ラブライブ! ~寡黙な男子高校生とµ’sの日常~ 作:孤独なcat
定期テストが終わり、テストが返ってきた。正直言って前いた高校よりは難易度が低かったので時間が驚くほど余った。そのためとても退屈していた。
久々に部活ができる・・・いや、心配事が残っていたな。
達川「うっす。」
部室に入ると高坂以外全員揃っていた。
凛「あっ!達川先輩だにゃ!」
花陽「こんにちは!」
達川「星空と矢澤さんは・・・テストはどうだった?」
まずはこの2人。果たして・・・
凛「凛はセーフだったよ!」
凛は笑顔でピースサインを送る。
にこ「私も大丈夫だったわ」
達川「そっか・・・良かった。あとは高坂だけか。」
矢澤さんと星空はクリアできたようだ。矢澤さんは東條さんのWASHIWASHIから免れるために必死に猛勉強したことにより赤点回避どころか平均を上回る点数を取れたらしい。そこは東條さんに感謝せねばならない。星空は西木野が英語が得意なのと教え方が上手だったこともあって平均点は取れたようだ。こういう勉強会はテストが近くなるごとに開いた方がいいのかもしれない。
花陽「達川さんは大丈夫だったのですか?」
にこ「そうよ!あんたはどうだったのよ?」
まさかオレの心配をされるとは・・・
とりあえずテスト用紙を机の上にばらまいた。
にこ「うそッ!?」
海未「こ、これは・・・流石としか言えません。」
みんながざわざわとする。
全教科100点。まあ簡単だったし。苦手な国語も大して難しくなかったから普通に満点は取れた。
場が盛り上がっている所で部室の扉が急に開く。
入ってきたのは・・・・・高坂だ。
達川「さーて、点数を教えてもらおうか?」
みんな緊張の面持ちで穂乃果を見つめる。オレは平静さを保ってるつもりだが、オレも変な緊張感のようなものを感じていることは否めない。
穂乃果「う・・・うん。もう少しいい点取れると思ったんだけど・・・じゃーん!」
高坂の数学のテスト用紙には53点と書かれていた。つまり赤点回避。これは園田が泊まり込みで勉強会をやったからだな。これで理事長からのミッションを若干苦しみながらみクリアすることに成功した。あとは許可を貰いに理事長室に行くだけだ。
穂乃果「よ〜し今日から練習だ〜!」
花陽「ラ・・・ラブライブ・・・」
真姫「まだ目指せるって決まっただけよ」
花陽「そうだけど…」
達川「まあ・・・挑戦権は得たわけだ。気を引き締めて頑張ろうか。」
まきはな「「はい!」」
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理事長室に着いてドアをノックしたが返答がなかった。そこで高坂がチラッとドアを開けて確認したのだが・・・
絵里「そんな・・・説明してください!」
理事長「ごめんなさい。でも、これは決定事項なの。・・・音乃木坂学院は、来年度より生徒募集をやめ、廃校とします。」
それを聞いた高坂たちは驚きを隠せない様子であった。信じられないっ・・・て感じで理事長の方を見つめていた。
穂乃果「今の話、本当ですか!?本当に廃校になっちゃうんですか!?」
高坂はドアを勢いよくバンッと開けて理事長に詰め寄る。
理事長「本当よ」
ことり「お母さん!そんなこと全然聞いてないよ!」
南も一緒で理事長に詰め寄る。親子ってこともあってタメ口になっている。
すると穂乃果が話す。
穂乃果「お願いします!もうちょっとだけ待ってください!あと1週間!いやあと2日でなんとかしてみせますから!」
どう考えてもおかしい。何故急に廃校って決めたんだ?それも少し微妙な時期に・・・。
理事長「いや・・・、あのね。廃校にするというのは、オープンキャンパスの結果が悪かったらという話よ」
穂乃果「オ・・・オープンキャンパス?」
なるほど。そういうことか。今すぐ廃校ってわけでは無いってことか。
理事長「見学に来てもらった中学生にアンケートをとってもらって結果がかんばしくなかったら廃校にする、そう絢瀬さんに言っていたの」
穂乃果「なんだ〜」
絵里「安心している場合じゃないわよ?オープンキャンパスは2週間後の日曜日。そこで結果が悪かったら本決まりってことよ?」
そこは生徒会長の言うことは正しい。ゆっくりしてる場合ではない。
絵里「理事長、オープンキャンパスのイベントの内容は、生徒会で決めさせてもらいます!」
生徒会長は理事長と正面を見つめながらそう言う。
理事長「止めても聞きそうにないわね」
理事長はやむを得ず許可した。生徒会長は理事長に一礼して理事長室を出た。
ドア付近の廊下で様子を見ていたオレは生徒会長と目が合ったが、特に何も言わずに去って行った。
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オープンキャンパスまでに何とかしようっていうことで早速練習することにした。
しかし・・・リズムを取っている園田の表情が暗い。やはり生徒会長のバレエの映像が園田の頭の中で鮮明に残っているのだろう。
穂乃果「よし!お~!みんな完璧!」
ことり「よかった。これならオープンキャンパスにも間に合いそうだね!」
真姫「でも本当にライブなんかできるの?生徒会長に止められるんじゃない?」
ことり「それは多分大丈夫。部活紹介の時間は必ずあるはずだから、そこで歌を披露すれば…」
オレから見てもみんな最初よりは良くなってきている。
ただ、生徒会長のバレエで頭がいっぱいになっている園田だと・・・
海未「まだです。まだタイミングがずれています。」
穂乃果「海未ちゃん?分かった。もう1回やろう!」
やはりねぇ・・・。あのバレエとどうしても比較してしまうわ・・・。
高坂たちはもう1回踊る。
穂乃果「完璧!!」
真姫「そうね!」
にこ「やっとにこのレベルにみんな追いついたわね」
たぶん園田の言うことは変わらないだろう。
海未「まだダメです」
「「「「「「えっ!?」」」」」」
凛「うぅ、もうこれ以上はうまくなりようがないにゃ」
海未「ダメです・・・それでは全然・・・」
真姫「何が気に入らないのよ?はっきり言いなさいよ!」
達川「落ち着け。西木野」
西木野がいらいらしたのか園田に詰め寄ったところをオレは落ち着かせる。生徒会長のバレエが頭から離れない園田の気持ちも何が悪いのかはっきりしないせいでいらいらする西木野の気持ちも分からなくはない。
このままでは埒が明かないのでオレは提案する。
達川「一旦練習は中断しよう。部室で話し合いをする。」
穂乃果「えっ!?・・・分かった。行こう。」
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全員が部室に集まり席に座ったところで話し合いを始めた。
達川「そんじゃ、園田。生徒会長の件について説明しようか。」
海未「はい。」
オレと園田は生徒会長と公園で会った時の事を話した。
穂乃果「そんなことがあったんだ・・・」
ことり「まさか生徒会長が動画を撮っていたなんて・・・」
凛「バレエやってたことも初めて知ったにゃー」
真姫「それより、あなた全部生徒会長と話す前から分かってたの?」
達川「そうだが・・・」
にこ「あんた何者よ・・・」
西木野と矢澤さんはオレのことを変な目で見つめる。そんな目で見ないでくれよ・・・。
達川「それでだ。オレと園田で1つの結論に至った。」
海未「はい。生徒会長にダンスを教わろうと思います。」
「「「「「「ええっ!?」」」」」」
まあ、みんな驚くのも無理はない。
花陽「でも生徒会長は私たちの事…」
凛「嫌ってるよね!絶対!」
にこ「というか嫉妬よ嫉妬!」
小泉、星空、矢澤さんは反対のようだ。
海未「私もそう思ってました。・・・けどあんなに踊れる人が俺たちのダンスを見たら素人だって言う気持ちも分かるのです。」
ことり「そんなにすごいんだ・・・」
真姫「私は反対!潰されかねないわ」
そして西木野も反対派になった。
にこ「そうね。3年生はにこだけで十分だし」
花陽「生徒会長、ちょっと怖い・・・」
凛「凛は楽しいのがいいな〜」
海未「そうですよね・・・」
園田は説得に失敗したようで、助けを求める感じでオレに視線を移した。
達川「まあ・・・その・・・正直言うとオレも生徒会長は大嫌いだ。」
真姫「だったら何であの人からダンスを教わろうと思うのよ?」
達川「実際、キミらのダンスはレベルが高いとは言えないっていうのは事実なんだよ。その課題を解決する材料として、差出人不明の『あの手紙』があるわけだけど・・・あれだけじゃ足りない。やはりダンスができる人から直接教わるほうが課題解決につながる。しかし・・・ダンスができる人は生徒会長以外当てがない。」
にこ「でも・・・!」
オレも何とか反対派を説得しようと試みるが、完全には納得してくれなかった。
すると、高坂が口を開く。
「私はいいと思うけどな〜」
「「「「ええっ!?」」」」
高坂の意見に反対派が驚きの声を上げる。
にこ「あんた何言ってんのよ!」
穂乃果「だってダンスの上手い人が近くにいてもっと上手くなりたいから教わりたいって話でしよ?」
達川「ああ、その通りだ。」
穂乃果「だったら、私は賛成!頼むだけ頼んでみようよ!」
にこ「ちょっと待ちなさいよ!」
矢澤さんがが異議をとなえようとする。
ことり「でも、絵里先輩のダンスちょっと見てみたいかも」
花陽「それは私も!」
南と小泉は絵里先輩のダンスを見たいようでことりと花陽も賛成してくれた。
穂乃果「よし!それじゃ明日、生徒会長に頼んでみよう!」
にこ「どうなっても知らないわよ」
達川「まあまあ・・・、大丈夫ですって。」
ということで全員が完全に納得したわけではないが、生徒会長にダンスを教えてもらうことになった。あとは生徒会長がどう反応するかだな。
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翌日
2年生組で生徒会室へ向かった。
絵里「私にダンスを?」
穂乃果「はい!教えていただけないでしょうか?私達上手くなりたいんです!」
生徒会長は一度高坂たちを見つめた。・・・極力オレを見ないようにして。
実際オレは生徒会長にダンスを教わろうって言っておきながら、生徒会長との一件を完全に忘れていたため、オレと生徒会長の間には非常に気まずい空気が流れていた。
絵里「分かったわ。」
穂乃果「本当ですか!?」
絵里「あなた達の活動は理解出来ないけど人気があるのは間違いないようですし引き受けましょう」
どうやら承諾してくれたようだ。
すると東條さんが
希「エリチも達川君もお互い言うことがあるんやないの?」
達川&絵里「「!!」」
オレにとって衝いてほしくないとこを衝いてきやがった・・・。まあ、今後のことも考えて謝っておいた方がいいのかもしれない。
達川「あの時は・・・言葉が過ぎました。・・・すみませんでした。」
絵里「こちらこそ・・・叩いてしまってごめんなさい。」
希「これで一件落着やな♪」
これで話は終わったと思ったが、生徒会長がこんなことを言ってきた。
絵里「ただし、やるからには私が許せる水準まで頑張ってもらうわよ。いい?」
穂乃果「はい!ありがとうございます!」
さあ!次回で全員揃います!
次回以降はミナリンスキー編をやってオリジナルストーリーでもやろうかな・・・って思ってます。
では、また次回に。