女らがあの生徒会長に対抗できるとは思えないし、仕方ないか。
高坂がノックしようとした途端、理事長室側から扉が開く。そして・・・そこには生徒会の連中がいた。
希「あれ?あなたたち、お揃いでどうしたん?」
達川「ッ!!」
にこ「タイミング悪っ」
矢澤さんの言う通りだ。タイミング悪すぎ・・・。生徒会の連中を避けようと思ってここに来たのに・・・。
絵里「何の用ですか?」
達川「理事長に話があって来ただけですが。」
絵里「各部の理事長への申請は生徒会を通す決まりよ」
達川「申請の話ではない。ただ話があって来ただけです。」
オレと生徒会長は睨み合う。他のメンバーはどうすればいいか分からずオドオドしている。
すると
理事長「どうしたの?」
そう言ってドアをノックしながら出てきたのは理事長だった。
オレたちは理事長に話があるという旨を伝えて部屋に入った。
絵里「理事長、彼女達の話に私達も同伴してもよろしいでしょうか?」
・・・はぁ?
理事長「いいわよ。」
ウソだろ・・・。結局、生徒会の連中がいる前で言わなきゃいけなくなったじゃん・・・。
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オレたちはラブライブに関する資料を渡して理事長にその説明をする。
理事長「へえ~ラブライブね~」
海未「はい。ネットで全国的に中継される事になっているそうです」
ことり「もし出場できれば学校の名前をみんなに知ってもらえる事が出来ると思うの」
達川「学校側には悪くない話だと思いますが・・・どうでしょうか?」
とにかく学校から許可を得なければいけない。
絵里「私は反対です。」
まああの人なら反対するだろうと思ってたけど。
絵里「理事長は学校のために学校生活を犠牲にするようなことをすべきではないとおっしゃいました。であれば--」
達川「話に入ってこないでいただきたい。」
絵里「ッ!」
正直生徒会長が入って来ると色々と面倒である。だから物言う前から黙らせるしかない。
理事長「そうね〜・・・でもいいんじゃないかしら?エントリーするくらいなら」
穂乃果「ほんとですか!?」
理事長「えぇ、いいわよ」
高坂たち3人と矢澤さんは喜んだ。意外にもすんなりと認めてもらえたのでオレは驚きを隠せなかった。
絵里「ちょ、ちょっと待ってください!なぜ彼女達の肩を持つんですか?」
生徒会長は理事長に猛然と迫る。
理事長「別にそんなつもりはないだけど」
絵里「だったら生徒会も学校を存続させるために活動させてください」
理事長「うーん、それはダメ」
絵里「意味がわかりません」
理事長「そう?簡単なことよ?」
まだわからないのか・・・。まあ生徒会長が真面目すぎるのかもしれないが。
生徒会長はその後何も言わずに理事長室を出て行った。
達川「全く・・・面倒な人だ。」
にこ「ふんっ!ざまぁ見ろってのよ」
しかし安堵するのは束の間であった。
理事長「ただし条件があります。」
オレたち全員理事長の方を見た。廊下にいた1年組も注目した。
理事長「勉強が疎かになってはいけません。次の期末試験で1人でも赤点を採るようなことがあったらラブライブへのエントリーは許可しません。いいですね?」
達川「ああ・・・なるほど。分かりました。それくらいなら大丈夫かと・・・」
オレは高坂たち全員の方向へ振り向いたが・・・高坂、星空、矢澤さんがガクッと落ち込んでいる。
ウソ・・・・・・だ・・・ろ・・・?
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達川「どういうことか説明してもらおうか・・・」
穂乃果「大変申し訳ありません」
凛「ません」
海未「そういえば穂乃果は数学が苦手でしたね・・・。」
オレは試しに簡単な恒等式の問題を出してみる。すると解けないどころか恒等式の公式さえも覚えていなかった・・・。
全員絶望的な顔をしていた。
一方、星空は
凛「凛は英語が苦手だにゃ。英語だけはどうしても肌に合わないにゃー」
花陽「たしかに難しいよね」
凛「そうだよ!だいたいどうして凛たちは日本人なのに外国語の勉強をしなくちゃいけないの!」
すると、西木野が急に立ち上がった。そして星空に急接近する。
真姫「屁理屈はいいの!これでテストが悪くてエントリーできなかったら恥ずかしすぎるわよ!」
西木野の言う通りだ。学校にいる以上勉強しなくちゃいけないし、エントリーできなかったらシャレにならないくらいに恥ずかしいぞ。
高坂は数学、星空は英語か・・・。
達川「で・・・矢澤さんは?」
矢澤さんの方を見てみると教科書を読んでるようだが、上下逆さまである。
にこ「に、に、にっこにっこにーがあ・・・赤点なんて・・・と、取るわけないでしょ・・・」
海未「動揺しすぎです・・・。」
まあ・・・矢澤さんは教科書見たところ・・・数学か。しかも数Ⅱ。
達川「はぁ・・・そんじゃー園田と南が高坂。西木野と小泉が星空。基礎をとにかく叩き込んで弱点克服を図ってくれ。そんで矢澤さんは・・・オレが見る。」
「「「「「「「えー!!」」」」」」」
オレを除く全員が驚いた。
海未「ちょ、ちょっと矢澤さんは3年生ですよ!?3年の範囲分かるのですか!?」
達川「その点は心配無用。数Ⅱ、Bなら全範囲もう抑えた。」
真姫「う、ウソ・・・」
いや、オレだって隙間時間に勉強はしてるからね?前いた高校では1年が終わるころにはもう数Ⅱの半分までやらされたから・・・。
あ・・・でもオレが見る必要ないかも。
達川「盗み聞きは良くないですよ・・・。東條さん」
希「あら、ばれてもうたか。達川君なかなかやねー。」
達川「そいつはどうも。」
希「あ、にこっちの面倒はウチが見るわ。」
まさか東條さんが協力してくれるとは思わなかった。まあありがたいことには変わらん。
にこ「わ・・・私は赤点の心配なんて・・・」
と、矢澤さんがしゃべってる時に東條さんは異様なポーズをとった。
希「嘘つくとWASHIWASHIするで?」
にこ「ひぃ....ご、ごめんなさい、教えてください」
男子のいる前でWASHIWASHIするのはどうかと思うが・・・。
希「ん?達川君もWASHIWASHIされたい?」
達川「けっこうです」
こうしてµ’sの赤点回避のための勉強会が開催されるのであった。
たいそう不安である。
音ノ木坂はそれなりの進学校という設定にしていますので、アニメではかよちんが穂乃果ちゃんに掛け算の問題を出していましたが、この作品では数Ⅱの恒等式にしました。
さて・・・そろそろエリチカ推しには申し訳ないですが、しばらくエリチカは達川に散々言われます。たぶん容赦しません。
エリチカ推しの方々、しばらくの辛抱をお願いします。