Infinite Fairys《IS×FAIRY TAIL》   作:ネヘモス

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日常を書くと言ったな。あれは嘘だ(半分は)

ちょっとオリジナル入りまーす。


妖精の尻尾inフランス
少女、世界最強と滅竜魔導士に助けを乞う


 

『まだ近くにいるはずだ、探せ!!』

 

5月の頭、某国上空にて複数機のラファールが夜の空を飛び回っていた。そんな中、一人の少女が街中でそれから逃げていた。

 

(はぁ、はぁ…。もうダメなの?)

 

その少女は母親を数日前に亡くし、ロクに顔すら見せなかった父親にその身柄を預けられた。だが、肝心の父親からは口を聞いてもらえず、義理の母親からは邪魔者扱いされていた。そして今日、父親からある命令を下された。

 

「IS学園に『3人目の男性IS操縦者』として潜入し、白式及びフェアリーテイルのISデータを盗んでこい」

 

少女は絶望した、父親は自分のことを道具としてしか見ていないことに。

 

少女は絶望した、義理の母親は自分のことを邪魔者としか思っていないことに。

 

少女は決心した、ならば、いっその事この国を捨てたいと。

 

『見つけたぞ!』

 

どうやら見つかってしまったようだ。戻りたくない、あの様な、自分のことを畜生の様にしか見ていないヤツらの場所になど。

 

少女は諦めた、誰も自分を救いには来ないと。

 

少女は僅かな望みを抱いた。

 

この窮地から救ってくれる白馬の王子様が来てくれることを。

 

『手こずらせやがって。さあ、大人しく来い』

 

だが、現実にそんな事はありえない。何と残酷な世界だろう。この世界に神様がいるならば、私はその神を憎むだろう。あんな場所に戻るくらいなら、

 

(いっその事こんな会社、潰れればいいんだ!その為ならボクは…!)

 

「嫌だ!ボクはあそこには戻らない!!」

 

『ほう?言質は取ったぞ?ならば…』

 

ラファールのライフルの銃口が自分の頭に向けられた。

少女は死を覚悟した。すると、

 

「おい、折角うまいメシを食ってたのに不味くなるだろーが」

 

ラファールの銃口を掴む一人の男性がいた。片手に大量の紙袋を引っさげながらもう片方の手でそれを掴む桜髪で銀の鱗のマフラーをした男性は、自分より少し年上の印象を受けた。

 

「どうした、ナツ?」

 

すると、男性の後ろから一人の女性が現れる。ショートの黒髪で長袖シャツにジーンズの出で立ちで、纏っているオーラが他のそれとは全く別物だと分かった。

 

『おい、貴様。男のくせにISを動かしている私に逆らうのか?』

 

少女をさらいに来た集団の一人が男性ーナツに銃口を向けた。ナツは動じない。それどころか、

 

「なあ、これって正当防衛になるか、千冬(・・)?」

 

……え?

 

ナツの一言に少女とラファールの集団は耳を疑った。

 

『アンタ、ボケてんの?ブリュンヒルデがここにいるわけないでしょ?』

 

そうだ、今あの人はIS学園の教員をやっていて、この国にはいないはずだ。休日だからといって、この国に来れる程暇ではないはずだ。ところが、

 

「気が変わった。ナツ、やれ」

 

「おう!」

 

ゴシャァ!!

 

女性がナツに許可をした途端、ラファールのうちの一機が完膚なきまでに粉砕されていた。

理解が及ばなかった。ISを生身で破壊したのか?それとも…。ここまで考えて少女は悟る。今、この場にいる人間が誰なのか。

 

「『フェアリーテイル』を敵に回したこと、後悔させてやる!」

 

突如、ナツを炎が包み込み、ISが姿を現した。装甲の至るところに炎の様な装飾が施してある。

 

『こいつ、ナツ・ドラグニルか!?』

 

『一旦退くぞ!』

 

どうにかラファールの集団を退けた。ちなみに、破壊されたラファールの操縦者はショックで立ち直れないところを警察に逮捕された。

 

「ちぇっ、つまんねーの」

 

炎の鎧が解除され、元の人の姿に戻るナツ。

 

「ナツ、そろそろホテルに戻る時間だ」

 

「おっと、そうだった!!これ全部お前の家に送っておいていいんだよな!?」

 

(あのブリュンヒルデにタメ口!?)

 

「じゃあとっとと戻ろうぜ!」

 

その男女が去っていこうとする。

 

「待ってください!」

 

少女は二人を呼び戻す。

 

「むっ?お前は、シャルル・デュノアか?」

 

「そっちではそうなってるんですね。お願いします、ボクを匿ってください!!」

 

少女ーシャルル・デュノアは世界最強(織斑千冬)二人目(ナツ・ドラグニル)に助けを求めた。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

「はあ?1組に来るはずだった『3人目の男性IS操縦者』?」

 

「そうなっている。書類上は、な」

 

ナツ、千冬、シャルルは状況の整理をしていた。

そもそも、どうしてこの二人がフランスにいるのか。それは、

 

「元々、私とナツとでデート中だったんだがな。ナツが不穏な気配を感じると言って店を飛び出してな。行ってみれば、お前が誘拐?されそうになっているのを見かけた訳だ」

 

さらっと爆弾を投下していった。あの、世界最強と謳われる織斑千冬が何故かデートをしているという場面に出くわしたのだ。しかも、相手は「2人目の男性IS操縦者」にして、新企業「フェアリーテイル」の企業候補生のナツ・ドラグニルだ。噂は聞いている。表になっている噂だとイギリス代表候補生を一撃で倒したとか、不確定な噂だと量産機とはいえISを生身で破壊したとか…。もしかしたら、

 

「あの、ナツさん…?」

 

「何だ、シャルル?それと、俺の事は呼び捨てでいいぞ」

 

少女は決意した。

 

「ボクを、デュノア社から解放して下さい!」

 

今までの自分と、離別する決意を。




クラス代表対抗戦後、フェアリーテイル本社にて。

束「そうだ、みんなでフランスに行こう。ちーちゃんも行こーよ?」

千「むっ?いいのか?」

束「おや?やっぱり期待してる?大丈夫、なーくんと二人っきりの時間なら作ってあげるし、何ならホテルを相部屋にしても…」

千「ナツと、相部屋!?(余計なお世話だ)」

束「ちょっ!?ちーちゃん、痛いって!!しかも、多分本音と建前逆転してるよね!?」

次回はグレイがメインで動きます。
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