楽しみたいだけの転生者   作:黒色エンピツ

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いつもより遅くなりました。
続きをどうぞ。


その9:夢を叶える魔法使い(なお、方法は人からパクったもの)

side 黒

 

 

 

もしもし、私黒さん。今プレシアさんに案内してもらってカプセルの中に幼女が入ってる部屋に連れてこられたの。

 

「この子は?見たところフェイトちゃんによく似てるが。」

 

「ああ、あの人形に会ったのね。どうだったかしら?」

 

「あーんしてあげたら超可愛かったな。」

 

「………へ、へぇ、そうなの…。」

 

「ああ、最初は戸惑ってたけど途中から自分から要求してきたぞ。」

 

「………………それは良かったわねぇっ…….。」

 

「痛っ!?ちょっ、脛はダメだって!?」

 

変に嫉妬してんじゃあねぇ!?

 

「んでっ!願い事はなんなんだよ!」

 

「すっかり忘れてたわ。」

 

おいおい……。

 

「私の願い事はこの子、アリシアを生き返らせることよ。」

 

やっぱか。

 

「じゃあ1度カプセルから出してくれないか?」

 

「出来るの…?」

 

「多分な。9割ってところか。」

 

「………いいわ。賭けてみようじゃない。」

 

「ああ、その前に。これを飲んでくれ。」

 

俺は天地から取った薬を1粒渡した。

 

「これは?」

 

「魔法のお薬。あんたも厳しいんだろ?」

 

「………いつ気付いたかは聞かないわ。ありがたく貰うわ」

 

「ああ、そうしてくれ。」

 

さて……。

 

「風、アリシアちゃんの状態は?」

 

『そうですね…。精神は起きていますが、体は寝ている。そんな感じですね。魔法のお薬1粒で充分ですね。』

 

「つまり、この声は聞こえてるんだな?」

 

『はい。バッチリと。』

 

「そうか。それじゃ、アリシアちゃん。これから体も起こしてやるからな。」

 

声をかけた瞬間。一瞬だが笑ってるような気がした………。

 

『シリアス風ですけどやることは薬を飲ませるだけなんですよね。』

 

「あっ、てめぇ、また雰囲気壊しやがったな。」

 

『いいでしょう?マスターには似合わないのですから。』

 

ま、そりゃそうだ。

アリシアちゃんに薬を口に入れて宝具化した水を飲ませた。

 

「さて、士郎さんの時はどのくらいで起きたかわかんねぇけど、大丈夫だろ。」

 

『そうですね。』

 

「これは……すごいわね。」

 

ん?プレシアさんにはもう効いてきたのか?

 

「…………うん?」

 

「?どうしたのかしら?」

 

「風、プレシアさんの肌年齢チェック。」

 

『21歳です。』

 

「内蔵の状況は。」

 

『20代女性と同じくらいです。』

 

「最後に、風の所見は?」

 

『25歳ですかね?多分。』

 

あー……なんというか。

 

「テンプレで微妙だな?」

 

『そうですね。良くある展開です。』

 

「あなた達ちょっと失礼じゃないかしら……?」

 

「『あっ、やべっ。』」

 

「もう手遅れよぉぉぉおお!!」

 

若い時の方が魔力多かったんですね。

 

 

 

 

「へぇ、プレシアさんって料理上手いんだな。」

 

「当たり前よ。お母さんだもの。」

 

世のお母さんにも料理出来ない人はいるんだぞ…?

まあ、美味けりゃなんでもいいか。

 

『マスター。アリシアさんが目を覚ましたようです。』

 

「ん?マジで?結構早かったな。」

 

「早く迎えに行きましょう!」

 

「その前に、わかってるな?」

 

「ええ…フェイトのことよね?わかってるわ。

あの子だって私の娘よ。虫のいい話だということはわかってるわ。

それでも、あの子が許してくれるのなら。あの子とちゃんと向き合って一緒に暮らしたいのよ。」

 

「そうか……それさえ聞ければ満足だ。

な?アリシアちゃん。」

 

「うんっ!」

 

いつの間に来たかとかおれに気付かれずにとかいろいろ聞きたいけどさ、なんで俺の膝に座ってるんだ?

いや、満面の笑みで可愛いけどさ。

 

「ってか、ずっと運動してなかったのにいきなり動いて大丈夫だったのか?」

 

「へーきだよ!あのお薬のお陰かな?」

 

流石ギルガメッシュの宝物庫の薬だな。半端ねぇわ。

 

「んじゃ、プレシアさん。フェイトちゃんを呼んでくれるか?」

 

「ええ、わかったわ。少し待って頂戴。」

 

さてと……。

 

「んじゃ、俺は帰るか。」

 

「えー!帰っちゃうの!?」

 

「ん?まあな、やることないし。俺は裏方だしな。」

 

「フェイトにあーんした仲なのに?」

 

「やっぱり聞こえてたか……。

それでもだ。家族団欒ってやつだよ。」

 

「いやーっ!」

 

「ご、強情な子だな…。」

 

テスタロッサ家はみんな強情だな……。

 

「フェイトはすぐに来るらしいわ。ってどうしたの?」

 

念話を終えたプレシアさんが帰ってきた。

 

「いやね?やること終わったから帰ろうと思ったんだけどアリシアちゃんが。」

 

「居てよー!」

 

「こんな感じでね。」

 

「いいじゃない。折角だからフェイトに会っていけば?」

 

「いや、でもフェイトちゃんは俺が魔導師っての知らないだろ?」

 

「これで知ってもらえばいいじゃない。」

 

「あ〜…わかったよ。居ればいいんだろ?」

 

予定は狂わないから大丈夫か。

 

 

 

 

「はははっ!それで変なよく分からない薬作ってるおっさんぶち殺した時は面白かったぞ〜。」

 

「へ〜っ!そうなんだ!」

 

「なんであなたはそんな話をアリシアにしてるのよ……。」

 

でもアリシアちゃんが楽しそうだからいいんだよ!将来バイ〇ハザードとかやりそうだけど!

 

「た、ただいま戻りました……。」

 

「………今戻ったよ。」

 

「やあやあ、フェイトちゃん。久し振りだねぇ。覚えてるかい?」

 

「?フェイト、知り合いかい?」

 

「うん。確か……えっと…喫茶店に居た店員さんの………あっ、黒だ!」

 

「おお、正解正解。ご褒美に飴ちゃんあげよう。

そっちの人もいるかい?」

 

「あ、ありがと…。」

 

「私も?折角だから貰っておくよ。」

 

「あっ、私も欲しいっ!」

 

「はいはい。わかったから大人しくしてろよ。」

 

「は〜いっ!」

 

本当にわかってるのだろうか…?

 

「えっと…なんで黒がここに居るの?

それとそこの子は……?」

 

「私はね、アリシアだよ!あなたのお姉ちゃんっ!」

 

「お、お姉ちゃん…?」

 

「ま、詳しいことはプレシアさんに聞いてくれるか?

ほら、あそこに居るだろ?」

 

「う、うん。……あれ?わ、若い…?」

 

「ああ、魔法のお薬でなんか若返った。」

 

「魔法のお薬ってすごいんだね……!」

 

はっはっは!………頼むからそんな尊敬の眼差しのようなキラキラした目で見ないでくれ。人からパクッたもんなんだから俺がとてつもなく汚れてるみたいじゃないか。

 

〔手はもう汚れてるでしょう?〕

 

〔気にするな。〕

 

さて、プレシアさんとフェイトちゃんの和解も時間がかかりそうだし。アリシアちゃんでも愛でるか。

 

『ロリコンですか?』

 

「いいや、可愛い女の子を可愛がっているだけさ。」

 

『ロリコンですね。』

 

「断定された!?」

 

説教したいところだが、アリシアちゃんが遊んで遊んでと手を伸ばしてきているから後にしてやる……!!

 

 

 

 

「うぇーいwうぇーいw」

 

「むーむー!」

 

『どこの調子に乗った中学生ですか……。』

 

心は子供さっ☆

 

『こんな無駄に力を持った子供はいりません。』

 

やっぱこのデバイス酷いわ。

 

「随分仲良くなったみたいね?」

 

「あっ、お母さん!」

 

ああ……離れてしまった…。やはり母親には勝てぬということか…。

まあ、それは置いといて。2人とも和解出来たみたいだな。内容は知らないけどテンプレじゃねぇの?

 

「え、えっと、黒。」

 

「ん?なんだい、フェイトちゃん?」

 

「あ、ありがとう…。」

 

「私からもお礼を言うよ。ありがとう。」

 

「おいおい、2人共気にするなよ。俺の行動原理なんて興味と面白そうだったからだぞ?むしろ決断したプレシアさんを褒めてやりな。9割は確信がだったけど。」

 

「でも………。」

 

「今はそんなことより、家族とのふれあいをしてきな。せっかく仲直り出来たんだからさ?」

 

「……うんっ。」

 

「よしよし、そんじゃ、今度こそ俺は帰らせぐぇっ。」

 

誰だよ…。襟掴んだの。

 

「あら、黒。ご飯も食べていったらどうかしら?」

 

「いや、あのね?俺さっき食ったでしょ?」

 

「まだまだあるから食べていきなさい。」

 

「い、いや、だから…。」

 

「えーっ、お兄さん帰っちゃうの……?」

 

あ、俺はお兄さんで確定なのか。

 

「いや、俺にも事情があるからね?」

 

「うぅ……。」

 

「………黒?」

 

「…わ、わかった、わかったよ!残ってればいいんだろ!?」

 

「それでいいのよ。」

 

全く…仕方ない。

帰るのは明日になりそうだ。

 

〔風、プレシアさんの経歴からヒュドラ事件について調べて真犯人を特定しといてくれ。〕

 

〔仕方ありませんね。ツケですよ?〕

 

一体なんのツケなんだ……!?

 

「んで、俺はこの子達の相手でもすればいいのか?」

 

「そうね。後、出来ればフェイトに戦い方でも教えてもらえると助かるわね。」

 

「あ、私も見てもいいかい?」

 

戦い方か…。

 

「いや、戦い方は無理だ。俺の戦い方はどんな状況でも相手を叩き伏せることを目的としたものだからな。

俺とずっとタイマンでやっても俺の戦い方には至らないだろ。方法としては……数万の軍勢と何日も戦わないといけないな。」

 

「そ、そう……なら、結構だわ。」

 

「残念だねぇ〜。」

 

「ああ、それがいい……。」

 

この時の俺は多分、絶対に遠い目をしていたと思う…。

 

 

 

 

まあ、なんだかんだあって次の日だよ。

あん?飯とか風呂とかラッキースケベ?飯は美味かった、風呂は広かった。だがラッキースケベはない!

 

『まだ睡眠状態でよくもまあこんなに話せますね。』

 

あ、俺寝てるんだったな。んじゃ、起きたらいいことあるといいね!

 

「んぐぁっ…!?む…なんだぁ………?」

 

「えへへっ、おはよー!」

 

「え、えっと…お、おはよう……///」

 

「ああ…おはよう。」

 

ふむ……笑顔のアリシアちゃんと顔を真っ赤にしたフェイトちゃんが腹の上に乗ってるのか。いい目覚めじゃないか。

それにしても違和感が……。

 

「んで、2人ともどうしたんだい?」

 

「お母さんにご飯出来たから呼んできてって言われたから起こしたよ!」

 

ああ、なるほど。

 

「いつも朝飯食ってないからか……。」

 

基本昼前に起きるから朝は食わないんだよな。依頼も基本夜だし。

 

「あの…朝ご飯はちゃんと食べないとダメですよ?」

 

「ああ、悪いね。流石に人様の家だとそっちに合わせるよ。」

 

「お腹空いたから早く食べよ〜。」

 

「はいはい、お嬢様方は元気なことで。」

 

「お嬢様?私とフェイトはお姫様ってこと?」

 

「ああ、まあ、そうだな?」

 

「じゃあ、お兄さんは執事?」

 

「まあ……それでいいか。」

 

「やった!フェイト、何か言ってみて!」

 

「えっ!?わ、私が?」

 

「うんうん!」

 

「え、えっと、じゃあ……な、撫でて…///」

 

「ん?それでいいのかい?それならお安い御用だ。」

 

言われた通りに撫でてあげた。

うむ、撫で心地バツグンだな。俺へのご褒美じゃないか。

 

「ん………///」

 

「フェイトは謙虚だね〜。」

 

「じゃ、じゃあ姉さんは何て言うの……?」

 

「私はね〜。お兄さん、ちょっとしゃがんで?」

 

「はいはい。なんだい?」

 

「えいっ。」

 

「おっと。」

 

「わ……わ…っ!?///」

 

頬にキスか。子供が大胆なことするじゃないか。フェイトちゃんも自分じゃないのに真っ赤だぜ?この話の中でもうどれだけ赤面してるのやら。

 

「な、何してるの姉さん!?」

 

「何って、ほっぺにちゅーしただけだよ?」

 

「だ、ダメだよ!」

 

「??なんで〜?スキンシップだよ?」

 

「お〜い、そろそろ行かないとプレシアさんが怒ってるんじゃないか?」

 

「「あっ!」」

 

この子達……本来の目的を忘れてたな?

 

 

 

 

「ん〜、プレシアさんの飯は美味そうだな。」

 

「ふふっ、嬉しいことを言ってくれるわね。

ところで、来るのがやけに遅かったけど何かあったのかしら?」

 

「えっとね、お兄さんのほっぺにちゅーしたよ!」

 

「なんですって……?」

 

はははは。いやぁ、ロリ2人に未亡人1人と一緒に食事が出来るなんて最高だなぁ。

 

「プレシア!?何してるんだい、こんなにスフィアを用意して!」

 

「アリシアにキスをされたですってぇ…?」

 

「落ち着けよ、とりあえず落ち着けよ?アリシアはただのスキンシップって言ってたから……!!」

 

「……まあ、いいわ。今はご飯が先よ。後で覚えてなさい?」

 

「過去は振り返らない「は?」……サーセン。」

 

女性に「は?」って言われたの初めてだぜ…。

 

「それじゃ、食べましょうか。」

 

「いただきまーす!」

 

「いただきますっ。」

 

「いただきます。」

 

「はぁ……いただきます。」

 

あ、美味い。

 

 

 

 

「やっと帰ってこれたか……。」

 

『お疲れ様です。マスター。

こちらも調べ終わりました。後はもしもの時のために取っておくだけです。』

 

「ああ、サンキュー。」

 

『…………おや?マスター。連絡が来ていたようですよ?士郎さんから。』

 

「ん?繋いでくれ。」

 

電話をかけたらすぐに出てくれた。

 

『やあ、黒君。』

 

「ああ、どうも。昨日はすいませんね。友人の所に行ってたんで。」

 

『いや、気にしなくていいよ。

それよりも、温泉旅行に行かないかな?』

 

「温泉旅行?誰とですか?」

 

『え〜、俺の家と月村家とアリサちゃん、衛宮君だね。』

 

「なるほど…。じゃあ俺の友人の一家もいいですか?なのはちゃん達と同い年の子達が居るんで。」

 

『ああ、それはいいね。頼むよ。』

 

「わかりました。いつ行きますか?」

 

『明後日の8時からだよ。大丈夫かい?』

 

「大丈夫ですよ。わかりました、じゃあまた。」

 

ふむ、温泉か…。

 

「ま、久し振りにゆっくりと過ごすか。」

 

『それが良いかと。プレシアさんに繋ぎますか?』

 

「ああ、頼む。」

 

まあ、どうせ暇だろ。

 

『あら?どうしたのかしら?』

 

「ああ、知り合いんとこの家族と温泉旅行行くことになったんだけどさ、プレシアさん達もどうだ?」

 

『温泉ねぇ…。』

 

『温泉!?行きたいっ!フェイトも行きたいよね!』

 

『う、うん。ちょっと、行ってみたいかも…。』

 

『行くわ。』

 

「ああ、明後日の8時って言ってたから迎えに行くよ。」

 

『ええ、わかったわ。』

 

「ああ、またな。」

 

温泉楽しみだな〜。

 

 

 

side out




視点が黒だけですね……他の人視点もやりたいんですけとね
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