ISN-インフィニット・ストラトス・ネクサスー   作:ノアJAM

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今回は、いつもよりも短いかもしれません
そのかわり、次回は今までで一番長くなる予定ですので、バランスは取れていると思います

それでは、第五話「悪魔-メフィスト-」お楽しみください


悪魔-メフィスト-

 ウルトラマンネクサスの力は圧倒的だった。ネクストを圧倒したペドレオンが逆に圧倒されている。すぐに反撃しようとしたペドレオンは、頭部の触覚から火球を発射した。

 

(……一輝、直撃来るぞ!!)

 

―――――利用させてもらうぜ!!

 

 ネクサスは火球を片手で受け止め、更にそれをペドレオンに撃ち返した。

 

 火球を受けたペドレオンは、全身から炎を纏いながらも辛うじて生きていた。

 

―――――ネクサス、一気に決めるぞ!!

 

(分かった)

 

 ネクサスは両腕を十字に組んで瀕死のペドレオンに光線を放った。

 

―――――クロスレイ・シュトローム!!

 

 ウルトラマンネクサスの必殺光線「クロスレイ・シュトローム」を受けたペドレオンは、その体を維持できずに原子・分子レベルにまで分解されて消滅した。

 

 

 

 ネクサスがペドレオンを撃破する姿を見ていた一夏らIS操縦者たちは、ウルトラマンの強さを知ると同時に、スペースビーストの力も知ることとなった。

 

「俺たち、命懸けだったんだな」

 

「あぁ、決して侮ってはならないな」

 

 ペドレオンを撃破したネクサスは光の柱に包まれ、姫矢一輝へと戻った。

 

「ふぅ…疲れたぁ……。そろそろ皆のところに戻らないと」

 

 一輝はまだ少しふらついた足取りのまま簪たちの待つ場所へ向かった。

 

 その途中、一夏たちとも合流し、七人全員無事に帰還した。

 

 

 

 翌朝、一輝は朝食を摂るために、全員の待つ大広間へと向かう。

 

 一輝が入ると、歓声が上がった。

 

「おおお!!姫矢君キターーー!!」「ありがとう姫矢君、私たちを守ってくれて」

 

 などと女子たちが一輝を囲んでいる。

 

「あ…いや、大したことないよ。と、とりあえず!!ちょっと離れてくれないかなぁ!!」

 

 すると、誰かに手を掴まれた一輝は、そのまま彼女たちの前から姿を消した。

 

 その後、一輝を囲んでいた生徒たちに、千冬からの喝が入ったのは別の話。

 

 

 

 女子に囲まれ、困り果てていた一輝を救ったのは簪だった。

 

「あ、ありがとう簪ちゃん。おかげで助かったよ」

 

「う、ううん。一輝、困ってたみたいだったから」

 

「それでも、ありがとう。それと……約束、ちゃんと守ったよ」

 

 簪は首を傾げる。一輝は続けた。

 

「必ず帰ってくるって約束。もしかして、忘れちゃった?」

 

「お、覚えてるよ。一輝は、命懸けで私たちを守ってくれたんだよね。本当に、ありがとう」

 

 簪は自然に顔を赤くしてしまっている。

 

「……なんか、面と向かって言われると、ちょっと照れるなぁ。でも当然だよ。生命をビーストから守るのがウルトラマンの使命であり、ウルトラマンと一体化した俺の使命だからね」

 

 一輝は、簪を見つめながら続けた。

 

「…だから、何があっても、俺は簪ちゃんを守るから。いや……こんなこと、ヒーローが言うセリフじゃないかもだけど、俺は……君だけを守りたいんだ」

 

(一輝はどうして、そんなこと平気で言えるの!?そんなこと、見つめられながら言われたら…私……)

 

「……好き……」

 

「え?」

 

「……好き……大好き!!」

 

 簪はそのまま走り去り、一輝はポツンと立っていた。

 

 だが、一輝は何かを感じたように窓の外を見た。するとそこには、巨大な三つの頭を持った獣・ガルべロスの姿があった。

 

 

 

 ガルべロス出現から約二分、ペドレオンとは逆の方角つまり、山側に現れたため、周辺住民及び、IS学園生徒たちは海側に行くしかなかった。

 

 既に一夏たちはガルべロスとの戦闘に入っていた。ペドレオンとは違い、今度はしっかり刃が通るが、全ビーストに共通している細胞修復能力により無力化されてしまう。

そんな中、一輝は簪を探していた。

 

「……くそっ!!どこ行ったんだよ。千冬さんや父さんに聞いても知らないって言うし、他の子にしたって…」

 

 一輝は、避難してくる住民の中に簪を見つけた。すると、ガルべロスが放った火炎弾が簪の方へ迫る。

 

 一輝は変身しようとしたが、エボルトラスターが見当たらない。

 

「…しまった!!簪ちゃん!!逃げろ!!」

 

 だが、火炎弾の着弾時の衝撃で簪は吹き飛ばされてしまった。

 

 幸い、簪は海に着水したため命に別状はなかった。しかし、簪を見つけながらも救うことができなかった一輝の脳裏に浮かんだのは、簪の言葉だった。

 

『…好き…』

 

 一輝は気を失っている簪を抱きしめながら涙した。

 

「……ごめんな…君を守るって言ったのに…守らなくちゃいけないのに……」

 

 一輝はガルべロスを見た。すると、一輝の周りに黒いオーラが集まりだす。

 

「お前が悪い……お前たちが…ビーストがいるから!!」

 

―――――一輝、ダメだ!!闇に呑まれてはいけない!!

 

 ネクサスの声は、今の一輝には聞こえていなかった。

 

「殺してやる……お前を……殺す!!」

 

 一輝の叫びと共に、黒い光の柱が一輝を包み、その姿を変えた。

 

「うわああああああああ!!」

 

 ガルべロスの前に現れた光の柱を見た一夏は…

 

「一輝!?……全く遅せえよ。人を待たせやがって」

 

「待て一夏!!見ろ、柱が黒い。何か妙だと思わんか?」

 

 ラウラが思った通り、光の柱から現れたのはウルトラマンネクサスではなかった。

 

 目は黒く、体は赤と黒。胸のコアも黒く染まっている。これは、一輝の心が闇に呑まれたときの、言わば闇の巨人。

 

 その名は……「ダークメフィスト」




第五話「悪魔-メフィスト-」いかがでしたでしょうか?
主人公自身がメフィストになることは、予想できたでしょうか?個人的には、かなり新鮮な感覚がしたのですが…

閲覧数も1000を超えていることにつきましては、読んでくださった皆様に深く御礼申し上げます
毎度のことではありますが、感想・意見どしどしいただけたらと思います

次回、第六話「英雄-ジュネッス-」
 登場ウルトラマン ウルトラマンネクサス
 登場怪獣 ダークメフィスト・ガルべロス・???
お楽しみに

それでは、この辺で失礼いたします
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