Infinite Fairys《IS×FAIRY TAIL》 作:ネヘモス
前回までのあらすじ、ダブルツインテール、中国を経つ。
※千冬さんは前回以降、一夏の訓練と称してちょくちょくフェアリーテイルを訪れています。
天竜、降り立つ
クラス代表決定戦の一週間後、フェアリーテイルに二人の少女が訪れた。
「ねえシャルル、ここにナツさんたちがいるので間違いないよね?」
少女の一人が手に着けている白い猫のリストバンドに話しかける。
『私の予知能力が間違うと思う?』
「ううん、ちゃんとナツさんやルーシィさんの匂いがするから間違いないと思う」
ただ、ナツとルーシィの他に知らない匂いがあるから心配しているのだ。
「ここが新企業『フェアリーテイル』ね…。私も入ってみようかしら」
もう一人の少女がビル内に入ろうとしたその時、
「あれ、鈴?」
「ウェンディ?」
『シャルル?』
突然三つの声が後ろから聞こえた。振り向くとそこには、二本の木刀を持って息を上がらせている一夏と首の後ろに両手を回しているナツ、元の姿に戻っているハッピーの姿があった。
「一夏!久しぶり!!」
「ナツさん!ハッピー!」
会いたかった人に久しぶりに会えた二人の少女は現れた少年二人+一匹の元に駆け寄る。すると、ここで
『いっくんになーくん、そいつらは誰かな?』
感情が全く篭っていない声でプライベートチャネルに
『束さん、一人の方は私たちの知り合いです』
『うん?そこにいるのは確か、お前の妹と入れ替わりで転入したとかいう中国の娘じゃないか』
すかさずルーシィと千冬のフォローが入る。
『なーんだ。いっくんとなーくんの知り合いだったのか、ゴメンゴメン。外に居るのもなんだから入ってきていいよ』
外にいた四人と一匹はフェアリーテイル本社ビルに通されたのであった。
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「それにしても、よくここが分かったね。人工衛星はジャミングしている筈なんだけど?」
鈴は目の前の事実を受け入れられないでいた。
世界が血眼になって探している
「あ、それはその、シャルルの予知能力と私の鼻を使って…」
「ムッ?となると、キミはなーくんと同じ『
今さらりととんでもない単語が出てきた。滅竜魔導士?どこのファンタジーだよと心の中でツッコミを入れる。
「ところで、ナツさんはどうして外に?」
「ウォーミングアップだな、軽い」
ウェンディの向かいに座る桜色の髪の少年、ナツが答える。
「いや、なーくんといっくんのウォーミングアップは一般のそれと絶対に違うから」
すかさずツッコミを入れる大天災。内容を聞いた途端、顔が真っ青になった気がした。
まずは走り込み十キロメートルを百本にISなしの模擬戦を本気で5分、合間に十秒の休憩を挟みながらそれを百セットこなす。ちなみにこのウォーミングアップは千冬が組んだものである。ナツがへばらないのでもう少しハードにしようかと思ってるそうだが、一夏が限界ということで諦めた。
「一夏、あんたよく生きてるわね」
「誘拐されて2年間、無駄に過ごしていたわけじゃないからな」
「そうだ!リンリン、折角だからいっくんとなーくんの模擬戦見てみる?」
「それ、敵になるかも分からない人間に言ってもいいの?」
そう、私は明日付けでIS学園への転入が決まっている。手の内を晒すなど、どういうつもりなのだろうか。
「いや、この二人が本気になるとシャレにならないから。多分全力の半分出すか出さないかぐらいしかできないから」
ブロンドの髪をした少女、ルーシィが冷や汗まみれで言う。そこまで言うのなら、
「見せてもらおうじゃない、1組代表の実力を」
「なんかよくわからんが、わかった」
「じゃあいっくんとなーくんはアリーナに入ってねー。それと、ウェンウェンは束さんのところに来て」
ちなみにリンリンは鈴の、ウェンウェンはウェンディの束の呼び方である。
「おっしゃあ!今日も勝たせてもらうぞ、一夏!!」
「今日こそあなたを倒します、ナツさん!!」
二人はやる気満々でアリーナに向かった。そして、ウェンディは束と共に研究ラボ?らしき部屋に通されたのであった。
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そして、アリーナに白と赤の機体が佇んでいる。
「本気で来いよ、一夏?」
「あなたを倒すには最初から本気じゃないと務まらないでしょ?」
白の機体、一夏のISが二振りの刀をコールする。
(あれは、千冬さんの雪片!?それも二本って、あんたいつの間に二刀流に転職したのよ!?)
この時点で早くも誤算が生じた。多分刀一本でくると予想していたのでこの試合を見ない理由がなくなってしまった。しかも、
「ああ、凰。1つ言い忘れたが、あいつが本気なのは一本で戦う時だ。安心しろ、多分全力の五割くらいはこの試合で出すさ」
副会長のドラグニルに至っては一割も出さないだろうがな、とかさらりと言ってるし、1組に過剰戦力集中しすぎてない!?しかも、あの人学園(学生内限定)で二番目に強いの!?おかしいわよ絶対!!
『それでは、織斑一夏とナツ・ドラグニルの模擬戦を行う。では、始め!!』
号令と同時に、二つの影が消える。そして、白と赤が衝突した瞬間、
ゴウッ!!
半端ない衝撃波の音が障壁越しに聞こえた気がした。
「手加減抜きで!零落白夜・双式、発動!!」
一夏の手にある二本の刀がエネルギー刃を形成する。リーチが二メートルはありそうな巨大なエネルギー刃を。
「こっちも行くか!滅竜奥義!!」
対するドラグニルの機体の両手から炎が溢れ、武器を作り出す。リーチは短いが、刃に炎が燻っているのを見る限り、当たれば確実に大ダメージだろうと思った。
お互いの武器を顕現するのを確認すると、最初にいちが動いた。左の小太刀をそのままドラグニルに投擲したのだ。当然、それは難なく躱されてしまうが、ドラグニルは右手を後ろに回した。何をしてるのかと一瞬思ってしまったが、答えはすぐに出る。
投げたはずの小太刀がドラグニルに襲いかかってきたからだ。それをドラグニルは右手の刃で受け止める。
(へえ、これは…ウェンディを送りに来て正解だったかもしれないわ…)
私はハイレベルな戦いが繰り広げられる中、一夏と戦ってみたいという感情と見なきゃ良かったという後悔の念が戦い、結果として前者が勝ってしまった。
その後、一夏がBT兵器顔負けの操作技術で小太刀を操りつつドラグニルに剣戟を与えるも、動きを一瞬止められてそこからのドラグニルの反撃をモロに食らって勝負はドラグニルの勝ちとなった。
アリーナから一夏が帰ってきた時、
「はい一夏。スポーツドリンクとタオル」
「サンキュー鈴。はあ、また勝てなかったか…」
いや、もうあれは常人のそれを超えているとかそんなレベルの戦いではなかった。一夏も大概だが、ドラグニルに至っては最早国家代表を軽く超えている。勝てるとしたらその姉、
だが、クラス対抗戦の時に私は嫌でも知ることになる。篠ノ之束が立ち上げた新企業「フェアリーテイル」の実力を、そして、自分が送り届けたウェンディという少女の正体を。
ル「ところで、ウェンディとシャルルはどうしてこの世界に?」
ウ「ギルドの依頼から帰る途中、変な裂け目に落っこちて」
シ「飛ぼうとしたらリストバンドになっていて動けなかったってわけ」
ナ、ル、ハ『うん、俺達(私達)(オイラ達)と同じだ』
束「ねーねー、ウェンウェンもフェアリーテイルに入らない?使えるのなーくんと同じ系統の魔法なんでしょ?」
ウ「いいんですか!?ありがとうございます!!」
こうして、ウェンディはフェアリーテイルの三人目の企業候補生となったのであった。
ちなみに、表向きはナツは生徒会長(更識楯無)より弱いことになっているが実際の力の序列はナツ≧千冬>(超えられない壁)>楯無である。
ちなみに、FTからあと二人をご招待することが決定しました。察しがいい方は気がつくかも?では、また次回(・ω・)ノシ