ラブライブ! ~寡黙な男子高校生とµ’sの日常~ 作:孤独なcat
アニメとは設定を変えたりしているのでご了承ください
アキバの路上ライブの翌日。
ライブは大成功に終わり、今日はライブの疲れを癒そうということで、練習が休みの日になった。そのため、放課後は図書室でずっと勉強していた。ここ最近アイドル活動に時間を費やしていたので久々に勉強に多くの時間を割くことができた。学校を出た後、本屋で参考書を探しにアキバへ行った。
達川「あぁぁ・・・疲れた・・・」
久々に長時間勉強した後で、参考書探しで本屋で参考書と睨めっこしていたので、疲労がかなり溜まった。早く家に帰りたかったので裏道を使って家に帰ることにした。そのほうが自宅に早く着くのである。
そのときであった。
ん・・・・・・・・・・・・・・?
後ろに誰かの気配を感じた。明らかにオレを追いかけているように感じた。
身の危険を感じたのでオレはしばし走ることにした。
けっこう走ったつもりではあるが、それでも後ろに誰かがいる。このままでは正体が分からず気分が悪いので、そいつと戦うことを決意した。
達川「いい加減表に出てきたらどうだ・・・?」
すると、そいつは姿を現した。
なんと・・・女性だった。しかも見覚えのある人だった。
黒髪で背は女性にしては高く、絢瀬さんと同じくらいであった。しかも目は吊り目でいかにもクールな感じを出していた。
オレはその人が誰なのか思い出した。
オレが金沢にいたころの、数少ない理解者であり、悪友であった。
達川「お久しぶりですね・・・まさかこんなところで再会できるとは思いませんでしたよ・・・。
統堂さん・・・。」
英玲奈「久しぶりだな・・・達川。」
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~回想シーン~
北陸特有の雨が降りしきる中、オレはオヤジ狩りをしていたチンピラどもを一掃していた。
チンピラA「クソが!」ズゴォンッ!
チンピラA「グハァ・・・」
チンピラB「そりゃー!」バキッ!
チンピラB「ウガァ!」
チンピラC「食らえ!」ゴンッ!
チンピラC「ああっ!!」
次々に襲い掛かってくるチンピラをオレは手加減することなく殴ったり蹴ったり、場合によってはモノで殴ったり投げたりした。
ケンカが終わるころには、チンピラども全員が血を流しながら倒れていた。
おっさん「ひぃぃぃ~~~・・・・」
達川「・・・」
オレはチンピラが持っていたおっさんの財布を奪い取り、元の持ち主のもとへ渡す。
おっさん「あ・・・あ・・・ありがとうございました・・・」
おっさんは逃げるようにして去って行った。複数人のチンピラが弱い者いじめみたいに恐喝したりさっきみたいにオヤジ狩りなどをしてるのを見てると虫唾が走る。それ故に彼らをフルボッコにしてやった。路上で倒れているチンピラどもを眺めていると、後方から誰かがやってきた。
英玲奈「おやおや、これは随分派手にやったな・・・。」
振り返ってみると、そこには背が高く吊り目ですらっとした女性が立っていた。
達川「あんた誰だ?」
見覚えのない人だったので警戒心はそれなりにあった。しかし、彼女は自分に対して敵意は抱いてない様子だった。むしろ親近感みたいなものを感じた。
英玲奈「おっと、これは失礼。私は統堂英玲奈だ。君は?」
統堂・・・どこかで聞いたことがあるな・・・
たしか金沢で「女帝」として名を馳せている人だ。オレと同じで一般人には絶対に手を出さず不良など質の悪い人間を懲らしめているようだ。いわゆる『不良潰し』である。しかもケンカはかなり強く男子からは恐れられている。だがクールな性格・すらっとした美貌から女子のファンが多いらしい。
達川「達川だ。」
英玲奈「達川・・・。なるほど・・・
君が巷で噂になっている『戦闘狂』だったのか」
『戦闘狂』
当時、オレはそう知られていた。どうやらオレはストレス発散で不良をぼこぼこにしていた結果、そう呼ばれるようになったらしい。
英玲奈「見たところ・・・中学生に見えるが、どこの中学だ?」
達川「知ってどうする気だ?」
英玲奈「いや、気になったから聞いただけだが・・・気分を悪くしたなら申し訳ない。」
なんて腰が低いのだ・・・。
クールな容姿と声からはあまり想像できない。
・・・・ッ!
誰か来たな・・・。しかもそれなりの大人数で。
達川「統堂さん、ここにいると色々とマズいので一旦場所を移しましょう。」
英玲奈「分かった。」
とりあえず安全そうな喫茶店に入って少し話をすることにした。
英玲奈「まさか達川があの県内トップの進学校の中学生だったとは・・・驚いたものだ。ケンカが強い上に頭も良いわけか・・・。」
達川「統堂さんこそ有名な私立の高校じゃないですか。」
統堂さんが通っている高校は有名なスポーツ選手を多く輩出している有名私立だ。最近は学業でもそこそこの成績を残している。
達川「あ・・・このことは絶対口外しないように。学校にばれると面倒なので。」
英玲奈「その点に関してはお互い様だ。達川も頼む。」
達川「はい」
お互い学校にばれないようにやっているわけで、もしばれてしまったら最悪の場合退学処分になってしまう。流石にそれは将来に悪影響なので、お互い口外しないように約束した。
英玲奈「そういえば、達川も不良潰しだそうで。」
達川「まあ・・・なんていうか・・・一種のストレス発散みたいなものですよ。」
英玲奈「これまた変わったストレス発散方法だな・・・」
達川「統堂さんはどうして不良潰しに?」
英玲奈「ただ単に不良が嫌いだからだ。特に弱い人に手を出してる輩がな。」
まあオレもそういう類の不良は嫌いだ。その点では統堂さんとは共通点があるといえよう。
しばらく会話をすると統堂さんがこんなことを言ってきた。
英玲奈「達川と私は気が合いそうだな。」
『気が合う』か・・・
友人のいないオレにとってはこんな言葉を聞くことが無かった。
~回想シーン終了~
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統堂さんと会ったときのことのことが脳裏に浮かんだ。
英玲奈「まさか達川が東京に引っ越していたとはな。」
達川「いやいや、A-RISEのメンバーになっていることの方が1番の驚きですがね・・・。」
だって、金沢で不良を蹴散らしていたあの統堂さんがアイドルだぞ?考えられないだろ?
達川「どうしてスクールアイドルになったのですか?」
英玲奈「まあ・・・なんていうか・・・東京に引っ越してから学内でスカウトされたんだよ。はじめは興味が湧かなかったが、ツバサに説得されてね・・・それで今があるわけだよ。」
達川「ツバサ・・・ああ、A-RISEのリーダーのことですね。」
英玲奈「そうだ。」
統堂さんを説得してA-RISEに入れた綺羅ツバサっていう人は相当なカリスマ性があるようだ。
英玲奈「そういえば、達川は高校で何かやっているのかい?」
達川「いや・・・まあ・・・一応部活動には所属してますよ。サポート役として。」
英玲奈「サポート役?差支えなければどんな部活か教えてくれないか?」
達川「・・・率直に言うとその部活ではアイドル活動やってるんですよ。」
英玲奈「まさか・・・µ’sだったりするか?」
なんと・・・まさかあのA-RISEがµ’sという結成して間もないグループを知っていたとは・・・。
達川「何故分かったのですか?」
英玲奈「スクールアイドルのサイトで人気急上昇中のグループとしてµ’sの名前が大きく載っていたからね、我々も注目してるのさ。あと、達川は音ノ木坂の学生だから、音ノ木坂に存在するアイドルグループはµ’sしかないからな。」
達川「まさかA-RISEに目をつけられるとは・・・恐れ多いものですわ。」
英玲奈「達川みたいな頭のキレたサポート役がいればさらに成長すると思うよ。」
達川「それはどうも。」
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喫茶店を後にしてからオレは統堂さんとしばらく一緒に歩いた。
すると、裏道の方で何かしら叫び声が聞こえた。
英玲奈「ふむ・・・どうやら不良の臭いがするな・・・行こうか。」
達川「はい」
叫び声がした方向へ行ってみると女子中学生と思わしき女子2人が不良4人に絡まれていた。しかもその不良どもの中の1人は体格がデカい。
英玲奈「フフ・・・久々に暴れたい気分だ。」
いやいや・・・今は流石にマズいでしょ
達川「いやいやアイドルである統堂さんの身に傷がついたらどうすんですか・・・それにA-RISEのメンバーであることが知られたらマズくないですか?」
英玲奈「大丈夫だ。ここら辺の輩は大したことない。それにマスクも持ってる。」
そう言って統堂さんは黒いマスクを取り出し装着した。
これは金沢にいるときから変わらない統堂さんの戦闘モードである。
達川「ハァ・・・万が一の時は逃げてくださいよ。」
英玲奈「分かってるよ。」
こうして達川&統堂さんVS不良のバトルが始まった。
英玲奈「おい、そこのキミたち。」
不良A「ああん?」
英玲奈「そこの女子たちから離れろ。嫌がってるだろ。」
不良B「うるせぇ!てめーらには関係ねえ!」
デカいやつが声をあげて反抗する。
英玲奈「そうか。ならば力づくで教えるしかないな・・・。
キミたちの愚かさをね。」
不良A「フンッ・・・。てめーらだけでオレたちを倒せるとでも?・・・お前ら2人はあいつをやれ。」
不良C&D「おう!」
不良2人は統堂さんに襲い掛かる。
最初は不安だった。今はアイドルとして活躍している統堂さんの身に深い傷を負ってしまったら今後の活動に支障が出る。最悪の場合正体がばれてしまう。これらは特に避けたいことである。
しかし、それは杞憂で終わった。
統堂さんは不良が殴りにかかってきたのをスッとかわして鳩尾に拳を入れた。そしてもう一人の方には後ろ回し蹴りを見舞わせた。その時統堂さんは厚底のヒールらしきものを履いていたので相当なダメージになったはずだ。
わずか5秒の出来事であった。
英玲奈「フウ・・・久々に良い運動をしたよ。あとは頼んだ。」
達川「わかりました」
不良A「嘘だろ・・・」
不良B「クソッ!」
デカいやつが襲い掛かってくる。
右手で殴ってきたところをかわしたところ、よほど勢いを出し過ぎたのか態勢を崩してしまい顔ががら空きになった。なのでそいつの眉間にパンチを喰らわせ、ふらついたところをアッパーをしてKO。
残り1人・・・よく見るとナイフを持っていた。
不良A「これでてめえらを殺してやるッ!」
達川「フッ・・・やれるもんならやってみーや。」
不良A「オラァァァ!!」
そいつは本気でオレを刺そうとしてるようだ。
襲い掛かってきたところをオレは体を左へ移動させナイフをかわす。かわしたところで左肘で奴の顔を殴打した。ふらついてるところでナイフを奪い、そして空中で1回転して後ろ回し蹴りを顔に一発入れてKO。
英玲奈「さすが達川だ。空中回転して回し蹴りをやってのけるとはな・・・なかなか高難度の技だぞ。」
達川「いやいや、そういう統堂さんこそ一瞬であいつらを蹴散らすとはなかなかですよ・・・」
懐かしい・・・。
統堂さんと不良潰しをしたときのことが思い出される。あの時ほど不良潰しが楽しいと思えたことは無い。
そういや女子中学生たちは大丈夫だったかな・・・?
ふと彼女たちを見ると見覚えがある女子だった。
高坂の妹さんと絢瀬さんの妹さんであった。
達川「あ・・・」
雪穂&亜里沙「「あ・・・」」
ほんの少しだけ沈黙が続いた。
亜里沙「あ、あの・・・達川先輩、また迷惑かけてしまいましたね・・・ごめんなさい。」
達川「お・・・ああ・・・気にするな。」
雪穂「それにしても達川先輩ってケンカ強いのですね。」
達川「別に・・・大したことじゃない。」
するとここで統堂さんが会話に入って来る。
英玲奈「達川。彼女たちは知り合いか?」
達川「まあ・・・はい。」
英玲奈「そうか。君たち、ケガはないか?」
雪穂&亜里沙「「はい!大丈夫です!」」
英玲奈「なら良かった。この時間帯は危険だ。早く家に帰ると良い。」
雪穂「はい、わかりました」
亜里沙「ありがとうございました」
彼女たちが去って行ったのを確認したところでオレたちも解散することにした。
英玲奈「我々もここで解散にするとしよう。」
達川「そうですね。もう夜遅いですから。」
英玲奈「久々に話し合うことができて嬉しかったよ。また会えるといいな。」
達川「たぶん会うと思いますよ・・・。では。」
それにしても、まさかこんな形で統堂さんと再会するとは思っていなかった。しかもA-RISEの一員であるのだから、事実上A-RISEのメンバーと接触したことになる。このことは絶対に誰にも口外しないでおこう。色々と面倒なことになりそうだからだ。おそらくさっきの彼女たちもあの人が統堂さんだったとは気づいていないはずだ。先ほどのケンカは心の奥底にしまっておこう。
できれば次は違う形で会いたい。1人の男子高校生としてではなく
µ’sのサポート役として
帰り道を歩きながらそう思うのであった。
この作品では達川と英玲奈が、過去に金沢に住んでいて、一緒に不良にケンカを売っていたという設定にしています。
次は・・・アニメ本編に戻るかもしれません。
まあ・・・そこは気分次第です。
では。