side 黒
さて、高町一家を追いかけてきたけど…大量の魔力が使われた形跡があるな。それにしても前回の最後からシリアス過ぎやしないか?
「………ん?あいつは…踏み台っぽい方のか。」
「く、くははっ……俺が士郎を王の財宝の中のこの秘薬で治してやったんだ。このまま全員入ってから俺が治してやったって言ってやるんだ…そしたらなのはは俺のもんだ…!」
うわぁ……。小物っぽい。つーか、今、王の財宝って言ったよな?
あの薬も便利そうだから貰っとくか。
「面白そうなもん持ってるんな。その薬くれよ。ってか貰ったぞ。」
「は……?て、てめぇ!何しやがる!それを返せ!」
「お前の物は俺の物、俺の物は俺の物。楽島 黒だ。そういうお前は?」
「俺か?よく聞けっ!俺はこの世界の主人公で最強の存在!天地 王我だ!」
「わ〜、すごいな〜かっこいいねぇ。」
「くははははっ!そうだろうそうだろう!」
「んじゃな〜。」
「待てお前!その前に薬を返せ!」
「おいおい、だから言ったろう?お前の物は俺のものって。」
「ふざけるなよ……貴様ぁぁぁ!!!王の財宝!」
空全体に金色の幕が出てきてそこから宝具が出てきた。これってジャックポットチャンスだよな!?
「そんなことするなら人払いとか結界をちゃんと張ってからにしろよな。そんなもんがいきなり出てきたらどっかの婆さんが驚いて死んじまうぞ?」
「うるさい!あいつを殺せ、我が宝具達よ!」
瞬間、宝具の雨が降り注いで来たが。
「キタキタキタァ!これとこれと、あっ!後これも欲しいな……。目に付いたのから取ってやる!」
せっせと袋の中に詰めてやった。いつかこの中身が王の財宝になったりしてな。
「なっ!?貴様ァ!俺の宝を奪うつもりか!?」
「うるせぇ!元々は英雄王ギルガメッシュの物だろうが!お前が無断で使ってんなら俺だって無断で使ったって文句はねぇよな!」
「くそっ!ブチ殺してやる!ギル!セットアップ!」
『セットアップ』
ギルってギルガメッシュだよな?デバイス持ってるのか…羨ましいな。
「くははははっ!セットアップした俺はさっきとは全く違うぞ!」
……見た目ギルガメッシュの鎧の時の姿かぁ…。
「うん…?お前の魔力の特訓してないのか?魔力が不安定だぞ?」
「そんなのしなくても俺は主人公だから強いんだよ!いくぞギル!」
『イエス、マスター。』
「おっ、魔力を集束させてるのか。」
なのはちゃんの将来の姿を思い出すねぇ。
でも、安定してないから今にも暴発しそうだな。
「エクス…カリバァーー!!!」
「力技じゃあ勝てねぇよ?」
俺は袋の中から槍を1本取り出した。
「ん〜……ここかな?真っ赤な槍だし、ゲイ・ボルグ!……なんてちゃって。」
ある1点に槍を突き出した。すると爆発的な魔力が発生してエクスカリバー(砲撃)を貫通した。
「………えー…もしかしてゲイ・ボルグの原典かよ…。」
こんなの見たら後で奪った宝具全部見てみたくなるだろう!?
「きっさまァ……許さんぞ…。来い、エア!」
また面倒なもんを抜いてきたな…。
「おいおい、ここら一帯を消し飛ばすつもりか?」
「知っかことか!俺以外のことなどどうでもいい!」
なんか少しずつギルガメッシュの喋り方に似てきたな。
「そうかそうか。なら、エアも俺が奪おうかな?」
「なっ!?チッ…。今回は見逃してやる。次は殺してやるからな!」
そう言ってバイクを出した。何あのバイクかっけぇ、黒じゃん、黒でフォルムもいいじゃねぇか。…………貰おう!
「こらっ!子供がバイクに乗ったらダメだろ!」
ボディにそこそこの威力で1発!
「ぐえっ!?」
「だから、このバイクは俺が預かっておくことにしよう!うん、それがいい!」
「…………………。」
よし、返事がないな。つまり貰っていいってことだろ!白目になってるけど気のせいだよな!
「んじゃ、色んなもんくれて、ありがとな〜。」
楽島 黒は華麗に去るぜ……。あ、このバイク乗り心地やべぇ。
「帰って来たぞ我が家ぁぁ!!」
自分の家なのに昨日帰らなかったから自分の家じゃないみたい!
「早速中身見るか!」
まるで進〇ゼミのボックスが初めて届いた時みたいな気分だ。
「え〜と、すごい宝具はゲイ・ボルグとこれは…デュランダルかよ……おっ!?アロンダイト……。ランスロットの武器か…。で、問題はこの刀だけど……わかんねぇな…。
後はランクの低い名も無い宝具が60本くらいか…。」
こんなもんか。流石は王の財宝、いいもんが揃ってるな。
「ん……?なんだこれ?アクセサリー?」
黒いリングに赤い宝石の入った…指輪?
興味を持って触った瞬間に軽い電流が起こった。
「っ……なんだ?」
『起動確認。
マスター認証してください。』
女性の声が聞こえてきた。
「って、マスターは俺のことか…?楽島 黒だ。」
『マスター、楽島 黒。
機体名称を設定してください。』
「名称か……
『機体名称、黒風。
愛称を設定してください。』
「愛称は
『愛称、風
それではバリアジャケットの設定をしてください。
セットアップと同時にバリアジャケットを頭の中で思い描いてください。』
「ん〜……バリアジャケットねぇ…。」
動きやすい服が良いよな……。そうだっ!
「よし、黒風、セットアップ。」
『イエス、マスター。セットアップ。』
イメージするのは和服だ。前世でもよく着てたから1番動きやすい。色は全身黒。所々に赤いライン。服の感じは……るろうに〇心の剣心の服が1番動きやすそうだな。
『バリアジャケット、設定完了。
武器の設定をしてください。』
うん、バリアジャケットはイメージ通り。
武器か……基本的に宝具だとして…。
篭手にするか。格闘戦もあるし。
「じゃあ、篭手だ。攻撃も出来るやつにしてくれ。」
『了解。
武器設定……………完了。』
手を見てみると真っ黒な篭手に赤い宝玉が付いていた。………某おっぱいドラゴンの篭手に似てる気がするな。
「でも、まあ、こんな感じか。」
『満足してもらえましたか?マスター。』
「ん、充分だ。ちなみに俺の魔力ってどうなってる?魔術の方とは違うんだろ?」
『ええ、リンカーコアと魔術回路は全く別のものですが……。マスターの魔力はEXです。』
「そんなに高いのか……。関係性とかがあるのか?」
『それはなんとも言えません。』
「そうか……まあ、これからよろしく頼むぞ、風。」
『はい。マスター。』
風を待機状態に戻して右手の中指に着けた。
「ところでなんで王の財宝の中に居たんだ?」
『さあ…?いつの間にか宝具に引っ掛かってマスターの元へ来ました。』
「なんというか…大変だな。」
『まあ、いいですよ。気にしてはいません。』
「そうか、ならいい。」
さて…高町一家とは別れてから色々してたら2時間も経ってたな。連絡手段も欲しいし、携帯でも買いに行くか。………この世界の今はどんな携帯なんだろう?
少し気になったが行けばわかるかと思ってバイクに乗った。
_________1時間後_________
やべぇ……やべぇよ。何でもう既にスマホが売ってるんだよ…。デバイスとかあるからありなのか?
「さて、ここから高町家はすぐ近くだし。フルーツでも買っていくか。」
丁度近くにあった八百屋でりんごを4つ買って高町家に行った。
さて、到着。まだ帰ってないって可能性もありえるけど、どうかな?
ピンポーンッ!
「は〜い。」
チャイムを鳴らすとすぐに桃子さんが出てきた。
「どうも、今朝ぶりですね。」
「あら、黒君!丁度良かったわ!士郎さんが帰って来たのよ!」
「ええ、そのお祝いにきました。後、りんご買ってきたんで。後で食べてください。」
「ありがとね。デザートにでも出そうかしら。」
桃子さんと話しながらリビングに行くと男性がいた。
「やぁ、初めまして。俺は高町 士郎だ。よろしく。」
「楽島 黒です。退院おめでとうございます。」
「うん、ありがとう。」
退院したばっかには見えないなと思っているよ横からちっこい影が走ってきて抱き着いて来た。
「くろおにいちゃん!いらっしゃいませ!」
「おう、なのはちゃん。熱烈な歓迎だな? 」
「………黒君。君は恭也に模擬戦で勝ったそうじゃないか。どうだい、俺とも模擬戦をしようじゃないか…?」
「もう、士郎さん。病み上がりなんだから休んでないとダメよ?」
「………模擬戦はまた今度にしようじゃないか。」
「あれ?くろおにいちゃんこんなゆびわしてたっけ?」
「あら、綺麗ね。婚約指輪かしら?」
「変な勘ぐりはやめてください。家で見つけて気に入ったから着けたんですよ。」
「こんやくゆびわ……。」
「いや、なのはちゃん?婚約指輪じゃないからね?」
「にゃっ!?う、うんっ。なのはしってたよ……?」
指輪をジッと見てたけどな…。
「あっ、黒さんだ。こんにちは〜。」
「黒さん、こんにちは。」
「ああ、2人ともこんにちは。」
「黒君。今日はどうするの?」
「ああ、今日はお祝いだけだったのでもう帰りますよ。」
「え〜、もうかえっちゃうの?」
「ああ、また今度な?」
「む〜…またなの!」
「ああ、またね、黒君。」
「ええ、士郎さんは養生してくださいよ。」
「またね〜!」
「ああ、じゃあな。」
「また今度、模擬戦しましょう。」
「ああ、うん……またな?」
「また泊まりに来てもいいからね?」
「まあ、機会があれば。」
高町一家の見送りを受けて家に帰った。
今日は士郎さんの退院があったけど、明日からバイトか。
「そういえばこのバイクって動力は……魔力か。」
『随分便利なバイクですね。』
「ああ、王の財宝の方からうばっ……貰ったんだ。」
『………いい方ですねぇ。』
「宝具も結構くれたしな。」
こんないいバイク貰ったし、バイクの旅と行きたいなぁ。
_________次の日_________
「どうですかね?」
「結構似合ってるわよ?」
「うん。黒君は元がいいからねぇ。」
いつも黒い服ばっかり着てるから少し違和感があるな……。
「ねぇねぇ、にあってるかな?」
「ああ、似合ってるぞ。なのはちゃん。」
「えへへっ、ありがとっ!」
…………笑顔が眩しい…。
「ん?どうしたんだい?黒君。」
「いえ、なんだが俺って黒いなって……。」
「まあ、いつも黒い服を着てるからね?」
「そういうことじゃないんですけどね…。まあ、いいです。」
「?そうかい。それじゃあ、始めようか。何をするかは覚えてるかい?」
「主に接客全般、というか、全部ですよね?」
「なのはは〜?」
「なのはにはお客さんに料理を運んでもらおうかしら。」
「は〜いっ!」
ま、前世でもレストランとかでバイトしてたし、身体能力はチート並だから問題ないだろ。
よし、ユクゾッ!
「シュークリーム2つとコーヒーとオレンジジュースをお願いします。」
「かしこまりました。少々お待ちください。」
「黒君、タルトとコーヒー出来たよ。」
「はーい!」
「えへへっ、みてみてくろおにいちゃん!あめもらった〜!」
「おっ、良かったな。ちゃんとお礼は言ったか?」
「うんっ!」
「よし、いい子だな〜」
なでなで
「にゃ〜♪」
「すんませ〜ん。会計いいですかー。」
「はいっ、今行きまーす!」
「あら、バイトの子?かっこいいわねぇ。」
「はははっ、ありがとうございます。」
「注文いいですか〜!」
「は〜い!」
「…………やっと…終わった……。」
「だいじょうぶ?」
「ああ、大丈夫だよ…。」
「大変だったわねぇ。」
「途中から恭也と美由希ちゃんが入ってくれなければ危なかったですよ……。」
「お疲れ様。シュークリームとコーヒーだよ。」
「ああ…ありがとうございます……。」
皆美味いって言ってたけど働いてたから食ってなかったんだよな。
「いただきますっ。んっ…。」
こ、これは………!!
「美味いっ!!生地はフワフワパリパリだし、クリームはしつこくないし甘さが調度いい!」
疲れた時にはやっぱり甘いもんだよな。
「桃子のシュークリームもいいけど、俺のコーヒーも飲んでくれるかな?」
「はいっ。んくっ…。」
ほお……これはまた。
「風味がいいですねぇ。味も最高ですし。シュークリームとの相性はさいっこうにいいですね!」
「はっはっは!そうだろうそうだろう!」
いや、前世でもこのレベルのは食べたことがないぞ。すげぇな……。
「黒君。これからもやっていけるかい?」
「ええ、もちろんですよ!」
やる気が出てきたぁ!
________2年後________
俺が転生してから2年が経った。俺ももう20歳になった。
そろそろバイクで世界旅行なんていいんじゃないかって最近思い始めた。
丁度バイトも終わったし、聞いてみるか。
「士郎さん、少しいいですか?」
「うん?なんだい?」
「あの、俺前から世界旅行をしてみようと思ってたんですよ。バイク使って。それで俺も20歳になったことだしそろそろしてみようかと思ってるんですよ。」
世界旅行と言っても次元世界にも行くつもりだし。
「ほお…また突然だね。」
「ははは、そりゃあ今思ったんですから。それで、丁度良かったんで聞いてみたんですよ。」
「旅行か……まあ、若いうちから色んなものを見るというのも1つの考えだからね。黒君が自分で決めたのならいいよ。行ってきなさい。」
「本当ですかっ!ありがとうございます!」
「でも、なのはの説得もちゃんとしてくれよ?」
「あ……が、頑張ります…。」
この2年間ですっかり懐かれちゃっからなぁ。まあ、嬉しいことではあるけど。
その後は士郎さん以外の人にも説明して、なのはちゃんには泣かれたけど、絶対に帰って来るって約束することで説得できた。
「さて…この広い世界や次元世界で俺達の力がどこまで通じるか試してみようじゃねぇか!」
そして俺の旅が始まった____。
side out
いい加減、無印に行ったほうが良いかなと思ったので多少強引ですが展開を早くします。
それとここからかなり時間が飛びます。