アイドルライブ   作:natunagi

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※あくまで二次小説ということをご理解の上でお読みください
 


第1話

私たちが作り上げたみんなのラブライブが終わってから、一ヶ月。

絵里ちゃんや望ちゃん、にこちゃんがいなくなった音ノ木坂学園は新入生たちを迎えていた。

「本日という日を迎えることができたこと、本当に嬉しく思います」

わたし、高坂穂乃香は音ノ木坂学園生徒会長として、雪穂や亜里沙ちゃんたち新入生を迎える入学式の壇上で挨拶をしていた。

「一年前、この学園が廃校になるかもしれないと聞いたときから、わたしはこの日を待ち望んでいました」

私の目の前に座っている新入生のみんなは、少し緊張した面持ちで私の話を聞いている。

今年集まった新入生は80人で、一年前の廃校騒ぎが嘘みたい。

「わたしはこの学校でかけがえのない友人たちと出会い、本当に多くの思い出を体験してきました」

たった三人から始まったスクールアイドル活動。それが、いつの間にか大勢の人を巻き込んで、始まった頃からは想像もつかないような物語が始まってようやくここまで来れた。

「この音ノ木坂学園は素敵な出会いがたくさんある、すばらしい学校です。みなさんにも必ず素敵な出会いがあると思います。その出会いを大切に3年間過ごしてください」

わたしは一礼をして拍手の中壇上を降りていく。その先には小鳥ちゃんと海未ちゃんが待ってくれていた。

「おつかれさま、穂乃香ちゃん」

「おつかれさまです、穂乃香」

 こうして、私の学校生活3年目が始まった。

 

 

入学式の挨拶が終わった後、わたしは生徒会室で春休みの間に溜まっていた生徒会の仕事整理をしていた。

4月以降の学校行事の確認や、もう進めていなければいけないイベントの準備など、やることはたくさんある。春休みの間ラブライブの活動をしてたから、まったく手をつけていなくて、机の上にはこんもりと書類の山がある。

う~、いつ終わるんだろ。ちょっとげんなりするけどやらないと終わらないよね。

「穂乃香、今日はもう終わりにしてはどうですか?」

仕事を手伝ってくれている海未ちゃんと小鳥ちゃんが心配そうに声をかけてくれる。

「え、でもまだぜんぜん終わってないよ」

「もう、6時間もずっと仕事し続けてるんですよ。今日はここまでにしましょう」

そんなに、経ってたの?

海未ちゃんに言われてから壁掛けの時計を見たら、もう18時になってた。

入学式の挨拶をしてから、生徒会室にこもりきって作業をしてたらいつの間にか5時間たってた。

その間、休憩らしい休憩はしてなかった。小鳥ちゃんが淹れてくれた紅茶を飲んだくらい。

「んー、でも今日中に終わらせなきゃいけないこと、まだあるよ」

「いいえ、そこに残っているのは今日やらなくてもいいはずです」

「そうだっけ?」

「そうです。生徒会長の仕事をきちんとこなそうとするのは良いことだと思いますが、根をつめすぎては元も子もありませんよ」

「海未ちゃんの言うとおりだよ」

小鳥ちゃんも、海未ちゃんの意見に賛成する。

そうだっけ、今日中に終わらせなくてもよかったんだっけ?

「ですから、今日はもう帰りましょう、穂乃香」

「わかった! 今日はもうやめにしよう」

私は、机の上を簡単に整理して、二人と一緒に生徒会室を後にした。

 

 

 

「じゃあ、またねー」

「おやすみ、穂乃香ちゃん」

「おやすみなさい、穂乃香」

穂乃香は私と小鳥に手を振りながら家へ戻っていきました。

穂乃香が家の扉を閉めるまで私と小鳥は手を振ってその姿を見送りました。

「海未ちゃん」

小鳥が心配そうに私に話しかけてきます。

「小鳥も気づきましたか?」

「うん、穂乃香ちゃん、最近様子おかしいよね」

私たち、二人がここ最近の穂乃香に感じていた違和感。

何をするにもどこか上の空で。

「大体、穂乃香が新入生への挨拶をミスもなく言うなんておかしすぎます」

「それは、いいことなんじゃないかな?」

「いいえ、ミスをカバーしながらなんとかするのが穂乃香です」

その穂乃香がなんのミスもなく、無難に挨拶を終えてしまうほうがおかしかった。

「私には穂乃香が無理をしているように見えてならないんです」

「うん、わたしもそう思う。やっぱり、あのライブの後からちょっとおかしいよね」

「小鳥もそう思いますか?」

私たち、ミューズも最後のライブ。みんなで作り上げたあのライブ。

 あのライブが終わってから穂乃香は変わった。

何かを振り切るように、生徒会の仕事に熱心に取り組むようになった。

別にそれ自体は悪いことではありません。むしろ生徒会長であるなら良いことだと思いますが、穂乃香の姿を見ていると何か思いつめているような、そのような不安がどうしてもあるんです。絵里や望、にこがいなくなって寂しい思いがそうさせていたのかもしれません。

そう思って穂乃香にはあえて何も声をかけはしませんでした。

 「このまま見てるしかないのかな?」

 「わかりません」

 今の私にはそう答えるしかありませんでした。

 





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