今回終わりらへんにキャラ紹介乗せていただきました。原作より黒いような部分はなく物足りない方もいるでしょうが、全く別物とお考えください。
ハーレム物に近いかもしれない……
今回で第一回超級討伐は終了ですが、いずれまたありますのでご意見あったらお聞かせください。
浪漫砲台パンプキン、万物両断エクスタスを始めた帝具と呼ばれるもの…1000年前、帝国を築いた始皇帝の命により造られた48の超兵器で体力、精神力を著しく消耗するがその性能は強大で、帝具の所有者同士が戦えば必ずどちらかが死ぬと言われている物。始皇帝の「ずっとこの国を守っていきたい」という願いのもとに開発されたが、開発から500年後の内乱により半数近くが行方不明となっているらしく、使用者が帝具へ抱いた第一印象が相性に左右するという武器…そんな物があるのかとエスデスはパンプキンを探しながらナジェンダの話に耳を傾けていた。
「お前は」
「お前じゃない。エスデスだ。」
「…エスデスは聞いた事ないのか?」
「私とエムル兄さんは遙か北の辺境出身だぞ。知ってるわけないじゃないか。」
エスデスはナジェンダと共にサブル将軍が最後に目撃された高台へと来ていた。だが、何処にもパンプキンと思われし物も無ければ人の姿形さえ無いことから、やはりアウロウカンに喰われたというのが正しいだろうと判断していた時、アウロウカンの叫び声の様な物が大陸中に響き渡たった。
「ぐっ!?な、何て大きさの声だっ!」
「っ!アウロウカンが倒れた!」
叫び声の後に続く様に地震を起こしたかの様にとてつも無い地響きと共にアウロウカンの体が横倒しになるのが見えれば、エスデスはあれが兄の起こした奇跡の一つだと食い入る様に見つめた。
エスデスと別れアウロウカンへ歩みを進めるエムルは道を塞ぐ木をエクスタスで斬り刻み目をギラつかせていた。
「…あの不規則な尾はいち早く切り取ろう。次は俺を不快にさせた地響きの元になる足だ。斬り刻み斬り刻み斬り刻み、お前の腸を開けさせてくれ。俺に必要な物がそこにあるかも知れないんだ。いいだろ……アウロウカン?」
自分より強い存在を蹂躙する。強くなる可能性がある存在を鍛え、自分の求める存在へ育てる楽しみ。それがエムルの存在意義の芯にもなっていた。
自分より強い者が居なくなったら育て上げる。エムルの調教理論でもある。
「アウロウカン………アウロウカァァァン!!」
狂喜な笑みを浮かべエクスタスを構えアウロウカンに向かっていくエムル…羽虫には興味を示さないと言っているようにエムルの叫びを聞き流すアウロウカンだが次の瞬間自分の体が少し軽くなった感覚。
エクスタスを閉じたエムルに尾が斬られていたと気付き怒号をあげるアウロウカンはエムルのその目を見た……そこにいたのは自分の天敵。自分の鎧を紙のように切り裂く金剛爪を持ち、自分の最高の一撃さえ虫ケラの様に扱い踏み潰す《超級危険種ガルバルト》だ。
勿論それは幻覚で、よく見ればそこに居るのは自分より明らかに小さい人間で踏み潰せば瞬く間に大地へと変わる生物だが、アウロウカンは怒号を上げたものの足が動く事は無かった。
「おう……なんだその怯えた目は?つまらねえなぁ!」
「ぐぎゃぁぁぁぁぁ!!!」
怯えた表情ほどつまらないものは無い。昔から怯えた表情を見るとやる気を無くす事があり、倦怠感と悲壮感で押し潰されそうになる。
つまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらない。そんな顔を見せないでくれと言わないばかりにエクスタスを構え走り出す。
「ははははははははははははっはは!!」
エクスタスの刃を開閉しアウロウカンの左後ろの足を切り刻む。紙の様に取っ掛かりなく切れるアウロウカンの足は徐々に抉っていく。体がデカイだけで動きの遅い奴など今のエムルにはゴミ同然だった。
片足を無くしたアウロウカンがバランスを崩し転倒する直前、エムルは巻き込まれない様アウロウカンから離れ血で真っ青に染まったエクスタスの刃を拭いシャコンという音を響かせると、アウロウカンは巨大な地響きと共に横倒しとなった。
「青色か……鮮やかな色だ。見た目に反してな。」
「グオォォォ、アアアアアア!!!」
シャコンシャコン……エクスタスを開閉させる音が倒れたアウロウカンの頭に響く……そして発光。恐ろしい敵を前に目を見開いていたアウロウカンは万物両断エクスタスの奥の手【鋏《エクスタス》】をマトモに見た。
視界を奪われたと思った瞬間腹部に何かが刺さり……そしてそれが尾の付け根まで何度も往復したかと思えば何か重みを解放された感覚……アウロウカンはエムルの手によって解体され始めた。
「……う、あ、あれが……エムル将軍……狂獣エムル………。」
「すごい……あの巨体を……超級を、兄さんが倒した!」
ナジェンダは顔を蒼白にし解体されていくアウロウカンを見ていた。超級を仕留め吹き出る血を浴びているエムル………エムルの隊に配属になった時、エムルの将軍になった際の武勇伝として狂獣とよばれるものがある。
南の異民族が帝国の国境を渡り攻め入った時、エムルはオーガと三人の兵士を連れ殲滅作戦へ向かった。
敵一万に対し五人。
結果はエムル一人での圧勝……他4名が戦線離脱した直後、吹き荒れる嵐の様に異民族を狩り続けるエムルの姿はまるで狂った獣の様だった。
その時左目を失ったオーガがそう言いふらしたためか帝都内でエムルを英雄視する声も大きく、一年で将軍に収まったのは納得するほどの実力を持っているエムルが帝国史上初らしい。
それから直ぐに超級危険種が現れ帝国領に入ってきた際も活躍をしており、ブドー大将軍も賞賛していたとか。
「…………」
いつもはだらしなく、自分達を鍛える時は嬉しそうな表情を浮かべるエムルだが、ナジェンダはこの先一緒に笑いあえる日は永久に来なくなる様な気がした…それぐらい今のエムルに恐怖していた。
「パンプキンも無いみたいだから、私はエムル兄さんの所に行く。お前はどうするんだ?」
「……お前じゃ無いナジェンダだ。……私はロクゴウと合流してくる。気をつけろよ。」
何に気をつけろというのだろうといった表情でナジェンダを見た後、エスデスは高台を滑るように下っていき今まさに解体作業中の兄の元へ向かった。
近付くに連れ自分達人間と同じ鉄の匂いが辺りに充満している空間にたどり着き、呻き声を上げながらエムルに為すがままにされているアウロウカンの頭の横を通る。
アウロウカンはもはや力が入ら無いのか口の中に収まっている筈の舌が口から出ていて目は虚ろであった。
「エムル兄さん!」
「エスデスか……お前も手伝え。こいつの解体作業はなかなか難しい。」
まるで宝探しをするような笑みを浮かべアウロウカンの臓物を取り出しては刻む。探しているのはパンプキンで、腹の何処が胃なのかまずは調べ無いといけないと取り出した臓物を半分にしていく作業をしていた。
こんな大物を解体できる日が来るなんてというような笑みを浮かべ頷けば、エスデスはエムルの隣に行き役に立つ様な素材がないか見分け、同じ様に兄から受け取った細剣を使い解体作業に加わり。
「兄さん、見て!綺麗な石……?」
「気になったものは集めておけ。後で知り合いに調べてもらう。」
「うん!」
昔一緒に大蜥蜴を解体したのを思い出しエスデスは満面の笑みで頷き、まだ完全に死んではいないアウロウカンの体の中を二人で弄り回していた。タダでさえ普通の武器では傷を付けられない皮膚なのに対して中は柔らかく生暖かく、エスデスは初めての経験にドキドキしながら兄の後ろをついて歩いていた。
「……エスデス、離れてろ。」
「うん……。」
明らかに今までとは違う質の脈打つ肉が自分達の前に立ち塞がれば、プスっと何かが吹き出る音と共に自分の体が脱力感で立つことができなくなった。何かを吸い込んだのか、体が言う事を聞かなくなったような感覚にエスデスは何が起きたか分からないという顔でエムルを見つめれば、エムルは動けるのか目の前の肉にエクスタスの刃を入れた。
「グオォォォ!オオオオォォ………」
刃を入れた瞬間に響いたアウロウカンの叫び声は徐々に消えていき、脈打つ様に動いていた目の前の肉が静止したのが分かれば完全にアウロウカンを殺したと理解した。アウロウカンの心臓を切り裂いた頃にはエムルは痛覚の遮断を止めていたが、一人で超級に立ち向かい倒したエムルを見て、自分も早く肩を並べられる様になりたいとエスデス強く思った。
それからはパンプキンを探すために改めて解体を再開し、暫くするとナジェンダ達がクローステールを見つけたのか兵士達と共にアウロウカンの体内で合流したが、流石のデカさだけあり1日では見つからず後日また捜索という事になり作戦本部のテントへ戻ったエムル達は、大きな鍋で何かを煮込んでいる一人の少女に出くわした。
「お疲れ様です、みなさん!」
「ルフル……」
「ルフル将軍!?」
「うわあ……やっちゃってるよこの将軍様。」
元気な声と笑顔で駆け寄ってくる少女の様に見えるルフル・デリカ…宮殿内にいる変わり者で更には拷問官の纏め役となっているその少女は既に30を超えているのだがそんな片鱗を見せずエムルに抱きつけば、エムルは苦い顔をして振り解こうとするもその細い腕の何処にそんな力がという程の強さで抱き締められていた。
「兄さん……それなに?」
「エ、エスデス、取り敢えずあの鍋の中に何が入ってるか見てみろ!」
エスデスはエムルが少女に抱き締められている現状に青筋を立て睨んで言うも、意外に切迫した兄の物言いに分かったと煮込んでいる鍋に近づき引っくり返さないように近付いた瞬間、強烈な悪臭と共に跳ねた液体が地面に落ちてそこが黒く焦げた。
「………に、兄さん!!な、なにこれ!?」
「私特製の危険種の煮込み。中身はヒ・ミ・ツ!さて……」
あまりの異様な光景につい取り乱し兄につめよるが、両腕が折れている兄を抱き締めていたルフルは中身はヒミツといい、外見に似合うウィンクをすればエムルの手を掴み鍋の前へ連れてきた。
「まさか、また……」
「んふふ、今回のはいい出来だよ。スタイリッシュにいい素材も貰ったし。」
「……効きそうっすね、エムル将軍。」
「ああ、効くだろうな。」
どうやら兵士達はあの鍋の中がどうなっているのか知っているようで、青い表情を見せてエムルを哀れんだ目で見ていたため、エスデスはムッとして兄の袖を引っ張った。
「それなんなの?」
「……帝具だよ。帝具《神鎮高炉アブソート》…。」
神鎮高炉アブソート…機械や物を修理出来るという戦闘補助タイプの鍋の形をした帝具だが、奥の手《バイオイグニッション》は肉体の損傷や呪いや毒類を人の体から無くし、更に損傷した箇所を強化した状態で治癒する技だ。
もちろん奥の手を使用するには準備期間2ヶ月、最高の薬と言われる類を数種類、希少危険種の体液等も必要になる為コストはとんでも無く、更に使用者と相手が信頼関係に無ければ拒絶反応でどちらも死ぬというとんでも無い奥の手なのだ。
エムルはこの帝具の存在に気付いた時、ルフルとの信頼関係を構築するのにどんな手も使ってきた。自分の心臓を差し出せと言われなかっただけ良かったと思うが、その分汚い仕事を体験させられたのはオネストよりもルフルの方が多い。
「これも…帝具。」
「あと必要な物はあるのか……?」
「取り敢えず、エムルに解体されたアウロウカンの体の物があればいいよ。なんか特別不思議に感じた物とかない?」
超級の体の一部なら十分な結果は出せると笑みを浮かべ、先ほど回収してきた物の中からエスデスが見つけた拳大の赤と青が煌めく何かの綺麗な塊を取り出した。
エスデスは最初自分の物を選ぶエムルを何故という瞳で見ていたが、エスデスが良いと言った物なら構わないと言えばそれをルフルに渡し、そろそろ痛みが許容を超えてきたのか冷や汗を流し太く晴れ上がった腕を見せて。
「……不思議な塊だね。詳しく調べてみたいだろうけど、これなら間違いなく成功するよ。」
「頼む。後はルフル、お前に委ねる。」
エムルがそう言ったのが合図なのか、ルフルは赤青の宝石のような塊をそのままアブソートへと入れれば不意にエムルの唇を奪った。
それはアブソートを使う為の儀式でもあり、そうしなければエムルの腕を治すことはできないと知っている者が大半なのか黙ってそれを見つめている兵士達にナジェンダとロクゴウだったが、1人エスデスは呆然とその姿を見ていた。
キスというものは知っている。一度兄としたこともあるし、どういう場面でするものなのかは村の大人から聞いたことがある。その為かエスデスは震える拳を握りしめルフルを睨んでいた…この女は自分の兄を穢した。そう憎悪をルフルに向けるエスデスの瞳に気付いたのか、ナジェンダはエスデスの肩を掴みテントの外へ引っ張っていった。
「……あいつ、兄さんの何?」
「ルフル将軍はエムル将軍の……その、えっと……」
兄さんの何?そんな言葉を妹の口から聞く事になるとは思いもよらないナジェンダは、なんと説明をしたらいいか悩みながら好いている間柄と呟いた。
ナジェンダ自身あまり分かっていないのだが、キスをするとはそういう事だろうと自己解決気味に答えたのだ。
自分もキスをするような相手はいない為…きっとそういうものだろうとエスデスに伝えるが、エスデスの瞳は憎悪の色で塗り固められており、ナジェンダはエスデスの顔に恐怖し視線を逸らした。
「ぐっ!ああああぁぁぁ!!?」
テント内から聞こえるエムルの叫び声で我に帰ったのかエスデスとナジェンダはテントの中へ戻った……両腕を肩までアブソートに入れているエムルの体から蒸気が出ており、周りには夥しい血の跡が見えエスデスはエムルの隣に行きアブソートの中を見た。
「……、にいさん…だいじょうぶ?」
一体何をしているのか訳がわからなかったエスデスは、震える手でエムルの腰に抱き着きここまでしなくてはダメなのかという表情で周りを見た。
夥しい血の跡はエムルの腕を開いた時に出たもの……傷を治すというのは外側だけ。つまりエムルは自分で腕を開き折れた骨を直接アブソートに漬けて治すつもりらしく、暫くエムルの絶叫が続き蒸気が消えたかと思えばエムルは腕をアブソートから抜いた。
そこには腕を開き骨を直接治していた時とは違い、アウロウカンと戦った時よりも少し太く、そして熱く硬い腕がそこにあった。
「これが神鎮高炉アブソート……奥の手バイオイグニッション…。」
「エスデス、帝具の中には思ってもみないとてつもない力を秘めてる物がある。それを見つけられるかが強くなれるかの試練の一つだ…覚えておけ。」
エムルは将軍になった際オネスト大臣に帝具を勧められたのだが、どれも自分に使われるだけの物でしかなく、自分を乗っ取ろうとするような規格外を探していたエムルにとっては物足りなかった。
しかし帝具の中には奥の手と呼ばれる不思議な力が宿る物があり、それを最初に見た時はとてつもない興味が湧いた。
もしこの奥の手と渡り合える実力を持てば、目指す道を見据える事ができるのではないか。
それからは帝具持ちを中心に戦いを挑み、辺境の戦士やブドー等のような将軍級とも渡り合ってきた…アブソートが無ければ今生きていないかもしれないと苦笑いを浮かべた。
「……さて、明日の帝具探しに備えて俺は寝る。ルフル、料理でもみんなに振舞ってやれ。」
「はーい、けどエムルも食べた方がいいんじゃない?てか、私の料理食べて無事だったのエムルだけだし。」
兵士達は顔を真っ青にした…拷問官が作る料理など食べられる物が入っているのかという心配が顔に出ていた。
「……言い方。初めて作った手料理があの味なら心配ないさ。じゃあな。」
「はーい、じゃあみんな手伝ってね。」
褒められたと顔を赤く染めるルフルはグッと拳を握り兵士達に手伝いをさせる為、素材などを集めるように頼んだ。
その間にエムルは借りたテントの一つへ向かう途中、睡眠をする前に入浴しようと仮設の風呂場へと先に向かっていた。後ろにエスデスが付いてきているのを感じながら。
「で、昨日だけだと言った気がするんだが?」
「……ダメ?」
二日連続して共に風呂に入るとは思わなく、エムルは石で囲いを作った簡易的な風呂場でエスデスを膝に乗せ石に背を預け溜息を吐きながら風呂の熱さを見に染みて感じていた。
エスデスは直に触れる兄の体に身を預けるようにエムルの胸に後頭部を押し付けていた。今日はいろいろあった…初めて馬に乗りお尻が痛く、兄とアウロウカンの戦いに熱くなり汗もかいた。そして兄の凄まじさに胸を一杯にされ、最後にはエムルとルフルのキスをする姿に何か嫌な気持ちになり離れたくなかった。ダメ?とエムルの顔を覗き込むように下から見上げれば仕方ないなという表情をエムルがし、エスデスはえへへと笑いエムルの胸に頬擦りをした。
妹が嫌いならさっさと出て行けと言うのだろうが、生憎エムルはエスデスの事を自分の目標の次に大事にしているし好きだ。無下に扱う事なくエスデスの体を抱き締めてやれば、いずれは一緒に風呂なんか入らなくなるだろうと思いながら甘やかすように風呂を出るまで抱き締め話をすると決めた。
「…帝具って、兄さん持ってるの?」
「いや、俺は持って無いよ。使ってる奴と戦う方が面白い。」
兄さんらしいとエスデスは思った。万物両断エクスタスと神鎮高炉アブソートの二つを見ただけだが使ってみたいという欲求が出た事で、エスデスは兄が使っているならどんな物を使っているのか見てみたいという期待があったが、話によると自分にあった帝具を探す方が大変だという事、相性が合わなければ死ぬ…そんなリスクが無ければ使いたいと思わないらしく、自分の命を蝕むような規格外を使いたいという兄の言葉に眉を顰めた。
「そんな帝具使わないで……兄さん強いし、帝具なんかいらないでしょ?」
「まあ、そんな帝具は無いさ。」
兄を失った痛みをまた味わいたくない。ぎゅっと自分を抱き締める腕を掴み、体を反転させエムルと向き直り胸を合わせエムルを見つめエスデスは兄さんには帝具なんて必要ないよと離さないように抱きついた。
「……そろそろ出るぞ。」
「一緒に寝てくれるなら出てあげるけど?……きゃあ!に、兄さん!?そ、そこはダメ!」
この体勢はマズイ。エムルはそう思いエスデスにそう提案するも、悪戯っぽく笑みを浮かべるエスデスが胸を押し付け上目使いでエムルを見つめそう言った事でエムルはお湯の中で手を動かしエスデスへ仕返しをした。
暫くじゃれ合っていればお互いのぼせてきたのか顔を赤くし始め…すでにエスデスは真っ赤になり息を整えている程だったが、エムルはエスデスを抱き上げ風呂を出た。
昔はそこまで意識していなかったが既に17歳のエスデスの体は魅力があった。妹だからと意識していればまだ手は出ない自分に内心ホッとしつつ、成長し20を超えたエスデスに抗えるのか少し不安があった。エスデスは大事だが、この子がもう少し帝都に馴染めば好きな男ができるかもしれない。その時は気持ちよく送り出してやるのが兄という物だろう……それがエスデスの望んだ物なら。
「エスデス、服着れるか?」
「うぅ、ん……うん、きれりゅ……」
「…服着る前に下着を着ろ………はあ…ほら、足を上げろ。」
のぼせたのがあり頭が朦朧としているのか服を着れるといったエスデスは自分からエムルの腕から降りるが、やはりボーとしているのかスカートを穿いて終わったなどと言ってエムルを困らせていた。仕方なくエムルはエスデスの着替えを手伝いテントまでおんぶをして連れて行き一緒に寝る事にした。
結局自分はエスデスが好きなのだ。エスデスが自分に甘えてくれる環境の良さに身を任せたくなる程……そんな様子を見ていたロクゴウとナジェンダ、ルフルの3人はあのブラコンとシスコンを早くなんとかしないと帝都の空気がピンクに淀むのではと思っていた。
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3話目という事でこれまで登場したオリ設定やオリキャラ、追加設定みたいなものを纏めてみます。
オリ主人公…エムル
エスデスの兄にしてドSの戦闘狂。自分より強い者を探すべく北の辺境の地から上京してくる程で、帝国最強のブドー大将軍と肩を並べお互い腕を競い合う事もある。
オネストやブドーに帝具を持ったらどうだと言われるが気に入ったのが無い為か将軍で帝具を持っていない1人。自分を支配するほどの帝具を探して帝具持ちを襲うほどで、今まで回収した帝具は1年で8つ。全て試した後オネストに献上する為か大臣派の者からは慕われ敬われている。
オネストに自分の護衛を頼まれているが、強い奴を差し出せという難題に悪戦苦闘中らしく、羅刹四鬼と呼ばれる帝国最高の拳法寺・皇拳寺から派遣された4人の戦闘集団(壮絶な修行に加え、寺の裏山に棲息するレイククラーケンの煮汁を飲んで育ったため、自身の肉体を自由自在に操作する能力を持つ程)が帝具使いに匹敵するほどであり、過去に5つの帝具を回収した実績を持つがエムルに歯が立たなく今ではエムルの下について修行をしている為それに期待している。
エスデスの事を自分の次に考えており、昔から少し甘やかして育てている為か無茶なおねだりさえ結局聞くほどのシスコンになっており、べったり甘えてくるエスデスになんとか理性を保っている。
一騎当千の実力をつける為、実験等も進んで受けるほどの狂った男。
エビルバードの希少種は口に入れられないほど嫌いで、出すと半殺しにされる事から帝都内ではエムル様にエビルバードは出すなと通達されている。
調教の達人で特級程度なら3日かからず手懐けさせ育て上げ、自分の鍛錬相手へ成長させるぐらいの実力があり、自分の管理している帝都警備隊のメンバーは殆どエムルの鍛錬を受けている為かブドーの近衛兵と並ぶ実力はある。
趣味は調教、拷問、解剖、鍛錬、煙草。
ヒロイン…エスデス
北の辺境の出身でエムルの弟子兼妹。兄を目標にしており、子供の頃から恋心を抱いているが報われるか心配している。
自分は兄の次ぐらいに強ければいいと思っており、兄を抜かすつもりは無い事を一度本人に言った時見限られそうになり考えを改め、兄と肩を並べれるように自身で鍛錬をしている。
エムルと会うまでは何か欠落しているが生きるのには支障が無いと言われていたが、エムルと会ってからは欠落は気のせいだったかもしれないが兄が居ないとダメな子と言われ続け、開き直り兄が自分の全てで兄に自分を捧げると言い張る程のブラコン。
兄と同じようなドSを目指すが、兄の前では発情期の猫のように甘える為か心配されている。
エムルとキスをしたルフルを心底嫌っている。
趣味は今の所狩りだけで、兄と一緒にいなければ17歳の普通の少女。
オリヒロイン2…ルフル・デリカ
帝国にて拷問官を管理している拷問長で将軍で、使用する帝具は神鎮高炉アブソートという巨大な鍋の形をした珍しい帝具。普段は壊れかけた拷問器具や帝具の修理を任せられているが、エムルに限っては奥の手を使用する事さえ躊躇わないぐらい好き。
奥の手に必要な物の中に信頼関係が必要と言われており、アブソートの奥の手を使用できるのは今の所エムルだけで、他の者に使うつもりも無い。実は使用する材料によって怪我の度合や強化に変化があり、今まで良いものしか使っていない為かエムルの肉体は徐々に人間性を失ってきている。
超級の一部を取り込み強化されていくエムルの姿に罪悪感が少しあるが、エムル本人の目標を知っているルフルは協力している。
エスデスに嫌われている。
趣味は実験や拷問で、鞭の使い方が凄まじいらしくロクゴウの師匠でもある。
…超級危険種…
伝説的な生物で帝具に使用される個体もあり、現れた事で起きる被害は天災と割り切るしかない程。
帝都付近で姿を見せた事はあまり無い為か情報は少ないが、ここ2年で2体は確認されておりその度に帝国が派遣した帝具持ちの将軍を3人以上出すようにしている。
2体とも最後にはエムルの手によって倒されており、アウロウカンを倒した事でエムルは強固な腕を持つ事が出来た。1体目のガルバルトを倒した際は風圧だけで全身を切り裂かれた為、アブソートにガルバルトの爪を入れた事から体からはガルバルトの闘気が滲み出ている。
帝国領土の超級以外もいるようで、徐々に世界が異変に飲み込まれようとしているがまだ誰もその事には気付いていない。
いかがでしたか?
とりあえずエムルの目標は一騎当千の実力を生身でつけられるかという事です。
既に生身には遠いですが。
感想やご意見お待ちしてます。疑問はそのまま返信するので感想にも顏を覗かせてみてください。
では次回またお会いしましょう。