ラブライブ! ~寡黙な男子高校生とµ’sの日常~ 作:孤独なcat
オレたちは部室でミーティングをしていた。というのもラブライブに関する連絡があったからだ。
昌信「ええっと・・・今回のラブライブは参加チームが多いから会場以外の場所でライブパフォーマンスが出来る。」
穂乃果「そうなんだ・・・」
絵里「それ、ルールブックにも載ってるけど・・・知らなかったの?」
穂乃果「いやぁ、文字を読むのが苦手で・・・」
リーダーならルールぐらい把握しとけよ・・・
昌信「話を続けるぞ・・・。出演時間は5分で、自分らの出番が来たらパフォーマンスを披露して、それをネットで全国配信されて客が見て良かったチームに投票される。それで順位が決まるのだが・・・」
陽翔「本戦に行けるのは上位4組なんだよな。」
真姫「狭き門ね・・・」
陽翔「ああ・・・特に東京地区は激戦区だし。」
花陽「特に何といっても・・・A-RISE。」
『・・・』
みんなA-RISEという単語を聞いて黙る。
にこ「そう。既に彼女たちの人気は全国区。4組のうちの1組は決まったも同然よ。」
凛「ええ~!それじゃ凛たちあと3つの枠の中に入らなきゃいけないの!?」
にこ「そういうことね」
凛「ええ~!!!」
凛はよほどショックなのか悲鳴を上げる
穂乃果「でも、ポジティブに考えようよ!あと3組進めるんだよ!」
オレたちは穂乃果を見る
穂乃果「今回の予選は会場以外の場所で歌うことも認められてるんだよね?」
昌信「そうだ。」
穂乃果「だったらこの学校をステージにしない?ここなら緊張しなくても済むし。自分たちらしいライブができると思うんだ!」
ことり「いいかも♪」
全員良さげな表情を見せる中、難色を示す人が3人いた。
・・・いや、オレも含めて4人か。
陽翔「すっごく良いこと言ってくれたけどね・・・残念ながら・・・」
陽翔&にこ「「甘い(わね)!」」
花陽「にこちゃんと陽翔君の言う通りです!」
穂乃果「ええっ!?」
穂乃果は驚きを隠せない。
花陽「中継の配信は1回勝負。やり直しは効かないの!」
陽翔「もし失敗とかしちゃったらそのまま全国に知れ渡ってしまうわけだ。」
にこ「それに、画面の中で目立たなきゃいけないから目新しさも必要よ!」
今までµ’sはライブをやってきたが画像を介して観客に見せるのは実はこれが初めて。ネットで全国配信されるから普通のライブよりは観客はかなり多いだろうから万が一ミスをしたら一気にそれが響いてしまう。しかも画面である以上直接目で見るライブよりは迫力がどうしても劣ってしまうからその分を何かで補う必要がある。
凛「奇抜な歌とか・・・」
ことり「衣装とか・・・」
希「セクシーな衣装とか・・・」
陽翔「ブハァッ!」
西島はµ’sのメンバーのセクシーな姿を想像したのか鼻血を出した。海未も想像してるのか顔が赤くなっていた。
希「エリチのセクシードレス見てみたいな・・・」
絵里「///!!!嫌よ!私はやらないわよ!」
にこ「私もやらないわよ!」
凛「部長には誰もお願いしてn」
凛が最後の言葉を言いかけた時ににこは凛の頬をつねった。
昌信「ハァ・・・、ったく。それじゃ誰もやりたがらないなら意味がねえだろ。それにやるべきことをやるべきだ」
穂乃果「やるべきこと?」
オレの言うやるべきことは全校生徒にµ’sを知ってもらうことだ。だから放送部員に頼んで定期的にµ’sを宣伝しようとしたのだが、なんと真姫の友人に放送部員がいたのですんなり許可が下りた(そもそも真姫に友人がいたことに驚いたが)。これにより、全校生徒にµ’sを知ってもらえるうえに、多くの観客の前でも緊張しないように練習できるようになった。
~*~
場所が変わって屋上にて
昌信「さてと、あとは場所か・・・」
花陽「カメラで中継できる場所であれば、場所は自由だから・・・」
昌信「とはいっても、学校は無理そうだな・・・」
陽翔「そうだな。」
穂乃果「どうして?」
陽翔「µ’sがライブをやった場所は屋上、講堂、運動場、校門・・・ライブができそうな場所は既にライブで使っちゃってるんだよな・・・」
西島の言う通り、ライブができそうな場所はもう学校には無い。もっというと、7人だった時のPV撮影の時点で校内のほぼすべてを使っている。
穂乃果「そうだ!アキバに良い場所があるかもしれない!」
穂乃果の提案でアキバに行ったが・・・
~In アキバ~
花陽「ここは・・・」
海未「人がたくさん・・・」
陽翔「それにここはA-RISEのおひざ元だからな・・・ケンカ売ってるように思われちゃう。」
穂乃果「そっか・・・」
場所が決まらないまま、何やかんやでA-RISEのいるUTX高校の前に来てしまった。そこにはA-RISEのスクリーンがでかでかと映っていた。それをオレと西島は見ていた
陽翔「はーあ・・・やっぱA-RISEすげえな・・・」
昌信「なんせ王者だからな。堂々としてるわ。」
スクリーンをぼぉーっと見ていると、穂乃果が誰かに連れ去られている所を目撃した。よく見たら穂乃果を連れ去っているやつは女であったが・・・そいつは白を基調とした制服、つまりUTX高校の制服に身を包んだ広いおでことエメラルドグリーンの瞳の女であった。
しかもその女はオレの方を見るとウィンクをしてきた。
陽翔「ああっ!」
昌信「誰だ・・・?なあ西島・・・って、あれ?」
西島はその女の方へ走って行った。しかもにこと花陽も同じ方向へ走って行った。
prrrr・・・
しかもこんなタイミングでケータイが鳴った。相手は・・・
なんと
統堂さんであった。
『UTXにて待つ。中に入って来てくれ。』
一体どうなっていやがる・・・
~*~
恐る恐るUTXの中へ入るとそこには統堂さんがいた。
英玲奈「久しぶりだな・・・達川。」
昌信「うっす・・・それより、どういうつもりですか?」
英玲奈「何がだ?」
昌信「穂乃果がUTXの何者かに連れ去られたのですが。少なくとも・・・統堂さんもこの件に絡んでるはずです。」
英玲奈「まあまあ・・・落ち着け。私たちはµ’sのみなさんと話がしたかっただけだ。」
昌信「私たち・・・?」
英玲奈「ま、とにかく私についてこい。」
オレは統堂さんの後をついて行った。統堂さんが行った先には穂乃果、にこ、花陽、西島、そして・・・
スクールアイドルのトップを走り続けるA-RISEのメンバーの
優木あんじゅと
そのリーダーである
綺羅ツバサがいた。
西島、にこ、花陽が急に走り出した理由は綺羅ツバサがそこにいたからか・・・。アイドル好きのこの3人なら納得がいく。
ツバサ「初めまして、達川昌信さん。私の名前は綺羅ツバサよ。」
昌信「あんたが綺羅ツバサか・・・。」
髪はショートで毛先がカールになっていて、瞳はまるで宝石のエメラルドのような光輝く緑色。そして彼女から放たれるオーラはとてつもない。
だが・・・・・
何といっても・・・・・・・
おでこ広いな・・・(前髪切るのに失敗したとか?)
昌信「初対面でこんなことを聞きたくないが・・・何を企んでる?」
オレは何故A-RISEがオレたちをここへ呼んだのか全く分からなかった。
ツバサ「ここで話すのはアレだし場所を移しましょ。みんなも呼んでね♪」
昌信「・・・いいだろう。」
~*~
A-RISEの後についていったオレたちが案内された場所はカフェテリアの中に設置された一部屋だ。そのカフェテリアはどうやら食堂に隣接しているみたいで、その食堂はというとビュッフェ形式になっていて色んなメニューが置いてあった。どんだけ豪華なんだよ・・・流石金持ちの学校は違うわ。
ツバサ「私たちが使わせてもらってる部屋なの。さ、中に入ってちょうだい」
端っこでは花陽とにこが目を輝かせるほど感激しているようだった。
ツバサ「まあとりあえず座ってちょうだい?ここはちょっとしたカフェスペースになってるから、ゆっくりしていってね」
綺羅ツバサに唆され、オレたちはソファーに座り込む。だが、やはりみんなどこか落ち着かない様子だ。
花陽「あ、あの・・・さっきはうるさくてすみません・・・」
何があったのかと思ったが、おそらく3人で興奮したり、サインください等と騒いでいたのだろう。
あんじゅ「いいのよ。気にしないで♪」
だが、A-RISE側は特に気にしてなかったようで花陽は安堵した。
あんじゅ「あなたたち同じスクールアイドルでしょ?しかも同じ地区の」
ツバサ「μ’sの皆さんとは1度挨拶したいと思っていたのよ。そして高坂 穂乃果さん!」
穂乃果「は・・・はい!」
綺羅ツバサに名指しで呼ばれた穂乃果は背筋をピーンッ!と伸ばした。そんなに緊張してるのか・・・?
ツバサ「下で見かけた時、すぐあなただと分かったわ。やっぱり映像で見るより本物の方がはるかに魅力的ね!」
英玲奈「人を惹き付ける魅力……カリスマ性とでも言えばいいのだろうか。9人でいてもなお輝いている」
綺羅ツバサが言ったことを補足するように統堂が説明した。
ツバサ「私たちね、ずっとあなた達の事を注目していたのよ」
「「「「「「「「「「えっ!?」」」」」」」」」」
綺羅ツバサの思わぬ言葉にみんなは驚きの声を上げる。そういえば前に統堂さんと会った時にもこんなこと言ってたような・・・
あんじゅ「実は前回のラブライブで1番のライバルになるんじゃないかって思っていたのよ」
絵里「そ、そんな・・・」
ツバサ「あなたもよ?」
絵里「えっ?」
優木あんじゅが言ったことを絵里が否定しようとするが、綺羅ツバサに止められた。
英玲奈「絢瀬絵里。ロシアでのバレエコンクールでは常に上位だったと聞いている」
あんじゅ「そして西木野真姫は作曲の才能が素晴らしく、園田海未の素直な詩ととてもマッチしている」
ツバサ「星空凛のバネと運動神経はスクールアイドルとしても全国レベルだし、小泉花陽の歌声は個性が強いメンバーの歌に見事な調和を与えている」
英玲奈「牽引する高坂穂乃果の対となる存在として、9人を包み込む包容力を持った東條希」
ツバサ「それに秋葉原のカリスマメイドさんまでいるしね。元と言った方がいいかしら?」
ことりは『ミナリンスキー』の事を指摘され、顔を赤くして俯くが、他のみんなはA-RISEの3人の口から次々出てくる情報に驚き、口を開けて何とも間抜けな表情をしていた。
A-RISEは一体どこでµ’sのメンバーの個々の情報を仕入れた?一部プロフィールでは書かれていないこともあるのだが・・・
ツバサ「そして、矢澤にこ・・・」
名前を呼ばれたにこちゃんは緊張した面持ちを見せる。
しかし、綺羅ツバサは笑顔を見せた。
ツバサ「いつもお花ありがとう!昔から応援してくれてるよね?すごく嬉しいわ!」
昌信「は?」
にこ「え!?いや・・・その・・・」
その事実に逆にオレが面喰らってしまい、綺羅ツバサに思ってもみなかった事を言われたにこは動揺を隠せずにいた。
絵里「にこ、そうだったの?」
希「知らんかったんやけど?」
にこ「いやぁ・・・、μ's始める前からファンだったからー・・・って!そうじゃなくて!!私の良い所は!?」
絵里ちゃんとのんちゃんに攻められていたにこちゃんはA-RISEの3人の方を向き、ノリツッコミをしながら聞く。
ツバサ「フフッ、そうね。グループにはなくてはならない小悪魔ってところかしら?」
にこ「はわわ~♡小悪魔・・・♪」
小悪魔・・・か?
ツバサ「そして達川昌信さん。」
昌信「ほほう・・・オレのもあるのか?」
ツバサ「当たり前よ。全国模試で何度も好成績を残している秀才であり、µ’sの頭脳であり絶対的支柱。それにあなたに助けられた人も多いそうね。」
昌信「・・・」
ツバサ「最後に西島陽翔」
陽翔「は、はい!」
ツバサ「西木野真姫の作った曲をあなたの編曲によって様々なメロディーをつけてもっと素晴らしくする。あなたの音楽センスは群を抜いているわ。」
陽翔「あ、あざっす!」
µ’sのメンバー全員の長所が語り終わったところでオレは話しかける?
昌信「はーあ・・・、まさかここまで調べられているとはな・・・正直気持ち悪い。」
英玲奈「まあ、そう言わずに」
昌信「ま、それ相応の理由があるだろう・・・何故そこまでµ’sを気にかける?」
ツバサ「これだけのメンバーが揃っているチームは日本国内を探してもそうはいない。だから注目もしていたし、応援もしていた。そして何より・・・、負けたくないと思っている」
綺羅ツバサの言葉に全員がびっくりする。
海未「でも、A-RISEは全国1位で私たちは・・・」
あんじゅ「それはもう過去のこと」
海未の言葉は優木あんじゅに真っ向から否定される。
英玲奈「私たちはただ純粋に今この時、1番お客さんを楽しませる存在でありたい。ただそれだけ」
A-RISEの言葉はどうやら本気のようだ。個人的に過去の栄光を気にしないところは何となくだが好感が持てる。
突如綺羅ツバサは溜め息をついた。
ツバサ「ハァ・・・私は盗み聞きされるのは好きじゃないの。隠れてないでこっちに出てきてくれない?」
『!?』
??「おやおや、気づかれちゃったよ。」
この場にいた全員(特にオレと西島)がこのスペースに入ってきた者を見て驚いてしまった。その腹立たしいような感じがしなくもない声の主は・・・
陽翔「お、お前・・・」
昌信「何故そこにいるんだ・・・?
浅井・・・。」
和久「ハハッ、久しぶりだね」
陽翔「てか、浅井・・・その制服・・・」
よく見ると浅井は白を基調とした制服を着ていた。まさか・・・
和久「ああ、一応僕はここの学校の生徒だよ。」
「「「「「「「「「「「ええ~!?」」」」」」」」」」」
マジか・・・浅井の奴、UTXに通ってたのか・・・?
昌信「でもUTXは女子高じゃ・・・」
あんじゅ「違うわよ。男子の比率は2割くらいしかいないけど共学の学校よ。」
陽翔「んじゃ、芸能科か?」
和久「いや、僕は普通科だよ。」
絵里「UTXに普通科ってあったのね・・・」
英玲奈「ああ。芸能科と普通科とあって、普通科は大学進学がメインの学科だ。そして・・・浅井和久はその普通科のなかでもトップの成績だ。」
昌信「へぇ・・・」
それにしても、まさか浅井がUTXの生徒だったとは・・・知らなかったわ・・・
ツバサ「招かれざる客が入ったけど、μ’sのみなさん、お互いに頑張りましょう!そして私たちは負けません!」
招かれざる客か・・・この単語がどうも引っかかる。
A-RISEの3人はソファーから立ち上がり部屋から出ようする。
穂乃果「あの!」
だが、それをさせまいと立ち上がり声をかける穂乃果。それにつられてみんなも立ち上がりA-RISEの方を見る。
穂乃果「A-RISEの皆さん!私たちも負けません!」
すると、浅井がまるでそう来ると思ったかのように笑う。
和久「フフッ・・・やっぱり穂乃果ちゃんならそう言ってくれると思ってたよ」
穂乃果「え?」
昌信「・・・何が言いたい?」
和久「僕に名案があるのだが・・・綺羅ツバサたちも聞いてくれないかい?」
ツバサ「・・・」
綺羅ツバサたちは無言で浅井の方を見る。
和久「この学校の屋上でA-RISEとµ’sがライブをやるっていうのはどうだい?」
『!?』
和久「どうせA-RISEはここの屋上にライブステージを設けるはずだ。そこでA-RISEとµ’sでライブをやるんだよ。」
突然の浅井の提案にオレたちµ’sもA-RISE全員が驚きを隠せなかった。浅井は一体何を何を企んでるんだ・・・。しかし綺羅ツバサは驚きつつも浅井の提案には興味を持ったようだ。
ツバサ「へぇ・・・あなたにしては面白いこと言うじゃない。」
和久「それじゃ、賛成ってことでいいね?」
ツバサ「ええ。構わないわ。」
和久「A-RISE側は大丈夫らしいけど、そっちはどうする?」
昌信「どうするって・・・お前な・・・」
いきなりこんな提案出されても困る。オレとしては少し考えたいのだが・・・
穂乃果「はい!やります!!」
なんと穂乃果は即答で提案を受け入れた。
「「「「「「「「「えぇーっ!!?」」」」」」」」」
穂乃果「いいでしょ!?昌信君!」
驚くメンバーを余所にオレに同意を求める。
まあ・・・いっか。
昌信「穂乃果がそれでいいと言うなら構わん。」
和久「フッ・・・決まりだな」
ツバサ「ていうことで、よろしくね。」
穂乃果「はいっ!よろしくお願いします!」
穂乃果の返事を聞いたA-RISEはカフェテリアの一角となっている部屋から出ていき、浅井もそれに続いて出て行った。
~*~
UTXを出た後、各自解散になったが、オレだけはUTXの近くに残った。理由は統堂さんがメールで話したいことがある言ってきたからだ。解散してから再びUTXの中に入るとそこには統堂さんと浅井がいた。
金沢で『女帝』と呼ばれた統堂さん
『闇の科学者』と呼ばれた浅井
そして『戦闘狂』と呼ばれたオレ
この面子で話すのは金沢以来だ。
・・・・・いや、今はそんなことどうでもいい。
英玲奈「すまないな。またここに来てもらって。」
昌信「別に構わないっすけど・・・それより浅井。」
和久「何だい?」
英玲奈&昌信「「どういうつもりだ?」」
和久「え?何が?」
昌信「あの提案のことだ。」
浅井があの時急にUTXの屋上で一緒にライブをやればいいというのはオレだけでなくA-RISEも驚いた。オレはその提案の真意について知りたかった。それは統堂さんも同じのようだ。
和久「別に・・・面白いと思ったからだけど?」
英玲奈「あの時ツバサがお前の案に乗ったから良かったけど、お前がやったことは火に油を注ぐことになってもおかしくなかったのだぞ?」
えっ?火に油を注ぐ?どういうことだ?
昌信「ちょっと統堂さん。それってどういうことですか?」
英玲奈「・・・そうか。達川は知らなかったのだな。」
和久「そんな大層なことじゃないよ。」
英玲奈「少し黙れ、浅井。まあ話すと少し長くなるが・・・」
統堂さんは浅井と綺羅ツバサに何があったのか話した。
UTXは全生徒がA-RISEのファンであり、浅井ももともとそのうちの1人であった。しかしµ’sが出てきてから浅井はA-RISEよりもµ’sのほうが魅力的だと感じるようになり、仕舞いにはA-RISEファンを辞めた。勿論それにより他の生徒から反感を買うことになったが、皆が知っての通り浅井は少し危ないやつだから浅井に手を出すことができなかった。
しかし、綺羅ツバサは全校生徒がA-RISEのファンだと思っていたため、逆に何故浅井がA-RISEから魅力を感じなくなったのか気になり、浅井に直接問いただした。
すると帰ってきた答えが
(以下回想)
和久「A-RISEはダンスも歌も完璧かもしれない。それは君たちが完璧を求めた結果だろう。しかしそれ故に僕は魅力を感じなくなった。」
ツバサ「・・・どういう意味よ?」
綺羅ツバサは浅井の言ってる意味が分からなかった。
和久「歌やダンスは芸術だ。芸術は完璧を求めつつその過程を表現するところに意味がある。その完成形は鑑賞者の想像に委ねられる。でも君たちは完璧を求め過ぎて完璧を表現してしまった。それ故に見ててつまらない。」
ツバサ「でも!お客さんはみんな喜んでいるわよ?!」
やはり浅井の言ってることが分からなかったのか語気が強くなる。
和久「そりゃ、そのお客さんが芸術を分かっていないだけだよ。完璧たるものに酔っているただの愚か者だよ。」
ツバサ「何それ・・・じゃあ、どうしてµ’sに魅力を感じてるの?」
和久「まず、君はどうしてだと思う?」
ツバサ「そんなの分かるわけないでしょ!ダンスも歌も上手くない。あんなグループのどこが魅力的なのよ?!」
和久「ハア・・・君と話してても時間の無駄だ。」
ツバサ「ちょっと!」
そう言って浅井は綺羅ツバサの呼び止めの声を無視して去って行った。
(回想終了)
統堂さん曰く、結局綺羅ツバサはµ’sの動画を見続け、絵里が入ったあたりからµ’sの魅力が分かり、µ’sに注目し続けて今日に至る。しかし、µ’sの魅力が分かると浅井にこんな言葉が放たれた。
和久「理解が遅すぎるんだよ。このツルピカおでこ娘が。」
それ以降、本格的に綺羅ツバサは浅井が嫌いになったそうだ。
昌信「最後のは明らかにお前が悪いだろ。(オレもおでこツルピカだとは思ったけど)」
英玲奈「同感だ。」
和久「まあ、最後は少し言い過ぎたけどさ・・・。僕はあの時思ったことを言っただけだよ。」
昌信「あんたにはフィルターってもんがねえのかよ・・・。」
すると、こちらに誰かが寄ってきた。
綺羅ツバサだ。
ツバサ「あら?達川昌信さんはまだいたの?」
昌信「別に・・・野暮用だ。」
英玲奈「そういうツバサは何故ここに?」
ツバサ「何か話してる声が聞こえたから気になって来てみただけよ。」
綺羅ツバサは浅井を見ると表情が険しくなった。
ツバサ「それより、何であなたがここにいるの?金輪際私たちに関わらないでって言ったはずだけど。」
和久「・・・それは僕の勝手でしょ。」
ツバサ「ッ!」
英玲奈「落ち着け。ツバサ」
綺羅ツバサは少し興奮するが統堂さんになだめられる。
ツバサ「・・・ごめんなさい。取り乱したわ。今のµ’sの実力なら1次予選は軽く通過できると思うわ。」
昌信「そいつはどーも。」
ツバサ「でも」
昌信「・・・?」
ツバサ「私たちはあなたたちには負けないわ。あなたたちに勝って本戦に進むわ。」
昌信「・・・」
綺羅ツバサは去ろうとするが、どうもこのままだと気分が悪い。
昌信「ちょっと待て。こちらからも言わせてもらう。」
ツバサ「・・・」
綺羅ツバサは無言でこちらを向く。
昌信「µ’sを高く評価してくれてることはありがてえが・・・こっちも負けねえよ。
今回の予選であんたらA-RISEを負かす。」
ツバサ「・・・」
綺羅ツバサは不敵な笑みを見せて去った。統堂さんも綺羅ツバサに続いて去って行った。浅井は不気味な笑みを見せてこちらを見る。
和久「なかなか面白くなってきたな」
昌信「フンッ。お前が大きく絡んできたからだけどな。まあ・・・でも今回の予選はµ’sに大きな刺激になるな。」
和久「だろうね。僕は期待してるよ。µ’sにも・・・達川君と西島君にも。」
昌信「そうかい・・・。」
こうしてµ’sはA-RISEにライバルとして注目され、A-RISEとぶつかっていくこととなる。
久々に浅井和久を出しました。
敢えて『綺羅ツバサ』とフルネームで表現しているのは、昌信自身がツバサ自身については謎が多く得体が知れないからっていう理由にしています。
海未ちゃんの誕生日記念とホワイトデー編書きてえ・・・(今更)
どうするかは分かりませんが書けたら書きます。。。
では。