楽しみたいだけの転生者   作:黒色エンピツ

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少し空きましたが続きをどうぞ。


その6:クリスマスパーリナイッ!

side 黒

 

 

「「それで?何か言うことは?」」

 

「あはは……なのはは本当に黒さんが好きなんだね〜。」

 

「あらあら、黒君ったら…仕方ないわねぇ。」

 

タスケテ。

あれから時間が経って翠屋を貸し切ってパーティー開いた。その一角で俺は正座していた。

ちなみにメンバーは俺、高町家、月村家、アリサちゃん、衛宮だ。

士郎さんと恭也の説教は問題なかった、美由希ちゃんは苦笑いをしてた。だが、桃子さんが問題だった……。なんだよアレ、適当に会話してると思ったらそこから人の心を抉ってくるような言葉を言ってくるんだぜ?俺は廃人になってしまったよ……。

 

『何をブツブツ言ってるんですか。気にしなかったくせに。』

 

「あ、こら。雰囲気とかも大事だろ!」

 

一応もう離れてるから大丈夫だけどさ。

 

「やっぱ、飯も店の感じも最高だな。」

 

『そうですね、他の世界でもあまり見たことはありませんし。』

 

「戦争中とかだと飯マズ過ぎて両方共ぶっ潰したからな…。」

 

『マスターはもっと自制を覚えるべきです。』

 

「そんな事言ったってしょうがないだろ?」

 

『まあ、それはそうですが…。』

 

仕方ないだろ。飯がマズいのは無理。

 

「あ、黒さん。楽しんでるかしら?」

 

「ああ、そこそこにな。忍ちゃんは恭也にベッタリじゃなくてもいいのかい?」

 

「たまには離れることも大事よ。」

 

「余裕だねぇ、精神は大人っぽいな。」

 

「ええ、恭也ですから。黒さんは子供っぽ過ぎますね。」

 

「それが俺の個性ってやつだよ。」

 

『あっても困る個性ですけどね。』

 

最近風が俺に冷たい件について。

 

「?どこから声がしたのかしら…?」

 

『こちらですよ。マスターの指を見ればわかります。』

 

「指……?この指輪から声が出ていたの?」

 

『初めまして、忍さん。黒風といいます。』

 

「あ、えっと、ご丁寧にどうも……。」

 

「って、なんで声出してんだよ…。」

 

『いいじゃないですか。先ほどの子達には見られてたのですから。それに私だってお話したいです。』

 

「まあ…それもそうだし、いいか。」

 

「すごいですね……中にマイクでも入ってるんですか?」

 

『いえ、そんなものではありませんよ。私はAIですからこの指輪が本体です。』

 

「そ、そうなの?」

 

『ええ、私の他にもいますが。それらはデバイスと呼ばれています。魔法を効率よく使うための調整機でもあり、武器でもあり、相棒ですね。その中でも私のようなAIの入ってるデバイスはインテリジェントデバイスと呼ばれています。』

 

「ちょ、ちょっと待って、魔法って何かしら…?」

 

「おい、風……。」

 

『あ〜……テヘ?』

 

「はぁ…。」

 

他のみんなもこっち見てるし。仕方ないな…。

 

「え〜、今の聞きたい人?」

 

見事に全員が手を挙げた。

中でもなのはちゃんなんか目がキラッキラッしてる。君ももうすぐなるんだけどな。

 

「んじゃ、説明しますから。集まってください。」

 

声をかけるとすぐに集まってきた。

 

「え〜、魔法とは…………気と似たような体内エネルギー的なアレを科学的に頑張った結果です!」

 

『実際はもっと細かいですがね。』

 

まあ、複雑だしな。

 

「じゃあ、黒君はどんなことにその力を使っているたい?」

 

どう説明しようか…。

 

『マスター、任せてください。』

 

「ん、そうか?なら頼む。」

 

いやぁ、流石は風だ。やってくれると信じ_

 

『マスターは能力が高いので主に傭兵と護衛と暗殺を生業としてます。』

 

_てたんだけどなぁ……。

 

「馬鹿っ!?お前、馬鹿っ!」

 

『え?正直に言っただけですよ?』

 

おま、それだと士郎さんのことで高町家の人達が。

 

「「「「…………………。」」」」

 

「く、黒お兄ちゃんも…お父さんみたいになっちゃうの……?」

 

すっっっごく心配するんだよぉぉぉ!!!なのはちゃんなんか泣きかけじゃねぇか!

 

「へぇ、そんなことしてるんですね。」

 

「すごいですねっ!」

 

「とんでもないことしてるんですね…。」

 

「傭兵か…なるほど……。」

 

残りはすごいとかそんな感じだけどこっちは辛いんだよォ!?

 

「黒君、俺がこういうのもなんだが……止めた方がいい。今は順調でも、後々後悔することになるよ?君が殺しの対象になるかもしれない。」

 

まあ、それはわかってるんだけどなぁ…。

 

「俺にも一応目的があってやってるんで、大丈夫ですよ。」

 

「それならいいけどね…。」

 

「黒お兄ちゃんは、お父さんみたいにならない?」

 

「もちろん、なんてったって俺は最強なんだぜ?誰にも負けるわけないだろ?」

 

「そっか……そうだよね!」

 

『…………マスター。』

 

わかってる。負けたらそれで終わりだ。だったら誰にも負けないくらい強くなればいい。それなら問題ないだろ?

 

「ほら、今日はクリスマスだぜ?楽しまないとな!折角プレゼントまで用意したんだからな!

悪いけど忍ちゃん、すずかちゃん、アリサちゃん衛宮は後日になるけどいいか?」

 

「え、いや、でも。」

 

「いいからいいから!貰えるもんは貰っとけって。」

 

「は、はあ。わかりました。」

 

「あの、黒さん。俺は別になくても……。」

 

「子供が遠慮するんじゃないぞ?欲しいもんがあったらいいな。」

 

「…………はい。」

 

よし。

 

「んじゃ、プレゼント渡しますよ。まずはなのはちゃん!」

 

「はいっ!」

 

「なのはちゃんにはこれだ。」

 

プレゼントで1番小さいものを渡した。

 

「これ…?」

 

「小さいけど、頑張って選んだんだ。開けてみな?」

 

「うんっ。」

 

なのはちゃんが包装を取ると中には桜の花弁を模した髪飾りが入っていた。

やっぱり原作を知ってると桜とかピンクってイメージがあるよな。

 

「わあぁぁっ……!」

 

「気に入ってくれたか?」

 

「うん!とっても綺麗!お母さん、着けて着けてっ!」

 

「ええ、いいわよ。こっちに来なさい。」

 

さて、この間に。

 

「少し時間かかりそうだから、次は美由希ちゃん。」

 

「は〜いっ。」

 

「美由希ちゃんにはこれだ。」

 

さっきよりもやや大きいものを渡した。

 

「これって開けてもいいですか?」

 

「ああ、もちろん。」

 

美由希ちゃんが開くと四葉のクローバーの髪飾りがあった。

 

「なのはのも良かったけどこれもいいですね〜。ありがとうございます。」

 

「ああ、どっちも結構な出費だったしな。」

 

「……ちなみにどれくらいですか?」

 

「………………………内緒だ。」

 

本当に高かった、高かった……。

 

「黒お兄ちゃ〜ん!」

 

「うん?おっ、似合ってるな。可愛いぞ。」

 

「えへへっ、ありがとっ!」

 

やっぱり選んで良かったなぁ。

 

「恭也と士郎さんにはこれです。」

 

袋の中から宝具の小太刀を2本取り出して渡した。

 

「これは……!」

 

「ほぉ……なかなかの業物だね。こんなもの、良いのかい?」

 

「ええ、まだまだあるのでね。」

 

「まだまだあるのか……。」

 

「ま、ちょっとありまして。」

 

王の財宝パーティーとか。

 

「桃子さんにはこちらてす。」

 

「あら、包丁ね。これも高かったんじゃないの?」

 

「まあ、それなりにですかね。金の蓄えなら結構ありますし、大丈夫ですよ。」

 

「それじゃあ、貰っておくわね。ありがとう。」

 

「いえいえ。いつもお世話になってますから。」

 

さて、これで渡すもんは渡したな。

 

「さて、後はパーティーを楽しもましょう。俺の土産話もしますよ。」

 

「そうたね。黒君の仕事の話も聞きたいからね。」

 

「ははは……あ、そうだそうだ。昔ドラゴンを軽く倒せるくらいって言ったでしょ、あれ、旅の途中で出来ましたよ。」

 

「本当にしたのかい…。」

 

それからはパーティーを楽しみつつ桃子さんの手伝いをしたりなのはちゃん達の相手をしながら過ごして、高町家に泊まることになった。

 

 

 

 

あれから幾らか経って衛宮とすずかちゃんとアリサちゃんが帰った。

忍ちゃんも泊まることになったらしい。……リア充め。

 

「士郎さ〜ん、起きてくださいよ〜。」

 

「……グゥ…。」

 

「黒君、悪いけど士郎さんは部屋に運んでくれるかしら。」

 

「あ、はい。わかりました。」

 

「意外と士郎さんって酒癖悪いのか?」

 

「あ、多分違うと思うよ〜。黒さんが、帰ってきたからかな?」

 

「そんなもんか?」

 

「そんなもんだと思うよ?黒さんが帰ってくるのずっと待ってたからね。」

 

「そうか……。」

 

そりゃあ、嬉しいもんだな。

 

「ほら、士郎さん。行くぞ。」

 

「ん〜……桃子ぉ…。」

 

リア充めェ…!

 

「寝るなら布団で寝てくださいって…。」

 

なんとか士郎さんを運んでリビングに戻った。

そこには恭也と忍ちゃんが居た。………忍ちゃんが恭也に抱き着いた状態で。ふむ……。

 

「リア充爆発しやがれぇぇ!バッキャロォォォォ!!!」

 

「あ、黒君。大声出しちゃダメでしょ、近所迷惑になるわよ。」

 

「あ、はい。すんません。」

 

怒られてしまった…。

 

「黒さんは彼女とかいないんですか?世界を回ってたんだから居そうですけど。」

 

忍ちゃん……その質問は酷だぜ。

 

「俺が傭兵してた話はしたろ?」

 

「しましたね。」

 

「……ああ、なるほど。」

 

恭也は気付いたか。

 

「そんな仕事してたら人に恨まれるんだよ。戦争にも介入してて目立ってたし。家族が居たやつも居たはずだ。

だから旅してる間はハニートラップだったりって疑っちまうんだよ。」

 

「ちなみに女性が近付いて来たことあったんですか?」

 

「ああ、あった。滅茶苦茶あった。」

 

「ならその中に本気で好きだと思ってた人も居たんじゃないですか?」

 

ふっ、甘いな。

 

「正直1日に3人くらいは平均で寄ってきたな。でもな、全員ハニートラップで隙あらば殺しに来るんだよぉぉぉ!!!

確かにさ、可愛い人とか綺麗な人も居たんだよ。でも全員が殺気立った目でこっちを殺しに来るんだぜ!?やってらんねぇぇぇぇ!!!」

 

「そ、それはまた……御愁傷様です…。」

 

「そこまでですか…。俺もいつか気を付けなければ。」

 

恭也は忍ちゃんが居るから大丈夫だと思うな。

 

「黒く〜ん、お風呂空いたから入っちゃって。」

 

「あ、は〜い。わたりました。」

 

俺も少し酒が入ったからな。風呂に入って落ち着こう。

 

 

 

 

「あ〜……気持ち良いな〜…。」

 

いや、心の洗濯とはよく言ったもんだよ。本当に洗われるようだぁ。

 

ガラララッ

 

ん?誰か来たのか?

 

「お、お邪魔しま〜す…///」

 

「ああ、なのはちゃんか。一緒に入るか?」

 

「う、うん。久し振りに黒お兄ちゃんと入りたいなって……///」

 

「昔も良く入ってたもんな。また髪洗ってやろうか?」

 

「う、うん。じゃあ、お願いします///」

 

「はいはい、任されましたよ。ほら、座りな。」

 

「うんっ…。」

 

いや〜、なのはちゃんも綺麗になっちゃって、久し振りに会って驚いたぞ。

 

「うんうん、やっぱり綺麗な髪だな。」

 

「そ、そうかな?ありがと…。」

 

「ああ、本当にそう思うぞ。」

 

髪のケアとかでも桃子さんにしてもらってんのかね。

 

「よしっ、終わったぞ。」

 

「ん…今度はなのはが黒お兄ちゃんの背中洗ってあげる!」

 

「ん、そうかい?それじゃあ、頼もうか。」

 

「は〜いっ!」

 

なのはちゃんが可愛らしい声と共に背中を洗ってくれているが……。

 

「んしょ…んしょっ……。」

 

前は父親みたいって言ったけど、違った。親戚の叔父さんだ!今やっとわかった。正直父親よりも叔父さんの方が傷つくということになぁ!

 

「あれ?黒お兄ちゃん、どうしたの?泣いてるの?」

 

「ああ、うん。まつ毛が目に入っちゃってな…。大丈夫だよ。」

 

「?そっか!」

 

いやぁ……心に染みるなぁ……。

 

 

 

 

「あら、上がったの?」

 

「ええ、途中なのはちゃんが入ってきて一緒に入りましたけどね。」

 

「そうなの?なのはも嬉しかったのねぇ。」

 

「お母さ〜ん!」

 

「どうしたの、なのは?」

 

「今日は黒お兄ちゃんと寝たい!」

 

「い、いやいや、なのはちゃん?それは流石に…。」

 

「いいわよ?黒君なら信用できるし。」

 

「本当っ!ありがとう、お母さん!」

 

「ふふっ、いいのよ。久し振りに黒君が帰ってきたんだものね。」

 

「はぁ……わかりましたよ。たまには、良いでしょう。」

 

「やった!」

 

「俺はどこで寝れば?」

 

「なのはの部屋で良いわよ。一緒に寝るんでしょ?」

 

「わかりました。じゃ、おやすみなさい。」

 

「おやすみなさ〜い!」

 

「ええ、おやすみなさい。」

 

 

 

 

ところ変わってなのはちゃんの部屋。

正直ほとんど入ったことないから落ち着かないな。

 

「黒お兄ちゃんはここに寝て!」

 

「ん?はいはい。」

 

「で、なのははこっち!」

 

ぎゅっ

 

寝転がるとなのはちゃんが抱き着いてきた。心のオアシスやでぇ……。

 

「黒お兄ちゃん、おやすみなさい!」

 

「ああ、おやすみ。ゆっくり休むんだよ?」

 

「は〜い!」

 

願わくば、このまま平和に過ごしてくれたら俺としては嬉しいんだがなぁ…。まあ、それはなのはちゃんの決めることか。

それから少し経ってなのはちゃんは完全に寝た。

 

「さて…風。」

 

『起きてますよ。』

 

「…そろそろ、だな。」

 

『原作がですよね?』

 

「ああ、とは言っても不確定要素しかまだないからなんとも言えないけどな。」

 

『それでも少しは知ってるんですから大丈夫ですよ。』

 

「まあ……他の転生者に気をつけるかくらいだな。」

 

『衛宮さんの能力がまだ不明ですからね。』

 

「ああ。……まあ、そんなことよりも、これからの物語を面白おかしくやっていこうじゃねぇか。頼むぞ黒風。」

 

『イエス、マスター。私は優秀ですからね。』

 

「はははっ、そうだったな。

それじゃあ、おやすみ。」

 

『はい、おやすみなさい。』

 

さて、後少しか。どうなることかな。

 

 

 

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