Infinite Fairys《IS×FAIRY TAIL》 作:ネヘモス
「おい、束。とんでもないものを作りやがったな」
『やだなー、ちーちゃん。あれはなーくんの元々の力そのものだよ?むしろ、あれで手加減してるんじゃない?唯一の武装である紅蓮爆炎刃も使っていないからね』
千冬は心底頭痛がした。あれで手加減してるだと?冗談ではない。
「あの、織斑先生。ちょっと気になることが」
「む?どうしました、山田先生?」
「ドラグニル君のISのシールドエネルギーなんですが、減っているんです。ダメージを受けてるわけでもないのに」
「そんな馬鹿な…」
先程の戦いでナツの機体がダメージを受けてるような感じはなかった。強いて言えば、レーザーを直撃したときだが、
「あのー、織斑先生。ナツのISなんですが…」
そこにルーシィが割って入る。確か、この2名は同じ企業だったな。
「どうした、ハートフィリア?」
「ナツのISは、常時シールドエネルギーを消耗する仕様なんです」
「………は?」
何だそれは。どういう事だ。シールドエネルギーを消耗?それも常時?一体フェアリーテイルの機体はどうなっているというのだ。
『それは、
「単一仕様能力だと?」
『そう!その名も
「ちょっと待て。そんなもの作って大丈夫なのか?」
『だって、あれは元々なーくんが持っていたものだもん』
…………こいつ、今なんて言った?ドラグニルが元々持っていたものだと?
『詳細を知りたかったら一度フェアリーテイルに来てみるといいよ』
まあいい、次は織斑とドラグニルの試合だ。成長の程を見せてもらうぞ。
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負けた?わたくしが、男に、それもたったの一撃で?
「やっべぇ!?ハッピー、オルコットを助けろ!!」
「あいさー!」
ナツの機体から空色の飛行ユニットが外れ、こちらに向かってくる。この時セシリアは初めて自分が落下している事に気づいた。そして、ハッピーがセシリアを助けようとしたその時、
バチッ
ハッピーのシールドエネルギーが無くなり、ナツのリストバンドに戻った。
『ナツ、もう無理…』
疲れきった声で喋るハッピー。すると、
「なら、もう少し耐えろよ、
ナツの機体の足から炎が吹き上がる。なんと、それを推進力としてこちらに上がってきたのである。そしてふとハイパーセンサーに目を向けると、
「なんで、シールドエネルギーが減っているんですの!?」
確か自分を倒した時も40%程削れていた気がするが、今も現在進行形でそれは減っている。そんなことが出来るとすれば単一仕様能力くらい。だとすれば、あの機体ー炎龍王は自分のブルーティアーズより格上だ。
そして、ナツがセシリアを受け止めた時、セシリアは自分の胸が高鳴るのを感じた。だが、
「ドラグニルさんの機体のシールドエネルギーが!!」
なんと、炎龍王のシールドエネルギーが10%を切った。
「ドラグニルさん、離して下さい!このままだと…」
「心配すんな、セシリア。
「?」
一瞬、彼の言ってることが分からなかった。だが、その疑問はすぐに解消される。
(ドラグニルさんの機体、こんなに冷たいのかしら?)
だが、足には炎を纏っている。それどころか、シールドエネルギーは10%になってから一向に減る気配がない。
どの道、次自分が戦うのは無理だし、それに…
(わたくし、今お姫様抱っこされてますわ!///)
今は自分の長年の夢であったお姫様抱っこを堪能することにした。
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「あれが、ドラグニルの機体か…」
「流石、ナツさんだな」
箒と一夏は先程の試合を食い入る目で見ていた。
「俺の刃があそこに届けばいいな。いや…」
決めたんだ、いつかナツさんを越えると。そして、その力で大切な人を守ると。
次は自分とナツさんとの試合、どこまで行けるか試したい!
「一夏、いい目をしてるな。それでこそ男だ」
箒は一夏に聞こえないようにひっそりと呟いた。それにしても、
(一夏、お前に何があった?)
事はちょうど1週間前に遡る。箒は一夏に剣の腕を見てくれないかという相談を受けて、剣で語らいあった。最初は箒も驚いた。まさか、一夏が二刀流になっているなど。箒はそれを邪道と思い、剣を振るった。ところが、すべての攻撃を受け流され、最終的に1本取られる形になってしまった。その時、奇妙な事が起こった。
ふと、壁を見るとところどころに剣で斬った跡の様な傷跡があったのだ。それを見た主将は、
「織斑君?もしかしてだけど、『不可視の剣戟を放つ剣士』ってあなたの事?」
「そうですけど、何か?」
噂には聞いていた。IS学園の入学試験で教官を倒した生徒がいると。そして、その生徒は剣圧だけで試験官の先生を倒してしまったと。
まさかそれが一夏だったとは。
「まあ、論より証拠……ですかね!!」
一夏が少し強めに竹刀を振るう。すると、それに沿って壁が切り裂かれていた。
「大丈夫だ、お前ならできるさ」
ねぎらいの言葉をかける箒。すると、一夏は6年前と変わらない笑顔で、
「ありがとう、箒」
箒に礼を言うのであった。
『第二試合、織斑とドラグニルはアリーナに出ろ』
「じゃあ箒」
一夏は顔を引き締めて短く言った。
「行ってくる」
白式がカタパルトにセットされアリーナに射出された。
「織斑一夏、推して参る!!」
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アリーナに佇む2機のIS。一つは赤い炎を模した「炎龍王」(今回はハッピー抜き。理由はシールドエネルギーが切れたから)、もう一つは右手に雪片、左手に小太刀を構えた白い機体「白式」。
「一夏、手加減はしねえからな?」
「気持ちだけ受け取っときます」
「その意気だ!滅竜奥義!!」
炎龍王の両手首に炎が迸る。すると、桜色の刃と空色の刃の双剣が握られていた。
『それでは、試合開始!!』
「行くぞ、紅蓮爆炎刃!!」
「迎え撃つ、
竜を狩る刃と世界最強の弟の剣が衝突する。戦いはまだ、始まったばかりである。
次でクラス代表決定戦は終わります。