Infinite Fairys《IS×FAIRY TAIL》 作:ネヘモス
火竜、異世界へ飛ぶ
「ねえ、ナツ?ほんとにやるの?」
「当たり前だ!1年の修行の成果を大魔闘演武の優勝者を倒して証明してやる!!」
フィオーレ王国。かつて、この王国を前代未聞の危機が襲った。
1年前、冥府の門《タルタロス》によって大陸中の魔道兵器「フェイス」が起動され、全ての魔導師達が魔法を使えなくなり、ゼレフ書の悪魔によって支配される寸前だった。
その窮地に大陸中の全ての魔導師ギルドが協力し、最終的に(ドラゴンの助力もあって)全てのフェイスの破壊に成功した。
その中でも特に活躍した魔導師ギルドこそ妖精の尻尾《フェアリーテイル》であった。だが、そのギルドは解散し、もう存在しないことを桜髪の、竜の鱗のマフラーを首に巻いた青年ーナツ・ドラグニルとそのお供の青い猫…もといエクシードのハッピーは知らない。
すると、ナツ達の目の前に大きな谷があった。深さは、正直言うと分からない。小石が落ちようものなら即座に音が消える、それくらい深い谷だった。
でも、この幅なら飛び越えられると思った。そう、その慢心がこのような結果を招いてしまった。ナツが意を決して谷を飛び越える。これなら楽勝、のはずだったのだが、
グラッ
向こう岸への着地に失敗し、ナツは谷底へ真っ逆さまに落ちた。
「のわああぁぁぁぁ!!?ハッピー助けてくれぇぇぇ…」
ちなみに、当の本人(猫?)は
「(フィオーレに戻ったら魚大量に食べられるかな?)」
などという、余計な事を考えていた。
この瞬間、ナツ・ドラグニルという人間は、この世界からいなくなってしまった。
ハッピーがこの事に気づくのはフィオーレに着いてからである。
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ドイツ某所のとある倉庫。そこに1人の少年が監禁されていた。彼の名前は織斑一夏。世界最強・織斑千冬の弟であり、唯一の肉親である。手足をロープで縛られ、口を塞がれた彼は助けを呼ぶこともできなかった。
「おい、どういうことだ!?何で織斑千冬が決勝戦に出ている!?」
誘拐犯の1人であろうサングラスをかけた男共の1人が声を上げる。
「日本政府め…、織斑千冬にこの事を教えなかったな。なら、仕方ない」
黒い物体が自分の頭に向けられる。見れば分かる、あれは拳銃だ。
「恨むなら、自分の姉と日本政府を恨むんだな、少年」
拳銃の引き金が引かれようとした、その時だった。
「のわああぁぁぁぁ!!?」
突如として第三者の声が倉庫に響き渡った。すると、声の主は倉庫の上空から降ってきた。
ドサッ!!
あれは流石に死ぬだろう。そう思い、自信も死を覚悟した。すると、
「痛ててて…。ったく、おい、ハッピー!!何で俺を引き上げねーんだ!?」
桜色の髪に千冬と同じくらい怖いつり目、そして、竜の鱗のような銀色のマフラーを首に巻いた青年がそこにいた。
「クソッ!見られたからには生かしちゃ置けねぇ!!」
男は青年に銃を構えるとその引き金を引いた。その時、
「邪魔だ!『火竜の鉄拳』!!」
一夏は自分の目を疑った。青年は右拳に赤い炎を纏い、そのまま渾身の右ストレートをお見舞いした。
「こいつ!?」
他の男共も各々の拳銃を引き抜く。すると、
「面倒だな、火竜の……!?」
ここでナツは初めて自分を攻撃してきた人間とは違う人間の存在を認識した。これが原因となり、ナツに大きな隙が出来てしまう。
「今だ!喰らえ!!」
ダンダンダンダン!!
乾いた銃声が響き渡り、一夏は思わず目を瞑った。
再び目を開けると、
「そんな、バカな…!?男がISを動かしている!?」
そこには、燃えるような赤い装甲を纏った、ドラゴンのようなISを纏ったナツの姿があった。
「何かよく分かんねーけど、燃えてきたぞ!!」
メチャクチャ好戦的な目になるナツ。
一夏は直感で察した。誘拐犯に明日はないだろうと。
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その頃、フィオーレではない世界のどこか。
「いっくんはっけーん!ついでに、面白そうな機体もはっけーん!!」
機械のうさ耳をぴょこぴょこさせながら人工衛星をハッキングして一夏の場所を探り当てた張本人、世界を引っ掻き回した「大天災」の篠ノ之束がそこに向かっていた。
「でも、ちーちゃんにいっくんの情報を与えなかった日本政府には少しお灸を据えないといけないかな?」
物凄い黒い笑みを浮かべていたのは言うまでもない。
今のところ、ナツ以外でフェアリーテイルメンバーは決まってません。要望があればできる範囲でISの世界にご案内しようかと思います。