ラブライブ! ~寡黙な男子高校生とµ’sの日常~ 作:孤独なcat
卒論とかで忙殺されたので…(笑)
今回は本編ではないです。
では、どうぞ。
部活が終わって帰っている途中に突然彼女は視界に現れた。
綺羅ツバサだ
ツバサ「こんにちは。達川さん。」
にこにことしながら近づいてくるが、明らかに何かを企んでいるのは分かる。
昌信「何の用だ?」
ツバサ「…少しいいかしら?」
そう言って連れて行かれたのは目立たない喫茶店。人も少ない。
店長「いらっしゃいませ。綺羅さん。いつもありがとうございます。」
ツバサ「ええ。今日は個室に案内してくれないかしら?」
店長「かしこまりました。先ほどまで別のお客様がいらっしゃったので、少々お時間いただいてもいいですか?」
ツバサ「大丈夫よ。」
個室付きの喫茶店なんてあるんか…。すげえ。
しばらくすると案内された。いたって何もないシンプルな部屋だ。
注文を取ってそんなに経たないうちにコーヒーとカフェラテが来たところで本題に入った。
ツバサ「今日、あなたに1つ提案しに来たのよ。」
昌信「…何だ?」
内容次第では即断るけどな。
ツバサ「達川さん、UTXに来る気はないかしら?」
耳を疑った。
前に喫茶店で綺羅ツバサがオレを引き抜こうとしているのを分かって、提案を言い切る前にお断りしたのだが。
この場でまた言ってきやがった…。
昌信「あんた、正気か?」
ツバサ「もちろん正気よ。」
昌信「前にも言ったはずだ。そっちに行くつもりはない。」
綺羅ツバサはこうなると予想していたかのような笑みを浮かべた。
ツバサ「もし
昌信「まあ聞くだけ聞いてやるよ。」
ツバサ「まず、あなたの進学を学校がサポートしてくれるわ。特別進学コースに入れば学校側が最大限に学習環境を整えてくれるわ。」
昌信「ふーん」
ツバサ「そして、あなたが昔不良だったことも外に漏れずUTXの中だけで消化することもできる。」
昌信「…」
まあそーいうこと言ってくるだろうな…とは思ってた。
確かにオレの昔を知ってるのは浅井と統堂さんでいずれもUTXの学生だ。西島も知ってるだろうが2人と比べたら氷山のほんの一角に過ぎない。
ツバサ「達川さんのブレインはUTXでこそ発揮されるはずよ。音ノ木坂だと勿体ないわ。」
昌信「それはどーいう意味だ?」
ツバサ「達川さんのように特定の能力が一般人をはるかに上回る人はそれ相応の財力と時間をかけて育てた方が良いのよ。UTXの芸能科と普通科の特進コースはその代表例。正直音ノ木坂だと全てが劣っている。μ’sも同じよ。素人にしてはとても上位にいるけど私たちには劣るわ。そのなかにいては達川さんの能力が発揮されないっていう面で音ノ木坂には勿体ないって言ってるのよ。」
昌信「はぁ…」
ツバサ「何よ。そのため息は」
昌信「なんつーか。能力能力うるせえって思いながら聞いてたけど、どんなにオレを説得しても
ツバサ「…どうして?」
オレは再びため息をついてから答える。
昌信「まず、学習環境について。オレは学校からそんな手厚いサポートは望んでない。分からん問題を教えてくれるっていう必要最低限で十分だ。」
ツバサ「それで足りるの?学校じゃ不十分だから塾に行ったりする人が多いでしょ?UTXならその不十分を補うだけの力はあるわよ。」
昌信「違う。」
ツバサ「?」
昌信「そもそも塾に行くやつはどーいうやつか教えてやるよ。
学校でやってることを理解できねえ奴が他所に金払って行くんだよ。」
ツバサ「!」
昌信「少なくともオレは学校でやってることは自分で予習復習を繰り返しているから全て理解できる。どうしても分からん問題だけ先生に聞くけどな。勉強のスケジュールとかも自分で出来ねえやつも塾に行くけど、オレからしたらそんな簡単なことをできない理由を逆に聞きたいくらいだな。それ故に学校側からの過度なサポートはいらん。」
ツバサ「そ、そう…」
昌信「えーっと、次は昔不良だったことがバレる心配がないってことだっけ?そもそも昔のことは気にしてないし、物的証拠もない。はい、終わり。」
そもそもオレは弱者からカツアゲしたり暴力を振るってはいない。弱者を的にいじめる輩をストレス発散がてら蹴散らしていただけ。ただの不良とはわけが違う。
もし誰かがメディアにリークしてオレがμ’sにいれなくなっても影から支えることはできる。
昌信「んで、最後の音ノ木坂がUTXよりもすべてが劣っているだっけ?率直に言うぞ。
てめえ何様のつもりだ?」
ツバサ「ッ!」
少しドスを利かせたら少し驚いたようだ。
昌信「まあ確かに音ノ木坂はUTXに比べたら設備とか財力とか劣っているかもしれん。でもそれでも音ノ木坂が大好きな奴はたくさんいる。オレだって音ノ木坂にいて心地よいし後悔もしていない。音ノ木坂を知らねえ奴にとやかく言われる筋合いはねえ。」
ツバサ「…」
綺羅ツバサはオレを睨みつける。
昌信「あと能力があーだこーだ言ってるけどさ、オレ自身能力があるとは思ってない。
自分は能力があるって自惚れているといつか足すくわれるぞ。」
オレは言葉を続ける
昌信「オレから言わせたらスクールアイドルっていう狭い範疇で能力あるわって言ってても哀れな気持ちにしかならんな。」
ツバサ「どーいうことよ!スクールアイドルで頂点取ることがどれだけ大変なのか分かるの?」
どうやら綺羅ツバサの逆鱗に触れてしまったようだ。
昌信「スクールアイドルやってる人は日本だけで精々1万人くらいだろ?」
ツバサ「たしかそうだったと思うけど、それが何よ?」
昌信「全国に高校生は何人いると思う?」
ツバサ「そんなの知らないわ。100万人くらいかしら?」
昌信「300万人だ。それでオレは模試でその300万人を相手にして上位0.001%に入ってる。」
ツバサ「…つまり上位3000人以内。」
昌信「東大の募集人数とほぼ同じってところだ。貴様と同じで少しでも手を抜けばその中から漏れるんだ。相手にしてる奴らの規模は貴様とは違う。貴様やオレよりももっと広い規模でバトルしてる奴らもいるのに全国だけで且つ高校生の中でも一部にしか満たない1万人でわーわー喚くような奴に音ノ木坂の悪口は言われたくはないな。」
ツバサ「…」
昌信「貴様から言うことはもう無いようだな。そんじゃ。」
オレは1000円置いて店を出ていった。
ツバサ「達川昌信…覚えてなさい…。」
オレは綺羅ツバサがそんなことを呟いてるのをつゆ知らなかった。
~*~
店から出て少し離れた所でしばらく待っていたらあいつが現れた。
昌信「やはりいたか。浅井。」
浅井である。
和久「うん。」
昌信「ていうかお前話聞いてただろ。」
和久「やはりバレたか。」
昌信「個室から少し離れたところにお前がいることにも気づいていたし何なら盗聴器もあったぞ。」
和久「まさかそこまでバレてたとは。侮れないな。」
犯罪行為スレスレのことを平然とやってのける浅井の実行力も侮れないけどな。
昌信「ま、綺羅ツバサが思ったよりバカで助かったよ。」
和久「たしかに。全国に300万人の高校生を相手に勉強しているっていうけどその中で難関大学を志望しているのは精々10万人いるかいないか。東大に限れば1万人くらいかな。」
昌信「もっといるだろ。」
和久「ま、何でも良いさ。上位に入っていれば関係ない。それにしても綺羅ツバサが足すくわれるところを見てみたいものだよ。」
昌信「その方法はμ’sがA-RISEに勝つしかないわけだな。」
和久「そうだね。あ、そうだ。
綺羅ツバサには今後も気を付けた方がいいよ。」
昌信「そのつもりだが、またどうしてだ?」
和久「もしかしたら何か妨害みたいなことをしてくるかもしれないし。」
昌信「ま、そん時はそん時だ。」
そう言って解散した。
大学生活終わるまでに全編書き終わりたかったのですが海外旅行や資格の勉強の関係でやはり厳しいっす。
そんじゃ、またいつか。