ポケットモンスターBW【主人公は転生者】   作:シューティングスター

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VSシューティー回です。

2話に分けて投稿していきます。


あ、ついでに伝説のスーパーマサラ人も登場しますよ。


第7話 もっと本気でかかって来い

ーポケモンバトルクラブー

 

 

「ったく、なんでオレがバトルしなきゃなんねぇんだよ……」

 

「いや~、その……ごめんね?」

 

 

あれから身支度をしてからバトルクラブを訪れた。

理由はもちろんユウキのポケモンを全否定したあいつを叩きのめすためだ。

 

 

 

 

 

カタリ、とユウキの腰につけてあるボールが揺れた。

 

瞬間、ゴンベがボールから出てきた。

 

 

「ゴォンッ!!」

 

 

ボールから出てきた瞬間、両手を差し出したゴンベ。付き合いが短いとは言え、ユウキにはなんのことかわかっていた。

 

 

「お前……まさか朝飯食ったあとなのにまだ食いたりねぇのか……!?」

 

【当たり前。】

 

「ざっけんな!!

お前の食費ハンパねぇの!!

毎回毎回あの朝飯以上の量を食われたらオレはもうトレーナーやってけねぇの!!」

 

 

ユウキの魂の叫び!!

果たしてゴンベの心に届くのか!?

 

 

【ねぇ、オヤツは?】

 

 

こうかが ないようだ……

 

 

「ぅおいッ!?

それでもオレのポケモンなのかッ!?

なんであの時オレを助けてくれたんだよッ!?」

 

【だってぇ、ご主人が殴られて死んだらこれから飯食ってけないもん。】

 

「あんなもんじゃ死なねぇよ!!

つーか飯か!?

オレ=飯なのか!?お前からしたら!?」

 

【ねぇ、オヤツは?】

 

「てンめぇ……!!

ぜってぇにカビゴンにならねぇつもりだろ……!!」

 

 

そう。ゴンベがカビゴンに進化するには、なつき度最大にする必要がある。

だがこのゴンベがなつくつもりはないことを確信した。

ちなみにこれを見ていたトウコは横で爆笑している。

 

 

 

 

 

「ダメだダメッ!!

決められた量の飯しか___」

 

【オヤツくれないと今日バトルしないよ?】

 

「グッ………!!」

 

(ドちくしょう……!!

やっぱりここはバトルであいつを叩きのめすことを一番に考えるべきか……ッ!!

この悪知恵が働くとこがゴールドさんそっくりだ……ッ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーアララギ研究所ー

 

 

「ぶぁくしょーーい!!!」

 

「アララ~、風邪でもひいた?ゴールドくん。」

 

「ズズッ……。

わかんねッス。でもきっと、ジョウトを救ったオレのことを噂してるんスよ!」

 

 

 

 

自分がずる賢いと称されていることに、気づくハズもないゴールドだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぁぁーっ!!くそッ!!

わぁったよ、これでも食ってろ!!」

 

 

手に持つバッグからオボンのみを取り出し、ゴンベに放り投げた。

だが、少々力を入れて投げたためか、そのきのみはゴンベの手に弾かれて、そのまま人混みの中へと転がって行った。

 

 

「ゴンッ!?ゴーーーン!!」

 

「あっ!?おい、待てよゴンベ!!」

 

「え?あ、ちょ、ユウキも勝手に行かないでよォ!!」

 

 

きのみを追ったゴンベは人混みの中に紛れて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ、シューティー!オレとバトルしようぜ!?」

 

「嫌だね。

基本のなってないカントーの田舎者と戦ったってプラスになることなんて一つもない。」

 

「なんだと!?

カントーは田舎なんかじゃない!!」

 

 

バトルクラブ内で、2人の少年が口論をしていた。

一人は、本日の朝にユウキとトウコを敵視していた少年、シューティー。

もう一人は、帽子を被って黒い髪。そして肩に乗せたピカチュウがトレードマークの少年、サトシ。

 

 

「ゴーーンッ!!」

 

「ん?なんだ?」

 

 

ゴンベが追いかけていたオボンのみが、サトシの足に当たったことで止まった。

ついにゴンベがオボンのみに追い付いた。

 

 

「おおっ!?ゴンベじゃないか!?

イッシュ地方にもゴンベがいるんだな、ピカチュウ?」

 

「ピ、ピカァ?」

 

 

同じポケモンであるピカチュウには少し分かっていた。

このゴンベにはトレーナーがいることを。

 

 

「あ、ごめん!そのゴンベはオレのなんだ!!」

 

 

人混みの中から、ゴンベの持ち主と名乗った少年が出てきた。

 

 

「キミのゴンベだったんだ!」

 

「あぁ、ホントに迷惑を………

ってサトシィィィ!!?」

 

 

ユウキは叫んだ。

それはもう叫んだ。

なにせ転生前にアニメでしか見たことのない、あのサトシが目の前にいたからだ。

 

 

(オイオイ、ポケスペのゴールドさんも居てアニポケのサトシも居るって……この世界はどーなってんだ!?)

 

 

「どうかしたのか?

おれのこと知ってたみたいだけど?」

 

 

ユウキが一人で考え事をしてる間に、サトシから話しかけて来た。

無論、アニメで見ましたなんて答えられるはずがない。

上手く誤魔化そうと必死で考えていた。

 

 

 

「ちょっと、ボクとのバトルは___」

 

「そりゃあ知ってるも何も!

サトシくんってすっげぇ有名人なんだぜ!?

初めて出場したセキエイリーグでベスト16!

オレンジリーグを制覇!

ジョウトリーグでベスト8!

ホウエンリーグでもベスト8!

カントーのバトルフロンティアを完全制覇!!

しかも次期ブレーン候補!!

シンオウ地方で、開催されたポケモンコンテスト・ミクリカップもトレーナーながらも2次審査に進出!!

シンオウリーグはベスト4!!

でもタダのベスト4じゃなく、あの伝説ちゅ………伝説ポケモン使いのタクトのダークライとラティオスを倒した唯一のトレーナー!!

こんなにも実力があるのに有名にならない訳がないよ!!」

 

 

 

あ、長く語りすぎたかな?

と、少し後悔していたユウキ。

サトシもドン引きである。

シューティーに至っては唖然としている。

今まで知りもしなかったサトシの賞歴を聞いて、驚いたのレベルを通り越しているようだ。

 

 

「ピカピ、ピカッチュピカピカ?」

【サトシ、こいつストーカーかなんかじゃないの?】

 

「誰がストーカーじゃ、この電気ねずみ。

かみなりのいしぶつけんぞ、コラ。」

 

「ピカッ!?」

【えっ!?】

 

「い、今ピカチュウと会話したのか!?」

 

「ん?ああ、どんなポケモンでも目を見ればある程度の意思は読めるんだ。

驚かせちゃったかな?

あ、オレはカノコタウンのユウキ。よろしくな、サトシくん?」

 

 

わかるはずがないと思って言った暴言を聞かれてしまった、ピカチュウ。

そしてサトシはピカチュウと会話をしていることに驚いた。

そんな中でもユウキはかるーく自己紹介を済ませた。

 

 

「そっ、そんなの口から出まかせだ!!

だってそいつのピカチュウは貰ったばかりのボクのツタージャに負けたんだぞ!?」

 

 

はっ、と、正気に戻ったシューティーが負けじと反論した。

 

 

(チッ、うっせぇ基本厨だな。)

 

 

 

「出来たてホヤホヤのトレーナーのお前の指示で、貰ったばかりのツタージャがサトシくんのピカチュウに勝てるわけねぇだろ。

これはオレの予想だが、サトシくんのピカチュウになにかアクシデントがあったんじゃねぇの?」

 

「え、いや、まぁ、あの時のピカチュウは一切電気わざは使えなかったけど……、」

 

「ほらみろ。偶然の勝利でのぼせ上がってんじゃねぇよ。」

 

「ッッ!!」

 

 

なんでこんなにもこいつ言うことが当たるんだ。

と、歯ぎしりしながら悔しがるシューティー。

 

 

「そんなことはどうだっていいッ!!

さっさとバトルをしろッ!!

雑魚のタマゴポケモンや雑魚のコンテストポケモン使いがッッ!!!」

 

 

頭に血が登って冷静さを完全に失ったシューティー。

そんな彼を、ユウキとサトシは哀れに見ていた。

 

 

「なぁ、ユウキ。

もし良かったらこのバトルを見させてもらってもイイか?」

 

「あぁ。

つっても、サトシくん位の実力者には為になることなんてないと思うけどな。」

 

「そんなことないさ!楽しみにしてるぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舞台はバトルフィールドへと移り変わる。

 

 

「よォ、一つ忠告しといてやるぜ?」

 

「なんのつもりだい?」

 

 

バトル前にも関わらず、話しかけて来るユウキに不満を感じていた。

いや、少し表現が違った。

元から持っていた不満が、さらに大きくなったのだ。

 

 

「勝負の前の相手を見下したような発言は、死亡フラクだってことをなッ!!」

 

「フン、口でならなんとでも言えるさ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これよりユウキ対シューティーのバトルを始めちゃったりする!!

バトルは6対6のシングルフルバトルだったりする!!

それでは始めッ!!」

 

 

審判は、バトルクラブだお馴染みのドン・ジョージ。

一説によれば、バトルクラブを率いているドン・ジョージは、全て親戚とも考えられている。

ドン・ジョージの中でも活発な人ならば、『ドンバトル』や『ドンナマイト』と言った、個人的な大会を開く人もいる。

説明はこの辺りにしておこう。

 

 

 

 

「出番だ、サンダース!」

 

「いけっ、バニプッチ!」

 

「ぎゃうっ!!」

 

「ニィップ!!」

 

 

ユウキの先手はサンダース、でんきタイプ。

シューティーの先手はバニプッチ、こおりタイプ。

相性の面では五分と五分。

ポケモンの能力、トレーナーの指示が重要な一戦だ。

 

 

「サンダース!素早さを上げるぞ!

こうそくいどう!!」

 

「!」

 

 

こうそくいどうとは、自分のすばやさのランクを2段階引き上げるわざだ。

ポケモンの能力は最大6ランクまで上げることができる。

数字で表すならば、今のサンダースのすばやさは、ボールから出た時の2倍になっている。

 

 

「れいとうビームだ!!」

 

「バァニィィィィップ!!」

 

 

当たったものを凍らせる光線、れいとうビームがバニプッチの口から発射された。

 

 

「かげぶんしんを使ってかわせ!!」

 

「ぎゃうっ!!」

 

 

サンダースが増える。

実際には実体ではない分身が増えただけなのだが。

れいとうビームは分身の内の一体に当たり、サンダースには当たらなかった。

 

 

「くそっ!だったら今度はつららばりだ!!」

 

「バニニニニィッ!!」

 

 

小さな氷の針を発射するが、中々本物のサンダースには当たらなかった。

 

 

「もう一度かげぶんしん!

それからふるいたてるも使うんだ!!」

 

「____!

ゔゔゔゔゔゔゔゔっ!!」

 

 

つららばりによって、分身の数が減ることを気にしたユウキは、もう一度かげぶんしんを指示した。

それと同時に、こうげき、とくこうを1ランク上げるわざのふるいたてるも使わせる。

 

 

「チッ!なんてめんどくさいッ!

つららばり!広範囲に放て!!今度こそ当てろ!!」

 

「バニニニニニニニィッ!!」

 

「これ以上分身を減らせるかッ!

ミサイルばりで迎撃しろッ!!」

 

「ぎゃぎゃぎゃぁぁっ!!」

 

 

攻撃が当たらないせいで、指示に怒気が篭るシューティー。それでも必要最低限の思考は保っているようで、“広範囲に”と、指示をした。

 

対するユウキは、分身の数を減らされることを避けるために、ミサイルばりで撃ち落とすように指示した。

 

 

ドンッ!ドンッ!ドンッ___!

 

 

結果は、ほとんどが相殺された。

タイプ不一致のミサイルばりと一致つららばり出会ったが、ふるいたてるのカバーで相殺できたようだ。

そのおかげで、まだサンダースの分身は、20体近く残っていた。

 

 

「その調子だ、サンダース!

もう一回ふるいたてるだ!!」

 

「ぎゃおん♫

ゔゔゔゔゔゔゔゔっ!!」

 

 

主人から褒められ、得意げになるサンダース。

その余裕がシューティーをイラつかせた。

 

 

「調子に乗るなッ!!

バニプッチッ、ふぶきで決めろォっ!!!」

 

 

イライラが最高潮に達したシューティーは、命中の悪い大技、ふぶきを命令した。

最も、この世界に命中率という数値を知っている者は少ないだろう。

旅を始めたばかりのシューティーが知るはずもない。

 

 

「バァァァッ、ニップゥゥゥゥゥッ!!!」

 

 

バニプッチから発射された強烈な冷風が、サンダースたちに襲いかかろうとする直前だった。

 

 

「10まんボルトだ。」

 

「___ぎゃおんっ!!」

 

 

 

 

パチィンッ!!!

 

 

それは本当に一瞬の出来事だった。

 

ふぶきが、本体のサンダースを含めた分身に当たる前に、本体から黄色い閃光のようなものがバニプッチ襲いかかった。

それを浴びたバニプッチは動かなくなった。

 

 

「____ふむ。

バニプッチ戦闘不能、サンダースの勝ちだったりする!」

 

 

そしてドン・ジョージは、判定を言い渡す。

誰がどう見ても、バニプッチの負けだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんであんなに早く?

………!

そうか、一番最初のこうそくいどうで………!!

それにふるいたてるを2回も使ったからたったの一撃で…!」

 

 

フィールドの外から見ていたサトシは、サンダースの行動の早さの理由に気がついた。

 

だが、バニプッチのトレーナーであるシューティーは、動揺を隠し来れていなかった。

 

 

「っっっ!!!

負けてたまるかっ!!

いけぇハトーボー!!」

 

「ポーーーっ!!」

 

 

息を詰まらせながらも、次のポケモンを繰り出す。

シューティーが出したボケモンは、マメパトが一つ進化したポケモンのハトーボーだ。

 

しかしでんきタイプ対ひこうタイプなので、相性はシューティーにとって最悪である。

 

 

 

「そっちがその気ならこっちだって!!

ハトーボー!かげぶんしんからふるいたてる!!」

 

「クルルルルッ!!」

 

 

そう、シューティーはユウキと同じ戦法を取ることで、対策を練ったのだ。

 

 

「どうだい?これでそっちの攻撃も当たらないだろ!?

でも、こっちには必ず当たるわざ、つばめ____」

 

「でんげきはァッ!!」

 

「ぎゃーーうっ!!」

 

 

先程の10まんボルトよりもやや弱めの電気がサンダースから放たれた。

しかし、その電気は、本体のハトーボーをしっかりと追い、そのまま命中した。

 

 

「クルッ………ポ……。」

 

「____え?」

 

「ハトーボー戦闘不能、サンダースの勝ちだったりする!」

 

 

 

またも、なにがなんだかわからない内に戦闘不能。

 

これを偶然で済ませることができるのだろうか?

 

 

 

「おい、聞いてねぇゴタク並べてんじゃねぇよ。

もっと本気でかかって来い……!!」

 

 

(なんなんだ、この基本がなってないトレーナーは……!?)

 

 

シューティーは思った。

 

 

____これは勝てない、と。

 

 

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