楽しみたいだけの転生者   作:黒色エンピツ

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それでは、続きをどうぞ。


その2:バイト先、決まりました。

side 黒

 

よっ、俺だ。

桃子さんに晩飯に誘われたから高町家に飯を食いに来たんだが……。

 

「「「……………………。」」」

 

「おいしーっ!」

 

「あら、それは良かったわ。」

 

なのはちゃんと桃子さんは普通に飯食ってるけど、恭也と美由希ちゃんがこっちをずっと見てるんだが……。

あっ、ちなみに俺、女性には「ちゃん、さん」付けるけど男性には付けないんだよ。なんでかは俺にもいまいちわかんねぇけど。

それにしても恭也が殺気をすげぇ飛ばしてくるのはどうにかならないのか……美由希ちゃんは面白そうに見てくるけど。

 

「……殺気飛ばしてきてるけど…なんだ?」

 

「いえ…。」

 

「あっ、恭ちゃんってば黒さんが急に来たから警戒してるんですよ。重心がブレてないですし、武道でもしてたんですか?」

 

「ああ、そういうこと…。

んで、武道だっけ?まあ、色んなのをしてたね。修行は大変だったけどかーなーりっ強くなってると思うよ。」

 

「ほう……?」

 

「へぇ、大体どのくらい強いんですか?」

 

「どのくらい……。」

 

えっと、修行の時のラスボスは…。

 

「ドラゴンを軽く殺せるくらい?」

 

「ど、ドラゴン…?ははは、冗談ですよね?」

 

「え?冗談じゃな……あっ!うん、そうそう、冗談!」

 

普通ドラゴンなんて居ないよな……。

 

「そ、そうですよね、安心しました。」

 

「………黒さん。」

 

「ん?なんだ?」

 

「この後俺と「くろおにいちゃん、あ〜んっ!」なにっ…!?」

 

「ん?あ〜ん。うんっ、美味いなぁ。ありがとな、なのはちゃん。」

 

「えへへっ、どういたしまして!」

 

「んで、恭也、なんだって?」

 

「この後……模擬戦しませんか?いえ、しましょう。」

 

「え?あ、うん。いいけど。」

 

「ありがとうございます。」

 

急に殺気立ったけどどうしたんだ?

 

「あっ、そうそう、桃子さん、ちょっと話しても?」

 

「いいわよ?どうしたの?」

 

「俺を翠屋でバイトさせてほしいんだけど、いい?」

 

「バイト?う〜ん……。」

 

「くろおにいちゃん、おみせにきてくれるのっ!?」

 

「えっ?えっとね、なのは。違うのよ?」

 

「きてくれないの……?」

 

「……わかったわ。黒君、バイトしてもいいわよ。」

 

「マジっすか!よっしゃ、聞いてみるもんだな!」

 

「ちなみに断ってたらどうなってたの?」

 

「そりゃあ…他のバイト探し?」

 

「そう、まあ、人手も欲しかったし、丁度良かったわね。」

 

「何時頃入ればいいっすか?」

 

「急に部活みたいになったわね…。」

 

まあ、上司になるし。最低限はね?

 

「ふぅ、ご馳走様。んじゃ、そろそろ帰るとしますか。」

 

「俺との模擬戦がありますよ?」

 

「………覚えてたに決まってるだろ?でも、まあ、時間の都合と言うのがだな…。」

 

「あ、なら泊まっていけばいいじゃない。寝巻きなら士郎さんのを着ればいいし。」

 

「いや、でもですね……。」

 

「それに、なのはを見ればわかるわよ。」

 

なのはちゃんを……?

 

「ジーーーーーッ!」

 

すげぇ期待してる!?仕方ないか…。

 

「わかりました。泊まっていきますよ。」

 

「そう、ありがとね?」

 

「いえいえ、親交を深めるのもいいでしょうしね。」

 

「まあ、あなた達の場合は武道のようね。」

 

「ははは……。」

 

「ほら、行きますよ黒さん。」

 

「はいはい…。」

 

「あはは…ご愁傷さまです…。」

 

「なのはもいく!」

 

加減とか出来るかな…?

 

 

 

 

道場に着いたが結構広いんだな…。

 

「適当な木刀を選んでください。」

 

そう言って恭也が小太刀を2本取った。

そうだな…。物干し竿くらいのがあったら燕返し出来るか試したかったんだけどな。

これでいいか。

 

「これでいいや、なんでも使えるし。」

 

そのまま木刀を肩に担ぐように持った。

 

「構えは…?」

 

「まあ、気にするな。」

 

一応基本は教えてもらったけど最終的には乱戦だったからな。仕方ないね。

 

「いつでも来ていいぞ?」

 

「そうですか…では、いきます!」

 

走り込んできたが……この速さなら結構なもんだな。

 

「はっ!」

 

1発木刀で受けたが威力はまだまだだな。このまま成長すれば筋肉も付いてくだろ。

 

「ふっ、はっ!せいっ!」

 

技術は充分あるな。

 

「ほら、まだ全然だぞ?」

 

「くっ!御神流『徹』!」

 

さっきと同じように木刀で受けたが腕に少しだけ衝撃が通った。

 

「ん?……ああ、衝撃を通したのか。」

 

「御神流『貫』!」

 

これは……っ!?

 

「チッ…!」

 

バックステップで下がって避けた

…なんだ?動きを見切って来たのか……?

 

「結構いいもんが見れたし、少し本気を出して、終わらそうか。」

 

「っ!!」

 

構えたけど、これは無理だ。速さが違う。

足にそこそこの力を入れて踏み込んで恭也の後ろに回って木刀を首に当てた。

 

「さて、これで終わりだ。」

 

「え……?」

 

「……嘘…どうやったの…。」

 

「くろおにいちゃんすごーいっ!」

 

「はっはっは!そうだろう!」

 

いやぁ、褒められると照れるねぇ。

 

「い、今のどうやったんですか!?」

 

「神速か…?」

 

「ん?今のか?そこそこ強めに踏み込んだだけだ。一応床は壊れてないはずだぞ?」

 

「踏み込んだだけって……。」

 

「嘘じゃないぞ?」

 

「……わかりました。一応納得しておきます…。」

 

「一応か……まあ、いいか。って、恭也!そろそろ復活しろ!」

 

「はっ!?」

 

「恭也と美由希ちゃんとなのはちゃんは風呂に入ってきな。俺は最後でいいから。」

 

「あ、はい…。」

 

「わかりました〜。」

 

「なのは、くろおにいちゃんとはいるっ!」

 

「……は?」

 

この子は何を言ってるんだ…。

 

「な、なのは?俺じゃダメなのか?」

 

「くろおにいちゃんがいい!」

 

「そ、そう…か……。」

 

あ、恭也が燃え尽きた…。

 

「はあ……なのはちゃん?いいかい、女の子が今日知ったばっかの男と一緒に入るのはいけないことなんだぞ?桃子さんもダメって言うだろうし。」

 

「じゃあ、おかあさんがいいよっていったら、いい?」

 

「まあ……それならな?」

 

まあ、桃子さんはダメって言うだろ。

 

 

 

 

「お風呂?いいわよ?」

 

「やったぁ〜♪」

 

なん……だと…………。

 

「いや、でもですね……。」

 

「いいのよ。それとも、黒君はなのはに手を出す気なのかしら?」

 

「いや、出しませんよ!?」

 

流石に出さないぞ!?

 

「なら、安心ね。なのは、お風呂の準備してらっしゃい。」

 

「は〜いっ!」

 

「わかりましたよ…。仕方ないか。」

 

「ごめんなさいね?なのはの我が儘に付き合わせちゃって。」

 

「いえ、いいんですよ。子供は我が儘を言ってもいいんですよ。」

 

「ふふっ、そうね。なのはのこと頼んだわよ?」

 

「はい、わかりましたよ。」

 

 

 

 

 

「ほら、なのはちゃん。髪洗うぞ。」

 

「は〜いっ。」

 

女の子の髪を洗うことなんてなかったからな……どうすりゃいいんだ?

まあ、やれるだけやるか。

 

「かゆかったりしないか?」

 

「だいじょうぶ〜、あわあわ〜っ!」

 

「髪流すから目を瞑りな。」

 

「ん〜…。」

 

なのはちゃんの髪サラッサラだな…。

 

「なのはちゃん、リンスってやってもらってたか?」

 

「んっと……してた!」

 

してるのか……リンスは髪に馴染ませるようにするんだっけ?

 

「ああ、わかった。」

 

こ、こんな感じか…?

 

「どうだ?桃子さんとの違いとかってあるか?」

 

「いっしょだけどおかあさんのがじょうず〜。」

 

「まあ、そりゃあな?俺はリンスは使わないし。」

 

「そっか〜。」

 

「ああ、髪流すぞ〜。」

 

「は〜いっ…。」

 

おおっ、リンスしたらよりサラサラになった……リンスは髪をコーティングみたいなことするんだっけ?そうだとしても不思議だな…。

 

「湯船に使ってな。俺は体洗うから。」

 

「あっ!じゃあ、なのはがあらってあげる!」

 

「ん?そうか?じゃあ、お願いしようかな?」

 

「うんっ!」

 

そう言ってタオルを渡すと一生懸命背中を擦ってくれた。

………これが父親の気持ちか?18で知りたくなかったぜ。あ、今思ったら実際には118歳じゃんか…。

 

「あれ?どうしたの?おちこんでるの?」

 

「ああ、うん。少し人生を振り返ってみただけさ……。」

 

「??よくわかんないけどわかった!」

 

俺、バリバリの爺さんじゃねぇか…。

気が付かなかったが、なのはに聞くと風呂から上がるまで落ち込んでたらしい……。

 

 

 

風呂から上がってなのはちゃんが部屋に戻ってから俺は寝室を案内してもらった。

 

「ここを使ってくれるかしら?さっき急いで掃除しちゃっただけだから少し汚いと思うけど……。」

 

「大丈夫ですよ。基本どこでも寝れますから。」

 

「そう?なら良かったわ。それじゃあ、おやすみなさい。」

 

「はい、おやすみなさい。」

 

桃子さんが出て行ってから、今日の出来事を振り返ったが……。

 

「まさか、こんなことになるとはなぁ……。高町家に初日から関わってしまうとは…。裏から色々しようとしたのに総崩れだ…。

それにしても…あの2人、名前はわかんねぇけど転生者だろ。バレバレだったし、片方は見た目でわかるし、精神が体に引っ張られたのか?

金銭面はバイト先は決まったし。いずれは傭兵業でもしてみるか…。

さて、明日はバイト初日だし、もう寝るか…。」

 

流石に初日から寝坊なんてやっちゃいけないからな。……………あっ、デバイスねぇとやってけねぇじゃん___。

とりあえず寝ることにした。

心の中であの2人の子供のどっちかからパクることを考えながら……。

 

 

side out

 

 

 

side なのは

 

 

くろおにいちゃんがおへやにいってからおかあさんによばれたからおかあさんのほうにいきました。

そしたらみんないたけど、どうしたのかな?

 

「どうしたの?」

 

「……なのは、お昼に言ってたお話、しよっか?」

 

「!!う、うんっ。」

 

みんなまじめなかおをしてるのでわたしもせなかをピンッてのばしてせいざしました。

 

「なのは…お父さんが入院してから寂しかった?」

 

「……うん。」

 

「そう…。家族のためを思ってした行動が逆効果だったのね……。」

 

「俺は…なのはや家族を守っているつもりでも、守れてなかったんだな…。」

 

「恭ちゃん、それは私もだよ…。」

 

みんなかなしそうなかおしてる…。

どうしたらいいんだろ…。

 

「ねぇ、なのは?明日からお店のお手伝いしてみない?」

 

「え……?」

 

「前に言ってたでしょう?お手伝いがしたいって、あの時は危ないかと思ってやらせなかったけど、やらせなかったのが迷惑をかけるかもって思ったのよね?」

 

「うん……。」

 

「でもね、迷惑じゃなかったのよ?なのはがお手伝いしたいって言ってくれてとっても嬉しかったのよ?でも、心配だったからそう言ったの。」

 

そうだったんだ……。

 

「明日からお手伝いしてくれる?」

 

「……うんっ。おてつだいする!」

 

「そう、ありがとう。なのは。」

 

そういっておかあさんがあたまをなでてくれました。

 

「頑張れよ、なのは。」

 

「なのは、お姉ちゃんも応援してるよ!」

 

「うんっ!みんなだいすきっ!」

 

「くふっ……。」

 

「あっ!?きょ、恭ちゃ〜ん!?」

 

あれ?どうしたんだろ?

 

「さ、もう遅いわ。寝ましょう?」

 

「うんっ!おやすみなさい!」

 

きょうはいいゆめがみれるかもっ!

 

 

side out

 

 

 

side 黒

 

 

 

ピピピッピピピッ!

 

「んあ……?朝か…。あれ?」

 

「ふにゃ…。」

 

起きたらなのはちゃんが腕にくっついていた。

なんでさ……。いや、朝一番になのはちゃんの寝顔が見れたのはいいとは思うけどね?

 

「1日でよくもまあ、こんなに懐かれたもんだな……。」

 

苦笑いを浮かべながら軽く頭を撫でてやると。

 

「ふにゃっ…。」

 

なんて声を出して身じろぎをした。ふむ…可愛い。

もう少し見ていたいという気持ちもあったが、それを抑えてリビングに行った。

リビングには桃子さんが居た。

 

「おはようございます。」

 

「あら、黒君。おはよう。」

 

「あの、桃子さん。なのはちゃんが布団に潜り込んでたんですが、何か知りませんか?」

 

「なのはが?………そうねぇ、黒君は私の夫、士郎さんが入院してるのは知ってるわよね?」

 

「まあ、一応は。」

 

原作知識も一応覚えてるし。

 

「それで昨日の昼にしてた話を夜にしたのよ。その時士郎さんの話が出てきたからでしょうね…。」

 

「そうは言っても、俺はまだ18歳ですよ?」

 

正確には118歳だけど。

 

「それでも年上の男性でしょ?それで士郎さんと重ねたのかもしれないわねぇ。」

 

「そうですか…。」

 

まあ、仕方ないか。

 

「おはようございます。」

 

「おはよ〜う…。」

 

「おう、おはよう。美由希ちゃんはまだ眠そうだな…。」

 

「大丈夫ですよ。いつものことですから。」

 

「そうなのか…。恭也は大丈夫なんだな?」

 

「俺はいつでも戦えるようにしておかなければいけませんし。」

 

「ちなみに、なにと?」

 

「……不良とかヤクザとかマフィアとか…ですかね。」

 

海鳴ってこんな物騒だったっけ?

 

「う〜……おはよ〜…。」

 

「あら、おはよう、なのは。黒君のお布団は気持ち良かったかしら?」

 

「にゃっ!?///」

 

「なにっ……!?」

 

「わ〜っ、なのはってば、大胆だね〜。」

 

「よう、なのはちゃん、よく眠れたかい?」

 

「え、えっとその……う〜…///」

 

「黒さん?どういうことですか…?」

 

「ん、待て待て、その小太刀を収めろ。なのはちゃんがいつの間にか布団の中に入ってただけだから。」

 

「……仕方ありませんね。」

 

本当になのはちゃんのことになると暴走するな…。

 

プルルルッ!プルルルッ!

 

ん?電話か?

 

「こんな朝早くから…誰かしら。」

 

桃子さんが受話器を取ったが、なんかこの展開どっかで見た?ような気が……。

 

「はい、もしもし。……はい、はい…。えっ!?ほ、本当ですか!?わかりました、すぐに行きます!」

 

「どうしたんだ、母さん?」

 

「士郎さんが…士郎さんが目を覚ましたって……。」

 

「ほんとっ!?」

 

「本当か!?」

 

「お父さんが!?」

 

………いや、待てよ。こんなに早く起きるなんておかしい…ああ、そうだ。前世の神様転生の小説で良くこんな展開があったな。ということは転生者がやったのか。

 

「は、早く行くわよっ!」

 

「う、うんっ!」

 

「わ、わかった。」

 

「うんっ!」

 

「んじゃ、いってらっしゃい。」

 

「黒君は行かないのかしら…?」

 

「ええ、折角目を覚ましたんです。家族だけで行ってあげてください。」

 

そして全員で家を出て高町一家は病院へ、俺は隠蔽魔術を自分にかけて後ろから追いかけた。

騎士は徒手にて死せずの修行の時に魔術も少しは使えるようになっておけってランスロットがうるさかったんだよな…。まあ、今はそれに感謝してるけど。

 

「便利なアイテムとか奪え……貰えたらいいな。」

 

いやぁ、楽しみだな。

 

 

 

side out




幼少時代のなのは視点は難しいですね…。
感想等あればよろしくお願いします。
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