ラブライブ! ~寡黙な男子高校生とµ’sの日常~ 作:孤独なcat
いよいよ合宿編です!お楽しみください!
今は夏休み。
どの部も夏休みに入ってしまえば日中部活動に励んでいることであろう。オレたちもその類である。今日も朝から練習していたのだがメンバーの一部があまりの暑さに文句を言った。それを見て綾瀬さんが呆れていたところで高坂がこんなことを言ってきた。
穂乃果「そうだ!合宿行こうよ!」
達川「合宿・・・か・・・」
穂乃果「そう!合宿!なんでこんな事早く思いつかなかったんだろう・・・」
実際、合宿には賛成だ。µ’sが9人に揃ってからまだそんなに経ってない。また、アイドルグループっていうよりは部活っていうイメージが強い。それ故にメンバー間でまだ距離みたいなものがあるように感じる。そういった距離を一気に縮める意味でも合宿を通して一種のアイスブレークがあれば結束が深まるのではと考える。
そんなわけで合宿には賛成ではある。
凛「合宿かぁ。面白そうにゃ!」
希「そうやね!こう連日の炎天下の中での練習だと体もきついし」
花陽「でもどこで・・・?」
穂乃果「海だよ!夏だもの!」
海未「費用はどうするのです?」
園田の言う通り、海のあるところで合宿ってなるとそれなりに費用は掛かるな・・・
穂乃果「そ、それは・・・」
高坂は費用のことを何も考えていなかった模様。すると高坂は南を連れて屋上の隅に移動して何やら話をしている。まさか南をあてにするつもりじゃないだろうな?
海未「ことりをあてにするつもりだったのですか?」
穂乃果「違うよ!ちょっと借りるだけだよ〜!」
達川「全く・・・呆れる」
やっぱりって思ったオレは頭を抱えてため息をつく。
すると高坂はまた何か思いついたようだ。
穂乃果「あ・・・そうだ!真姫ちゃんちなら別荘とかあるんじゃない?」
真姫「それは…あるけど…」
穂乃果「本当!?真姫ちゃんおねがぁ〜い!」
高坂はおねだりするように西木野の顔を頬でスリスリする。まあ、たしかに西木野はあの豪邸を持ってらっしゃるくらいだから別荘があってもおかしくはない。
真姫「ちょっと待って!なんでそうなるの!」
絵里「そうよ。いきなり押しかけるわけにはいかないわ」
穂乃果「そう…だよね…はは…」
高坂は残念そうに涙目になりながらそう言う。もしそれを男子にやったら即答でオッケーしちゃうわ・・・。みんなを見るとちょっと期待してる感じになっている。まあ実際オレも西木野に期待している。
すると、西木野はオレの方を見てきた。
達川「・・・」
真姫「・・・」
オレと西木野の間に変な沈黙が続いた。
達川「・・・何?」
真姫「黙ってないで何か言ってくださいよ!」
達川「はあ!?」
いやいやイミワカンナイよ。どうしてあの空気で急にオレに振ってきたのか分からない・・・。だが、正直合宿する場所に関しては西木野しか当てがないし・・・。
達川「西木野・・・どうにかしてくれないか?」
オレは小声で西木野に言う。
真姫「ハァ・・・仕方ないわね。聞いてみるわ」
穂乃果「本当!?やった〜!」
それを聞いてみんな喜んだ。実際オレもホッとしている。
達川「まあ・・・そういうことだ。みんな、合宿頑張れよー」
穂乃果「あれ?なんで達川君だけ行かないみたいな感じになってるの?」
絵里「達川君も参加するに決まってるじゃない。」
えっ・・・?オレ男子だよ・・・?
達川「いやいやいや・・・待ってくださいよ。第1オレは男子ですし、親御さんが許さないですよ!?」
絵里「その点なら大丈夫よ。」
達川「?」
絵里「そんなこともあるかと思ってね、メンバー全員の親から許可なら取ってあるのよ。」
達川「ウソ・・・だろ・・・」
絢瀬さん・・・準備良すぎだろ・・・たぶん東條さんが裏で動いたな・・・。
ここまで来たら仕方ない。
達川「・・・分かりましたよ。参加します・・・。」
絵里「フフッ、良かったわ。そうだ、これを機にアレをやってしまった方がいいかもね」
それを聞いたメンバー全員の頭に?マークが浮かんだ。
達川「何やるのですか・・・?」
絵里「それは・・・当日まで秘密よ。」
達川「・・・」
一体何をやる気だ?
あの後、西島に合宿に行くことを話したら、羨望と怒りが混ざった眼差しでオレを見て「ちくしょう!このハーレム野郎が!オレも行きてえよぉ!!」って廊下で大声で叫ばれて周囲にいた生徒に変な目で見られたことはまた別の話。
*********************************
合宿当日
東京駅の改札付近に集合ということになっていたので、集合時間の10分前くらいに到着した。西木野の別荘があるところまでは特急で行くのだが席の予約はオレがやった。まあなんせオレはサポート役ではあるがマネージャーみたいなもんでもあるからな。そういう仕事はオレがやるべきだと思ったので絢瀬さんに頼んでやらせてもらった。
オレは幹事みたいな役割だから早めに着いたつもりだったが・・・驚いたことに全員いた。やはりこういうイベントとかになるとみなさん早起きしちゃうのか・・・。しかも一番の驚きは高坂が集合時間よりも早くいるということである。確実に寝坊で遅刻すると思ったのだが・・・
穂乃果「ねえ達川君、今何考えてた?」
達川「ああ、なんで遅刻してないのかなって・・・あっ・・・」
高坂・・・そこまで勘が鋭い女子だったか?そのせいでつい思っていたことを言ってしまったではないか!
穂乃果「もう!いつも遅刻してるわけじゃないから!」
海未「日頃の行いが悪いのです」
穂乃果「海未ちゃんまで何よー!」
ことり「アハハ・・・」
時間帯、場所関係なくいつもの2年組のやり取りが行われた。それよりも気になることがある。
達川「さて・・・綾瀬さん、アレって一体何のことですかね?」
絵里「そうね、そろそろ発表してもいいわね。」
その言葉を聞いたメンバー全員が絢瀬さんに注目する。
絵里「今日をもって・・・
先輩禁止にするわよ!」
・・・・・・・・・・・・・・?
どういうこと?
穂乃果「えー!先輩禁止!?」
絵里「前からちょっと気になってたの。先輩後輩はもちろん大事だけど、踊っている時にそういう事気にしちゃダメだから・・・。」
海未「そうですね。私も3年生に合わせてしまうところがありますし」
にこ「そんな気遣い全く感じられないんだけど!」
矢澤さんは不満を漏らした。まあ体型的に絢瀬さんと東條さんんい劣るから仕方ないか・・・
凛「それはね・・・にこ先輩は“上級生”っていう感じじゃないからにゃ!」
星空もオレと似たようなことを考えていた模様。
にこ「じゃあ上級生じゃないならなんなのよ?」
矢澤さんは星空に迫る。星空は少し考えた後こう言った。
凛「後輩?」
穂乃果「ていうか子供?」
希「マスコットかと思った」
にこ「どういう扱いよ!」
達川「クッ・・・ククク・・・」
にこ「ちょっと達川!何笑ってんのよ!」
彼女らのやり取りが面白かったので思わず笑ってしまった。
絵里「じゃ、早速始めるわよ穂乃果?」
穂乃果「うぇ?は…はい。いいと思います!」
一旦深呼吸をしてから口を開いた
穂乃果「ぅ絵里ちゃん!」
絵里「うん!」
絢瀬さんが笑顔で返事をしてくれたおかげで高坂はホッとしている。
穂乃果「はぁ〜、なんか緊張〜」
凛「じゃあ凛も!」
星空は高坂と同様、深く深呼吸して南の名前を呼ぶ。
凛「ことり…ちゃん?」
ことり「はい!よろしくね!凛ちゃん!真姫ちゃんも!」
真姫「えっ?うぅ…」
西木野は突然呼ばれたのにびっくりして顔を赤くしてそっぽを向いてしまう。実際西木野が一番厄介かなって思う。だってツンデレだから・・・。
「べ…///別に、わざわざ今呼んだりするもんじゃないでしょ?」
やはり西木野は素直に名前が呼べなかった。西木野のツンデレは健在だった。
これってオレはどうすればいいのだろうか・・・。
達川「あの・・・オレはどうすれば・・・」
全員忘れてたって感じの顔をした。まあ実際困るだろう・・・オレの扱いは。
絵里「そ、そうね・・・別に無理して先輩禁止に従わなくてもいいわよ?」
絢瀬さんは慎重にオレにそう言った。
達川「そうですね・・・。実際オレは踊りませんし、3年に対しては呼ぶときだけ敬称で呼びます。あ・・・それと1年組は・・・オレに対して別に敬語使わなくても大丈夫だから・・・好きにしてくれ。」
絵里「分かったわ。」
花陽「は、はい!えーっと・・・達川君。」
凛「わーい、達川君、宜しくにゃ!」
達川「おう、それで構わんよ。」
小泉はホッとした表情であった。
達川「あらら、もうこんな時間か・・・そろそろ行こうか」
絵里「そうね。では、改めて今から合宿に向かいます。部長の矢澤さんから一言」
にこ「ウェェ!?にこ!?」
いきなり頼まれたのだから矢澤さんはすごく焦っている。まあ、でも大丈夫でしょ。
さぁ・・・矢澤さん・・・部長としての一言・・・期待してますぜ・・・。
にこ「しゅ…しゅっぱーつ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ?それだけ?
達川「矢澤さん、流石にそれだけってのは・・・」
にこ「う・・・うるさい!考えてなかったのよ!」
矢澤さん、なかなか弄ると面白そうだ。
*********************************
電車に揺られること約2時間。
電車内では高坂、星空を中心にとても賑やかであったため、時間はあっという間に過ぎた。
駅から徒歩30分くらいで西木野の別荘に到着した。
正直言おう。めちゃくちゃ豪華だ。合宿地としては文句なしである。
穂乃果「すごいよ真姫ちゃん!」
凛「さすがお金持ちにゃ〜!」
真姫「そう?普通でしょ?」
えっ・・・?普通?
西木野・・・あんたは親にどんな教育されたんだよ・・・。金銭感覚を疑うわ。
別荘の中に入ってからオレは絢瀬さん、東條さん、小泉と大広間にいる。
絵里「ここなら練習もできそうね。」
希「そうやね」
達川「・・・せっかくなら外で練習しようか?」
絵里「海に来たとはいえ、あまり大きな音を出すと周りの人に迷惑になるからね」
希「もしかして歌の練習をするつもり?」
絵里「もちろん!ラブライブの出場枠が決定するまであと1カ月もないんだもの!」
なんせラブライブに出場するためだからね。今の絢瀬さんの言葉にはそれなりのやる気が出ている事だってことだ。勿論、ありがたい。
希「やる気やね!」
あれ・・・?そういや小泉は?
あ・・・いた。
達川「ところで小泉はなんで端にいるんだ?」
小泉はなんか大きな植木鉢の後ろに隠れていた。
花陽「ご、ごめんなさい!達川先輩!なんか広いと落ち着かなくて…」
達川「あっ・・・言い直した方がいいかも・・・」
絵里「フフッ、そうね。」
花陽「は、はい・・・達川君」
まあ最初らへんは慣れないし仕方ないか。
しかし、さっき小泉が小動物みたい見えたのは気のせいだろうか?
*********************************
「これが合宿での練習メニューになります!」
しばらくして玄関前に集まり、練習メニューの確認をしていたのだが・・・内容はとんでもないものだった。ランニング10kmや腕立て腹筋20セットに精神統一・・・正気の沙汰とは思えない。
穂乃果「・・・って、海は!?」
海未「私ですが?」
今のは全然違う意味だよな・・・。ていうか・・・何故高坂と星空と矢澤さんが水着ってことは・・・遊ぶ気満々だな。
穂乃果「そうじゃなくて!海だよ!海水浴だよ!」
海未「あぁ!それなら、ほら!」
ほのりんにこ「「「・・・」」」
園田指差した方向には・・・遠泳10㎞と書かれていた。これを海水浴というには無理がある・・・。
海未「最近、基礎体力をつける練習が減っています。せっかくの合宿ですしここでみっちりやっといた方がいいかと」
絵里「それは重要だけど・・・みんな持つかしら?」
海未「大丈夫です!熱いハートがあれば!」
あの暑苦しい超熱血テニスプレイヤーが言いそうな事をサラッと言いやがった・・・。やる気スイッチが痛い方向に入ってしまったな・・・。
にこ「ちょっと達川、どうにかしなさいよ!」
達川「え?あ・・・うん・・・。」
あの練習メニューを本気でこなそうとしたらマジで倒れるぞ・・・。何とかせねば・・・。こうなったら多少荒いけど・・・
達川「今日のやることは・・・オレから発表する。・・・今から全員遊ぶ格好して海へ行け!」
『わーい!』
高坂、星空、矢澤さん、小泉、南は海へ向かって走って行った。
絵里「まあ・・・仕方ないわね。」
海未「えっ?いいんですか絵里先輩?…あ」
絵里「先輩禁止って言ったでしょ?」
海未「す…すみません」
まだ先輩禁止には慣れてないようだ
達川「まあ・・・今までµ’sは部活って側面が強かったからな・・・。」
絵里「そうよ。だからこうやって遊んで、先輩後輩の垣根を取るのも重要な事よ。」
すると奥から小泉が呼んできた。
花陽「海未ちゃ〜ん、絵里ちゃ〜ん!」
絵里「はーい!」
こうしてオレたちも海へ向かうのであった。
*********************************
海水パンツを穿いて半袖パーカーを羽織ってサングラスをかけてビーチチェアに横になりながらオレはある光景を眺めていた。
その光景とは・・・
穂乃果「きゃ!やったな〜ことりちゃん!」
ことり「うわっ!も〜穂乃果ちゃんこそ!」
凛「かよちん行っくにゃー!」
花陽「もう!凛ちゃんやめてよ〜!」
ピチピチの女子高生がキャーキャー言いながら水遊びをしているのだ。しかもオレは彼女らの関係者であるので合法的に眺めることができる。こんな凄い光景はなかなか見られない。特に3年組がすごい・・・。絢瀬さんは全体的にすらっとした体がエロさを引き立たせている。おまけに水着もセクシーだし・・・東條さんは・・・説明不要でしょ?だってあの胸部が・・・ダイナマイトだ。矢澤さん?まあ・・・うん。頑張れ。西島がいれば絶対興奮して暴れまわるだろうに・・・。
しばらくすると西木野が隣のビーチチェアに座ってきた。
真姫「遊ばないの?」
達川「まあ・・・オレは見てるだけで十分楽しんでるからな・・・。」
真姫「それちょっと問題ある発言だと思うけど・・・」
まあ普通だったら怪しまれて警察の世話になるかもしれないな。
達川「それより、西木野こそあの中に混ざればいいじゃないか」
真姫「私はいいわよ。」
達川「ハァ・・・素直じゃないな・・・ングゥ!?」
誰かに水をかけられた。水の飛んできた方向をみたら・・・南が水鉄砲を持ってこっちを見ていた。
ことり「もっとかけてあげる♪」
達川「ほほう・・・。」
オレはビーチチェアの下にあるバッグを取り出し、中から南が持ってるものよりもかなり大型の水鉄砲を3つ取り出した。実は合宿前日に西島が「どうせ海で遊ぶだろうからこれ持っていきなー☆」と言って貸てくれたのだ。なんといってもアメリカでしか入手できない水鉄砲のようで、威力は相当ヤバいという理由で日本には出回ってないという。何で西島がそんなものを持っているのか・・・?まあ、しかしそれを使う機会がやってきたわけだ。存分に使わせて頂こう。
真姫「ちょっと!何これ!?」
達川「ああ。西島から借りた。」
真姫「ハァ…呆れるわ。」
オレは3つのうち2つを両肩にかけ、残り1つの銃口を南に向ける。
達川「フフフッ・・・」
ことり「ピッ!?」
達川「show timeの始まりだ・・・。」
ブシュゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!
ことり「ピィィィーーー!!」
達川「・・・」
オレは南に遠慮することなく水鉄砲をぶっ放した。
南が逃げた先には西木野以外のメンバーが揃っていた。
ことり「穂乃果ちゃ~ん」
穂乃果「こ、ことりちゃん!どうしたの!?」
にこ「な・・・何よあの武装・・・」
絵里「ハ、ハラショー・・・」
・・・敵が増えたな。
右肩にかけていた水鉄砲を構えて2丁態勢になった。
達川「しゃあ!覚悟!」
オレはメンバー全員に向けてぶっ放した。オレ vs µ’sの銃撃戦が始まった。一応、彼女らも水鉄砲を持ってはいたものの威力はオレのと比べると全くない。オレの持ってるのはアメリカ製だからな!アミューズメント関連ではクレイジーなものを好むアメリカ人が作った水鉄砲の威力の方が圧倒的に高い。
しばらくはオレが有利だったのだが・・・。
ブシュゥゥゥゥゥーーー!!
達川「ウグゥ!?」
後ろから銃弾(水)を喰らった。後ろを見ると・・・西木野がいた。しかも・・・オレのバッグに入っていた水鉄砲を持っていた。
達川「おい!あんた勝手に人のもnウググググ!」
穂乃果「おおー!真姫ちゃん!」
凛「助かったにゃー」
真姫「べ、別に一緒に遊びたかったわけじゃないから///」
オレに喋らせる間も無く水鉄砲を顔めがけてぶっ放し続ける西木野。しかもこの状況でも相変わらずのツンデレっぷり。うん、やはり西木野は西木野であった。
まさかの西木野参戦によってオレはあの後、総攻撃を仕掛けられて退散したのであった。女子怖いわ・・・。
そういえばエリチカの誕生日記念をやらねば・・・。
たぶん次にやります。