Infinite Fairys《IS×FAIRY TAIL》 作:ネヘモス
昨日のルーキーランキングで13位に急上昇。ありがとうございますm(_ _)m
それではどうぞ!
一夏、ファースト幼馴染みと再会する
(き、気まずい…)
一夏は心の中で呟いた。その原因はというと、
「あの人が初めての男性IS操縦者?」
「なんでも千冬様の実の弟らしいわよ?」
右を見ても女、左を見ても女、前を見ても女…そう、ここIS学園は女子生徒しか存在しないのである。その中に1人放り込まれた世界で唯一ISを動かした男、織斑一夏は正直既にメンタルで胃酸がマッハだった。
(弾だったらこういう状況には狂喜乱舞するだろうが、これはかなりキツイぞ…。お?あれは…)
ふと、目に止まった女生徒が1人。それは長い黒髪をポニーテールの要領で束ね、キッとした目つきが特徴の…何となく束と同じ雰囲気を醸し出している少女だった。
すると、SHRの開始を告げるチャイムが鳴った。目の前の教壇に自分の担任であろう女性教師がやって来た。眼鏡をかけた緑髪の中学生と間違えそうな人だった…胸以外は。
「みなさん、IS学園にようこそ!私は1年1組の副担任を務めさせていただきます、山田真耶と言います。今日からよろしくお願いします」
どうやら担任は別の先生らしい。そして、五十音順に自己紹介が始まり、俺の番。自己紹介くらいちゃんとしないと。
「織斑一夏です。何故かは分かりませんがISを動かしてしまいました。特技は家事全般、趣味は剣術、そして…」
一夏は一呼吸置いた後、宣言した。
「嫌いなものは『女尊男卑』の今の世の中です!以上!!」
言わなきゃ良かったか?
一夏は言った後で後悔する。でも、これは事実だから今更変えるつもりもない。すると、
「さすが~、おりむ~。カッコよかったよ〜」
後ろの方から聞き覚えのある締りのない声が聞こえた。まさかと思い振り向くと、簪の専属メイドの布仏本音…通称のほほんさんがいた。
一応言っておくと、一夏がISを動かした後、一夏は家に戻ってIS学園に行く準備をしていた。それで、更識家から離れ、一週間程自分の家で過ごしている。
「ほう、それくらい言える様にになったか」
「あ、千冬ね…」
そこまで言って殺気を感じ取り、千冬の出席簿アタックをギリギリで防御した…腕で。
(痛ってえ!?手加減を知らないのか、うちの姉は!?)
またもや殺気。これは流石に腕で受けると痛いので懐の小太刀でガードする。歯は落としているので切れないが、出席簿の凹み方から見てかなりの衝撃だと思われる。
「学校では織斑先生と呼べ、分かったな?織斑」
「分かりました千冬ね…織斑先生」
危ない危ない。もう少しでまた出席簿アタックを食らうところだった。
「私がこのクラスを担当する織斑千冬だ。私の命令には全て『はい』か『Yes』で答えろ。分かったな」
(選択肢がねえだろうが…)
本日3度目の殺気。例によって小太刀でガードする。ところが、
スパァン!!
「グヘッ!?」
てっきり上から来ると思っていたので上をガードしたら右頬を出席簿で思いっ切り殴られた。鉄でも入ってるのかと言わんばかりの衝撃が頭を走った。更に、
「キャー!本物の千冬様よ!!」
「私、千冬様に会うためにはるばる来たんです!北九州から!」
女子生徒の異様なまでの黄色い歓声。やべぇ、意識飛びそう。
「はぁ、今年もか。よくもまあ、こんなバカどもを私の元に集められるものだな」
今年も?ああ、道理で家に戻っても誰もいないわけだ。ドイツの教官を辞めてからここの教師をしていたなら。
SHRが終わり、午前の授業が始まる。ISの基礎教本…古い電話帳と間違えて捨てそうになったあの本を読んでいたので授業についていけないことはなさそうだ。そして、昼休みの開始と同時に、
「ちょっといいか?」
「うん?」
1人の女生徒に話しかけられた。どうやら、俺の憶測は当たっていたようだ。
「ここじゃなんだ、屋上で話さないか?」
場所は変わってIS学園の屋上。久しぶりに見た幼馴染みはかなり変わっていた。まあ、一言で言い表すなら、キレイになった。
「さて、久しぶりだな箒」
「一夏も、覚えててくれたのだな」
再会早々顔を紅くする箒。
「相変わらず、剣道はやってるみたいだな。去年の全国大会優勝おめでとう」
「な、何故それを!?」
「失敬だな、俺だって新聞くらい読むさ。それに、6年ぶりに会えて嬉しいぞ、箒」
尤も、
すると、時計の針が12時半を指していた。
「おっと、これ以上は飯食ってからにしよう。箒、お前弁当は持ってきたか?」
「一夏、お前料理出来るのか!?」
「出来るけど、食べないことをオススメする」
楯無さん曰く「女心クラッシャー」らしいから。
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丁度同じ頃、千冬はある事で頭を抱えていた。2人目の男性IS操縦者、ナツ・ドラグニルの判明である。
ISの産みの親たる天災「篠ノ之束」が新企業「フェアリーテイル」を誕生させ、明日にはナツともう1人の企業候補生をそちらに転入させるとの連絡が入った。
転入させるのは問題ない。むしろ、転入させないと一夏を女子と住まわせることになるのだから。どちらかと言うと問題は、
(ナツがIS学園に転入してくる!?)
職員室で千冬は机に突っ伏していた。何故なら、ナツのことを考えると頭の中が真っ白になり、顔が真っ赤になるからだ。そうなったのはあの日からだ。
あの日、第2回モンド・グロッソで一夏が誘拐された時自分はそれを知らず、決勝戦に出ていた。勿論勝った。だが、それを一夏に報告しようとした途端、ドイツ軍から一夏が誘拐されたことを聞いた。
そして、束から情報を貰いその場所に行ってみると桜色の髪の、銀色のマフラーを首に巻いた青年・ナツが誘拐犯を倒していた。そして、一夏を自分に引き渡すなり、家族は大事にしろと怒られた。千冬はその時久しぶりに泣いた。そして、久しぶりに自分の心は感謝の気持ちでいっぱいになっていた。
ドイツで教官をしていた時も、ナツの事を忘れられない。そこで初めて気づいた。
自分が、ナツに惚れていることに。
今明かされる衝撃の真実!千冬、なんとナツに惚れていt…オイ待て何をする……<ギャアアアアアアア