楽しみたいだけの転生者   作:黒色エンピツ

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今回は一部読みづらいところがあると思いますので、ご了承ください。
それでは、続きをどうぞ。


その12:女性はたまに積極的になるが、その時の心情はさっぱりわからない。

side 黒

 

 

 

「はい、我が家に到着。ここはリビングだな。」

 

「なんて言うか……真っ黒だね?」

 

「そうだな、俺のパーソナルカラーで1番好きな色だからな。」

 

まあ、そうは言っても家具だけだが。

 

「そうなの?」

 

「ああ、他の色には一切染まらない黒、全てを塗り潰す黒。いつからこんな考えをするようになって、黒が好きになったかは知らないけど、好きなんだよ。」

 

本当に俺にも分かんねぇし。

 

「まあ、適当に寛いでくれ。…って、もう寛いでるのが2人居るな……。」

 

なのはちゃんとアリシアちゃんがソファの上で飛んだり跳ねたりしている。まあ、良い素材だから気持ち良いんだろうけど。

 

「これ、すごい良い素材が使われてるわね……。」

 

「おっ、流石だな、プレシアさん、気付いたか。

金だけはたっぷりあるんでね、家具は良い物使ったりしてるんだ。

それじゃ、着替えてくるんで適当に待っててくれ。」

 

あ、和服ってどこに仕舞ったっけ?

 

『奥の部屋のタンスですよ。』

 

「ん、サンキュ。」

 

ゆっくりと過ごすか……。

 

 

 

 

「あっ、お兄さん。変わった服来てるね…?」

 

なのはちゃんと衛宮以外の人がこっちを見てくる。

まあ、他の世界だと見ることなんてないもんな。

 

「これは和服と言ってな、日本の独特の服だ。」

 

「なんだか、僕のとは違いますけど、民族衣装みたいですね…。」

 

「ああ、確かに和服に似た民族衣装もあるからな。」

 

「それにしても、随分似合うわね。しかも、また黒じゃない……偶には違う色も着てみたらどうかしら?」

 

「いや、一応他の色もあるぞ?ほら、ここにも赤とか。」

 

「それはラインじゃない…。」

 

「ダメなのか……!?」

 

「ダメに決まってるじゃない!?」

 

「…………俺に黒以外に似合う色があると?」

 

「え?あるんじゃないの?」

 

「……………………。」

 

「その沈黙は何かしら!?」

 

黒系以外に似合うのが本当に無いんだよ…。

 

「お兄さんお兄さん。」

 

「ん、なんだい?」

 

「私もこれ着てみたい!」

 

「いや、それは良いけど、それならプレシアさんに頼んだらどうだ?」

 

「?家にまだ残ってないの?」

 

「残念ながらサイズが合わないよ。フェイトも気になるならプレシアさんに頼んでみな。」

 

「う、うん、わかった。」

 

近くに売ってる所なんてあったっけ?

 

 

クウウゥゥゥ〜……

 

 

「あ………。」

 

お腹を鳴らしたであろうなのはちゃんが顔を赤くして俯いた。

そういえば、もう昼飯時か。

 

「俺も腹が減ってきたな…。」

 

衛宮もボソッと零した。

 

「んじゃ、そろそろ飯にするか。」

 

「ちょっと待ちなさい。」

 

飯を作ろうと立ち上がった時にプレシアさんに呼び止められた。

 

「?なんだ?」

 

「あなた、家には前はいつ帰ったのかしら?」

 

「えっと……。」

 

『温泉旅行前に少しで、その時は外食でした。』

 

ああ、そうだそうだ。めんどくさくなって外食にしたんだったな。

 

「そう、それで、食材はあるのかしら?」

 

「あ……。」

 

しまったな……。

 

「思った通りね。」

 

「あ〜、じゃあ、ちょっと食材買ってくるな。」

 

「だから、待ちなさい。

今日は私が料理を作ってあげるわ。娘達の我儘に付き合ってくれたお礼にね。」

 

「いや、お客さんに料理を作ってもらう訳には…。」

 

「いいから、言うことを聞きなさい?」

 

「……わかったよ。そこまで言うなら…。でも、金は俺から出すぞ?ほい、10万。」

 

プレシアさんの料理美味いし。

 

「結構渡すのね…。折角だから豪勢にしようかしら…?

じゃあ、買い物に行ってくるわ。あなた達、買い物に行くわよ。」

 

「あたしは肉が食べたいな〜。」

 

アルフちゃん、やはり犬か。

そして、買い物の話が出た瞬間にアリシアちゃんの方から不穏な気配を感じた。

 

「お母さんっ!誰か1人残ってた方が良いんじゃないかな?お兄さんも忙しいだろうし、何か手伝うこともあったらいけないから!」

 

「それもそうねぇ、どうやって決めるの?」

 

「子供組で集まってじゃんけん!」

 

「そう、じゃあ、早めに決めて頂戴?」

 

「は〜いっ!みんな集まって!」

 

その時俺は見た。いや、見えてきたしまった。その一瞬の間にアリシアちゃんがユーノと衛宮に目を合わせたのを。そして目が合うと2人の全身から汗を吹き出したのを。

 

「(2人共、パー出してねっ♪出さなかったら、怒っちゃうよ?)」

 

「「((イエス、サー!))」」

 

この一瞬でどんなアイコンタクトをしたんだ……!?

いや、それよりもアイコンタクトって難しいはずだよな?

 

「さーいしょーはぐー!じゃーんけーん、ぽんっ!」

 

アリシアちゃん→パー

フェイトちゃん→チョキ

なのはちゃん→パー

ユーノ→パー

衛宮→パー

 

「か、勝った…!」

 

「わ〜っ!やったね、フェイト!」

 

「むう……フェイトちゃんずるいの…。」

 

「ユーノ…。」

 

「うん、わかってるよ。春人…。」

 

…………平和だな。

 

「それじゃあ、行くわよ。フェイト、行ってくるわね。」

 

「うんっ、いってらっしゃい!」

 

「いってらっしゃい。飯を楽しみにしてるな。」

 

さて、今日の昼飯はバッチリ確保出来たな。

 

「フェイトちゃん、そこにずっといないでこっち来たらどうだ?」

 

「あ、う、うん……。」

 

やれやれ、まだ緊張してるみたいだな。まあ、大人と2人きりだからな、しかも会ってまだあまり時間の経ってない。

 

「ほら、こっちに来な。」

 

「??」

 

可愛く首を傾げながらこっちに来た。………素直なのは良いんだがもう少し警戒心を持って欲しいな…。

俺はフェイトちゃんの脇の下を掴んで持ち上げた

 

「ほ〜れ、フェイトちゃんたかいたか〜いっ。」

 

「わっ、わっ!?」

 

両手をバタバタさせながら慌てるのが何とも言えない可愛さを醸し出すな。

 

「くるくる〜っ。」

 

「わ〜っ、くるくる回ってる〜っ!」

 

……フェイトちゃんって結構流されやすいのか?

そのままずっと回ってるとフェイトちゃんが目を回したからとりあえず座った。もちろんフェイトちゃんは膝の上だ。

 

「あう〜……。」

 

「あ〜、やり過ぎたか。悪いな。」

 

お詫びに頭を撫でてやった。

すると顔が赤くなったが少しだけ気分を良くしたみたいだ。

あ、丁度良く菓子があるな……。

 

「ふむ……。フェイトちゃん、あ〜ん。」

 

「あ〜んっ。」

 

クッキーを1枚摘んで食べさせてみるとモグモグと口を動かしながら食べた。

癒されるわぁ…。

 

「さて、風、今出されている依頼を見してくれ。」

 

『了解です。』

 

すごいよな、掲示板みたいな感じで暗殺やら探索やら収集の依頼とかで分けられた裏の人間御用達のサイトがあるんだから、ちなみに戦争の状況もリアルタイムで見ることが出来る。戦争の場合はRPGとかで良くある途中介入可能な集団クエストみたいな感じだ。

 

「?黒、これ何?」

 

「フェイトちゃんが見ていいものじゃないからこっち向いて菓子でも食べてな。」

 

「は〜い。」

 

小さな口で食べてるから服にポロポロと零れたりしてるが癒されるから問題なし。

零れたのは後で捨てれば良いしな。

 

「ん〜……ここの戦場はそろそろ終わるな。

こっちの暗殺は…報酬が安い、もう3倍くらいにして出直せ。おっ、この暗殺は良いかも………ダメだ、楽そうだけど安い。」

 

「………ちょっとだけなら…。」

 

「……あ〜ん。」

 

「あ〜んっ…!」

 

子供が見ていいようなもんでもないからな。

 

「えっと……く、黒!」

 

「うん?なんだ…い………?」

 

呼ばれたからそっちを向いてみると、フェイトちゃんがポッキーを咥えてこっちを向いていた。所謂ポッキーゲームってやつか。でも、恥ずかしいならやらなきゃいいのに…。

ん〜、どうしようか…。ま、子供のやることだし。

 

「あむっ。」

 

「!?!?///」

 

うん、甘いな。糖分が身体に染み込むようだ。

まあ、サクサクっと食べるか。

 

 

サクサクサク

 

 

「……!?///」

 

最近食う暇無かったけど、美味いな。

 

 

サクサクサクサク

 

 

む、流石にポッキーは短いな。もう食べ終わりそうだな…折るのがいいのか、俺が咥えてるのを放せばいいのか……。

 

「んっ〜……!」

 

「甘いわっ!」

 

フェイトちゃんめ、まさか、このタイミングで頭突きをしようとしてたのか!?恐ろしい子だ…。

だが、まだまだだな。直感に従って良かった。

 

「あっ……。」

 

「俺にそうそう攻撃が当てられるとは思うなよ?」

 

「むう…変な勘違いしてる……。」

 

勘違いだとぉ?してないだろ?

 

「何を勘違いしてるっていうんだ?」

 

「だ、だって……うう〜!//」

 

「な、なんだよ?」

 

ポコポコと殴ってきた。地味に痛いし、何か問題でもあったのか?

 

「もう知らないもん!」

 

「ええぇ……。」

 

「………………。」

 

「……その、なんだ、悪かったな?」

 

どうしようも無くなったからさっきみたいに撫でてあげた。

 

「許してあげないもん。」

 

フェイトちゃんが「もん」とは、珍しいな。いや、可愛いんだけどさ

 

「どうしたら許してくれる?」

 

「……ぎゅってして?」

 

…………子供の考えることは分かんねぇな…。まあ、いいや。

 

「はいはい、ぎゅー。」

 

「………今っ!」

 

「うおっ!?」

 

急にフェイトちゃんに押し倒された。魔力で強化してたとしても俺が力負けするってどういうことだよ…。

 

「いてて……何するんだよ?」

 

「許して欲しいんだよね…?」

 

「………致し方なし。」

 

そう言うとフェイトちゃんが嬉しそうに顔を近付けてきた。

ふむ……父親になったらこんなこともしなければならないのだろうか?

 

〔ヘルプ、風。〕

 

〔諦めてフェイトさんに身を委ねましょう。〕

 

ここぞという時に役立たねぇな!?

さて、まず基本を思い出そう。この物語は健全な俺の物語のはずだ。

そんなロリッ娘とイチャイチャする物語じゃないはずだ。

 

〔マスター、昨今の小説でも女性の方が攻めてくることがありましてね?〕

 

〔そんなの…認めないぞ……!?〕

 

何故こんなにも俺が追い詰められなければならないのか!

俺の思ってた世界とは違うんだ。世界はいつだって、こんなはずじゃない云々。

 

「まあ、やらせないんだが。」

 

「あうっ!?」

 

ひっくり返して俺が上になる状態になった。

 

「女の子が会ってそこまで経ってないやつにそんなことしたらダメだろ?」

 

『なら、押し倒される前に止めればよかったじゃないですか。』

 

「気が緩んでたんし、なんか無理だった。

んで、フェイトちゃん。落ち着いたかい?」

 

「あ、うん……ごめんなさい…。」

 

「ん、いや、良いんだ。まあ、プレシアさん達が帰ってくる前に「私達が、何ですって?」……頼む、弁解させてくれ…。」

 

「弁解の余地は無いわ。

フェイト、こっちに来なさい。」

 

「………なのはちゃん。」

 

「つーん…。」

 

「アリシアちゃん?」

 

「ねぇねぇ、フェイト、どこまで行ったの?お姉ちゃんに教えて!もちろんあれはやったんだよね!?」

 

「どうしたんだい、フェイト?」

 

「ううぅ〜///」

 

「アリシアちゃん、貴様!?謀ったな!?」

 

「聞こえな〜い。」

 

「おい、プレシアさん、犯人見つかったぞ。」

 

「ええ、あなたよね?」

 

ふふ……話を聞いてくれません…。

 

「な、なあ、衛宮、ユーノ……。」

 

「「……………。」」

 

「なんとか……言ってくれ…っ!?」

 

プレシアさんがにじり寄って来た。

 

「ふ、風!お前ならさっき何かあったかわかるよな!?証言してくれるよな!?」

 

『スリープモードに移行します。』

 

「おい、お前が寝るのは俺と同じくらいだし寝なくても大丈夫なはずだろう!?」

 

四面楚歌とはこういうことを言うのか……。昔の人はいい言葉を考えたものだ。

 

「覚悟は、出来たかしら」

 

「せめて痛くしないでくれ。」

 

「ええ、任せてちょうだい。」

 

結界が張られてフォトンランサーが展開された。

痛くしないって、言ったじゃん……。

 

 

 

 

「美味しい…っ!」

 

「美味しいね!」

 

「プレシアの料理は美味いねぇ。」

 

「ふふっ、ありがとね、3人共。」

 

「ユーノ…今度俺の家に来ないか?」

 

「うん…是非行かせてもらうよ…。」

 

各々が楽しそうに話しながらプレシアさんが作ってくれた料理を食べている中で俺はと言えば……。

 

「な、なのはちゃん?」

 

「ふんっ……。」

 

なのはちゃんの機嫌を必死で取っていた。

 

「あのな、あれは事故であってだな…。」

 

「フェイトちゃんを押し倒してたのに?」

 

「………人生の厳しさを教えてたんだ…。」

 

「私と同い年の女の子に何してるの!?」

 

「……今から現実を知った方がいいと思ったんだ、うん。」

 

「魔法少女の時点で現実的じゃないよ!?」

 

「大丈夫だ。俺がマジカルハッピーな戦争屋だから。」

 

「急に現実的になっちゃった!?」

 

少女を戦争屋にかえたら現実的になるとは…言葉とは万能だな。

 

『実際の所はマジカルハッピーではなくトリガーハッピーですけどね。』

 

「……そこは気にするな。」

 

ハイになることがあったっていいだろ…。

 

「それよりも!フェイトちゃんのことだよ!」

 

「……なのはちゃん、あーん。」

 

「む…あ〜んっ。……誤魔化されないの!」

 

「いや、誤魔化そうとはしてないって……………チッ。」

 

「今の舌打ちはなんなの!?」

 

「ははははっ、なんでもないぞ。…多分。」

 

「多分って何!?」

 

「そんな話してないで、早く食べちゃいなさい。冷えちゃうわよ?」

 

声を掛けられて周りを見ると俺となのはちゃん以外は食べ終わっていた。

 

「ご、ごめんなさ〜い!」

 

「あ〜、サーセン。」

 

つい、話し込んでしまったな。

 

「んぐっ…。風、さっきの依頼をもう一度見せてくれ。」

 

「こら、食事の時はやめなさい。」

 

「………わかったよ…。」

 

「後、少しは依頼のことから離れなさい。気付いてないでしょうけどワーカホリックに見えるわよ?」

 

「えっ、いや、そんな馬鹿な…。」

 

「事あるごとに依頼をチェックしてるじゃない。そうとしか見えないわよ。」

 

「それは…そうだな、控えることにする…。」

 

「それでいいのよ。」

 

そんなつもりは無かったんだがな……。

 

「ごちそうさまでしたっ!」

 

「ごっそさん…。」

 

さて……依頼は見るなとプレシアさんに言われたし、タバコも吸うなと風に言われている。なら、酒にするか。

 

「さ〜て、日本酒〜っと。」

 

『………まあ、酒ならいいでしょう。』

 

「よしっ!」

 

風から許可が出たから、袋の中から気に入ってる大盃を取り出して、酒を注いだ。

 

『…どうせすると思ってましたよ。』

 

「いいだろう?」

 

『まあ、ああ言ったので、いいでしょう。』

 

今日は飲み明かすか。

 

「……昼間から飲む時点でダメでしょ?」

 

「………………気にするな。」

 

「気にするわよ!?見てみなさい、子供達なんて呆然としてるじゃない。」

 

言われて子供達の方を向けば驚いた顔でこちらを見ていた。

 

「なんだ……?酒はやらないぞ。」

 

「もう、子供がそんなことをいうわけないでしょ?」

 

「え〜、ちょっと飲んでみたかったな。」

 

「アリシア!?」

 

「もっと成長してから出直してこい。」

 

「ぶ〜…ケチ〜。」

 

「頬を膨らませたってダメなもんはダメだ。

だから、なのはちゃんとフェイトちゃん、頼むから酒に興味を示さないでくれ。割と本気で。」

 

前回の悲劇を俺は忘れないぞ。

 

「でも、注いだのは飲むぞ。」

 

「まあ、それは仕方ないわね…。」

 

「よっしゃ、やっと飲める。」

 

早速とばかりに飲もうと口を付けた瞬間。

 

『イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!』

 

「ぶふぅ!?」

 

唐突なイッキコールが出てきた。

 

「てめぇ……風…。」

 

『ノリが悪いですね。イッキしましょうよ?』

 

「体に悪いだろ!」

 

『酒とタバコをしている人が何を言ってるのですか。

それにあなたならその位は体に悪くならないでしょう。』

 

そういえばそうだった。鍛えた俺の体スゲェ、というかくれたセレナがスゲェ。

 

『それじゃ、気を取り直してイッキでも。』

 

「よっしゃ、来い!」

 

準備万端、いつでも来い!

 

『せーの!イッキ!イッキ!イッキ!イッキ!』

 

 

ゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッ

 

 

「っぷはぁ!ふぃ〜……。」

 

『いい飲みっぷりでしたよ、マスター。』

 

「はっはっは!どんなもんだ!っとっとと。」

 

ん、流石に一気飲みはダメだったか?少しフラフラするな。

 

『マスター、少し横になったらどうでしょう?そこのソファなど丁度良いでしょう。』

 

「ん、ああ、そうだな…。」

 

『なのはさんはマスターに膝枕でもしてあげてください。』

 

「にゃっ!?にゃにゃにゃんで!?」

 

『いいから、してください。』

 

「う、うん……///」

 

あ〜、今度からは一気飲みはしない。したとしてももっと小さい器でしよう…。

今後の酒の飲み方を考えているとなのはちゃんに軽く叩かれた。

 

「ん…?なんだ?」

 

「え、えっと……黒お兄ちゃんが辛そうだから、膝枕してあげようかなって…///」

 

膝枕……膝枕か。前世でもやってもらった覚えがないな…折角だから頼むか。

 

「ああ、じゃあ、頼むよ。」

 

「う、うんっ…///」

 

ソファに転がって膝枕をしてもらうと急に猛烈な眠気が襲って来てそのまま寝た。

 

 

 

 

「…………ここはどこだ?」

 

さっきまで家に居て眠気が来て寝たはずなのに、見た事のない武家屋敷のような場所に俺は居た。

 

「…風、起きろ。」

 

風を呼んだが反応がない。俺は和服でも風を着けてる。それなのに風の本体である指輪は着いてるが返事がない。

 

「ここはどこだ…?」

 

状況を見極めようと周りを見ながら装備を確かめた。

袋は出て来ないが、念じれば黒纏とアロンダイトは出てくる。

 

「とりあえず、探索が先か…。」

 

場所は多分日本だろう。後はどこかが分かれば帰れるはずだ。

そう思って歩き出した。

そして曲がり角を曲がった時に従者3人が子供1人を囲うように歩いて居た。

 

「この家の子供か?一応、話しに行ってみるか。」

 

そのまま子供を追って行き、従者の1人の肩に触ろうとした。

 

「なあ、あんた。ここがどこかっ……!?」

 

だが、その手は通り過ぎた。

 

「なんだ!?くそっ、どうなってんだよ…。」

 

確認しようともう1人に触れようとしたら通り過ぎた。

 

「………つまりはここは夢ってことか。来る前には寝たはずだから。

……子供の方は…。」

 

また確認しようと子供の前に行って子供の顔を見た。

 

「………っ!?俺だと…!?」

 

その顔は幼いがどうみても俺にしか見えなかった。

 

 

 

side out




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