Infinite Fairys《IS×FAIRY TAIL》   作:ネヘモス

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おや?一夏の様子が…?


一夏、新たなる力を得る

 

「はあ!!」

 

「甘いよ、一夏くん!!」

 

キンキンキンキン!!

 

朝からけたたましく響く薙刀と刀ががぶつかり合う音。

 

「そこ、だ!!」

 

相手に出来た隙を見逃さず、居合抜きの容量で右の刀を振り抜く。相手方はギリギリの所でそれを躱す。

一夏はそれを好機と見て左の小太刀を右の刀と同じ軌跡で振るう……どこかの流派の抜刀術のように隙を生じない二段構えだ。だが、

 

「惜しい♪勝ったって思ったら負けだよ?一夏くん?」

 

ハッとして後ろを振り向くが時すでに遅し。自分の喉元に薙刀が突きつけられた。

 

「これでお姉さんの50連勝♪精進しなさいね、一夏くん」

 

「ありがとうございます、楯無さん」

 

午前7時、一夏の朝の鍛錬は終わりを迎える。更識家に預けられ、ナツが束に連れていかれた後、一夏は己の無力さを無くすために毎朝5時から剣術の鍛錬をしていた。

最初のうちは剣術の基本たる素振りを毎日1000回、それも真剣で繰り返した。それを楯無さんに見られ、現在は実践稽古を積んでいる。

最初の頃はそれこそ真剣1本で事足りると思っていたが、段々右手だけで剣を振るえるようになり、今は日本刀と小太刀の二刀流を主として鍛錬を積んでいる。

 

「お姉ちゃん、一夏。お疲れ様」

 

最早おなじみとなったこの光景。道場の入口に簪が迎えに来ていた。早くしないと朝ご飯が食べられないな、更識家が。

これはどういうことかというと、最初の頃、更識家に厨房に入れてくれと頼み込んだことがある。働かざるもの食うべからず、一夏は厨房で働くようになった。ところが、それからというもの朝晩と更識姉妹及び布仏姉妹の弁当は一夏が作るようになった。ちなみに、楯無さんと料理対決をするとこっちが50連勝してしまったので、楯無さんに「女心クラッシャー」という不名誉な渾名をつけられた。

 

そして翌日の朝、素振りをしている時に妙な事に気づいた。それは、素振りの最後の1本を下段まで振り下ろした時に起こった。

 

ザクッ

 

ザクッ?おかしい、俺は床まで刃を振り下ろした覚えはない。ならこれは一体?

 

「一夏くん?どうかした?」

 

薙刀を持った楯無さんがこちらに寄ってくる。杞憂だろうと思い、一夏は己の構えを取った。

 

「何でもありません。行きますよ!!」

 

「フフッ♪倒せるもんなら倒してみなさい?」

 

一夏は右の刀をやや中段に、左の小太刀を逆手で持ちそれよりも下段に構え、楯無は薙刀を石突の部分が上になるように構える。

 

そして、

 

均衡は破られる。

 

「先手必勝!」

 

右の刀を大上段に振りかざし、それを豪快に振り下ろす。当然、楯無は避ける。それを見越して更に左の小太刀を上に振り上げる。これまた楯無に避けられる。

 

「だから、攻撃がワンパターンだって言って…」

 

そこまで言って楯無が言葉を止める。これを妙だと思った一夏は1度攻撃をやめる。楯無が道場の周りを何かとんでもないものでも見たかのような目で見渡す。一夏が視線の先を見やると、

 

一夏の剣戟と同じ軌跡の傷が道場のあちらこちらについていた。すると、楯無が一夏にこう言った。

 

「一夏くん?ここからあの的めがけてさっきの要領で思いっ切り剣を振るいなさい」

 

「は?何で…」

 

「いいから!!」

 

気圧されて渋々やらされる一夏。指示された的とは、弓道に使われる的。しかも、それを20mも離れた場所から斬れというなんとまあ、おかしな命令。

指定された位置に立ち、先程の要領で縦に大きく振るう。

 

(どうせ何も起きない)

 

力任せに得物を振るった、その時。

 

バキャッ!!

 

木製の何かが斬れるような音が向こう側から聞こえた。

 

「お姉ちゃん、一夏、どうかした……」

 

そこに簪が現れ、幻でも見てるかのような目で一夏を見る。

楯無も同じような目で一夏を見る。

 

「なあ、一体何が起きたんだ?」

 

「一夏?分かんないの?」

 

簪が少し震えがちの声で言う。その声には畏怖と羨望の両方の感情が篭っていた。

 

「一夏くん?よく聞きなさい。あなた、20mも離れた場所にある的を斬ったのよ?」

 

ーーーーはっ?

 

つまり何か?俺は近接武器で遠くにある的を攻撃したってのか?

有り得ねえと現実逃避を行う一夏。

しかし、楯無は冷静に分析を続け、一つの結論に至った。

楯無の憶測だと、途方もない真剣の素振りを1年間繰り返しているうちに、剣圧が恐ろしい威力を誇るようになり、全力で20m、普通にやっても2mの遠隔攻撃が可能になっているだろう事を告げた。

つまりだ、得物を構えている一夏からは最低でも3mは離れないと攻撃できないということになる。しかも、得物は棒状の物であればリーチや材質に関係なくこれを放てるときた。

 

(拝啓、ドイツの教官を辞めて何処にいるか分からない千冬姉へ。俺、織斑一夏はあなたとは別の意味で本日化け物になりました)

 

そして、高校受験で藍越学園を受験をしにとある市民ホールの多目的ホールに行ったところ、そこに何故か日本の訓練機「打鉄」があった。どうせ男には動かせないんだ、とも思ったが、ナツのことを思い出し、興味本位でそれに触れた。

すると、頭に直接色々な情報が流れ込み、最終的に俺は打鉄を纏っていた。それを解除しようと四苦八苦していたところ、

 

「ここで何を……って、男がISを動かしている!?」

 

職員にその現場を見られ、一夏は藍越学園の入試を取り消しにされ、強制的にIS学園に入れられることとなった。

 

ちなみに、その入学試験で教官を「不可視の斬撃(一夏命名)」で倒したのはすぐ後のことである。




はい!という訳で一夏に遠距離攻撃を与えてみました!当然、後悔も反省も(ry
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