ラブライブ! ~寡黙な男子高校生とµ’sの日常~ 作:孤独なcat
しばらく浅井の出番がなかったので、浅井を出します。
では、どうぞ。
ある日、オレと西島と浅井は都内の喫茶店にいた。
なんでも西島がどうしても紹介したかったらしい。
昌信「ほほう…ここのコーヒーなかなか美味いな。」
陽翔「だろ?ここは知る人ぞ知る名店だからな。特にコーヒーへの拘りが強いらしいぜ。」
和久「ここの紅茶もいいねー。僕は好きだよ。」
昌信「しかしこんなに美味いコーヒー出すのに客があんまりいないような…」
実際、この店にいるのはオレたちぐらいだ。
陽翔「名店ってこんなもんだろ?このぐらいの静けさがオレは好きだぜ。達川だってこういう環境だと勉強が捗るだろ?」
昌信「まあな。」
和久「僕も基本的に静かなほうが好きだからね。」
陽翔「オレも好きだぜ。だから週3日は通ってる。そのせいかってかマスターとも仲良しだぜ。」
すると、奥からマスターと思わしきおっさんが来た。
マスター「いやー、西島さんにはいつも利用いただいてるのでね。感謝してますよ。」
陽翔「お、マスターじゃん☆」
そのおっさんはとても優しような人だが、どこか疲れ切ってるような印象を受ける。
昌信「ここのコーヒー、とても美味いっす。」
和久「紅茶も良いですね。」
マスター「ありがとうございます。どちらも私の拘りが詰まっていますからね。」
突然、入り口から客が入って来た
マスター「いらっしゃッ…」
しかし、マスターは接客をする前に立ち止まってしまった。
??「いやー、客じゃねえのは分かってるよな?こちとら借金取りに来たんだよ。」
そこにはヤクザと思わしき人物が3人立っていた。
マスター「ちょっと、お客様の前でやめてください!」
ヤクザA「てめえが早く払ってくれればオレたちだって来なくて済むんだけどなー。」
ヤクザB「準備できてんだろうな?さもねえとこの店を担保にしてでも借金返すことになるぞ。」
マスター「そ、それはできません!」
ヤクザC「じゃあ、さっさと返えさんかい、ボケがぁ!」
怒鳴ったヤクザはマスターをぶん殴る
陽翔「ちょ、マスター!大丈夫っすか?!」
マスター「に、西島さん…大丈夫ですから…」
陽翔「大丈夫なわけねえだろ!・・・てめえら…!」
西島は怒り狂った目でヤクザたちを見る。
ヤクザB「何だ?そこの坊主。何睨んでんだ?」
陽翔「てめえら…汚ねえぞ!この人間のゴミカスがぁ!」
ヤクザB「てめえ!」
昌信「おい、西島。落ち着け!」
オレは西島に冷静になるよう落ち着かせる。
陽翔「落ち着いてられっか!マスターがぶん殴られたんだぞ!」
西島はヤクザどもに再び視線を向けた。
陽翔「そこの社会のゴミが…オレがてめえらを駆逐してやるよ」
ヤクザB「てめえ…舐めたこと言ってやがって!」
ヤクザBは西島に襲い掛かる。
しかし西島は間合いを見計らって得意技の回し蹴りを喰らわせた。
ヤクザB「グフッ…てめえ、ただのガキじゃなさそうだな…。」
陽翔「ふん、舐められちゃ困るぜ!」
ヤクザB「黙れ!」
ヤクザBは再び襲い掛かるが西島が上手く攻撃を加える。
しかし、西島の後ろでヤクザCが鈍器を持って襲い掛かろうとしていた。
ヤクザC「オラァァァァァァ!!!」
オレはヤクザCが西島を襲い掛かる前に制止に入った。
その際に、こう言ってやった。
昌信「カタギ相手にせこいことすんな。」
オレはヤクザCの眉間目がけてパンチし、気絶させた。
ヤクザB「何…!」
ヤクザA「チッ…!引き上げるぞ。」
ヤクザBはヤクザCを抱えた。そしてヤクザAは去り際にこう言い放った。
ヤクザA「カタギだからってこのままで済むと思うなよ」
~*~
ヤクザどもが去ってからマスターはオレたちに深く頭を下げていた。
マスター「本当にお恥ずかしい姿を見せてしまい申し訳ございません!そしてありがとうございました!」
陽翔「いやー、礼を言われるほどじゃないっすよー。」
昌信「…」
陽翔「それにしても達川。いいパンチ喰らわせたなー。やっぱお前…グハァァァ!?」
オレは西島を殴った。
昌信「てめえ馬鹿か!何故ヤクザにケンカ売った?!この先何されるか分からんぞ!もう少し冷静に状況整理できねえのか!」
陽翔「ああっ?考える暇もねえよ!目の前に困ってる人がいるんだぞ!そのまま見とけって言うのか?!」
昌信「このまま見てろって一言も言ってねえわ!」
和久「お、落ち着きなよ…2人とも…」
浅井が割って入って来た。マスターの前でこんなやり取りをしてることに気まずさを感じたのであろうか。
昌信「・・・すまん。」
陽翔「チっ…クソが!」
西島は相当イライラしたのか金だけ置いてそのまま帰ってしまった。
マスター「ちょっと!こんなに頂けません!」
陽翔「ええい!今回の慰謝料じゃ!黙って受け取っとけ!」
その場にはオレと西島とマスターだけが取り残された。
昌信「何だよ…ったく。」
和久「まあまあ、西島君がこの店とマスターを愛しているが故の行為だよ。悪気は絶対無いはずだよ。」
昌信「…お前、いつからそんな情け深いやつになった?」
和久「さあ…
~*~
陽翔side
翌日
オレは昼休み中に担任に呼ばれた。まさか昨日のことかと思ったが…
担任「おお、西島か。実は達川のことなんだが…」
陽翔「はい、何でしょう?」
担任「実は何の連絡も来てないんだよ。何か知らないか?」
陽翔「!?」
何と、
陽翔「いや…知らないっす。」
担任「そうか…分かった。病気で寝込んでるだけだと良いのだが…。」
陽翔「…そうっすね。」
まさか昨日にヤクザどもが関わっていたりするのか?とも思ったが流石に無いだろうと信じた。
放課後、オレは浅井と会った。勿論達川の件だ。
和久「やはりその件か…」
陽翔「何か知らねえか?」
和久「うん。達川君の兄さんにも聞いてみたけど、1日中研究室に籠っていたから分からないって返ってきたよ。」
陽翔「そうか…」
和久「だから…」
浅井はバッグをごそごそと探り、ある機械を出してきた。
和久「GPS・録音機能付き盗聴器を達川君に仕掛けたのさ。勿論本人の許可付きで。」
陽翔「お前…ていうか本人の許可付きってどういうことだ?」
和久「それはね、達川君が僕に頼んできたのさ。もしかしたらヤクザに襲われるかもしれないから着けてくれって。」
陽翔「…とりあえず聞いてみるか。」
和久「うん。」
~*~
昌信side
某事務所
目が覚めると知らない事務所にいた。しかも椅子に手首を縛られて拘束されていた。
道路を歩いていたら急に背中あたりがしびれて意識を失ってしまった。おそらく背後から毒を入れられたのかもしれない。
ヤクザA「お目覚めのようだな。」
昌信「どこだここは?」
ヤクザA「オレたちの事務所だ。」
あたりを見回してオレは察した。
昌信「なるほど。ざっと見たところ、郡司コーポレーションっていう消費者金融を装って、闇金だけじゃなく恐喝や詐欺とか
ヤクザA「ほうほう…うちの部下を病院送りにしたり、ここまでオレたちの正体を見抜くとはただ者ではないな。
このままじゃ…生きて帰せねえな。」
昌信「ふん…オレをここで始末するのか?」
ヤクザA「まあ、そうしたいところだが、うちのボスがお前にチャンスをやろうとしているらしい。」
昌信「…」
ヤクザA「ちょうどボスが帰ってきたな…。あとはボスから聞きな。」
そう言ってヤクザAは壁側へ移動した。。
郡司「いやー、ようこそ我が郡司コーポレーションへ。オレがここの社長の郡司だ。」
昌信「求めていない自己紹介されても困る。さっさと解放しろ。」
郡司「そう言わずに。せっかくオレがお前の才能を称えてうちのファミリーに入れようとしているっていうのに。」
昌信「下らん。誰がこんな組織に入ると思うか?一応オレのほうから忠告してやるよ。」
郡司「ほう?」
昌信「近いうちにここは潰れる。てめえらの悪事が暴かれて全てが終わる。」
オレは気づかれないように解いた紐を振り払った。
ヤクザA「お前…いつのまに!」
郡司「はぁ…仕方ない。始末するか。おい、お前ら。」
郡司の指示でヤクザがぞろぞろと出てきた。
郡司「
~*~
陽翔side
一連のやり取りを聞いてきたオレと浅井は言葉を失った。
陽翔「こいつは…ヤバい。」
和久「達川君はケンカ強いから大丈夫かもしれないけど、相手はヤクザだからね…そこらの不良とは訳が違う。」
陽翔「クソ…オレのせいでッ!」
そう言って浅井は走り去っていった。
和久「まさか西島君…事務所に乗り込む気じゃ…いくらなんでも無理がある…。」
~*~
昌信side
昌信「チっ…!」
郡司「どうした?そんなもんか。大した事ねえなー…」
ヤクザどもが木刀とかナイフとか持って襲い掛かってきたので予想以上にてこずってしまった。そこらの不良よりも強い上に武器まで持っている。
ヤクザA「さーて…止めを刺すか。ま、そのあとは東京湾に埋めてやるよ。」
ヤクザAが木刀をオレ目がけて振り上げた。
陽翔「どきやがれぇぇぇぇぇ!」
西島が事務所に突進してヤクザAに飛び蹴りを喰らわせた。
ヤクザA「クッ…、お前か。」
陽翔「今度こそ貴様らを駆逐してやるわ!」
昌信「お前…何で…」
陽翔「詳しいことは後だ!今はこいつらをぶっ倒す!」
郡司「始末するやつが増えただけだ。
和久「
事務所にいた全員が振り向いた先には浅井が立っていた。
ヤクザA「誰だ?」
和久「通りすがりの高校生さ。」
ヤクザA「だったら帰れ。さもなくばお前も一緒に始末するぞ。」
オレと西島は浅井がやらんとしていることを察知した。
和久「お2人さん…頼んだよ。」
昌信&陽翔「「分かった。」」
~*~
郡司side
何だ?こいつら…あの変なガキが来てから急にすばしっこくなりやがった…。
こいつらのせいで部下どもは息が切れてきてる。こいつはじかんの問題か…?
すると突如、あのガキが何かを投げてきた。
何を投げてきたかは分からんが、何とか避けた。
郡司「ッ!…どこに投げてやがる。こんなので通用するとでも?」
あのガキは気味悪く笑った。
和久「いや、あれでいいのさ。」
突如、ガキはキセルのようなものを取り出し口から何やら煙を出した。
あのガキが投げたものを見ると、そこから何やら煙を発していた。
少ししてから急に激しい
郡司「てめえ…!何しやがったぁ!」
さっきまでやりあっていたガキ2人も苦しんでるかと思いきや…いつの間にかガスマスクみたいなものをつけていた。
和久「毒にも薬にもたくさん種類があるように使い方もそれ相応の種類があるのさ。傷として体内にいれたり経口摂取させなくても、もっと手軽にできるのさ。
例えば…
気化させて吸わせるとかね。」
郡司「ウググ…」
和久「気化させるのに少し時間はかかるけど、効き目は十分にあるのさ。今使った
郡司「グファ!?」
突如自分の手が自分の首を絞めてきた。意図的ではなく勝手に。
おまけに頭痛も吐き気もするし最悪だ。
郡司「何故だ…何故オレの手が勝手に」
和久「そりゃ、ちょっとした調合をすれば脳も神経も筋肉も自由に操ることだって可能さ。そしてある合図を与えたらどうなるか…」
ある合図…?
ガキが指をパチンッと鳴らした瞬間、視界が真っ暗になり意識を失った。
~*~
昌信side
浅井の気味の悪い毒により敵全員が気絶した。
昌信「殺したのか?」
和久「いやいや、さすがに殺人はまずいでしょ。気絶してるだけだよ。」
昌信「そうか。」
和久「あ、そうだ。もうガスマスク外して大丈夫だよ。」
オレは外したが西島はまだ着けていた。
陽翔「おいおい!まだ毒が残ってるかもしれないだろ?!」
あ…確かに。これまずくね?
和久「その点は大丈夫。ぶっちゃけガスマスクしなくても君達には反応しないような調合をしたから。ただ念のため着けてもらってただけだし。」
昌信「警察が来たらどうするんだ?」
和久「その点も抜かりないさ。もう周りの空気と同化してるから証拠は残らないよ。」
昌信「…そうか。」
その後、郡司コーポレーションに警察が捜索に入って様々なモノが押収された。勿論違法薬物や銃刀法に触れるものが大半であった。しかも多くの人から違法な取り立てをやっていたこともあり全員ムショ行きになったと報道された。浅井が使った毒のこととかは報道されなかったので内心ホッとしている。
昌信「おい、浅井」
和久「何だい?」
昌信「昔のあんたは金になることなら
和久「…」
しばらく浅井は何かを考えるかのように黙ってから口を開いた。
和久「金だけが利益じゃないからね…」
昌信「ほほう…」
和久「そう気づいたのがµ‘sと出会ってからだよ」
昌信「…」
オレにとっても浅井にとってもμ‘sはそれくらい大きな存在なのかと感じた。
自分でも思うのですが、浅井って何者ですかね…。
あと、本編書くのは来年ですかね…。少なくとも今はマジで忙しいっす…はい。
時間があればちょくちょく執筆しますので心優しい人は待ってくださるとうれしいです。
では、またいつか。