ISN-インフィニット・ストラトス・ネクサスー 作:ノアJAM
今回から、投稿を再開したいとおもいますので、どうぞよろしくお願い致します
それでは後半開始、第8話「光の悪魔-ウルトラマンメフィスト-」をお楽しみください
「溝呂木眞也?……誰だそいつは?俺の記憶とは一体何だ……答えろ!!」
「お前自身で確かめろ。今から観るのは、全てお前が体験した事だ」
ツヴァイは、メタフィールドの逆位相空間「ダークフィールド」を作り出した。すると、ネクサスは一輝の姿に戻ってしまい、一輝は過去の記憶へと意識を飛ばされてしまった。
気が付くと、一輝は見知らぬ倉庫に立っていた。
そして何より不思議なのは、既に解散したはずのナイトレイダーが自分に対ビースト用兵器「ディバイドランチャー」を向けていた。
その中の1人は、一輝がよく知る人物「孤門一輝」だった。
(孤門さん!?でもどうして……しかも若いし)
孤門の他にもナイトレイダー隊員の姿を見つける。20年前、当時のナイトレイダー隊長「和倉英輔」と、副隊長「西条凪」。そこに孤門を加えた3人が一斉に銃を向けている。
すると、不意に横から青白い光が一輝の前を横切る。
(!!…今の光、ブラストショット!?……一体誰が)
ゆっくりと、飛んできた方向を見る。
そこには……
(……父さん)
ブラストショットを構えた父「姫矢准」が立っていた。
「そこまでだ。大人しく投降しろ……溝呂木」
(溝呂木?どうして俺はそう呼ばれるんだ?隊長たちや孤門さん、父さんまで)
突然、目の前の景色が変わった。今まで倉庫にいたと思ったら、今度はダークフィールドに立っていた。その正面には、ウルトラマンネクサスが立っている。
(何なんだよ一体!!どうしてネクサスが俺の前にいるんだ!?俺の身体はどうなって…)
一輝は自分の身体を見る。それは、「姫矢一輝」の身体ではなく、「ダークメフィスト」の身体だった。そして一輝は悟った。
(そうか…これは俺じゃなくて、溝呂木眞也の記憶。それを俺が持っているということは…)
「そう……お前は姫矢一輝であり、溝呂木眞也でもある。お前は奴の生まれ変わり。この世界に生を受けた時から、メフィストとなる宿命だった」
「そう言うお前は誰だ?溝呂木眞也か?それとも……」
「私は……三沢広之。この時代での名は……」
メフィストツヴァイ=三沢広之の今の名を聞く前にダークフィールドは消滅し、一輝はノスフェルを倒した森の中で目を覚ました。
一輝が目を覚ますと、そこには一夏らIS操縦者たちの姿もあった。
「一夏…皆も」
「一輝!!気が付いたか」
「ああ……てか、何でまだここにいるんだ?ビーストは倒したんだろ?」
「うん、ノスフェルは倒せたんだけど、まだ近くでビースト振動波が出てるみたいで」
「念のため、残って情報を可能な限り収集しろ。と、教官からの命令だ」
「なるほど…千冬さんが考えそうだな……じゃあ、箒とリン、セシリアとラウラは周辺警戒。俺と一夏、シャルロットはここに残ってビースト振動波の痕跡を探る…ってのはどうだ?」
一輝の提案に全員が承諾し、それぞれの配置についた。
一輝と一夏、シャルロットはビースト振動波の痕跡を追っていた。
「うう~ん、ISじゃ弱すぎて振動波が検出されないよ。……一夏はどう?」
「こっちもダメだ。やっぱISじゃ限界なのかもしれない……一輝、お前はどうだ?」
「そっか、ISでダメなら俺の力で」
一輝はエボルトラスターを取り出す。
―――――…一輝
(?どうした、ネクサス)
―――――近くにいる
(近くって…ビーストか?)
―――――いや、それよりも危険な相手だ。一輝、君はもう気づいているだろう?
(まあ…な。でも、信じたくないんだ。よりにもよってアイツが……)
―――――それは、直接本人に確かめればいいだろう
(……そう、だな)
「ビースト振動波をキャッチした、ちょっと行ってくる。一夏、俺と一緒に来てくれ。シャルロットは、他と合流してからこっちに合流してくれ。後で座標を送るから」
一輝は、シャルロットをその場に残し、一夏を連れてノスフェルが現れた山へと向かった。
一輝と一夏は、山の中を歩いていた。
「一夏、気を付けろ。どこに潜んでるか分からないからな」
「分かってる。…にしても、一輝はいいよな」
「…?何が?」
2人は足を止める。
「だってさ、いくら俺たちがISで戦っても、ビーストを倒すのはいつもウルトラマン、つまりお前だろ?お前ばっかり評価されて、俺たちが役立たずみたいでさ。俺だってウルトラマンになりたいんだよ」
「……もう、なってるだろ?」
「は?」
「単刀直入に言う。一夏…お前が、ダークメフィストツヴァイだ」
「……どうして分かったんだ?」
「俺を…ウルトラマンを甘く見るな。力を使えばすぐに分かる」
一夏は何も喋らない。
やがて、一夏は口を開いた。
「一輝、お前の役目は終わったよ。これからは俺が代わって巨人になる」
一夏は、ダークエボルバーを取り出して、展開する。
そして、一輝の前に一夏の姿はなく、闇の巨人=ダークメフィストツヴァイが一輝を見下ろしていた。
同時刻・IS学園
「織斑先生!!先程の場所に、新たなビースト振動波が出現しました!!」
「ビーストの識別は?」
「確認中です……ダークメフィストです。ですが、姫矢君の反応は別にあります」
出現したメフィストが一輝ではないとすると、誰がメフィストに?と考えた千冬は、指示を出す。
「至急、全員の状況確認を」
「姫矢君、篠ノ乃さん、凰さん、オルコットさん、デュノアさん、ボーデビッヒさんを確認。ですが織斑君は…」
すると、一輝から通信が入る。
『千冬さん……あの巨人、メフィストは…一夏です。……今から行ってきます。倒すためじゃなく、救うために俺は戦います』
一輝は、今の一夏は「三沢広之」だということは言えなかった。
すると、一輝を見下ろすメフィストにISが接近していた。それは、箒の「紅椿」だった。
「箒、やめろ!!そいつは一夏じゃない、ただの化け物だ!!」
『たとえそうだとしても、一夏の心が残っている筈だ!!私は、一夏を信じる!!』
箒はメフィストの前に出て、一夏に呼びかける。
「一夏!!私だ、箒だ!!聞こえているのだろう?一夏…一夏!!」
メフィストは箒を見ると、躊躇いもなく箒を叩き落した。
「箒!!」
一輝の目の前に落ちた箒は気を失っているようだった。
「俺はまた……また俺は守れないのかよ!!」
(諦めるな)
一輝の前に光が現れる。その中で一輝が見たのは…
「溝呂木…眞也」
(皮肉なものだな。まさか、姫矢准の息子が俺の生まれ変わりとは)
「あなたの事は、今ならよく分かる。あなたはもう一度、人間として生きたかった」
(そうだ)
溝呂木はメフィストを見上げる。
(アレはただの操り人形だ。あの三沢という男も、俺もそうだった。……操り人形は、俺たちだけで充分だ。姫矢一輝、お前はその力を、何かを守るために使え。…もう二度と、俺のような存在を生み出したくはない)
「溝呂木…さん」
(後は頼んだぞ……ウルトラマン)
溝呂木は消えていった。そこへセシリアとリン、シャルロットとラウラが合流する。
「皆、箒を頼む。それと、今から起こることを、全てモニターして学園に送ってくれ」
一輝は、メフィストへ歩み寄る。
「一輝、何する気!?」
シャルロットが問う。
「一夏を救う。それだけだ……大丈夫、一夏は必ず連れ戻す」
(俺の命に代えても……)
―――――…一輝
(ネクサス、お前の力を使うつもりはない……これは、20年前からの宿命だから)
一輝は、右手に意識を集中する。すると、右手が輝き出し、やがてその光は一輝の身体を包み込む。
(溝呂木さん、あなたの意志…確かに受け取りました。……待ってろよ一夏、今連れ戻してやる。……だから、俺に力を貸してくれ…ウルトラマン……メフィスト!!)
「うおおおおおおおお!!」
その瞬間、メフィストの前に、全く同じ姿のメフィストが現れた。
それは、一輝が自身の光で変身した光の巨人「ウルトラマンメフィスト」だった。
第8話「光の悪魔-ウルトラマンメフィスト-」いかがでしたでしょうか?
この物語の主人公「姫矢一輝」はウルトラマンネクサス本編に登場した「溝呂木眞也」の転生者でした。織斑一夏のオリジナル設定として、同じく本編に登場した「三沢広之」の転生者でした。
文句や批判は全てお受けします。
次回はちょっと短めの文量になるかと思います
次回、第9話「一輝と一夏-メフィストvsツヴァイ-」
登場ウルトラマン ウルトラマンメフィスト
登場怪獣 ダークメフィストツヴァイ
―――――姫矢一輝、死す
感想・意見も受け付けております
それでは、この辺で失礼します