女だらけの聖戦士伝説に召喚された  真・恋姫†有双……になるはずが(仮)番外編   作:生甘蕉

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真・恋姫†有双……になるはずが(仮)をお待たせして申し訳ありません

100達成記念というわけではありませんが、番外編です
原作沿いなのですぐに終わります


1話

 バイすとん・ウェルの物語をぉ、覚えているものは幸せよぉん。

 (中略)

 ミ・フェラ○オの語る次の物語を伝えちゃうわぁん。

 

 

 

 

 

 目を開けたら、知らない場所にいた。

「な、何? どこここっ!?」

 俺は椅子に座っていた。

「なにかの操縦席? ……これって!」

 訂正。ここは知らない場所じゃなかった。

 そう。俺は知っている。このコクピットも、外に見える怪獣も!

 

 とっさに操縦桿を握れば、俺の乗ったこの人型兵器(ロボット)、オーラバトラーが応えるように風防(キャノピー)を閉じる。

 ……うん。この風防の閉じ方はやっぱりゲドだね。で、空で叫びながらこっちに向かってくるのは飛竜(ドラウゲン)。両翼を広げれば10メートルは超えていそうな巨大生物だ。

 

「間違いない! これは聖戦士伝説!」

 思わず俺も叫びながらゲドを飛ばす。操縦? ああ、オーラバトラーの操縦は、操縦桿やフットペダル、スロットルも使うけど、天井にある黒い円盤状のオーライメージプロセッサが俺の意思を機械の言葉に変えてオーラバトラーを動かしてくれるんだ。

 強い意志とオーラ(ちから)があればだいじょうぶ! 聖戦士伝説でもいきなり主人公がゲドを動かしていたし!

 

 あまりの異常事態と、全ルートクリア、辞典フルコンプのために何周も何周もやりこんだゲームと同じ展開にテンションがド上りした俺は恐怖を忘れた夢現(ゆめうつつ)な状態でゲドを飛ばす。

 オーラバトラーは背中のに背負った大きなオーラコンバーターと蜻蛉のような翅によって自在に飛行が可能なのだ。

 よし、これでドラウゲンと戦える。

 

 これ夢でしょ! ならさ、楽しまなきゃ!

 

「うりゃ!」

 空中で接敵したゲドが手にした剣でドラウゲンを斬りつける。翼を狙ったその一撃は見事に飛竜を切り裂き、敵は墜落していった。

 強いなあゲド! 活躍できるのはオープニングイベント(ここ)だけで、あとは雑魚になるんだけどさ。

 

「……あれ……?」

 なんか妙に疲れた。瞼が重い。

 ああ、そうか……このゲド、弱いくせにオーラ力の消耗はすごいんだっけ。夢の癖に設定に忠実だ。さすがは俺の脳が見せる願望(ドリーム)……。

 

 

 

「いい夢を見させてもらったぜ……」

 あんな夢を見るなんてめっちゃ最高の目覚めだ。今日はついてるかもしれんな。

 久しぶりに聖戦士伝説をやってみるかね。それともダンバインの積みプラモを消化するかな。

 

 聖戦士ダンバイン。若い子は知らないかもしれないけど、そのロボットアニメのシミュレーションゲームが『聖戦士伝説』だ。

 なんだけど、肝心の戦闘シミュレーション部分は残念な出来で、ファンからはアドベンチャーパートの分岐の多さで評価されていたりする。アニメに準するロウルートと、悪役寄りのカオスルートとかさ。

 ダンバイン好きな俺はやりまくったよ。いい加減リメイクするなり、スパロボに登場するなりしてほしい。

 

「……ってここどこ?」

 今度はマジに知らない天井だっつの。

「おや、目が覚めたようですよ」

 誰? 声のした方を見たら金髪の少女が。

 頭の上に妙ちくりんな、というか爆発しそうな造形の人形を乗せている人形みたいな美少女だ。

 まだ夢が続いているのだろうか?

 

「気がついた? 地上の男」

 うん。聖戦士伝説であってるみたいだな。……ちょっと違うような?

「地上の男?」

 俺のことだよね。

 台詞はほとんど聖戦士伝説と同じっぽいけど、言ってる相手が違う。

 聖戦士伝説はおっさんばかりのゲームのはずなのに、美少女なんだよ。

 

 こっちもまるで人形みたいな美少女。

 現実感のないほどに美しいというか、さっきの子と同じく違和感があるというか。

 まるで1分の1スケールのフィギュアのよう。目の大きさや鼻の形とか、現実(リアル)の人間の顔じゃないよね、これ。アニメ美少女そのもの。髪も金髪ツイン縦ロール(ドリル)だし。……モミアゲもくるくるしてるから、クアッドドリル?

 うん。まだ夢が続いているみたいだ。

 

 まあ、いいか。現実(ナマ)の女の子だったら俺、緊張してまともに会話なんてできないだろうし!

「名前を教えてくれないかしら? 私は華琳。リの国王よ」

 やっぱり『リの国』なのね、ここ。そこは聖戦士伝説と同じなのか。

 言葉どころか、聴いただけなのに名前の漢字までわかるのは、バイストン・ウェルのテレパシーっぽい会話のおかげか。

 でも、なんでおっさんがアニメ美少女に? こんな夢を見てるってことは俺の願望? ……否定できんな。俺、ギャルゲーも好きだし。

 

「俺は……」

 あれ? 俺の名前なんだっけ? あ、聖戦士伝説ならここで名前入力画面だったか。

 

 ……おや? 入力画面が出てこない。俺の夢のくせに再現度が低いぞ。がんばれ、レム睡眠中の俺の脳……もしかして2周目以降な設定なのか?

「俺はコウイチ……」

 聖戦士伝説は漢字入力できなかったからカタカナなのはしょうがないよね。姓はどうしよ? ……俺の本名なんだっけ?

 

「そう。コウイチ、ここはリの国のトルール城よ」

「バイストン・ウェル……ってことだよね?」

「あら、知ってるの?」

 驚いた顔を見せる華琳ちゃん。やっぱり美少女だ。アニメ顔だから判別は難しいけど、年は中学生ぐらいだろうか? こんなちっちゃいのに王様なんて大変だな。

 

 

「海と大地の狭間にある、あの世だよね」

「……そんなところね」

「俺は死んだか召喚されるかして、ここにきたと」

 死んだ記憶はないな……。そもそも、俺はここにくる前、なにしてたっけ?

 思い出せない。夢だからその辺、いい加減でもいいのか。

 

「話が早いわね。この国には伝承が残されているわ。『国、闇に覆われ(中略)……彼の者、聖戦士なり』」

 中略って……まあ、そこは聖戦士伝説と同じと思えばいいんだろう。

 自分を指差して確認してみる。

「俺が聖戦士? このおっさんが?」

「あの疲れるゲドを動かせたでしょう。しかもなんの説明もなしに」

 それは予備知識があったからだけどね。巨大……というには小さいけどロボを操縦できるなんて、最高の気分だったよ。

 

「もしも違ったとしても聖戦士ということにしておけば、いろいろと使い道はあります」

 腹黒いことを言いながら、くいっと眼鏡を持ち上げる新たな少女。

 華琳ちゃんより年上みたいだし、この子がオウエン担当なのかな?

 ……じゃ、人形乗せた子は誰なんだろ?

 

「私はリの国の家老、稟です」

「同じく家老、風なのですよ」

 ご紹介どうも。眼鏡の方が稟で人形の下が風ね。なんで2人? ……別に家老が数人いてもおかしくはないのか。

 

「俺は宝譿、よろしくな」

「喋った?」

 風の頭の上の人形が喋った。杖モドキ(エツ)みたいな謎生物だったのか。バイストン・ウェル侮りがたし。あ、ホウ・ケイだったらダンバイン風の名前で違和感ないな。 

 

「伝承が真実ならよ、闇が……ぶっちゃけ、うちの国の脅威がなくなりゃ地上へ帰れるはずだぜ」

 よく知ってるな、ホウ。ルートによってはたしかにそれで帰れるエンドもあったよね。

「そりゃそうかもしれんけど……」

「うむ。コウイチはゲドを扱える才能がある。あれを扱える人間は万の兵士に値する戦力だ。……もっとも、ゲドは麗羽のところに返してしまったがな」

「君は?」

 リの騎士団長さんだよね?

 ゲドを返したっていう麗羽ってのがドレイクみたいだ。

「秋蘭。華琳さまの側近だ」

「わたしは春蘭。秋蘭の姉でリの騎士団長だ」

 えっ、騎士団長ポジションも2人いるの?

 姉妹ということは騎士団長親子の代わりなのかな?

 あの騎士団長ザンの息子さんで見習い騎士のレンこそ、女の子で見たかったな。聖戦士伝説の女っ気がないのがいいってやつもいるけど、レンは女性キャラにしてヒロインポジにするべきだったと思うのよ、俺は。

 

「コウイチ、私たちに協力なさい」

「……わかった。こんなおっさんでよければ力を貸すよ」

 いいよね。どうせ夢なんだし。

 他のオーラバトラーに乗れるまでに夢がさめないといいなあ。

 

「感謝するわ、聖戦士コウイチ。なら、部屋を準備させましょう。好きに使うと良いわ」

「ありがとう。とりあえずは強獣狩りに参加しなきゃいけないんだっけ?」

「察しがいいわね。予知の力でもあるのかしら?」

 だから予備知識だってば。強獣と恐獣、どっちが正しいんだったかな? ようは怪獣なんだよね。

「そのうち話すよ」

「そう、強獣狩りは明日よ。ゆっくり休みなさい」

 知ってたけどやっぱり明日か。早すぎない?

 

 

 翌朝。

 あれ? おかしいな、まだ夢から覚めないよ。

 俺、そんなに疲れてたのかな。

 まさか事故にあって、今は病院のベッドで覚めない夢を見続けているのかな。昔流行った都市伝説の青狸最終回状態?

 顔をバシャバシャ洗ったら目が覚めないだろうか。

 

「俺ってこんな顔だったのか」

 鏡に映ってるのは自分の顔。……のはず。

 俺の顔までアニメっぽくなってたよ。いくら夢でもこれはないよね……。

「いや、アリ……か? 悪くないな。見ようによっちゃ美形?」

 俺ってもしかしてナルシストなんだろうか。この造形も俺の脳が求めてる願望なの?

 

 

「コウイチ、準備はいいかしら?」

「う、うん」

 城の人に手伝ってもらってなんとか鎧を装備した俺。革鎧、それとも強獣の甲羅を使った鎧だろうか? 思ったよりも軽いね、これ。

 

「変なところには触らないことね」

 華琳ちゃんはそう言うけどさ、鎧越しなんで抱きしめても柔らかい感触なんてない。

 パンツァードラグーンに華琳ちゃんと2人乗り(タンデム)することになった俺。手綱を握る華琳ちゃんを後ろから抱きしめる形だ。

 パンツァードラグーンは昨日、ゲドが倒した怪獣と同じ野生の飛竜(ドラウゲン)を飼いならし、戦闘用に調教して装甲をくっつけた機甲竜。リの騎士たちが騎馬がわりにしている。リの騎士団は竜騎士団ってことだね。

 

 聖戦士伝説の主人公はいきなり乗りこなして戦っていたけど、剣道部なだけじゃなくて乗馬の経験でもあったんだろうか?

 ないわー。

 俺には無理っす。オーラバトラーは動かせても、こんなのを操って戦闘するなんてできるわけない。乗ったの今日が初めてだってば。

 兵用のライフルも渡されて一応試射はさせてもらったけど、こんなの、動いているやつに空から当てられるのかね?

 

 ゲドならなんとか1人でも動かせるし、戦えると思う。

 でも、あのゲドは隣国の領主が開発した兵器で借りてただけ。もう返しちゃったんで、俺は竜に乗るしかないワケ。

 やっぱりロボに乗りたいなー。

 

 

 初めてのP-ドラグーンの飛行は予想外に快適で、いつのまにか目的地についていた。華琳ちゃんの操竜が上手いのか、けっこう気持ちよかったよ。爽快爽快。それに華琳ちゃんからはいい匂いがしてる。

 別の意味で興奮してきそうなのを堪える方が大変だったよ。それがばれてるのか、春蘭が怖い目で睨んでいるし。

 

「ここが強獣の森か……」

 これから何度も通うことになる場所だ。よくおぼえておこう。

 

「以前からこの森には野生の強獣が多数生息して、森に入った人間を襲っていたのだ」

「だが最近、ガッターが異常繁殖し始めてな。森の外に出て人を襲っている」

 春蘭と秋蘭の姉妹将軍が教えてくれた。団長じゃなくて将軍ですか。

 

 ガッター。硬い甲羅に覆われた甲殻強獣で、その甲羅や筋肉がオーラマシンの素材になるはず。肉は食用にもなったね、そういえば。

 怪獣が素材か。まさにハンターってワケだ。

 武器はP-ドラグーンの近接格闘とブレス、そっちは華琳ちゃんが操作してくれるはずなので、俺ができるのは手にしたライフル、のみ。

 

「……お喋りはこれくらいにしましょう。団体のお出迎えよ」

 きちゃったか。

 相手はガッターが4頭か。相変わらず記憶と同じだけど、違うのは俺が倒せそうに思ってないこと。怖いなあ。

 

 戦いながら、華琳ちゃんは俺に飛竜の乗り方を教え、俺はそれを聞きながら必死にしがみついたら、戦闘はすぐに終わってしまう。1発もライフルを撃つ間がなかったけど、無事に終わってほっとした。

 

「どうでしたか華琳さま!」

「……春蘭、あなたが全て倒したら、聖戦士の実力がわからないでしょう」

 全てのガッターにトドメをさすことができて、ドヤ顔で聞いた春蘭にため息をつきつつ、駄目だしの華琳ちゃん。将軍はしゅんとうなだれてしまった。褒めてもらいたかったんだろうか。

 

「で、でも春蘭将軍、レベルが上がったじゃないか。よかったね」

 あまりの落ち込み方にフォローを入れたら、みんなに怪訝な顔をされてしまった。

「レベル?」

「確認してみなよ。4レベルになってる」

 あんだけ強かったのにまだ3レベルだったなんて……。

 

「なにを言っているの?」

「え?」

 あれ、まだ首を傾げてる。……もしかしてレベルがわからないのか?

「じゃ、じゃあステータスは?」

「ステータス? 春蘭のオーラ力の増大はあるようだけど、聖戦士もこのわずかな違いがわかったのかしら?」

 むう、レベルやステータスが見える、というかわかるのは俺だけっぽいな。

 俺も戦闘になってからみんなやガッターの付近に色付きの横長の線が見えてきて、それがゲームにあった行動ゲージだと気づいて初めて、意識すればステータス見れることに気づいたんだけどさ。

 これも地上人補正? ……俺の夢だからだよね、うん。

「城に戻ったらレベルとステータスとやらを詳しく説明してもらうわ」

「わかった」

 帰り道でではないのは、まだ俺への乗竜教習が続くからだろう。

 

『ぁぁぁっ……』

 教習に夢中で忘れるとこだったけど、その悲鳴でイベントを思い出した。

「華琳王!」

「ええ!」

 華琳ちゃんも頷き、かすかに聞こえた声の方にむかえば、小さな光を追うガッターが1頭。

 

「ふむ……聖戦士、あのガッターを撃ってごらんなさい」

 俺が撃つの? って、迷ってたらあの光がガッターに捕まりそうだ。

 甲羅を避けてわずかな皮膚を狙ってライフルを発射する。

 命中したのか、仕留めることはできなかったがガッターは退散してくれた。

「まあ、こんなものかしら」

 及第点なのかな?

 

「だいじょうぶかい?」

 追われていた光に声をかける。

 翅を持つ30センチぐらいのその姿はまさに妖精そのもの。バイストン・ウェルの住人のひとつ、ミ・フェラリオだろう。聖戦士伝説のヒロインともいえるフィナ・エスティナ担当か。

「おお。助かった、礼を言うぞ」

 ……ただ、俺の知っているミ・フェラリオとはちょっと違ったが。

 

 助けたフェラリオは俺の記憶の……俺の希望してたような少女ではなく、老け……げふん、熟れた女性のフェラリオだった。

 まあ、ご多分に漏れず、アニメ顔の美女なんで熟女でも問題はない。他の連中みたいに性反転な配置で男だったりしたら嫌だもんな。

 しかも爆乳。レオタードのような極薄のフェラリオの衣装のせいでもんのすごいことになっちゃてるよ。なんつうエロ生フィギュアだ。俺が貧乳派じゃなかったら即効でお持ち帰りしそうなくらい。

 これが俺の隠された願望なんだろうか? まさか俺が熟女属性あったり、おっぱい星人だったなんて! ……んなわきゃないか。

 

「記憶喪失のミ・フェラリオね」

「とはいえ、名くらいは覚えておるぞ。儂は祭じゃ」

「連れて行くわけにはいかないかな?」

「いいわ。あなたを加える事を許しましょう。たとえフェラリオでも美女が増えるのは歓迎するわ、祭」

 そうだよね。おっさんフェラリオじゃないもん、当然だよね。

 

 

 

「お帰りなさいませ、華琳さま」

 リの王城、トルール城に帰ってきた俺たちを出迎える稟と風。

 このあと良くない知らせがあるんだよね。国境にガロウ・ランが出てるんだ。

 

「ガロウ・ランか」

 バイストン・ウェルの住人には3つの種族がいて、華琳ちゃんたちのコモン、祭のフェラリオの他に、ガロウ・ランがいる。

 見た目はコモンとたいして変わらない蛮族だったはず。

 聖戦士伝説では奪ったオーラマシンや強獣を操って敵として出てくる。リの国はこいつらにずっと悩まされてきたんだよね。

 

「賊が国境付近の森林地帯に集まるなんて頭が痛いわね」

「そこが面してる隣ってアの国?」

「そうよ。麗羽の領地の近く」

 やはり麗羽というのがドレイク担当みたいだ。

 ドレイクといえばダンバインのラスボス。今はアの国の地方領主なはずだけど、オーラマシンを開発させて力を蓄え下克上のチャンスを狙っているんじゃないかな。

「国境で戦闘になると隣国を刺激して面倒になることを知っているのか」

 ガロウ・ランは蛮族っていうけど賢いんだよな。金で雇われてスパイもするし。

 

 その後、討伐を行う報告をする謁見隊を送ろうという稟の意見に反対する春蘭。

「謁見隊を送っている間に、ガロウ・ランが暴れたらどうする? まずはやつらを殲滅だ!」

「謁見の使者を出さねば、麗羽さんが難癖をつけてくるかもしれないのですよ」

 風、難癖って……。外交ってそんなものなのかもしれないけどさ。

 

「今は一刻を争う。麗羽には後ほど使者を送ればいいわ」

 ゲームとは違って、華琳ちゃんは俺には聞いてこなかった。

 どうせ俺は頼りないおっさんですよう。……聞かれても迷ったけどね。ゲームでもたいして意味のない選択だから、どっちがいいとも言えないし。

 まあ、謁見隊を送っていたら、麗羽のオーラバトラーも参加しただろうから、これでよかったのかな?

 勝手に動いて邪魔だし、経験値泥棒するNPCなんていない方がいいよね。

 

「コウイチはまだ1人で乗るには早そうね」

「お手数かけます……」

 ううっ、春蘭の視線が怖い。

「安心なさい。次の戦闘からあなたをフォローする騎士を紹介するわ」

 現れたのは3人ともP-ドラグーンを与えられたエリート騎士たちだ。

 

「真桜や。以後よろしゅう」

「沙和なのー。よろしくおねがいしますなのー」

「…………」

 ……エリート騎士? なんかずいぶんイメージと違うような。傷跡だらけの1人なんて口も聞いてくれないし。

 

「凪ちゃん憧れの聖戦士さまの前で緊張で固くなっちゃってるのー」

「そうなの?」

「……な、凪です。……ご、ご一緒できることを誇りに思います!」

 やっと喋ってくれた。よかった、嫌われているわけではなさそうだ。

「こ、こちらこそよろしく」

 聖戦士伝説ではイベントもないリの3騎士だけど、戦闘ではヘタな地上人よりも頼りになる。よろしくやっていきたい。やはり3人とも美少女だもん。

 

「そうね、凪がそこまで憧れているというのなら3人はコウイチの下につけましょう」

 なにそれ? そんな展開なかったよね?

 

 




「原作の大幅コピー」には気をつけているつもりですが、発見された場合はすぐに修正します。
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