ラブライブ! ~寡黙な男子高校生とµ’sの日常~   作:孤独なcat

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ちわっす。お久しぶりです・・・。春休み中もバイトとかサークルで忙しい・・・。
今回はいよいよ秋の合宿編、すなわちスランプに陥るところです。

あと、µ’sのメンバーの昌信、陽翔に対する呼び方をここでおさらいしておきます。

穂乃果、ことり、凛、花陽、希・・・昌信君、陽翔君
海未、にこ、絵里、真姫・・・昌信、陽翔

たぶん私自身その設定を忘れるかもしれませんが、暖かい目で見てください<m(__)m>

あと、クール系男子高校生とかっていう試作の小説があったかもしれませんが紛らわしいので消去しました。



秋の合宿 前編 ~スランプ突入~

ある日の放課後

 

オレと西島は先生に荷物運びの手伝いを頼まれてしまい、部活に遅れてしまった。

 

陽翔「全くー・・・男子はオレと達川しかいねえからあーいう重いやつ運ぶとき必ず呼ばれんだよ。」

昌信「まあ・・・慣れたし良くねえか?」

陽翔「良くねーよ!!!だから男子生徒増やしてほしいんだよ!」

 

無論、オレだって手伝いで真っ先にオレらが駆り出されるのはうんざりしている。でももう諦めている。いわゆる諦念ってやつ。何故ならどう頑張っても解決できないから。西島の言う通り、この学校にはオレと西島しか男子がいない。何でそうなったのかはオレには分からない。おそらく作者が変なこと考えてこんな設定にしたのだろうと思うが非常に困る。

 

(だからオレだって何回もリメイクしようか悩んだんだよ…でもさ…ね?こちらの都合ってやつがあるから我慢してくれ<m(__)m>)

 

作者の声が聞こえた気がしたが気にしないでおこう。

 

 

 

部室に到着すると花陽がいた。他のみんなはもう先にダンスレッスンしてるはずでは・・・?

 

花陽「あ、昌信君、陽翔君」

陽翔「やっはろー」

昌信「うっす。もしかして・・・飼育係か?」

花陽「うん、今日当番だったから遅れちゃった。」

昌信「そうか。ま、早く行こうか」

 

部室を出ようとした途端、携帯電話の着信音が鳴った。この音は・・・花陽か?

 

花陽「あれ、何だろう・・・えええっ!?」

昌信「・・・どうした?」

花陽「昌信君、陽翔君!これを読んで下さい!」

昌信「どれどれ・・・」

 

オレと西島は花陽が見せたメールを読んだのだが・・・

 

昌信「マジか・・・」

陽翔「あちゃ・・・」

花陽「今すぐみんなに知らせないと!」

 

オレたち3人は屋上へ急いだ。

 

 

 

~*~

 

 

屋上にいるみんなに花陽は先ほどのことを伝えると、案の定みんな驚いた。

 

にこ「どういうことよ!」

花陽「ラブライブの予選で発表できる曲は今までで未発表のものに限られるそうです。」

ことり「未発表のもの・・・?」

穂乃果「つまり今までの曲は使えないってこと?」

 

花陽の言ったことは、逆に未発表のものならOKってことだ。しかし残念ながら今まで歌ってきたものはすべて公の場で公表してしまっている。つまり新曲のみってことになる。

 

にこ「なんで急に!?」

花陽「参加希望チームが予想以上に多く、中にはプロのアイドルの曲をそのままコピーしている人たちも参加を希望してきたらしくて・・・」

陽翔「だから、この段階で篩いにかけちゃおうってことなんだな・・・」

凛「そんなぁ・・・」

昌信「ま、とにかくだ。今から1ヶ月足らずで何とかしねえとラブライブに出られないわけだ。」

にこ「しょうがないわねー。こんなこともあろうかと、この前私が作詞した『にこにー・にこちゃん』っていう詞に曲をつけt」

陽翔「んで!実際どーすんだ?!」

にこ「スルー!?」

 

西島、ナイス。

 

穂乃果「でも、どうすればいいの?」

 

とにかく今オレたちに必要なのは新曲。でも予選まで1か月しかない。したがって全神経集中して新曲が作成できる環境が欲しいのだが・・・

 

 

 

 

 

 

 

・・・あるじゃないか、集中できる環境が(笑)

何故(笑)かって?また彼女の世話になるからだ。

 

昌信「作るしかねえだろ?」

穂乃果「ええ?」

海未「どうやって・・・?」

 

オレは真姫のほうを見る

 

昌信「真姫よ」

真姫「え?・・・もしかして・・・」

昌信「ああ、そのもしかしてだ・・・

 

 

 

 

 

 

 

合宿だ」

絵里「それっていつ?」

昌信「来週の月曜日は休日だから今週の土日月が良いかと。」

絵里「ハラショー!決まりね!」

穂乃果「よぉーし!頑張るぞぉー!」

昌信「てわけで・・・真姫、頼む。」

真姫「ウゥ・・・分かったわ。何とかするわ。」

 

 

 

こうして今週末に合宿をすることになった。

 

 

~*~

 

 

土曜日の朝、オレたちは合宿地の最寄りの駅で降りた

 

ことり「うわぁ~、きれ~い!!」

希「ん~!空気が澄んでるね~」

 

ことりと希が長時間に渡る移動で固まった体を伸ばしながら言う。実際、東京からこんなド田舎に移動するのにかなり時間がかかったので疲れてる人も多い。

 

凛「やっぱり真姫ちゃん凄いにゃー!こんな所にも別荘があるなんて」

花陽「歌も上手いし、完璧だよね!」

真姫「と、当然でしょ!私を誰だと思ってるの?」

陽翔「孤高のツンデレ女子高生 西木野真姫!」

真姫「変な称号つけないで!」

昌信「フッ・・・」

真姫「そこ笑わない!」

 

西島が真姫につけた変な称号に笑ってしまった。

 

昌信「ま、とにかく移動するぞ。ホントに時間がねえから」

絵里「そうね」

海未「その通りです!」

 

ドスンッ!

 

海未はいかにも登山家って感じの荷物を置く。何やら今回の合宿の目的を勘違いしているようにも見えるが・・・

 

ことり「海未ちゃん・・・その荷物は?」

海未「なにか?」

 

海未は当然だと言わんばかりに聞き返す。

 

絵里「ちょっと・・・多くない?」

海未「山ですから。むしろみんなの方こそ軽装すぎませんか?」

 

山だからと返してバッグを背負う。

 

海未「さっ!早く行きましょう!山が私を呼んでいますよー!」

 

完全に勘違いしてるじゃん・・・登山しにきたわけじゃねえよ・・・

 

絵里「海未って・・・登山マニア?」

昌信「いや知らんよ・・・」

にこ「夏合宿の時みたいに無茶言わなきゃいいけどね」

 

遠泳10キロ、ランニング10キロという単語がフラッシュバックしたのか、にこが少し苦い顔をする。アレは本当に頭おかしかったと思う。それ故に今回は『みんなで山頂アタックです!』とか言わないことを願う。

 

凛「あれ?」

昌信「・・・どうした?」

凛「何か・・・足りてない気がしないかな?」

ことり「忘れ物?」

凛「忘れ物じゃないけど・・・何か足りてない気が・・・」

 

そーいや、今ここにいるのはオレ、西島、絵里、希、にこ、海未、ことり、凛、花陽、真姫・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1人だけカウントしてない人がいるじゃねえか・・・

 

昌信「マジか・・・」

ことり「・・・どうしたの?」

 

オレは頭を抱える

 

昌信「ハァ・・・穂乃果がここにいねえぞ・・・」

 

 

 

~*~

 

 

 

海未「たるみ過ぎです!」

穂乃果「だって、みんな起こしてくれないんだもん!酷いよ!」

 

結局、穂乃果はオレらが降りた駅の次の駅に着く前に起きたらしく、その駅で降りてバスに乗ってオレらがいるところまで来た。そして海未から説教を受け、穂乃果は言い訳をしていた。

 

ことり「ごめんね?忘れ物があるかどうか確認するまで気が付かなくて……」

陽翔「ホントごめんってー☆」

 

ことりと西島が穂乃果に謝る。ただ西島からは反省の色が微塵も見えないのは気のせいだろうか?

 

昌信「はいはい、そこまでだ。」

海未「昌信・・・」

 

このまま海未と穂乃果が言い合いしてても埒が明かないのでオレが仲裁に入る。

 

昌信「ずっと寝てた穂乃果も悪いし、それに気づかず起こさなかったオレらも悪い。そーいうことでいいだろ?」

海未「ウウッ・・・それもそうですね・・・」

穂乃果「わーい!昌信君ありがと!」

 

穂乃果はオレが仲裁に入ったことで一方的に穂乃果が悪いってことにならなくて嬉しかったのか、かなり喜んでいた。

 

 

 

~*~

 

 

 

『おぉ~~~』

 

案内され、辿り着いた先は夏合宿時にお世話になった別荘と遜色無いくらいの大きさの別荘が建っていた。

 

穂乃果「ひゃ~・・・」

絵里「相変わらずすごいわね・・・」

にこ「ぐぬぬ・・・」

陽翔「何でにこにーは悔しがってるんだ?」

昌信「・・・知らん」

 

中に入ると、グランドピアノとかシーリングファンとか如何にも金持ちって感じのものがたくさんあった。極めつけは暖炉だった。

 

陽翔「うおぉ!暖炉だ!」

凛「凄いにゃー!初めて暖炉みたにゃー!!」

穂乃果「凄いよね~、ここに火を…」

真姫「点けないわよ?」

 

「「「えぇ~!?」」」

 

昌信「まあ、今の時期はそんなに寒くないからな・・・」

真姫「そうよ。それに冬になる前に煙突を汚すとサンタさんが入り難くなるってパパが言ってたの」

穂乃果「パパ・・・」

凛「サンタ、さん・・・」

 

真姫の台詞に穂乃果と凛ちゃんは顔を見合わせる。西島に至ってはニヤニヤしてる。

 

 

 

実際、オレは真姫がサンタの存在を信じていることにも驚いたが、ぶっちゃけ父親をパパと呼んでいることに一番驚いている。

 

ことり「素敵!」

海未「いいお父さんですね」

 

ことりと海未も笑みを浮かべて真姫に言う。真姫はそれに笑顔で頷いた。

 

真姫「この煙突はいつも私がきれいにしていたの。去年までサンタさんが来てくれなかった事は無かったんだから。証拠に、中を見てごらんなさい。」

 

そう言うと穂乃果と凛と西島は一緒になって暖炉の中を覗く。すぐ目の前にはチョークを使って筆記体でThank you!という文とサンタと雪だるまの絵が描かれていた。しかもめちゃくちゃ上手い。オレはチラッと真姫の方を見ると、フフンって鼻で笑いながらドヤ顔をしていた。

 

にこ「プププ……、あんた…」

 

オレたちは笑いに耐えているにこを見る。

 

にこ「真姫が・・・サンタ・・・」

 

絵里「にこ!」

花陽「にこちゃん!!」

 

にこちゃんのもとに絵里ちゃんと花陽ちゃんが詰め寄り、絵里ちゃんがにこちゃんの肩を思いっきり掴んだ。

 

にこ「痛い痛い痛い!何すんのよ!」

穂乃果「ダメだよ!にこちゃん!それ以上言うのは重罪だよ!」

凛「そうにゃ!真姫ちゃんの人生を左右する一言になるにゃ!!」

 

にこ以外のみんなが一丸となって真姫を庇い始める。庇われている真姫はキョトンとしていて事の重大さを理解してはいないようだった。

 

にこ「だってあの真姫よ!?あの真姫が・・・!!」

 

実際、オレも真姫には現実を知ってほしくないとは思っている。夢を汚すことにもなるし・・・そのほうが何か面白いし。

 

昌信「おい、にこ・・・」

にこ「何よ・・・ヒィ!?」

昌信「これ以上は何も言うな・・・分かったか?」

にこ「わわわ分かったから!」

 

とにかく真姫の夢は汚されることなく済んだ。西島曰く、あの時のオレの顔は不動明王みたいな感じだったという。

 

不動明王って・・・どんな顔だよ・・・

 

 

 

~*~

 

 

みんなが集まったところで練習を始める。

 

昌信「さてと・・・とりあえず絵里、希、にこ、穂乃果、凛の5人は絵里を中心にダンスの練習をして、真姫、ことり、海未は新曲の作詞作曲と衣装を考えてもらおう。」

みんな『はーい』

陽翔「ええっと、オレは?」

昌信「ああ、西島は真姫が曲を完成させない限り編曲できないからな・・・それまではできる範囲でいいから真姫たち3人のサポートをしてやってくれないか?」

陽翔「おっけー☆任された!」

昌信「あと・・・何かあったらオレに連絡をくれ。すぐに駆けつけるから。」

 

絵里たちは真姫の別荘から少し離れたところでダンスの練習を始めた。オレも絵里たちと1時間ほど一緒にいたが、オレは練習している所を見ているだけで見てあげること以外に何かできないかと思ったので別荘に戻ることにした。とはいっても別荘で何をするか・・・。とりあえず絵里たちの休憩用のドリンクとか今日の夕食のメニューでも考えることにした。

 

 

 

別荘の中に入ると驚くほど部屋の中が静かであった。それほど集中しているということだろうか?まあいいや。とりあえず海未、ことり、真姫、西島の様子を少し見よう。別荘の中を少し歩いていたら数ある部屋の一室から西島が出てきた。

 

陽翔「お!戻ってきたのか?」

昌信「ああ、あっちにいてもそんなにやれることねえし。」

陽翔「ま、オレも似たような感じだ☆」

昌信「それか。んで、どうだ?真姫たちの調子は。」

陽翔「うーん・・・」

 

西島は少し浮かない表情になった。そんなに進展してないってことか。

 

昌信「ま、合宿は始まったばかりだし。大丈夫だろ。」

陽翔「まあ・・・そうだな。」

昌信「・・・てか、西島は何やってたんだ?」

陽翔「ああ、真姫ちゃんにこの部屋に案内されたから、そこで音の研究をしていたところさ☆」

昌信「音の研究・・・?」

 

西島が指し示した部屋に入ってみると色んな楽器が置いてあった。ギターだけでもたくさんあるし、ドラムやキーボード等といった軽音楽で使われるような楽器だけでなくバイオリンとかチェロ、トランペットにサックス、三味線に、不気味な民族楽器・・・etc。とにかくいろんなジャンルの楽器が置いてあった。真姫の家はどんだけ金持ちなんだよ・・・怖いわ。

 

昌信「すげえ数の楽器だな・・・」

陽翔「オレも最初はビビったよ・・・」

 

西島が言うには、真姫の父親の親戚には音楽好きな人が多くて使わなくなった楽器をここに保管しているらしい。しかも今回のために手入れをして使えるようにしてくれたとのこと。西木野家の財力恐るべしだわ・・・

 

昌信「てか、これ全部演奏できるのか?」

陽翔「まあ・・・あそこらへんにある民族楽器を除けば大体はできるぜ☆」

昌信「・・・」

 

こいつ・・・ハイスペックすぎねえか?驚きすぎて言葉が出なかった。

 

因みに西島が言う『音の研究』っていうのは、西島が言うには観客が聞いていて印象に残るような音を如何に創出するかってのを探ることらしい。それでµ’sの曲がより洗練されたものになるのであれば非常に喜ばしい。

 

 

 

prrrr・・・・・

 

 

 

陽翔「ん?達川。電話だよー」

昌信「ああ、今出る・・・絵里からだ。一体何だろう・・・はーい、もしもし・・・ハア!?今すぐ向かう!オレが来るまで待ってろ!」

陽翔「・・・どうした?」

昌信「にこと凛が行方不明になった」

陽翔「マジか!?オレも行く!」

昌信「ああ、頼む」

 

 

 

~*~

 

 

 

オレと西島は絵里たちがいたところへ向かった。

 

絵里「昌信、陽翔!」

昌信「事の詳細を教えてくれ」

 

絵里たちは説明してくれた。休憩をしていた時に気づけばいなくなっていたとのこと。残っていたのは凛とにこの携帯電話だけ。彼女ら2人は活発だからな・・・とはいえ勝手にいなくなるのは非常に困る。

 

絵里「本当にごめんね・・・私がしっかり見ていればこんなことにならなかったのに・・・」

昌信「謝るのは凛とにこが見つかってからにしてくれ。とりあえず・・・絵里たちは別荘に戻ってくれないか?オレと西島で捜索する。」

穂乃果「ちょっと待って!私も一緒に探したい!」

昌信「ダメだ。」

穂乃果「どうして?!」

 

穂乃果は若干涙目になりながらオレに問い詰める。穂乃果を捜索に参加させない理由は簡潔だ。穂乃果だと絶対無理してしまうからだ。無理をして大怪我を負ったり、行方不明になったりしたら今後の活動に支障が出る。それは穂乃果だけに限らず他のメンバーもだ。

 

昌信「万が一お前まで行方不明になったら大変だろ?」

穂乃果「それは昌信君たちも同じでしょ!」

昌信「・・・」

希「はーい、それまでや。穂乃果ちゃん」

穂乃果「希ちゃん・・・」

 

希がオレと穂乃果の仲裁に入った。

 

希「穂乃果ちゃん、気持ちはよーく分かるよ。でもな、そこは昌信君と陽翔君を信じよ?」

穂乃果「でも・・・ウゥ・・・分かったよ・・・」

陽翔「心配すんなって。オレたちが必ず見つける。」

 

こうしてオレと西島による捜索が始まった。

 

 

 

 

 

探し始めて10分が経過した。

 

昌信「何か手掛かりになるもんはねえかな・・・」

陽翔「おーい、達川ー!」

 

西島の声が聞こえたので駆けつけると、そこには足跡があった。絵里たちが練習してた場所からはだいぶ離れているし、この近辺に関係者以外の人が立ち入ることは無いだろうと考えると、おそらく凛とにこのものに間違いない。

 

昌信「とりあえずこの足跡をたどってみるか」

陽翔「おう。」

 

しばらく足跡をたどると少し急な斜面が現れた。そこには足跡が残っていた。

 

陽翔「結構急だな・・・しかも結構先まで続いてるし。」

昌信「歩幅からしてこの斜面を走って下ったようだな・・・」

陽翔「マジか!?この斜面を!?」

 

おそらくどこかで足を踏み外してしまい、この斜面を止まろうにも止まれないまま走り下ったのか・・・。あまり最悪なケースは考えたくはないが・・・下手したら・・・

 

 

 

 

 

無事で済んではいないかもしれない。

 

昌信「むぅ・・・」

陽翔「おいおい・・・これ大丈夫なのかよ・・・下手したら」

昌信「おい!」

陽翔「ッ!・・・すまん」

昌信「・・・オレこそすまん。少し取り乱した。とにかく・・・凛とにこが無事であることを信じるしかない」

陽翔「ああ・・・」

昌信「とにかくこの斜面を下りるぞ。」

 

この斜面を下った先は崖になっていた。崖の下には川が流れていた。ちなみに崖の高さはそこまで高くない。でも、もし川に落ちたとしたら溺れていなければいいが・・・

 

陽翔「マジかよ・・・。」

昌信「とはいえ崖はそんなに高くないが・・・川に落ちてたら・・・」

陽翔「おいおい!それは・・・・・って、ああーーー!!!」

昌信「どうした?!」

陽翔「あそこにいるのって・・・」

 

西島が指し示した方向を見ると、そこには・・・

 

 

 

 

 

凛とにこがいた。河岸に座っていた。

 

陽翔「おーーーい!!!大丈夫かーーー!!!」

 

西島が大声で聞いたところ、2人は腕で〇のマークを示した。どうやら無事のようだ。

 

陽翔「良かったーーー・・・無事だ」

昌信「ああ、マジで安心したわ。」

 

 

 

~*~

 

 

 

凛とにこを別荘に連れていいた後、彼女らにはシャワーを浴びさせ、真姫に事情を言って別荘に着くまでに暖炉をつけてもらった。オレはみんなの分のお茶を淹れることにした。

 

昌信「お茶淹れたぞー。これ飲んで温まりな。」

にこ「ありがと・・・」

凛「ありがとー!」

 

凛とにこに続いてみんなお茶を取る。

 

昌信「そんで、どーいう経緯であんなことが起きたんだ?」

陽翔「ああ、実はな・・・」

 

西島に事情を聞いたところ、にこのリストバンドが野性のリスに取られて、リスは途中で落として行った。しかし、それを取ろうとして足を滑らせて崖まで止まれなくて、川に落ちたとのこと。2人とも怪我は無く平常だと言っていた。

 

よくあれで怪我しなかったな・・・

 

昌信「そーいや、真姫とことりと海未は?」

陽翔「ああ、海未ちゃんとことりちゃんは2階で作業してて、真姫ちゃんはあそこのピアノで・・・って、あれ?いないな・・・」

昌信「そうか・・・そんじゃ、海未とことりのとこにお茶持ってくわ。」

穂乃果「あ、じゃあ私も行くよ!」

昌信「おう。」

 

オレと穂乃果は2階へ行ったが、驚くほど静かだった。

 

穂乃果「すごい静かだね・・・」

昌信「それほど集中してるってことだな。」

 

海未のいる部屋の前に着いた。穂乃果はお盆を持っているオレの代わりにドアをノックするが、中からの反応がない。断りを入れてから部屋のドアを開けたが・・・

 

昌信「いねえな・・・」

穂乃果「そうだね・・・って、ちょっと!昌信君これ!」

昌信「えっ?」

 

穂乃果は机の上を指差してたので、そこを見ると1枚の紙が置いてあった。

 

 

 

『捜さないで下さい。海未』

 

 

 

昌信「えええ・・・」

 

さらっと失踪しちゃってる・・・道理でノックしても反応が無いわけだ。

 

 

慌ててことりの部屋に行ったが・・・

 

穂乃果「ことりちゃぁぁあん!海未ちゃんが・・・って、だぁぁあー!!!」

昌信「何でことりまで失踪するんだ・・・」

 

ことりまで失踪していた。壁に掛かっている額縁にはピンクの紐で『タスケテ』と書かれていた。もう訳分かんねえ・・・

 

しかし、ことりの部屋の窓が開けられて、その窓から外に向かってカーテンで結ばれていた。

 

穂乃果と一緒に窓から身を寄り出し、外を見てみると……。

 

ことり「はぁ~・・・」

海未「はぁ~・・・・・」

真姫「はぁ~・・・・・・・」

 

木の下で海未とことりと真姫が体育座りで三角形に向かい合い、溜め息をついていた。

 

失踪にしては随分早く見つかったが・・・3人に何があったんだ?




陽翔を交えての合宿でした。次回もお楽しみに。

では。
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