side 黒
「いたたた…。」
『無駄に張り切るからですよ。』
いや、だって、原作だよ?魔法少女だよ?楽しいに決まってるじゃねぇか。
「さてさて、あそこか。」
少し距離は離れてるが充分見えるな。
「は、早くこっちに来てください!」
「ま、待ってぇ〜!」
一応士郎さんに基本や体づくりはしてもらってるみたいだけどまだ日が浅いから仕方ないか。
「なのは!」
「はぁ、はぁ、春人君!?」
「ここは任せろ。アルトリア、セットアップ。」
『お任せを。』
アルトリア……Fateだよな。性格もそれっぽいし、好きなんだな、多分。
バリアジャケットはFateのエミヤと同じか……アルトリアなのにか…。
つーか、この小説Fateが多いな。ん?また電波か…?
「くははははっ!俺の登場だ!行け、我が宝よ!」
「っ!?天地か!」
相変わらず射出の精度がないな。え〜っと、このままだと衛宮となのはちゃんに直撃か。
…………なのはちゃんに直撃?
「…………あ"?」
何してやがるクソガキ。
「くっ、はぁ!」
「え………?きゃああぁ!?」
「しまった!?なのは!」
ガガガガガガギンッ!!
「な、何!?」
「おい、そこの、クソガキ。」
「く、黒お兄ちゃん……?」
なのはちゃんが泣きそうじゃねぇか、てめぇ。
少し、頭にきたぞ。
「お前、今の攻撃なのはちゃんに当たりそうになったぞ。俺が大事にしてる子にそんなふざけたもんが当たるところだったんだぞ?覚悟は出来てんだろうな?」
「だ、大事って……///」
「ちょっと!?大丈夫ですか!?」
ん?なんか、違う意味で捉えられてる気がするな…。
まあ、そんなことはどうでもいい。
「前の遊びじゃ足りなかったようなァ…。」
「あ、遊びだと!?それに貴様こそ書く後は出来てるだろうな、俺の財宝を勝手に盗ったんだからなぁ!」
「元の持ち主に許可もなく、認められてもないのによくそんなことが言えるもんだな?」
「ふんっ、所詮漫画や小説の中の人物だ、許可も何もないだろ。」
「ほ〜っ。じゃあ、お前はこの世界がその漫画や小説の世界だとでも言いたいのか?」
「当たり前だろ?どうせ物語の中なんだから知ったことじゃねぇよ。」
「そうか……じゃあ、そんな馬鹿なことを言うガキには俺が教育でもしてやるよ。」
「ふはははっ!それなら俺は貴様を殺してやるぞ!なんたって俺は最強だからな!」
ほう、俺の前で最強と言うか。
「だ、ダメだよ、黒お兄ちゃん。危ないよ……。」
心配なのかなのはちゃんが俺の袖を軽く引いてきた。
あんなのに俺が負ける訳ないだろ?
「おいおい、なのはちゃん。俺は最強だから誰にも負けないぞ。約束しただろ?」
「そうだけど……。」
「ん〜……ほら、なんでもしてやるって言ったろ?それでも考えてな。」
「う、うん……わかったっ!」
「それじゃ、フェレット君、衛宮。なのはちゃんのことよろしく。」
「あ、は、はい!」
「…わかりました。」
うん、これでなのはちゃんは大丈夫だろう。
「じゃあ、始めようか、最強君。最強とはどういうもんか見せてやる。」
旅してた時は負け無し。東方不敗の体現者とは俺のことよ。
まあ、これからはどうかわかんねぇけど、負けるつもりは毛頭ない。
「最強ってのは俺のことに決まってんだろ!我が宝具よ、あいつを殺せ!」
やれやれ……。
「前に通用しなかったのにそれでも宝具を射出して自分では戦おうとしないか……。」
「当たり前だろ!慢心せずして、何が王か!元々の所有者であるギルガメッシュの言葉だろ!」
「そうか……じゃあ、お前は慢心しても誰にでも勝てる。そう言いたいんだな?」
「ああ、そうだとも!」
こりゃダメだな……。
「んじゃ、そのお前の力を見せてくれよ。俺も少し本気を出してやる。
ああ、心配するな。俺だってターゲットじゃないやつとか子供は殺しはしないからさ?」
「き、貴様……舐めるなァァ!来い、エア!」
「結局またそれか…。」
切り札は最後まで取っとくもんだろ…ポンポン使いやがって。
「はあ………アロンダイト。」
まあ、それでも被害を出さずに打ち消すには念の為アロンダイトを使うけどさ。
「風は俺の魔力で結界張ってそれを維持、頼むぞ。」
『了解しました。』
「エヌマ……エリシュッ!」
は?なんだこれ。
「うわっ、雑魚っ。」
なんだこれ、グングニルの方が強かったんじゃねぇの?魔力の練りは甘いし質も最悪、やる気あんのか?
アロンダイトを無造作に振ると目の前まで来ていた魔力の嵐(笑)は跡形もなく消えた。
「な、なんだと!?」
「甘い甘い。そんなもんで殺れるわけがないだろ?今度はこっちだ。風、結界は弱めていいぞ、セットアップだ。」
『イエス、マスター。セットアップ』
今回は色んな武器使うから洋服の方でやるか。
「んじゃ、行くぞ。刀だ。」
『ソードフォーム』
「軽くやるから。受け止めるくらいはしてくれよ?」
そう言いながら軽く横に振った。
しかし天地は防ぐことすら出来ずに当たり壁に叩き付けられて気を失った。
「は…………?よわっ。」
「リリカルマジカル!ジュエルシード封印っ!」
セットアップしただろう、なのはちゃんの声が遠くから聞こえた。
「………このやり切れない気持ちはどうすりゃいいんだよ…。」
「はあ………。」
「黒お兄ちゃ〜ん!」
声が聞こえて振り返るとなのはちゃんがあのよく見たバリアジャケットを装備してこっちに来ていた。
「ほ〜……こりゃまた、感慨深いものがあるな。」
「?どうしたの?」
「ああ、いや、なんにも。
それよりも魔法が使えるようになったんだな。」
「うんっ!これで黒お兄ちゃんに並べるかな?」
魔法は使えるだけじゃダメだし戦い方も覚えないとだからな。
「まだまだひよっこが調子に乗るんじゃないぞ。」
なのはちゃんの額を指でつついた。
「む〜、いつかは追い抜くの!」
「はっはっは!まあ、気長に待っててやるよ。
んで、そっちのフェレット君は俺になんか用かい?」
「あ、は、はい。僕はユーノ・スクライアといいます。
さっきの怪物はこのジュエルシードという宝石の影響で起こった現象なんです。」
「そのちんまい宝石がねぇ…。」
保有魔力量だってちんまいな。
『それはマスターの基準ですよ。普通は多いくらいです。』
おっと、そうだったそうだった。
「それで、どうして欲しいんだ?」
「あなたも魔導師なのですよね?お願いです、ジュエルシードを集めるのを手伝ってください!」
ん〜、それじゃ俺の動ける範囲が減っちまうな。
「悪いな。それは無理だ。」
「な、なんでですか!?」
「俺は別に管理局に所属してないただの傭兵だ。
それに俺が管理局の人間抜きにおおっぴらな行動を取ると下手したら管理局の大部隊が攻め込んで来るかもしれないからな。」
「そ、そんな大事なんですか!?」
「ああ、人を殺してるとそういうことにもなっちまうもんなんだよ。」
「そうですか……わかりました…。」
「まあ、頑張ってくれ。
ああ、なのはちゃんも頑張れよ。魔法なら多分衛宮が教えてくれるだろうしな。」
「うん…じゃあね?」
「ああ、お願いはまた今度聞いてあげるよ。」
「絶対だよっ!」
「ああ、指切りするか?」
「する!
ゆ〜びき〜りげ〜んま〜んうそついたら…えっと………魔力弾、だっけ?を1000発たたきつ〜っけるっ!ゆ〜びきった!」
「必ず守るとも、何が何でも…!」
なのはちゃんなら非殺傷だろうけど恐ろしいっ!!
「んじゃ、またな。」
「うんっ!ばいばいっ!」
元気に手を振るのはいいけど空を飛びながら帰らないでくれ…。
「しまった!なのはちゃんの初戦闘シーンを録画するのを忘れていた!?」
『本当に娘みたいな扱いですね。
気の毒に…。』
まあ、娘みたいな感情だけど。誰が気の毒なんだ?
「「「てめぇ!黒、ぶち殺してやるゥ!」」」
他の次元世界に戦争に来たら物騒なことを言われたぜ。
「おいおい………軍の全部隊で殺しに来るなよ…。
数人殺したくらいだろ?息ピッタリだな。」
「数人じゃなくて数百人だけどなぁ!」
「おっ、部隊長じゃん。久し振り、しぶとく生きてるね。」
「当たり前だ!貴様に殺されてたまるか!敵軍に着くとは。奴等は悪、正義は我が軍にあり!何故わからん!」
「ん〜……そりゃ困ったね。これからそっちに行こうと思ったんだけどなぁ……。」
「何…?どういうつもりだ?」
「いや、ある筋からの情報であっちの軍がよろしくないことをしているみたいだからな。潰そうと思って。」
「全く貴様は……。本当に通り名通りの男だな…。」
「えっ、俺って通り名あったの?なになに?」
「知らんのか。ピッタリだぞ、〈自由人〉だ。」
「えぇ……もっとかっこいいのが良かったな…。〈漆黒の騎士〉とか。」
「ダサいし貴様には似合わんな。」
「そう言ってくれるなよ。
風はどう思う?」
『有り得ませんね。』
「もっと優しい言葉は無かったのか?」
『中二病は卒業しましょうね?いい子ですから。』
母親かな?
「はーい、グングニルー!」
「「「ぎゃあああぁぁ!!」」」
「次、ゲイボルグー!」
「「「ぐわぁぁぁああ!!!」」」
いくぜっ!練習してたゲームの技の再現っ!
「ラストッ!ジェェノサイドォ……ブゥゥレイバァァ!!」
『ジェノサイドブレイバー』
「「「いぎゃあああぁぁ!!」」」
ああ、か・い・か・ん☆
「お、おい。黒のやつ、こっちに来てくれたのはいいけどなんであんな殺してるのに爽やかな笑顔を出来るんだ……。」
「わ、わかんねぇ。俺達とは感性が違うんじゃないか…?」
「まあ、戦争が早く終結するならいいんじゃないか?」
「そうだな…。」
はっはっは!外野のことなど知らんよ!
「ほ〜ら、頑張れ〜!」
戦争してると修行してた頃を思い出すなぁ。
「あ〜……疲れた…。」
『やり過ぎるからですよ?もっと抑えないと、ただでさえ消費魔力の多い技ばかりなのですから。』
「だって軍隊相手だと一撃ぶっぱが楽なんだから仕方ないだろ?」
「それでもです。大事な時に力が出せませんよ?」
「………わかったよ。もう少し考えて戦おう。」
『はい、マスターのために言ってるのですからね?』
「はいはい。いつも助かってるよ、俺には勿体無いくらいだ。」
『私がしっかりしないといけませんからね。』
「さっすがお母さん。」
『こんな大きな息子は要りませんね。』
さいですかい。
『ああ、そういえば。』
「ん?なんだ。」
『少し前にこの世界で大きな魔力反応があったみたいですよ?』
「えっ、マジで?……また変身シーン見逃したのかぁ…。」
『運動会や参観日に間に合わなかった父親のようですね。』
具体的だな……。
『それとフェイトさんの長距離転移の情報を取得しました。』
「それを早く言ってくれないかな!?」
『暇潰しに情報集めてましたけど、マスターに聞かれなかったので。』
そうだったのか!?いや、でも1番重要なことだろ!?
『転移しますか?』
「風さん、話を聞いてくれ。」
『転移しますか?』
「いや、だかr『転移しますか?』ハイ……。」
風が冷たいです…。
『到着しました。』
「早いな、やっぱり。」
『転移なのですから当たり前です。』
そりゃそうだ。
それにしても、ここが時の庭園か。
「ふむ……趣味が悪いな。」
『所有者の心情でも出ているのでしょうかね?』
「ああ、それありそうだ。」
風と談笑していると大きな扉の前に着いた。
『奥に生体反応アリ。ここですね。』
「それじゃ、お邪魔しま〜すっ、ってあぶなっ!?」
顔に魔力弾のあいさつか。刺激的だな。
「あなたは何者かしら?唐突に転移してきて、その上転移の方法だっておかしいわよ。どうやって転移して時間が経ってるのに情報を取ることが出来たのよ。」
「さあ?風、どうやったんだ?」
『感覚ですね。つまり私がハイスペックという訳です。褒めてもいいのですよ?』
「いや、マジで風すげぇよ。流石だな。」
『ふふふっ、それほどでもございませんよっ。』
「……ふざけたデバイスね。」
「ああ、最高のデバイスだ。」
「そう。それで、あなたは何者かしら?」
「俺か?そうだな……夢を叶える魔法使いさんかな?」
「夢を叶えるね…。私の願いでも叶えてくれに来たの?」
「さあ、それはあんた次第だ。どうだい?叶えて欲しい夢はあるのか?」
「そうね……あるわ。あなたに叶えられるかはわからないけど。」
思ったより友好的だな…。すぐに追い出されると思ってたが、夢を叶えるって言葉に惹かれたか?
まあ、一応の願い事はハッキリしてるし、叶えようか。
side out
????「中途半端な所で切ってしまいすまない…。」
次は中途半端にならないようにします。