それでは、どうぞ。
その16:戦争屋でも趣味が欲しいと思う今日この頃
その16:戦争屋でも趣味が欲しいと思う今日この頃。
side 黒
あれから3日経った。
「ああ?ヒュドラ事件はお前らの管理不足が問題だろうが、人に罪を押し付けてんじゃねぇよ。」
『し、しかしだ……。ヒュドラについては我々の責任だ。だが、だからと言って今回の事件の罪は消えないのだよ。
それに個人にロストロギアの所持を認めるなど…。』
俺は管理局上層部にテスタロッサ家の件と懐かれたジュエルシードの件の話をしていた。
「チッ、じゃあ取引だ。俺がお前ら管理局の依頼を10件、タダで請け負ってやる。
これならどうだ?どうせ、局員にやらせるには危険な仕事もあるんだろ?」
『それはそうだが……。』
「基本的に高額な俺が10件もタダで依頼を請けるんだ。文句は無いはずだが?」
最近だと1つの仕事で500万は貰うからな。ブラ〇ク・ジ〇ック方式だ。まあ、そうなるとたまに折り鶴1つでやる時もあるのが難点だが、それはそれでいい。
『……………仕方ないか…。いいだろう、その取引に応じよう。』
「よし、取引成立だ。
俺は10件そちらの依頼をタダで請け負う。
そちらはテスタロッサ家を無罪とする、そして俺のジュエルシード所持を認めるだ。いいな?」
『ああ…。』
「よし、それじゃあ依頼の時は通信してくれ。」
そして通信を閉じた。金を払うつもりでいたが、こんな条件でいいとは予想外だな。
それでも、さっきの爺さんは頭が固くて困るな…。話すのも疲れる。
あの三提督が出てきてきれてたら楽だったのに…。
「クロ、どうでした?」
「ん、アルトリアか。
なんとかなったよ、テスタロッサ家は無罪、このジュエルシードの所持権利も取れた。」
「お疲れ様です。あ、麦茶を持ってきました。」
「ああ、ありがとう。」
5月になるとまだ涼しいが温度も上がってくるからな。冷たい麦茶はありがたい。
我が家にアルトリアが来たのも変化だが、もう一つ変化があった。
「兄ちゃん、姉ちゃん、お夕飯出来たで〜。」
はやてちゃんが家に来たことだな。
事件が終わって次の日、まあ2日前だ。唐突に家に住みたいと言ってきた。まあ、子供で一人暮らしってのが響いてて誰かと一緒に居たいって思いが強くなったんだろうと思ってOKを出した。アルトリアもいるから大丈夫だろうしな。
すると、なんということでしょう。はやてちゃんの家事スキルが高過ぎる。小学生でこんなに料理が美味いとは……恐ろしいな。
あ、後俺とアルトリアのことを『兄ちゃん』『姉ちゃん』って呼んでる。アルトリアなんてそう呼ばれた時に目をキラキラさせて抱き締めてたからな。
まあ、その気持ちはよく分かる。
「ん、今日のも美味いな。」
「ええ、ハヤテの料理はとても美味しいですね。」
「えへへ……嬉しいなぁ。」
はやてちゃんは照れているのか頬を少し赤くして目を逸らした。それを見ながらアルトリアと一緒にほっこりした。
心温まる夕飯だったな。
さて、風呂に入って寝るか。腕の状態も確認しないとな。
さて、解析魔術で腕の状態を確認だ。
治療のために魔術と魔法のどちらも使ったからそれなりに繋がってるだろ。
「血管は後少しか、筋肉はまだかかるな、皮膚はもう大丈夫だな、骨は……まだ結構かかりそうだ。」
流石に、切断された骨を繋げるのは時間がかかるか。ギルガメッシュの秘薬はまだあるけど、いざという時のために持っとかないとな。
「クロ、今は大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ。」
「失礼します。」
返事をするとアルトリアがはやてちゃんを抱っこして入ってきた。
「さあ、言いましょう。」
「う、うん…あ、あの、兄ちゃん。一緒に寝てもええかな?」
少し不安そうに聞いてきた。
「ああ、もちろんいいぞ。」
そう言うと満面の笑みを浮かべた。
「やった!じゃあ、姉ちゃんがこっちで兄ちゃんがこっちで私が真ん中で寝るな!」
「はいはい、わかったよ。」
「いいですよ。」
並びは上から見て右にアルトリア、左に俺、真ん中にはやてちゃんだ。川の字に寝てると家族みたいだな。
転がるとはやてちゃんが俺とアルトリアの両腕を抱き寄せた。
「えへへっ……。」
ご満悦みたいだな。
「それじゃ、おやすみ、はやてちゃん、アルトリア。」
「ハヤテ、クロ、おやすみなさい。」
「おやすみなさいっ!」
いい夢が見れそうだ。
目が覚めると俺は見知らぬ家の中に立っていた。
部屋を見る限りリビングのようだ。
「ここはどこだ…?」
前のような幻術でもないようだ。ただ、やっぱりイメージするとイメージ通りの物が出てくる。
「普通の夢か。さて、どんな夢だ?」
そのまま少し待つと10代後半の男と40代前後の女性が入ってきて、入ってくるなり言い合いを始めた。
「ーーーーーー!!!」
「ーーーーーー!!」
「ーーー!」
「ーーーーーーーー!!」
「何言ってんだ?よく聞こえねぇな。」
何か言ってるみたいだが俺には聞こえてこない。
すると女の方が男を押し倒すと包丁を持った。
「おいおいおいおい!?物騒だな…。」
そう言いながらも俺はそれを見続けた。
「ーーーー!?」
「ーー!」
「ーーーーーー!」
「ーーーーーーーーー!!!!」
「ーーーーーーー」
男が抵抗しているが女は包丁を振り下ろすとそのまま胸に突き刺さり、男は動かなくなった。
「ーーー」
少しづつ意識が遠のいていく。
「おい!おいっ!お前は一体何だ!?待てよ!?」
俺は女の方に全力で叫び続けた。だがその声は届かない。
そのまま意識が落ちた。
「んっ………。」
目を開けるといつもの天井、左腕に感じる感覚ははやてちゃんだろう。
左を向くとはやてちゃんは歳相応の穏やかな寝顔、アルトリアは歳相応…いや、見た目相応の可愛らしい寝顔をしていた。
「……風、今何時だ?」
『すう…すう………。』
「まだスリープモードか。」
デバイスに睡眠が必要かは分からないけど必要なんだろうな。多分。
さて、本当は顔を洗いに行きたいところだが、腕を掴まれて動けない。どうしたものか…。
やはりここは……。
「二度寝万歳。」
おやすみなさい。
「…………ふあぁぁ…。」
「あ、起きましたか?」
「……ん、アルトリアか…おはよう………今何時?」
「9時ですよ。」
「ん…わかった。
ところで、いつの間に俺の枕は膝枕になったんだ?」
二度寝する前には確かにいつもの枕だったはず。それが二度寝から起きてみるとアルトリアの膝枕になっていた。
「気持ち良さそうに寝てたので、つい。」
「それはついで片付くのか…?」
確かに見てるとか撫でるとかなら『つい』はあるな。でも、膝枕は流石にないだろ?
「…まあ、いいか。これはこれで居心地が良いし。」
「そうですか。」
「ああ。」
眠気が取れなくて目を瞑ったままそんな話をしていると腹に衝撃が来た。
うっすらと目を開き確認すると予想通りはやてちゃんが腹の上に乗っていた。
「よう、はやてちゃん、おはよう。」
「うん、おはようやっ。」
「そういえばクロ、今日はナノハ達が来るのでは?」
「………しまった、忘れてた。」
はやてちゃんに紹介しようと呼んでたんだ…。
「来るのは確か10時頃って話だったな。」
「友達が出来るん楽しみやな〜。」
楽しみにしてくれるのは嬉しいけど、闇の書が覚醒した時が面倒だな…。
〔風、なんかいい方法とか思い付いたか?〕
〔幾つかはありますが、やはり原作通りの方法が1番確実かと思います。〕
だよな…。参ったな、これは。
「はやてちゃん、顔洗ってくるから少しどいてくれるか?」
「は〜い。」
"ドキッ☆英霊だらけの大運動会〜ポロリ(腕的な意味で)もあるよ〜"から4日経っても眠気が無くならない…。魔力の使い過ぎか?それとも傷を治すために体が反応してる?
「…ふああぁぁ……あふっ…。」
『そんなに眠いのですか?』
「ん、ああ…なあ、風、俺の身体に異常はないか?」
『いえ、異常はありませんよ。』
「だよなぁ……。」
顔を洗うと少しは目が覚めた気がするな。
ピンポーン
「はい。」
チャイムが鳴ったがアルトリアが出てくれた。
確か、今日来るのはテスタロッサ家となのはちゃんとすずかちゃんとアリサちゃんとユーノだったっけ。
「おー……いらっしゃい…。」
「あ、黒お兄ちゃ…ん……?」
「く、黒…どうしたの、それ?」
「なんだよ…?」
そんなに俺の顔が酷いか?
「あなた、酷い隈が出来てるわよ?」
「………誰か、鏡を貸してくれ。」
「あ、それなら私が持ってるよ!」
アリシアちゃんが手鏡を貸してくれた。
…プレシアさんなら分かるが、なぜアリシアちゃん?まあ、女の子だしな。
そして手鏡を見てみた。
「これは、酷いな…。」
遠くからでもバッチリ見てるくらいの隈が出ていた。なんでだ…?
「風、もう一度聞くけど異常は無いんだな?」
『ありません。』
「………ええぇ…。」
ただの寝不足か…?
「えっと、ちゃんと寝た方が良いよ?」
「フェイトちゃん、あれはそういうレベルじゃないと思うよ…?」
ちゃんと寝てるはずなんだが…。
「クロ、ハヤテを紹介するのでしょう?」
ああ、そうだったな。
「はやて、来てくれ。」
「う、うん…。」
呼ぶとすぐにはやてちゃんが来た。
「この子は訳あって家に住んでる八神はやてちゃんだ。」
「や、八神はやてって言います…。よ、よろしくお願いします……。」
「ハヤテ、緊張し過ぎですよ。」
緊張気味のはやてをアルトリアが微笑んで言った。
「わ、わかった…よ、よろしゅうな…。」
「うんっ!よろしくね、はやてちゃん!私、高町なのはって言うの!」
なのはちゃんから始まって他のみんなも自己紹介をしていく。
戦いも悪くないけど、平和な日常もいいな。
「アルトリアさんとはやてちゃんを見てると親子みたいね。」
「じゃあ、アルトリアが母親ではやてちゃんが娘なら俺は父親か?」
そう言った途端に空気が凍った。
よく見るとなのはちゃんとフェイトちゃんの肩が震えている。はやてちゃんとアルトリアは家族と言う言葉を聞いてから嬉しそうにしている。
「?どうした?」
「黒…チャレンジャーね。」
「それはどういう……。」
プレシアさんの方を見ると、俺達を除いた7人でトランプをしていた。待て、それはどこから取り出した?
その間にも迫ってくる2人、離れてニコニコしてるのが2人。
「……これは、どうしたら正解なんだ?」
もう諦めてソファに座って迫り来る3人に備えた。
2人の謎の行動を乗り越えた。
はやてちゃんはあれからすぐにみんなに馴染んだみたいで楽しそうに喋っている。
「…疲れた。」
「黒も楽しそうだったんだからいいじゃないか。」
犬の状態のアルフが俺の膝に頭を乗せながらそう言う。
……なるほど、アニマルセラピーと言うやつか。
「まあ、そうだな。」
アルフを撫でてみると毛がふわふわしてて和む。
「タバコ……はダメだな。」
子供のいる所では流石に止めとくか。
「酒も昼からはダメだしな…。」
まずい、やることがないぞ。趣味の1つでもあればいいがそんなものはない。
寝るのもあれだしな。
「……良い依頼があるかどうか見るか。風、頼む。」
『了解です。』
さて、何かいい感じの依頼か戦争でもやってないかな。
と見ようとしたら誰かから目を隠された。
「「「「「「だ〜れだ!」」」」」」
……やりたいことは分かるが、多くないか?
まあいい。この手は…そうだな。
「フェイトちゃんか?」
「違うよ。」
「じゃあ、すずかちゃん?」
「違いますよ。」
「それなら、アリサちゃん?」
「違いま〜す。」
「…なのはちゃん?」
「なのはじゃないの。」
「……はやてちゃん?」
「違うで〜。」
「………アリシアちゃん?」
「ざんね〜ん。」
「じゃあ誰なんだ…!?」
分からん、さっぱり分からんぞ。
「じゃあ、正解発表!こっち向いて!」
言われた通りに後ろを振り向くとアルトリアがいた。
「正解は私です。」
と少し胸を張って笑っていた。
「ああ…手の大きさあんまり変わらないもんな。」
「な!?そ、それは私の体が成長しないからということですか!?あなたこそ年齢詐称でしょう!前に聞いた時に言ってましたが100歳のお爺さんじゃないですか!?」
「じ、爺だと!?それでも実際はアルトリアなんて俺の何倍もじゃねぇか!?」
「女性に年齢のことを言うなんて酷いですよ!?」
「そっちだって言ってきたろ!?」
「「……………。」」
と、歳のことを言いやがって…人が気にしてることを!!
「「………………………ふんっ!」」
2人そっぽ向く。子供っぽいかもしれないが割とデリケートなことを言われたから仕方ないと思う。
周りのプレシアさん以外は動揺してるみたいだ。
「…んんっ……黒、少しいいかしら?」
「……なんだよ。」
「100歳以上とはどういうことかしら……?あなたって24歳って言ってたじゃない。」
あ……やっちまったな。
〔風、どうしよう。〕
〔頑張ってください。応援してます。〕
〔待て、待ってくれ。ちょっと、風さん?〕
〔ただいま留守にしております。ピーッという音の後にメッセージをどうぞ。ピーッ。〕
〔助けてくれ。〕
〔プツンッ〕
念話が切れたと思ったらスリープモードに入りやがったぞこいつ。
「それで、黒。どういうことなのか説明してくれるわよね?」
「………仕方ないか。」
もっと経ってから言おうと思ってたんだが…まあ、事件も終わったからいいか。
とりあえず、年齢と転生とこの世界が元々は作り物だったってことを伝えるか…。言いたくねぇなぁ。
まあ、神との契約は話さなくていいか。
_______青年(偽)説明中_______
「という訳だ。理解したか?」
そう言ったが周りを見るとプレシアさんとアルトリア以外が頭から煙が出ていた。
「つまりは…あなたの世界ではこの世界は作り物で、あなたは死んだ後で神に出会って力を貰ってここに転生してきたっていうことね……?」
「まあ、そうだな。なかなか面白いだろ?」
「笑えないわね…。それで、どうして今まで黙ってたのかしら?」
「ん?そんなの、時期を見計らって1番俺が面白そうって思った時期に言おうと思ってたからに決まってんじゃねぇか。」
やれやれと言わんばかりに肩を竦めて首を横に振ると、顔面に魔力弾が飛んできた。
「ぐえっ。」
「全く……これは士郎さん達にも伝えるわよ。」
「待て、それは本気で待て。」
「決定事項よ。」
マジかよ…。
「ま、仕方ないか。」
「…やけに素直ね。」
「まあ、隠してた俺が悪いしな。」
「そう、それじゃ、時間もいいことだし、お昼にしましょうか。リニス手伝って。」
「はい、いいですよ。」
そういえばプレシアさんと話してる間にみんな復活してるな。
「あ、じゃあ私手伝うで!」
「あら、大丈夫なの?」
「うん、この家のご飯作ってるの私なんよ?」
昨日の飯も美味かったな。
「黒…あなた、子供にご飯を作らせてるの…?」
「いや、待て。それははやてちゃんがやるって言ったからでだな。」
「そう…それで、あなたは作れるの?」
「まあ、その…ザバイバル用の簡単なのとか、目玉焼きとかなら……。」
とは言っても基本蛇とか鳥とかを適当に捌く程度だが。
「………アルトリアさんは?」
「は、はい?私もですか?」
「ええ、あなたも。」
「えっと、ブリテンの料理なら作れますが…味は保障できません。」
「……………。」
プレシアさんはなぜか頭を抱えている。どうした?
「リニス、はやてちゃんと料理をしててくれるかしら?」
「それはいいですが、プレシアは?」
「このダメ人間2人に少し説教するだけよ。」
「わかりました。」
リニスと話してた時は笑顔だったが、こっちを向いた時にも笑顔だったが笑顔でも恐ろしい笑顔だった。
「さて、説教の時間よ。」
………昼飯食えるかなぁ。
それから昼飯が出来るまでずっと俺とアルトリアは説教されていた。
昼飯を食べ始めるとみんなが美味しい美味しい言いながら食べていた。だが、俺とアルトリアは違う。確かに食べる物は同じだがアルトリアは涙目で口をリスのように膨らませて食べている。そんなに怖かったか。
それに対して俺は船を漕ぎながら食べていた。
「に、兄ちゃん…?美味しくない?」
「んあ…?いや、美味いぞ?」
「そ、そっか、ならええんや。」
眠い顔が美味くないのかと思わせちゃったか。
「はやてちゃんの料理はいつも美味いから、心配しなくてもいいぞ。」
はやてちゃんの頭に手を置き笑いながら言う。
「ほんまに…?」
「ああ、本当だ。アルトリアもそう思ってるだろ。なぁ?」
「そうですね。私もハヤテの料理はいつも楽しみにしてますよ。」
「そ、そっか…なら、これからも2人に美味しい料理を作ったげるな!」
「ん、そりゃあ楽しみだ。」
「今から楽しみですね。」
アルトリア、楽しみなのは分かったから涎を垂らすなよ?
後ろから肩を叩かれて2人で振り返るとプレシアさんが居た。
「じゃあ、あなた達も 料理が出来るようにならないといけないわね?」
「いや、でもだな。」
「わ、私はブリテン料理が…。」
「い・い・わ・ね?」
「「はい……。」」
飯を食い終わってみんなで話したり遊んだりだらけたりしていた。いや、だらけてるのは俺だけだな。
「ねぇ、はやて。」
「どしたん、フェイトちゃん?」
「はやての誕生日って何日?」
「私は6月4日やな。」
「え!?もうすぐじゃない!黒さんは知ってたの?」
「ん?ああ、まあな。」
この前、と言うか家に来た初日に聞いた。
「ええ!?じゃあプレゼント用意してお祝いするの!」
「私も準備しないとっ。」
「黒さん、この家にあたし達全員が入れるような所ってありますか?」
「そっちの広間なら入れるだろ。好きに使っていいぞ。」
俺が場所を提供して他の子達がプレゼントって所か?
俺も何か用意しないとな。
「アルトリア、今度はやてちゃんのプレゼント選びに付き合ってもらってもいいか?」
「はい、もちろんです。私もそれくらいはしたいですよ。」
「ん、そうか。問題はその間はやてちゃんをどうするかだな…。」
「黒さん黒さん。」
「ん?なんだ、すずかちゃん。」
「私の家にみんな呼ぶからその間に買いに行くのはどうですか?」
「いいのか?」
「私の家に招待したいのもありますし、大丈夫ですよ。」
「そうか…じゃあ、頼もうかな?」
「はいっ、分かりました。」
いや、本当に助かるな。はやてちゃんの行動範囲といえば実家かこの家か図書館、病院、スーパーくらいしかないからな。
「いつ頃なら大丈夫なんだ?」
「えっと…来週の土日がいいです。どうせならみんなでお泊まり会みたいにしたいですから。」
「ああ、じゃあ土曜に買い物に行くことにしようか。」
「はい、みんなに伝えてきますね!」
嬉しそうにしながら子供達の方に行く姿は可愛らしいが、しっかりしてる子だな。
「来週が楽しみですね。」
「ああ、デートみたいだな?」
「で、デート、ですか…?」
お、少し赤くなった。
「ああ、デートだ。」
「………では、しっかりエスコートしてくださいね?」
「ああ、任せろよ。お姫様?」
まあ…そんなことは言っても出来るかどうかが不安なところだが。
まあ、俺自信少し楽しみだな。
「ほら、お前もあの子達の方に行ったらどうだ?」
「いえ、私はここにいますよ。」
そう言いながら隣に座ってきた。
「そうかい…。」
「ええ。」
その後は無言だが、穏やかに時間が流れていくのを感じつつ眠気を覚ますようにコーヒーを飲んだ。
side out
A'sは闇の書の覚醒からではなく、なのはが魔法の練習をしていた所、つまり12月1日から始める予定です。
それとアルトリアは名前を呼ぶ時は漢字かカタカナで迷いましたが、他のキャラとの区別をしやすくするためにカタカナにすることにしました。
それでは、感想、評価等あればよろしくお願いします。